1: 名前
バルト=スギサキ
偽名であり、本名は不詳だが、下の名前の本名は「ケイシ」らしい。
2: 年齢
20後半から30後半
3: 性別
男
4: 種族
人間
5: 外見
平時(盗賊時)は白いスーツに身を包んでいる。シャツは黒く、ネクタイは緑色。
白の長髪であり、両目が少し隠れそうな所まで無造作に伸びている。痩せ型で鼻が高い。
目つきは悪く、ツリ目で黒目が小さい。瞳の色は茶色。
身長:183cm 体重:68kg
6: 性格
貪欲な男。自分の目的の為には手段を選んだり選ばなかったりする狡猾な小悪党。
目的の為には野盗や山賊・海賊・空賊の戦力となって協力する事はあるが、基本的には一匹狼の盗賊。
魔道妖術超能力の知識と、その知識蒐集をサポートする資金を集める事に人生を費やす男であり、変装し本を出版したりもしている。
自分の趣味(人生)の為には他人などどうでもいい男であるが、自分にとって有益な人間に対しては寛容であり、友人として接する事も有る。
そのせいで過去に何度かの裏切りに遭遇しているが、生来持った物なのか、その辺りの甘さがいつまで経っても抜け切らないのが小悪党である所以とも揶揄される。
下記の過去欄に表記されている通り「魔術を無限に記憶する能力」を「その辺にいる魔術の神」から与えられている。
が、生来高い魔力が有るにも関わらず、下記の呪いのせいでいくら努力せど天災級の威力を持つ古代・超文明的な魔術が身に付かない事にずっと苛立っている。
7: 過去
催眠術、占星術、自然操作術、呪術を代々得意とする家系の、4人兄妹の長男に生まれる。
代々民間の要請や、ある時は国が表する祭礼の為の協力者として、家系に伝わる術を提供してきた家だった。
家督の父は4人の息子、娘に少しばかり平等とはいかないが、誠実に知識を伝え、技術の熟達を十数年見守ってきた。
その中でも特に魔術を良く覚え、良く識る長男を評価していたが、同時に過度の貪欲さと、心の闇を危惧してもいた。
特に周囲の人間と次々に確執や軋轢を生んだりする訳でも無かったが、普段から少しばかり過激な考えを披露する長男、ケイシの心が今まで知識を貪欲に吸収しながらも、市井の協力者として在った血筋の心とは少しばかり離れた心である事に気付き始める。
日常、あらゆる方向からさり気無く、時には表立って厳しくしながらも、父はケイシの才能に期待し、4人の中でも特に目をかけていた。
3人の弟、妹も、父の心を理解し、父の望む方向へケイシの心を向けようとするのに尽力した。
ある日、夜中に父は家屋が激しく揺れる音で目覚める。
何事かと音の元と思われる兄妹の部屋へ向かうと、そこには禁じられた呪術を行使し、3人の弟、妹からそれぞれ専攻していた知識を吸収するケイシが居た。
すぐにそれを止めさせるべく、自然操作術を行使しケイシを止めようとする父だったが、密かに戦闘用の呪術を修得していたケイシの前には無力だった。
ケイシは「人々から賞賛される大魔術師」の名が欲しいという心を父に吐露し、兄妹に行使した者と同じ吸収呪法を父にも施そうとする。
まともに抵抗出来ず、己の知識が無くなって行く事を実感する父は、息子の為に最後の力を振り絞り、「強大な力を手に出来なくなる」呪術を施す。
呪術の衝撃により吹き飛んだケイシだったが、それを単なる「風自然術での悪足掻き」と断じたケイシは、気を失った家族、階下の母の記憶を改竄し出奔する。
身分を変え、顔を変え、行く先々で様々な功績を打ち立てたケイシだったが、その栄光も束の間、敵対する魔道師に過去を暴かれる。
過去の凶行を知られ同時に出奔後の名声を得る為の暴虐も暴かれたケイシは瞬く間に評判を落とし失脚させられる。
一敗地に塗れたかと思われたケイシだったものの、尾羽打ち枯らしてもまだ貪欲に再起を計る。
とある夜、その姿勢が「その辺にいる数百居る魔術の神の一人」に買われ、「術を無限に記憶する能力」を与えられる。
悪魔の甘言か神の啓示か、どのような供物を要求されるのかと狼狽したが、ケイシ改め「スギサキ」の危惧した事実は無かった。
夢のような能力に小躍りし、翌日からこれまで以上に貪欲に、普段の生活が荒むほどに知識の蒐集に没頭した彼だったが、未だに事象を変えるほどの強力な術は手に入っていない。
過去、父からかけられた呪いが続いている事に気付くのは何時の事なのか。
8: 職業
盗賊、魔術研究家、賊傭兵
通称「スーツを着た魔術師」。
9: 口調
普通の人なら「!」の部分がたまに「!?」という調子になる。
その調子の時、目を見開いて首をずい、と前に出す癖がある。
「スギサキ。…見ての通りそういう系の国の出身だ ステルディア本土でもヒノモトでもどちらでもいいだろ」
「利口にしてもらいたいモノだがね!?…どうする」
「おい、ヤツがイニシチアブを取るのを待て!?…何をしてる!?」
「軽い魔術が上手くてもダメだ…もっと高度なヤツを使いたいんだよ」
「金が必要なんだよ、金が!?……何かを集めるってのはソレが知識でも金の消費が嵩む、厄介だな」
「正攻法でもまだまだ足りんのだ、俺は別に拝金主義者ではない…手に入ってもすぐに消える物に興味はあまり無い!」
10: 一人称、二人称
一人称:俺
二人称:お前、呼び捨て、必要な時はさん付けも
あるよ
11: 好きなもの
チヤホヤされる事
勝負事で相手を負かす事(自分の力以外の卑怯な戦法が無かった場合)
熱めのコーヒー シロップと砂糖入りの甘いのでないとダメらしい
自分に協力的な人間
12: 嫌いなもの
苦い食べ物
自分の邪魔をする相手
裏切り(自分も裏切りではないが脱退はよくする)
機械の武器(長い修練の必要な術法に対し、持てばある程度強くなれる、という所を嫌っている)
13: 好きな人
昔居た事も有ったが、片思いに終わったらしい
14: パートナー
いない
15: 属性
魔・呪(本人属性。使用出来る属性は数多)
16: 苦手な属性
光
17: 戦闘スタイル
符術を多用したトラップ、鍛錬によって手に入れたそこそこの身体能力に頼った臨機応変なスタイル。
攻撃、妨害の術ともに豊富で堅実な攻め方を好む。その代わり高火力な術はあまり持たない。
接近戦は符術を交えた呪術、催眠術、自然操作術を行使する。
こちらも鎌鼬や葉刃、短時間の意識混乱、感覚剥奪、幸運降下などバリエーションは多い。
魔術を封じられるような状況になれば、素早さとナイフに頼った近接戦闘と拳銃による中距離戦闘に切り替わる。
もっとも、そういう状況になれば戦力的なレベルがダダ下がりなので、撤退を主眼においた動きとなる。
18: 精神力
恐怖とは縁薄いものの、怒りの沸点が実はそう高くなく、強み、弱みで相殺的に普通レベル。
19: 戦闘熟練度
★★★☆☆
20: 技や魔法
符術は基本的にスギサキの手作り。
魔術:
「トラクト」
浮遊魔法。自分や符を浮遊させる為に使う。
消費はごくごく僅か。
「ソナースペース」
ソナー系の感知魔法。生体にだけ反射して正確に術者に帰ってくる。
敵味方の区別も付くスグレモノ。
自然操作術:
人の手のかかっていない物にしか影響出来ない。
「鋭飛風(えいひふう)」
風、というより空気の流れを操り、鋭利な刃として扱う。
風を思い通りに吹かせる術「風撃」による風を刃として打ち出すが、口から吹いた息を刃にする事も可能。
「流葉刃(りゅうようじん)」
周囲に存在する葉っぱを回転ノコギリのように、強靭にしてから打ち出す。
何かにぶつかったり刺さったりした後は普通の葉っぱに戻る。
「絡蔓攻(らくばんこう)」
蔓を操り、相手を絡めとる。
単なる目晦ましとして使う場合は、ランダムにピシピシと跳ねさせる。
「魚水(ぎょすい)」
川や海の水を跳ねる魚のように、勢いよく相手に打ち付ける。
水は弾丸のような勢いであり、肌にまともに食らえばタダでは済まない。
「岳破(がくは)」
地面を爆破する能力。攻撃にも、爆破の威力をジャンプに利用する事も可能。
呪術:
「幸震滞(こうしんてい)」
人の幸運の脈流を停止させ、運を揺らす。
かかった相手は何気ない動作で何もないところですっころんだりする。
「黒血襲(こっけっしゅう)」
多くの恨みを抱かれている人間を暗殺する為に使用される呪術。
使用するには対象の肉体の一部が必要。髪の毛より血肉が好まれる。
術に成功すれば対象の体の目や鼻、口から黒血が流れ出し、体中の組織が壊死し死亡する。
符術:
たいていは自分の望んだタイミングで発動可能の為、設置武器として優秀。
「シェリー」
発動すると、敵の足元に足を縫い付ける氷を発生させる。青い符。
符から飛ぶタイプではなく、敵の足をサーチし直接発生する。
「シンルー」
黄色い符。
符からホーミング性能付きの一筋の強力な電撃を発射する。
生体に襲来する性能を持つので、電撃放出時に設定しなければ最寄の敵性体に飛んでいく。
「アプルトン」
対機械用の、敵に追従する紫色の符。
敵性体の機械を追いかけ、機械に対しての毒のように、符から出た微細な電撃を侵入させショートさせる。
「スピリタス」
赤色の符で発動する。
爆炎を噴出する符。爆発は指向性であり、発射の瞬間に方向を制御可能。
「ビート」
鼠色の符。符から鋼の円錐を召喚し、貫通力の高い弾丸として撃ち出す。
「ソルティドッグ」
白色の符。存在を確認している敵性体に塩を目に擦り込まれたような激痛を発生させる。
そういう感覚を錯覚で発生させるだけであり、実際にはダメージ0だが、実用性は高い。
「スレッジハマー」
黒色の符。対象の能力値のどれか一つを数分間1クラス分上昇させる事が出来る。
対象の能力が元より強力であった場合は、強化が難しくなり効果持続時間が減っていく。
Eクラス(ゼロ、マイナス)の能力ならば、数十分間はDクラスを与える事も可能。
逆にAクラスの者をSクラスに強化しようとすれば、持続時間は2〜3秒。
SクラスからSSクラスにしようと思えば、持続時間は0.4〜0.5秒程になる。
「ブラックベルベット」
『ソルティドッグ』と『スレッジハマー』の連携術。
Sクラスに強化された魔力を使い、大きな屋敷を包むほどの範囲でソルティドッグの効果を発生させる。
「ブルーコーラルリーフ」
鋭い珊瑚礁のようなシールドを発生させる、水色の符。字は青色。
強度はあまり無いが、攻撃を主眼にした鋭い珊瑚礁を発生させられる事で、素早い相手への咄嗟の防御策となる。
発動に際するタイムラグも他の符より短い。
「ウォールバンガー」
壁抜けの符。色は黒色。
コレ一つでどんな壁も抜ける事が出来る。
が、そういう魔法に対抗されて作られた、耐性のある壁などは不可能。
「ギムレット」
ナイロンで作られたような透明色の符。文字は発動時に白い文字として浮かび上がる。
発動者を透明にする効果を持つが、気配等まで消す事は出来ない。
21: 特殊能力・特殊技能
「術法無限記憶」
術法を無限に記憶する能力。
上記の「その辺に居る魔術の神様」より与えられた。
魔術の神様は善悪にはあんまり興味が無いらしい。
「強大な力を手に出来ない呪い」
いくら頑張っても天災級の恐ろしげな能力を手にする事が出来ない。
過去に上記したとおりの理由なのだが、よほど巧妙に打ち込まれたのか本人は罹っている事に気付いていない。
記憶改竄系の呪法であり、本人が「超強力だ、覚えたい」と認識した術の術式を
極めて無意識に「間違えてしまう」効果を持つ。
逆にもし、それほど強力なモノでないと勘違いしたなら覚え得る可能性もある。
呪いの存在に気付いて、意識してそうしようとしても無効。
「殺人術 ナイフと銃 マタとジェームズの折衷編」
ナイフと銃の有る程度の心得がある。
素人に勝ち、初心者に勝ち、中級者と拮抗し、達人に負ける。
「占星術」
星を読む術に長けており、そこから自分の運勢を正確に占う。
運の悪い日は盗賊仕事を行わず、本の編纂や術法の研究、体作りに打ち込む。
「催眠術」
催眠術の知識と実力。
その中でも人の意識を、即席で短時間操る即席催眠に長けている。
魅了系は興味が薄かったのか、ちょっと苦手。それでも出来る事は出来るらしい。
「解除術」
南京錠なら簡単に開けられる腕前。それ以外の鍵開けも得意。
電子ロックは流石に難しくなってくる程度の腕前。
魔術法的な施錠なら物理的な施錠以上に得意で、高度な物も小粋に解除可能だ!
22: 必殺技
「コルクスクリュー」
符術。白い符で、使用するには内臓された魔力だけでなく外部からのチャージが必要。
不可視の衝撃を発射する効果を持ち、チャージした後は魔力を保存し、その後任意に使える。
衝撃は捻り込むように回転したものであり、非常に強力。鋼板10cmを打ち抜く威力を持つ。
「
バブルシェーカー」
スギサキが持つ他の種類の符を繋ぎ合わせて、各々に命令を理解するだけの知能を施す符。
一つ一つの知能は低いが、魔力回路を符から符へ通し部分によって直列・並列処理を使い分ける事で高い知能を持った魔導兵器へと形作らせる。
バブルシェーカーは核を成す為の符であり、これを破壊されれば「ゴーレム・バブルシェーカー」は崩壊する。
何もしなければ空中をひとりでに流れて動く符の群れの形態を取るが、符の効果を発動させる事で様々な姿へと変じる事が出来る。
しかし、符は使い捨てであり、込められた魔術を使用する度に消失していく。
「スペシャルカクテル『ゴールデン・ドリーム』」
対個人用符術のコンボ。
「ソルティドッグ」で目を潰し、「シェリー」で足元を張り付け
「スレッジハマー」で数秒間魔力をSに強化、時間内に「スピリタス」を発動。
強化された魔力で威力の高められたスピリタスで相手を消し炭にする。
23: 能力[E.まるで駄目 D.苦手 C.人並み B.得意 A.達人級 S.化物級 SS.神級]
体力:B+
魔力:A+
腕力:B+
知力:B+
素早さ:B+
命中:B+
24: 武器やアイテム
「ミニボックス」
収納魔法を施した符。
中身は大人用のリュックサックくらいの広さ。
完全に下記のナイフや拳銃とその他の小物を入れる為だけに作られている。
「ナイフ」
マジックコーティングを施して切れ味を上げたナイフ。
小さく持ち運びも容易で、魔力の注入によって刀身の伸縮も可能。
「拳銃」
リボルバータイプの拳銃。
拳銃そのものに魔術が施されてあり、弾丸が自動で対魔術バリア貫通弾となる。
「魔晶『穢れの
カラドリウス』」
とある貴族の邸宅から盗み出した、持つだけで裁きを受ける禁制の召喚獣を封じ込めた魔水晶。
内部には嘴や足、羽毛の下の肉も含め全身が黒い首の長い鳥型の召喚獣が封じられている。
開放されれば術者(開放した者)に従い、標的へ疫病を送り込む。
病に冒された者は口、目、鼻、耳、頭部に存在する全ての穴から黒い液体を流し、激しい痛みに絶叫する。
症状は「罹患した者の叫び声を聞いた者」「罹患した者を目撃した者」「罹患した者に近い血縁の者」にも現れ、その効果範囲を広げて行く。
召喚獣の解除自体は魔力と技術に乏しい者にも扱えるが、制御と魔晶への再封印は魔力が高く、技術を持つ者にしか行えない。
しかし、スギサキは「強大な力を手に出来ない呪い」により、そもそも魔晶の封印解除から出来ない。
ので、どうしたものかと考えている。
「魔晶『涙に溶けるスクォンク』」
上記の『穢れのカラドリウス』と同じ邸宅から盗み出した、同じく禁制の召喚獣。
内部には形状のあやふやな、粘性の強い液体のようなものが封じられている。
水晶から開放した術者に従い、標的に呪いをかける。
呪いは非常に強力なモノであり、指定した範囲の全ての生物をスクォンクと同じ粘性の強い液体に変えて殺害する。
高い魔力を持ったモノにしか抵抗出来ず、封印解除は容易だが『カラドリウス』と同じく魔力・技術に卓越した者でなければ再封印・制御共に不可能。
25: その他
「符術」
符術は全てスギサキのオリジナル。
情報通な目利きの良い者ならば術でスギサキの仕業と分かるかもしれない。
最終更新:2013年08月19日 02:20