ベルスーズ


概要


輝石大陸よりも遥か南の小さな技術が集結する大陸にあったとされる宗教国家。

しかし、15年前に隣国の技術国家による大陸全土への侵攻によりまともな軍を持たないベルスーズはあっという間に陥落。
数週間で平穏だった国内はひどく荒廃し、火事場泥棒や賊が闊歩する危険地帯と化した。
戦火から避難しようとしていた民の多くも傷つけられ、ただでも少なくなかった犠牲者を急激に増加させたとされる。
その多くは戦う力を持たない一般市民ばかりで、女子供への被害が特に多かった。

現在はその跡地にはマフィアや賊、テロリストが多く集う悪行都市が築かれており、かつてのささやかな栄華は既にどこにもない。


亡国(ベルスーズ)の人喰い聖女


この地方に伝わる新しい民話のひとつ。
これは戦火に包まれたベルスーズの民の一団を率い、西の国へ逃げおおせたある少女のお話。

なんの変哲も無いある少女は、神の洗礼を受けた聖槍『天の御針(ル・シエル・エギーユ)』を手にして勇気を振り絞り旗を掲げた。
力を手にした少女は、ただ皆で生き延びる為だけに全てを捧げ、追っ手や賊徒を聖槍により容赦なく貫き、流れる血を踏みしめ前へ進む。
そんな彼女を恐れた人々は次第に彼女を『人喰い聖女(オーグル・サント)』と呼ぶようになった。
これが『亡国(ベルスーズ)の人喰い聖女』の逸話の発端である。

最終的には彼女は懸賞金に眼がくらんだ支援者の村人達に裏切られ、敵国に投獄。
魔女狩りとされる強引かつ無慈悲な裁判にかけられ、火刑台に消えたとされる。
民話は火刑台に消える彼女の祈りで終わりを告げるが、この話には隠された続きがある。

それは、彼女の祈りに応えた天のお使いが、裏切り者の村に裁きを与え、血の雨を降らせ根絶やしにしたということ。
この隠された続きを知る一部の民は『人喰い聖女』の呪いだと恐れ、彼女を聖人として召し上げその怒りを静めたとされる。


主な出身キャラクター




ちなみに


  • 国名の由来はフランス語で子守唄を意味する「ベルスーズ」から。

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最終更新:2016年05月14日 01:45