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Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme

【ゔぃーなす ばけーしょん ぷりずむ でっど おあ あらいぶ えくすとりーむ】
ジャンル イマーシブ恋愛ADV
対応機種 PS5 / Steam
発売・開発元 コーエーテクモゲームス
発売日 2025年3月27日
定価 通常版 7,480円(税込)
判定 シリーズファン不評
ポイント シリーズ初の本格恋愛ADV&br;圧倒的グラフィック&br;規制問題で賛否

評価点

  • 高精細モデルへの刷新がもたらした、グラフィックの劇的な進化
    • 本作はシリーズの歴史を通じても最高峰と言える、極めて緻密で高精細なキャラクターモデリングが全面的に採用されており、美少女たちの繊細な表情の変化や風に揺れる髪の1本1本に至るまでの質感が大幅に向上している。
    • 特にイベントシーンや会話劇においてカメラがキャラクターの顔へと迫る近距離のフェイシャル表現の仕上がりは極めて自然であり、視線の細かな揺らぎや唇の動きが巧みに表現されたことで、プレイヤーが画面の向こうのヒロインと本当に「対面して会話を交わしているかのような強い臨場感」を味わえる仕様へと進化を遂げた。
    • また、キャラクターの肌を照らす南国の鮮やかなライティングの処理や、波しぶきが美しくきらめく海辺・砂浜の環境グラフィックの演出も非常に秀逸であり、ゲームの舞台となる南国リゾートとしての解放感や瑞々しい空気感そのものの完成度は極めて高く仕上がっている。
  • ヴィーナスたちとの絆を深める、本格的な恋愛アドベンチャー路線への大胆な転換
    • 今作の最大の特徴として、従来のシリーズ作品において大きなウェイトを占めていたスポーツミニゲームや多角的なアクティビティといった「バカンスゲームとしての要素」を意図的に薄め、魅力的なヴィーナスたちとの一対一の対話や内面的な交流へ最も強い重点を置いたシナリオ構成へと大胆なシフトチェンジが図られている。
    • 自身の最もお気に入りであるお目当てのキャラクターを選び、日々のやり取りを通じて少しずつ心理的な距離を縮めていく没入型のゲームデザインは、キャラクターの個性をより深く愛したいと願う熱心なファン層から非常に高い好意をもって受け止められた。
    • これまでのシリーズが誇っていた「ただキャラクターの姿を眺めて楽しむ鑑賞ゲーム」という枠組みから、ヒロインたちとの精神的な繋がりを構築していく「対話と恋愛を楽しむアドベンチャーゲーム」への前向きなコンセプト変化として、ファンコミュニティからは一定以上の高い評価を獲得している。
  • リアリティを底上げする、豊富なモーションパターンと多彩なリアクション演出
    • アドベンチャーパートの会話中におけるキャラクターたちの細かな仕草の作り込みが徹底されており、ちょっとした手足の動きや首の傾げ方、プレイヤーの言葉に対する瞬時の視線移動など、視覚的に確認できるリアクションの物量が圧倒的なボリュームで用意されている。
    • これらの生き生きとしたアニメーションは全ヒロインで画一的な使い回しをされているわけではなく、ヒロインそれぞれの性格やバックボーン、その瞬間の感情の起伏に応じて明確な反応差や個別の固有モーションが緻密に用意されており、キャラクターファンの期待に応えるための開発側の並々ならぬ熱意と高い作り込みの姿勢が強く感じられる仕上がりとなっている。

論争点

  • キャラクタービジュアルデザイン
    • 本作においては、グラフィックの刷新に伴ってキャラクターたちの顔立ちや体型のモデリングの方向性が、これまでのシリーズ作品で親しまれてきたお馴染みの造形から大きくドラスティックに変更されている点が、ファンの間で最大の議論を呼ぶ要素となっている。
    • 特にシリーズの看板キャラクターのひとりである「みさき」に関しては、顔のパーツのバランスや全体の雰囲気が旧作から極めて大胆に調整されたため、最新ハードに相応しい「より現代的で自然な美少女になった」と肯定的に捉える好意的な意見が多数存在する一方で、過去作への愛着が強い層からは「これではまるで別人のようになってしまっており、かつての面影が感じられない」と強い違和感や拒絶反応を示す声も根強く上がっている。
    • また、全体の質感が3Dアニメ調やイラスト風のリアル寄りなアプローチへと傾斜した結果、従来シリーズの大きな魅力でもあったフィギュアやドールを彷彿とさせる独特な人形感や特有の艶めかしさが薄れてしまったと指摘する声もあり、表現の進化が必ずしもオールドファンの好みに合致したとは言えないという複雑な結果をもたらしている。
  • 一本道寄りのフラットなシナリオ展開
    • 恋愛アドベンチャーゲームというジャンルを公式に掲げてはいるものの、プレイヤーの選択によって物語が千変万化していくような複雑なルート分岐や隠されたシナリオのバリエーションは極めて少なく、全体の進行はほぼ完全な一本道に近い構成で推移していくこととなる。
    • 作中には要所要所でヒロインとの対話のための選択肢が提示されるものの、それらがその後の展開の劇的な変化やエンディングに対して及ぼす影響は極めて限定的と言わざるを得ない。
    • さらに、ゲーム内で管理されているファンの獲得数や各種の数値データが変動したとしても、それがゲームの本質的な内容やヒロインとの関係性にダイレクトに反映されるようなインタラクティブ性が薄く、やり込み派のプレイヤーからは「どの選択肢を選んでも結局は同じような展開に着地するため、ゲームを進める上でのゲーム性や手応えがあまり感じられない」という物足りなさが指摘されている。
  • 対話の奥深さを欠いた、会話重視のゲーム性が抱える単調さの功罪
    • 本作は「会話ゲー」への転換を謳っている通り、ゲームプレイ全体におけるキャラクターとの会話シーンが占める時間的割合が非常に高い割合で設計されている。
    • そのため、大好きなキャラクターとの濃密なプライベートトークを心ゆくまで長く堪能できるという点においては歓迎する声が大きい反面、その会話のやり取り自体のゲーム性やテキストの内容そのものが、非常に単調で起伏に乏しい仕様に終始しているという手厳しい批判も並行して存在している。
    • システム的な攻略としては「とにかく相手を甘やかすように終始褒めちぎる選択をし続けていれば、好感度が上昇していく」という単純な構造になっており、会話のテキスト自体もヒロインに対してただただ「可愛い」という賛辞を盲目的に連発するだけの薄味なシチュエーションが多いため、恋愛ゲームとしての知的な駆け引きや、プレイヤーの機転によって相手の心を掴むといったスリリングな戦術要素は極めて薄く、ただメッセージを読み進めるだけの退屈な作業になりやすいという側面を抱えている。

問題点

  • 規制問題に伴う、カメラ挙動の制限と撮影自由度の著しい低下
    • PlayStation 5版をはじめとする特定のプラットフォームにおいては、ゲーム内におけるカメラの挙動に対して非常に厳格なシステム的制限が課されている点が物議を醸している。
    • 従来のシリーズ作品であれば、プレイヤーが意図した通りにカメラを縦横無尽に動かして自由な角度からキャラクターを観察したり撮影したりすることが可能であったが、今作ではアングルがほぼ固定に近い状態にまでロックされる仕様に変更された。
    • この仕様変更はキャラクターの衣服の下を覗き込むような、いわゆるパンチラ撮影の難易度を劇的に跳ね上げる結果となっており、前作までの「お色気要素」や「自由な撮影遊び」をゲームの大きな付加価値として重視していたシリーズの熱心なファン層からは、表現規制の煽りを受けた決定的な改悪であるとして非常に強い不満が噴出している。
  • 発売当初の仕様が招いた、会話スキップ機能の不便さと開発側の配慮不足
    • ゲームを進行させる上でのユーザーインターフェースや利便性の設計において、発売当初はあろうことか「会話イベントのスキップ機能」そのものが存在しないという、現代のゲーム、とりわけテキストの読解を主軸とするアドベンチャーゲームとしては極めて致命的な仕様でリリースされ、プレイのテンポ感を著しく悪化させて不評を買うこととなった。
    • その後に配信されたタイトルアップデートによって、ユーザーからの強い批判を受ける形でようやくスキップ機能自体は追加実装されたものの、そのシステムは「作中の選択肢が表示される箇所に差し掛かると処理が強制停止する」という仕様に留まっている。
    • このアップデート対応によって最低限の快適性こそ担保される形にはなったものの、一般的なアドベンチャーゲームに標準搭載されている「一度読んだ既読テキストのみを瞬時に高速スキップする機能」や「選択肢をも完全にスキップして任意の場面まで暗転・跳躍するジャンプ機能」といった高度なナビゲーションシステムと比較すると、依然として不親切で使い勝手が悪いという意見が支配的である。
  • 早送り・各種演出のスキップ不足がもたらす、周回プレイ時の劣悪なテンポ感
    • ゲーム全体を繰り返しプレイする「リプレイ性」ややり込み要素という観点から見ても、演出面の高速化やスキップ機能の不備がプレイヤーに対して過度なストレスを強いる構造になっている。
    • ストーリーの分岐を回収したり別ルートの結末を確認したりするために必須となる高速既読スキップ機能の処理速度が非常に弱く、ボタンを押し続けていても画面の進行がもっさりと遅いため、周回プレイ時のテンポが劇的に停滞させられる結果となっている。
    • さらに、ゲームの開幕に流れるオープニングアニメーションや、各章の結末・エンディングといった長尺のムービー演出に関しても一律でスキップ不可の仕様が据え置かれており、特定のデータをロードしてやり直すたびに同じ映像を何度も等倍の速度で繰り返し強制視聴させられることとなるため、アドベンチャーゲームとしての基礎的なユーザビリティの不足を指摘する声は極めて多い。
  • シリーズ伝統の強みが崩壊した、撮影ゲームとしての厳格なシステム制約
    • キャラクターの美麗なグラフィックや魅力的なシチュエーションを写真に収める「フォトモード」的な楽しみ方や拡張性を期待して本作を購入したプレイヤーにとって、今作のシステムに課された各種の制限はあまりにも目立つ大欠陥として映っている。
    • 開発側による意図的なカメラ制御の厳格化や見えない壁の設置により、かつてのシリーズで最大のアイデンティティであり、ファンの間で一種のコミュニティ文化を形成していた「カメラワークを工夫してギリギリの美学を追求する自由な撮影遊び」の余地が完全に封殺され、非常に弱体化してしまった。
    • 特に前述したパンチラ撮影に対する執拗なまでの難化措置は、これまでのシリーズが培ってきた「紳士向けのゲーム」としての方向性やファンが求めていたエンターテインメントの本質を開発側が自ら放棄したと受け止められており、作品への愛着が深いユーザーほど強い落胆と批判の声を上げやすい環境を作ってしまっている。
  • 作り込み不足が露呈した、ランジェリーデザインの簡素化とビジュアルの劣化
    • お色気要素の根幹を支えるキャラクターのコスチュームや、下着の造形・グラフィックのクオリティに関しても、作り込みの甘さや熱意の欠如を指摘する落胆の声が多数存在している。
    • 高解像度化された最新ハードのグラフィック性能を活かした緻密な表現が期待されていたにもかかわらず、過去の旧作シリーズと比較してデザインのバリエーションが目に見えて減少しており、レースの刺繍やフリルといった細部の装飾感や立体感がオミットされた簡素な仕上がりに留まっている。
    • その結果、ゲーム内で実際にキャラクターの姿を確認したプレイヤーからは「下着の布地の質感が悪く、安っぽく見える」「現代のトレンドから外れたダサいデザインばかりで魅力を感じない」といったネガティブな感想が散見され、美少女ゲームとしての最大の武器であるはずのディテールへのこだわりという点において、画竜点睛を欠く極めて残念な仕上がりとして酷評されることとなった。

総評

  • 『DOAX』シリーズを恋愛ADV方向へ大きく舵切りした作品。圧倒的なグラフィックとキャラクター表現は高水準であり、「ヴィーナス達と会話するゲーム」としては一定の完成度を持つ。
    • 一方で、ゲーム部分はかなり簡略化されており、分岐の少ないシナリオや浅い選択肢、テンポ面の不便さなど、ADVとしての弱点も目立つ。
    • また、PS5版における規制や撮影制限はシリーズファンほど不満を抱きやすく、「自由な鑑賞ゲーム」を期待していた層とは衝突しやすい。
    • 結果として、「キャラゲーとしては楽しめる」が、「従来DOAXファンが求めていたものとはズレがある」という評価に落ち着いている。

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最終更新:2026年05月30日 13:25