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Fate/EXTRA CCC

【ふぇいと えくすとら しーしーしー】
ジャンル 対戦型ダンジョンRPG ASINが有効ではありません。※通常版 [429] Client error: `POST https://creatorsapi.amazon/catalog/v1/getItems` resulted in a `429 Too Many Requests` response: {"message":"Request rate limit exceeded. Learn more: https://affiliate-program.amazon.com/creatorsapi/docs/en-us/concept (truncated...) ※限定版
対応機種 PlayStation Portable
発売・開発元 発売:マーベラスAQL / 開発:イメージエポック
発売日 2013年3月28日
定価 通常版:6,280円 / 限定版:10,479円
レーティング CERO:D
備考 シナリオ:奈須きのこ / キャラクターデザイン:ワダアルコ / 開発ディレクター:新納一哉
ポイント 「月の裏側」を舞台にした異色の外伝
前作のシステムを大幅改善したダンジョンRPG
判定 良作
シリーズ Fateシリーズ


少女の情念、狂い咲く――。


特徴

  • 世界観と設定の全面刷新
    • 前作『Fate/EXTRA』の聖杯戦争中に起きた大規模なバグにより、マスターとサーヴァントたちが「月の裏側」と呼ばれる電脳世界の虚無空間へ引きずり込まれたことから物語が始まる。
    • 表側の聖杯戦争から脱落したはずのマスターや本来存在しないはずの存在が多数登場し、旧校舎を拠点としながら地上(表側)への脱出を目指す濃密な脱出劇を描く。
  • 4騎から選択可能なパートナーサーヴァント
    • 前作のパートナー(セイバー、アーチャー、キャスター)に加えて、破格の性能と規格外の存在感を持つ「ギルガメッシュ」が新規参戦。
    • ギルガメッシュルートでは専用のイベントや特殊なセリフが膨大に用意されており、圧倒的な圧倒感と独特の主従関係を楽しめる仕様となっている。
  • 「心秘(SG:シークレットガーデン)」システム
    • 敵対する少女キャラクターたちの心の奥底にある「抑圧された性癖や秘密」を暴き出していくシステム。
    • ダンジョン内やイベントで入手したSG情報を駆使し、お仕置き(Punishment)パートを経て相手の心の壁を解体することでストーリーが進行する。
  • 「エロティック&ラブコメディ」を軸としたシナリオトーン
    • 前作の無機質な電脳世界の緊張感から一転し、学園もののラブコメ要素や、ヒロインたちの愛執・執着といった泥臭い感情描写が前面に押し出されている。


評価点

  • 奈須きのこ氏の本領発揮とされる圧倒的密度のシナリオ
    • 前作の約5倍とされる莫大なテキスト量を誇り、単なるファンディスクの枠組みを完全に超越した重厚なボリュームを誇る。
    • BBやサクラファイブ(メルトリリス、パッションリップ)、ジナコや殺生院キアラといった新登場のキャラクターが非常に魅力的で、それぞれの葛藤や歪んだ情念の描写はプレイヤーから極めて高く評価された。
    • 特に終盤からエンディングにかけての熱量と伏線回収の見事さは圧巻で、「TYPE-MOON作品の中でも最高峰のシナリオ」と絶賛する声が多い。
  • 前作の不満点を徹底的に潰したゲームシステムの劇的改善
    • ダンジョン(サクラ迷宮)内の移動速度が向上したほか、ダッシュ機能や一瞬で移動できるショートカットポータルが多数設置され、移動の手間が劇的に軽減された。
    • 戦闘画面では相手の行動パターンの視認性が大幅に改善され、スキル使用による手数の組み立てがより戦略的になった。前作で不評だった不条理な「手探り運ゲー感」が払拭されている。
    • 一度視覚化されたエネミーのスキルや攻撃パターンは次回以降も常時表示されるようになり、テンポよくレベル上げや探索が行える。
  • ギルガメッシュルートの圧倒的な満足度
    • 新パートナーとして追加されたギルガメッシュは、あまりの規格外さに初期状態では主人公を常時見下しているものの、絆を深めるにつれて最高の信頼関係を築いていく過程が見事に描かれる。
    • 単なるファンサービスにとどまらず、原典『Fate/stay night』とはまた異なる彼の「王としての器」や深みのある内面が徹底的に掘り下げられ、プレイヤーの間で絶大な人気を獲得した。
  • BGMと演出面の飛躍的向上
    • 丹波博幸氏や細江慎治氏らによる楽曲群は前作以上に彩り豊かになり、各ヒロインの専用テーマやボス戦BGM(『少女交響詩』など)は名曲揃いと高評価を得ている。
    • 宝具演出やキャラクターの3Dグラフィック・モーションもPSPの限界近くまで磨き上げられており、バトル中の演出美が大幅に進化している。
  • 前作エンディングの見事な回収と主人公への明確な救済
    • 前作『Fate/EXTRA』の結末は、聖杯戦争の勝利者でありながら決して純粋なハッピーエンドとは言い難い切なさと不条理さを残すものであった。
    • それに対し本作では、前作のエンディングや主人公が辿った過酷な運命に対する明確な答えと救済が提示される。
    • 単なるファンサービスややり直しにとどまらず、前作の結末そのものを肯定し昇華させるドラマチックな展開は、前作をプレイした多くのプレイヤーから深く支持された。
  • 絆の再構築プロセスと丁寧な関係性の描写
    • 前作では召喚初期からパートナーサーヴァントとの信頼関係が一定以上構築されていたのに対し、本作ではとあるイベントの発生によってサーヴァントとの関係性が一度リセットされる展開を迎える。
    • 記憶や絆を失ったサーヴァントは、当初マスターに対して英霊らしい冷酷かつ距離を置いた態度で接してくるが、その後のプレイヤーの選択改めて互いの理解を深め、本当の絆を結び直していく。
    • この「打ち解けていた関係から一転して冷絶され、そこから再び信頼を積み上げていく」という丁寧なドラマツルギーは、相棒としての説得力と絆の重みをより一層際立たせており、シナリオ面において非常に高く評価されている。


論争点

  • 間桐桜酷似キャラクター群
    • 本作のメインエネミー・ヒロインとして、黒幕であるBBをはじめ、その分身であるサクラファイブ(メルトリリス、パッションリップなど)といった『Fate/stay night』のヒロイン・間桐桜の容姿や面影を色濃く残した新規キャラクターが多数登場する。
    • 作中では「AIとしての桜の感情や情念の肥大化・分裂」という設定上の明確な必然性が用意されており、それぞれ全く異なる歪んだ愛憎や尖った個性を発揮するため、「桜というヒロインの多面性や深みを完璧に描き切っている」「各キャラクターが独立して魅力的である」と非常に高い評価を受けた。
    • 一方で、主要な新キャラクターの多くが間桐桜のバリエーションや派生デザインで占められているため、「登場人物のデザインの引き出しに乏しい」「デザインの使い回し・水増し感がある」「原典のファンからすると個別のキャラクターとして受け入れづらい」といった難色を示す声も一部から挙がり、賛否が分かれている。
  • 過激かつ性的な演出とレーティング(CERO:D)への大幅変化
    • 「少女の情念」というテーマに伴い、ヒロインたちの露出度が高すぎるデザイン(下着同然の衣装やボンデージ風の装束)や、性的ニュアンスを強調したお仕置き演出が多用される。
    • 伝奇SFとしての硬派な雰囲気を好んでいた前作ファンからは「性的描写やファンサービスが過剰で下品」「ノリについていけない」と拒絶反応が出た一方で、「型月らしいエロティシズムと情念の昇華」「突き抜けていて面白い」と絶賛する声もあり、プレイヤー間で大きく評価が分かれた。
  • 前作未プレイ者に対するハードルの高さ
    • 前作『Fate/EXTRA』の結末や世界観設定を前提としたIFストーリーであるため、本作からプレイを開始したプレイヤーには人間関係や世界観の文脈が理解しづらい。
    • 前作のキャラクターたちが異なる立場や状況で再登場する演出が多いため、真の面白さを享受するには前作のプレイがほぼ必須となっている。
  • ギャグノリ・学園ラブコメ要素の強さ
    • 月の裏側の旧校舎を拠点とした生活では、生徒会を結成して和気あいあいと脱出計画を立てるなどのギャグ・コメディイベントが多発する。
    • 表側の聖杯戦争のような「いつ誰が死ぬかわからない切迫感」を求めていた層からは「緊張感に欠ける」「キャラクターのキャラ崩壊が目立つ」という批判的な指摘がなされた。
  • 主人公のキャラクター性の変化と選択肢・言動の暴走
    • 前作『Fate/EXTRA』における主人公は自己主張が少なく、プレイヤーの分身としての側面が強い無個性な造形であった。それに対し本作では、選択肢や日常会話における個性が大幅に強化されている。
    • ストーリーの軽妙なノリに伴い、深刻あるいは真面目な場面であってもセクハラまがいの発言や過剰な悪ふざけを選択肢として提示・実行できるようになった。
    • さらに、プレイヤーが選択肢を選べない地の文や標準の会話テキストにおいても主人公自身が自主的にふざけたり暴走したりする場面が存在する。
    • 「プレイヤーの分身」でありながらプレイヤーの手を離れて独自のコミカルな暴走を見せる点について、「ユーモアがあって親しみやすい」「シリアスとのギャップが面白い」と好意的に受け止める声がある一方で、「前作の静かな雰囲気が好きだったため違和感がある」「自己投影しづらくなった」「場面の緊張感を台無しにしている」と賛否が分かれている。


問題点

  • 前作マップ・グラフィック素材の流用と使い回し
    • 舞台が「月の裏側」へと変化したものの、学園パート(旧校舎)の構造や一部エネミーの3Dモデル、モーションなどが前作からの使い回しとなっており、新要素の多さに対して背景的な目新しさに乏しい。
    • サクラ迷宮の背景グラフィックも階層ごとに色やモチーフが変わる程度で、長時間のダンジョン探索において視覚的な変化が薄い。
  • SG回収と周回プレイにおける作業感・フラグ管理の厳しさ
    • 真エンディング(CCCルート)の解放や各ヒロインのSGをコンプリートするためには、極めてシビアな選択肢やイベント回収手順を踏む必要がある。
    • 事前の攻略情報なしでは見落としやすいフラグが多く、一度フラグを折るとその周回ではリカバリーが効かないため、取り返しのつかない要素の多さが不満点として挙げられる。
    • バトルシステム自体は改善されたものの、全エンディングや全SGの閲覧を目指す周回プレイにおいては、どうしても長大なテキストのスキップやダンジョン巡回に作業感が伴う。
  • サーヴァントごとの戦闘バランスの偏り
    • 新たに参戦したギルガメッシュが圧倒的な攻撃力と強力なスキルを所持しているため、他のサーヴァントを選択した際との難易度差が極めて大きい。
    • 前作同様、キャスターは序盤の立ち回りがシビアであり、サーヴァント選択による攻略難易度の傾斜が極端である。


総評

    • 前作『Fate/EXTRA』で不評だったダンジョン探索やバトルシステムの課題を徹底的に改善し、ゲームとしての快適性を大幅に向上させた良作外伝。
    • CERO:D指定となった過激な性的演出やファンサービス、学園コメディ調のノリについては賛否が分かれるものの、奈須きのこ氏が紡ぐ圧倒的ボリュームのシナリオと、BBをはじめとするヒロインたちの情念を描いたドラマ性は極めて高い評価を得ている。
    • 特にギルガメッシュルートの完成度やCCCルートの感動的な結末は多くのプレイヤーを魅了し、単なる外伝を超えて「EXTRAシリーズの最高傑作」と称されることも少なくない。
    • のちの『Fate/Grand Order』におけるイベント「深海電脳楽土 SE.RA.PH」等へも直接的に繋がる、TYPE-MOON作品群の中で極めて重要な地位を占める一作である。

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最終更新:2026年08月30日 00:13