Pineapple on Pizza
【ぱいなっぷる おん ぴざ】
| ジャンル |
ウォーキングシミュレーター / ブラックコメディ |
Steam:https://store.steampowered.com/app/2271860/Pineapple_on_Pizza/ |
| 対応機種 |
PC(Steam) |
| 発売・開発元 |
発売・開発:Majorariatto |
| 発売日 |
2023年3月28日 |
| 定価 |
無料(Free to Play) |
| レーティング |
対象外(※軽度の暴力・ショッキングな描写あり) |
| 備考 |
開発チーム:『Pureya』等の短編インディーゲームで知られるレア作風スタジオ |
| ポイント |
「パイナップルピザ」という不穏なタイトルを冠した無料短編ゲーム 陽気な南の島で繰り広げられる悲劇とカオスな展開 「パイナップルピザに対する世間の評価」を皮肉ったブラックユーモア |
| 判定 |
良作
(短編ブラックコメディとして) |
ようこそ、陽気で平和な島へ。パイナップルを載せるまでは―――
特徴
- 陽気な南の島を歩き回るだけのシンプルな探索
- プレイヤーは三人称視点で南の島を歩き回り、陽気に踊る島民たちの様子を観察するウォーキングシミュレーター。
- 攻撃や複雑なアクションは存在せず、移動とカメラ操作のみで進行する極めてシンプルな操作体系となっている。
- 島の中央にそびえ立つ巨大な火山とギミック
- 平和で楽しげな宴が繰り広げられる島の真ん中には、今にも噴火しそうな怪しい火山が存在する。
- プレイヤーが火口に向かい、特定の行動(火口へ飛び込む)をとることで、ゲームの雰囲気が一変する衝撃的なギミックが用意されている。
- タイトルの元ネタとなったメタ的な皮肉
- 海外で絶えず議論(戦争)となる「ピザにパイナップルを乗せるのはアリかナシか」というネットスラング・食の論争をモチーフにした、極めてブラックなメタ要素を含んでいる。
評価点
- 短時間で強烈な体験を与える優れた構成とテンポ
- クリアまで10分〜15分程度という短編でありながら、前半の平和で楽しげな雰囲気と、後半に訪れる地獄絵図とのギャップが極めて鮮烈。
- 無駄な引き延ばしがなく、サクッと遊べてプレイヤーの記憶に強烈なインパクトを残すストーリー展開が見事。
- ギャップを際立たせる陽気なサウンドと演出
- 惨劇が巻き起こっている最中であっても、BGMはずっと陽気なトロピカルサウンドが流れ続ける。
- 音楽と画面上の惨状とのミスマッチ感が、シュールかつ極上のブラックコメディとして機能しており、絶妙な不気味さと可笑しさを演出している。
- 圧倒的な実績の数々とSteamでの高評価
- 無料(Free to Play)で手軽に遊べる作品でありながら、独自の「くだらないが癖になる実績」が豊富に用意されており、全実績解除まで楽しめる。
- Steamストアのレビューでは「圧倒的に好評」を獲得しており、国内外の配信者やネットコミュニティを中心に大きな話題となった。
- タイトルの元ネタとなったメタ的な皮肉
- 海外で絶えず議論となる食の論争をモチーフにしつつ、「余計な事を一つしただけでその全てが台無しになる」という「Pineapple on Pizza」という単語自体が持つ意味合いをゲーム内容で直接的に表現したブラックなメタ要素を含んでいる。
- 惨劇の中で描写される島民たちの細かなストーリー性と隠し要素
- プレイヤー自身はマグマの上を問題なく歩き回ることができる仕様となっており、地獄絵図と化した島の中をじっくりと観察することが可能。
- マグマに襲われる島民たちの逃げ惑う様子やそれぞれの末路は千差万別であり、一律のリアクションではなく個々のキャラクターにストーリー性を感じさせる妙に凝った作り込みがなされている。
- 全体としては10分程度でクリアできる短編でありながら、島内を綿密に観察することで発見できるちょっとした小ネタや隠し要素が各所に仕込まれており、探索の面白さを引き立てている。
論争点
- 人を選ぶブラックユーモア
- 「余計な一言や行動で全てが台無しになる」というメタ表現を惨劇として描写する演出は、シュールな笑いとして受け取れる人がいる一方で、津波や火山噴火といった災害を連想させて不謹慎かつ悪趣味であると感じる層も存在する。
- 島民の中には小さな乳児までもが含まれており、惨劇の被害から免れない無情な展開が存在するため、胸糞悪いシチュエーションやショッキングな表現が得意でないプレイヤーにとっては強い不快感を覚える可能性がある。
問題点
- 一発ネタゆえの再プレイ性の乏しさ
- 初見プレイ時の「オチの衝撃」がすべてであるため、一度仕掛けと展開を知ってしまうと2回目以降のプレイでの驚きや面白さは大幅に減少する。
- ゲーム性自体は単に歩くだけのシンプルなものであるため、純粋なアクションや謎解きを期待するプレイヤーには物足りない。
総評
- 「ピザにパイナップルを乗せる」という世界共通のネットあるある論争を、最高のブラックコメディとしてゲーム昇華させた異色作。
- 10分前後で終わる短編ながら、陽気なBGMの中で繰り広げられるシュールな地獄絵図は一度プレイしたら忘れられない中毒性を持つ。
- 無料で気軽にプレイでき、短時間で強烈なインパクトと笑い(あるいは困惑)を得られる優秀なフリーゲームである。
最終更新:2026年08月23日 00:22