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レッド・デッド・リデンプション

【れっど・でっど・りでんぷしょん】
ジャンル オープンワールドアクションアドベンチャー Rockstar Games:https://www.rockstargames.com/jp/games/reddeadredemption
対応機種 PS3 / Xbox 360 / PS4 / Switch / PC
発売・開発元 発売:ロックスター・ゲームス / 開発:ロックスター・サンディエゴ
発売日 2010年10月7日(PS3/Xbox 360版)
定価 7,344円(税込・PS3/Xbox 360版)
レーティング CERO:Z(18才以上のみ対象)
備考 『レッド・デッド』シリーズ第2作目 / 全世界で数々の賞を受賞した金字塔
ポイント 西部開拓時代の終焉を描いた圧倒的スケールのオープンワールド
元ギャングの主人公ジョン・マーストンが辿る壮絶なストーリー
銃撃戦の爽快感と荒野の美しい景観が生み出す最高の没入感
判定 傑作
アウトローを貫き通せ。

概要

ロックスター・ゲームスが2010年に解き放ったオープンワールドアクションアドベンチャー。20世紀初頭、文明化の波が押し寄せ西部開拓時代の面影が消えつつあるアメリカ南部とメキシコを舞台に、元ギャングの主人公ジョン・マーストンが連れ去られた家族を取り戻すため、かつての仲間たちを狩る旅を描く。

特徴

  • 滅びゆく西部開拓時代を緻密に描き切った圧倒的な世界観
    • 広大な荒野、廃墟と化した町、近代化が進む都市に至るまで、当時の空気感を完璧に再現したオープンワールド。
    • 時間経過や天候の変化、野生動物の生態系が細かくシミュレートされており、馬に跨がり荒野を駆けるだけで西部劇の映画に入り込んだかのような没入感を味わえる。

  • 「デッドアイ」システムによる爽快かつシネマティックなガンアクション
    • 時間をゆっくりに減速させ、複数の敵や狙う部位にマークをつけて一瞬でなぎ倒す「デッドアイ」システムを搭載。
    • リボルバーやライフル、縄(ラッソ)を駆使した戦いは直感的かつ爽快で、西部劇特有の決闘(デュエル)の緊張感も見事に表現されている。

  • 善悪の選択とランダムイベントがもたらす旅のドラマ
    • 道中で突発的に発生するランダムイベントが豊富で、強盗や処刑を助けるか見捨てるかによって「名声」や「名誉」のパラメータが変動する。
    • プレイヤーの立ち振る舞いによって周囲の反応が変わり、荒野を生きる一人の人間としてのリアルな感覚を補強している。

評価点

  • ゲーム史に残る屈指のストーリー展開と圧倒的な余韻を残すエンディング
    • 過酷な過去に縛られながらも家族のもとへ戻るために戦うジョン・マーストンの泥臭い生き様と、時代の潮流に取り残されていくアウトローたちの哀愁を描いたシナリオは極めて高い評価を得ている。
    • 特に物語終盤からラストに至る展開は当時のプレイヤーに言葉もないほどの衝撃と感動を与え、海外メディアやネット上の感想でも「オープンワールドゲーム史上で最も完璧で美しいエンディングの一つ」として絶賛された。
  • ロックスター・ゲームスの技術力が結集した圧倒的なグラフィックと情景描写
    • 広大でありながら手抜きのないグラフィック、時間経過とともに移り変わる夕焼けや雷雨などの気象表現、生態系が息づく荒野の完成度は当時の最高峰。
    • 広大な自然環境だけでなく、風情ある集落から近代化が進む都市に至るまでリアルに描き出されており、画面越しに当時の空気感が伝わるほどの情景描写が高く評価されている。
  • 旅情と没入感を極限まで引き立てる秀逸な音楽演出
    • 特定のストーリー展開に合わせて挿入歌が流れるシネマティックな演出が秀逸であり、川を渡って初めてメキシコへ足を踏み入れた瞬間に流れるFar Awayをはじめとする楽曲群が素晴らしい。
    • 静寂と緊張感が交錯する荒野の雰囲気に寄り添うBGMのクオリティは極めて高く、プレイヤーの旅情や孤独感、そして物語への没入感を極限まで高めている。
  • 直感的かつ爽快感あふれるガンアクションと決闘システム
    • デッドアイシステムによって、まるで映画のワンシーンのように群がる敵を瞬時に撃ち抜く圧倒的な爽快感が実現されている。
    • リボルバー、レバーアクションライフル、ダイナマイト、さらには賞金首を抱え上げる縄に至るまで、西部劇に求める武器やアクションが網羅されており、街での決闘や馬上での銃撃戦の緊張感が見事に表現されている。

  • 豊富かつ自然に発生するランダムイベントと世界観のリアリティ
    • 荒野を移動している最中に、助けを求める旅人、馬泥棒、突発的な決闘の申し込み、野生動物の襲撃といった多種多様なランダムイベントがシームレスに発生する。
    • これらのイベントに対するプレイヤーの行動によって名声や名誉の値が上下し、街の人々の反応や治安が変化するため、生きている西部世界を旅しているという実感が非常に高い。

  • 魅力を引き立てるアクティビティとサブコンテンツの充実度
    • ポーカーやブラックジャック、指を挟まないようにナイフを刺す五指の戯れ、腕相撲、蹄鉄投げといった昭和から西部劇文化を感じさせるミニゲームが多数収録されている。
    • さらに賞金首の捕獲や野生動物の狩猟・皮剥ぎ、植物採集、射撃チャレンジなどのやり込み要素が豊富で、メインストーリーを脱線して荒野生活に没頭できる懐の深さを誇る。

  • 魅力的で一癖ある登場人物たちとブラックユーモア溢れる台詞回し
    • うさんくさいペテン師の薬売り、墓荒らしの怪しい男、革命に燃える熱狂的な指導者、腐敗した軍人など、一筋縄ではいかないアクの強いキャラクターたちが多数登場。
    • 彼らとの皮肉やブラックユーモアに満ちた会話劇はロックスター・ゲームスならではの切れ味があり、文明化へ向かう社会の滑稽さや人間の欲望を生々しく描き出している。

  • 当時のオープンワールド最高峰を誇る圧倒的スケールのマップ
    • 2010年当時のオープンワールド作品として過去最大級の広大さを誇るフィールドを実現しており、アメリカ南部からメキシコへと続く広大な荒野がシームレスに広がっている。
    • 単にマップが広いだけでなく、荒涼とした砂漠、風情ある集落、近代化が進む新興都市など地域ごとに異なる景観が精密に作り込まれており、旅そのものが作品の大きな魅力となっている。

  • 往年の名作映画をそのまま体験するような西部劇の世界観
    • 1960年代のマカロニ・ウェスタンから近年の重厚な西部劇映画に至るまで、様々な名作映画のオマージュやコードが随所に散りばめられている。
    • 賞金首を追うガンマン、列車強盗、酒場での喧嘩や決闘といったお決まりのシチュエーションが見事に再現されており、プレイヤー自身が西部劇の主人公として生きているかのような圧倒的没入感を味わえる。

  • 先住民への迫害や人種差別を過飾なく突きつける生々しい時代描写
    • 20世紀初頭という文明化と開拓時代の終焉が交差する過渡期を背景に、先住民に対する抑圧や土地の強奪、根深い人種差別といった歴史の陰の部分が一切のオブラートに包まれず描かれている。
    • 国家の近代化という大義名分の裏で切り捨てられていく弱者のリアリティや社会の歪みを容赦なく突きつけており、物語に単なる娯楽作に留まらない深い重厚感と社会的メッセージ性をもたらしている。

論争点

  • 広大すぎる荒野の移動に対するゲームスピードと好みの分かれ
    • ファストトラベルの機能は用意されているものの利用に一定の制限があり、基本的には広大な荒野を馬に乗って長距離移動することがプレイの大半を占める設計。
    • この「じっくりと荒野を移動する時間や孤独感」を西部劇の情景として没入・絶賛する層が存在する一方で、移動の退屈さやテンポの遅さにストレスを感じ、途中でダレてしまう層も多く、ゲームスピードの捉え方で評価が二分した。

  • 主人公ジョン・マーストンの生き様と結末に対する受容の差
    • 過去の罪を洗おうと政府の手先となって昔の仲間を狩るジョンの姿勢や、物語後半での過酷な運命の描写に対し、感情移入の度合いによって受け止め方に大きな差が生じた。
    • 「アウトローの報いと時代の終わりを描いた最高のドラマ」と受け止めるプレイヤーがいる一方で、あまりにも報われない展開や特定のキャラクターの行動に対して割り切れなさや不満を抱く声も散見され、賛否の議論が交わされた。

  • メキシコ編におけるストーリーの停滞感と展開の冗長さ
    • 物語中盤で訪れるメキシコルートにおいて、両勢力の双方から都合よく利用され、似たような依頼を交互にこなさせられる展開が長く続く。
    • このパートに対して「物語の進行が一時的に停滞して中だるみを感じる」「本筋である家族の奪還から脱線しているように感じる」という批判的な感想と、「当時の混迷を極めたメキシコ革命の混沌を描くために必要な尺だった」とする擁護意見が対立した。

  • 名誉値システムがプレイヤーの行動自由度を狭める点
    • 善人として振る舞うか悪人として振る舞うかを選べる自由度が存在するものの、悪人に振り切ったプレイをすると街の利用が制限されたり警察や賞金稼ぎに追われ続けたりとデメリットが目立つ。
    • 主人公ジョンのキャラクター性と悪逆非道な行動とのギャップも相まって、「実質的に善人プレイを強制されているように感じられ、悪人として自由に暴れまわるオープンワールドとしての自由度が削がれている」という論争を生んだ。

問題点

  • お使い感の強いミッション構造とプレイの単調さ
    • メインストーリーのミッション内容が「指定された場所まで移動する」「馬や馬車で逃げる敵を追う」「群がる敵を撃ち倒す」というパターンの繰り返しになりがち。
    • 広大なオープンワールドの景観や世界観の作り込みに対して、ミッション自体のゲームデザインやクリア手順が一本道で自由度が低く、後半になるにつれて作業感を感じやすい点が指摘されている。

  • 広大なマップゆえのオープンワールド特有のバグや物理演算の乱れ
    • 物理演算の複雑さや膨大なフラグ処理に起因して、馬が地形にはまって動けなくなる、NPCの挙動が不審になる、イベントが進行不可になるといったバグが発生することがあった。
    • 発売初期には人間が動物の挙動で出現する怪現象などの有名なグラフィックバグも発生し、シュールな笑いを誘う一方で没入感を損なう要因となった。

  • 射撃における自動照準の依存度
    • 標準設定のオートターゲットが非常に強力であり、L2ボタンを押すだけで瞬時に敵の胴体に照準が吸い付くため、デッドアイと組み合わせると戦闘の難易度が著しく下がってしまう。
    • 逆に手動照準に設定すると馬の上からの射撃や動きの速い敵への対処が極端に難しくなるため、アクションの難易度調整の極端さが問題視された。

  • 一部野生動物の獰猛さと理不尽な遭遇即死
    • 荒野に生息するクーガーやクマなどの肉食動物は攻撃力が極めて高く、足音もなく背後から襲いかかってきて馬を一撃で即死させ、そのままプレイヤーもハメ殺されるケースが多発した。
    • 特に狩猟チャレンジなどの採取要素において、これらの猛獣が連続でスポーンして理不尽なゲームオーバーに追い込まれることがあり、ストレス要素として不満を集めた。

  • ミニゲームやチャレンジ要素における運要素と作業の過酷さ
    • 100%コンプリートを目指す場合、ポーカーやダイスゲームなどで運に大きく左右される勝利条件を満たさなければならず、プレイ時間が無駄に引き延ばされる。
    • また、特定のレア動物の皮を何枚も剥ぐ、特定の植物を大量に集めるといったチャレンジの条件が過度に作業的であり、楽しさよりも徒労感が勝つという声が多く上がった。

総評

    • 西部劇というテーマをオープンワールドという表現形式の最高峰へと昇華させた世界的大ヒット作。
    • 時代に取り残された男の悲哀を描く重厚なシナリオ、美しいサウンドと映像美、そして忘れられないエンディングは、当時のプレイヤーに強烈な体験を刻み込んだ。
    • 移動面やミッションの単調さといった細かな不満点は存在するものの、それを余りある魅力を備えた間違いなく2010年代を代表する傑作タイトルである。
  • シビアすぎるバランス調整と操作性の難しさが目立つ野生馬のロデオ
    • 荒野に生息する野生馬を手なずける際に発生するロデオのミニゲームは、左右に激しく暴れる馬の上でバランスを維持するスティック操作の判定が非常にシビア。
    • 少しでも入力を誤ると即座に振り落とされて失敗となり、性能の高い名馬を捕獲しようとするほど難易度が跳ね上がるため、慣れるまでは強いストレスを感じる要素として挙げられている。

  • 他社オープンワールド作品と比較した際における不自然な行動制限と水場での即死
    • 百戦錬磨の凄腕ガンマンである主人公ジョン・マーストンだが、極度の金づちという設定になっており、川や湖などの水場に入ると泳ぐことすらできず一瞬で溺死してしまう。
    • 同時期のGrand Theft Auto IVをはじめとする他社のオープンワールド作品では「水に入って泳ぐ・移動する」というアクションが当然のように可能であったため、足がつかない深さの水域に触れただけで即ゲームオーバーとなる仕様は大きな違和感を生んだ。
    • 広大なマップの移動や水辺での戦闘において不自然な行動制限を強いられることになり、プレイヤーの間で有名な弱点としてネタにされつつも、自由度を削ぐ明確な不満点として指摘された。

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最終更新:2026年08月25日 12:04