ギルト


「俺は見たい…君のような『行き過ぎた正義』が齎す結果を。俺に出来なかった未来を見せて欲しいんだ」

概要

アラハバキの道中に同行する機械式強化兵。
黒一色の巨大なボディに、丸いのっぺらぼうの顔が特徴。
身長、2m92cm。体重、3トン。
野太い男の声がするので、中身は恐らく成人男性。

物々しい外見とは裏腹に、物静かな性格。
しかし心の奥底は過去から来る深い悔恨の念に苛まれており、半ば狂気に染まっている。
過去の詳細は不明だが、本人の語る所によると「中途半端な正義しか抱けなかったせいで大切なものを失った」との事。
アラハバキが生み出す殺戮を『行き過ぎた正義』と評価しながらも、それに惹かれて彼に協力している。
自分と同じような体であるユウトの身を心配しているが、「自分の言葉で治る心(もの)でもないだろうし、身体の方も既に手遅れ」と諦めてもいる。

戦闘能力は「キャンセラレーター」という全身に備え付けられた空間浸透型の効果を持つ援護タイプ。
周囲に仕掛けられた機械的・魔力的ステータス変動や幻覚、音波等特殊効果を遮る空間を発生させる能力を持つ。
能力発生時には空間が虹色に歪み、基本的に視界が悪くなり目の健康的にも悪くなる。
それ以外には硬く鈍重な身体と鍛えられた格闘術が有るのみで、アーマーにキャンセラレーター以外の特殊な攻撃設備は一切持たない。
中~遠距離の戦闘補助用に外付けのエネルギー・ガンセットを所持はしている。


能力・技

「キャンセラレーション」
ボディに仕込まれた「特殊効果遮断機(キャンセラレーター)」が生み出す効果。
幻覚、ステータス弱化、敵のステータス上昇などあらゆる特殊効果を軽減、もしくは効果の弱いものなら無効化してしまう強力な機材。
当然だが、ボディに深刻なダメージを受ければこれらの機能も弱まっていく。
普段からギルトの纏う強化外骨格「ダークサナトリウム」の強固な装甲に守られている。

「格闘術」
鈍重な身体に合わせて備えられた格闘術。
敵の攻撃にカウンターで叩き込む技を多く修得している。

「ダッシュ・ガン」
ギルトの持つ巨大なエネルギー砲。
ダークサナトリウムからはエネルギー供給されず、本体にジェネレーターを持ち補助エネルギーパックで弾丸を補給する。
強烈な涙粒型の赤い弾丸を撃つビーム兵器。遠距離用。

「サーチ・ガン」
ダッシュ・ガンの左右に一丁ずつ懸架された二丁の小型連射エネルギーガン。
ギルトの巨大な手に比べれば拳銃程度の大きさだが、通常人からすればアサルトライフル並み。
小回りの効く的に対応する為の武器であり、こちらもダークサナトリウムからのエネルギー供給はなく、蓄電マガジン式。

疲れた男語録

「俺は見たい…君のような『行き過ぎた正義』が齎す結果を。俺に出来なかった未来を見せて欲しいんだ」
自分に出来なかった正義を執行するアラハバキに憧れて。
彼はアラハバキを「正義」と見做して憧憬を抱いているのである。

「君は、君からして正義ではないんだな。確かに、そうかもしれない。正義など星の数ほど存在するものだ」
アラハバキに「私は世界の均衡を取り戻したいだけ。正義などと見做されるものではない」と返されて。
彼の過去は、彼に対して「正義の逆はそれとはまた違う正義」と言う事を嫌と言うほど教えたらしい。

「頼みたい。俺に君を信じさせてくれ。俺は俺の正義を失った。人は、自らの信じる正義失くして生きては往けないんだ」
自らの弱さを語り、アラハバキの力を頼りにして。
無辜の命を奪う賊徒達とはいえ、他人の命を喰らって自らの正義を見つめ直す旅に進んでいる事を彼は自覚しているのだろうか。

由来

Guilt。罪がある事を指す英語。
最終更新:2016年04月25日 21:40