アットウィキロゴ
アットウィキではページ名81文字以上のページを作成することができないため、ページ名を『夏色ハイスクル★青春白書』としています。

夏色ハイスクル★青春白書 ~転校初日のオレが幼馴染と再会したら報道部員にされていて激写少年の日々はスクープ大連発でイガイとモテモテなのに何故かマイメモリーはパンツ写真ばっかりという現実と向き合いながら考えるひと夏の島の学園生活と赤裸々な恋の行方。~

【なついろはいすくるせいしゅんはくしょ てんこうしょにちのおれがおさななじみとさいかいしたらほうどうぶいんにされていてげきしゃしょうねんのひびはすくーぷだいれんぱつでいがいともてもてなのになぜかまいめもりーはぱんつしゃしんばっかりというげんじつとむきあいながらかんがえるひとなつのしまのがくえんせいかつとせきららなこいのゆくえ】
ジャンル オープンワールド学園恋愛アドベンチャー

対応機種 プレイステーション4
プレイステーション3
発売元 ディースリー・パブリッシャー
開発元 タムソフト
発売日 2015年6月4日
定価 【PS4】7,480円
【PS3】6,980円((パッケージ版は税別価格、ダウンロード版は税8%込価格。))
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 スルメゲー
バカゲー
ポイント 他にはないオープン パンツ ワールドゲー&br;不親切なゲームシステム&br;最大の取り柄がアップデートで潰される


概要

  • 作品概要
    • D3パブリッシャーが放つ完全新作のギャルゲーであり、「オープンワールド学園恋愛アドベンチャー」という独自のジャンルを標榜している。
    • オープンワールドと言えば犯罪行為を題材とした『GTA』シリーズなどが著名だが、本作は恋愛や学園生活を主軸に据えているのが大きな特徴である。
    • 開発は『ドリームクラブ』や『閃乱カグラ』シリーズで知られ、美少女キャラクターの3Dモデリングに定評のあるタムソフトが担当している。
    • プレイヤーは新聞部のカメラマンとして、取材やクエストをこなしながら島内を自由に探索。300人もの登場人物や150人以上のクエスト保持者が存在する広大な学園生活を体験できる。自転車での移動や釣りなどのスローライフ要素も盛り込まれている。

  • あらすじ
    • 舞台は日本のどこかにある離島「夢ヶ島」。この島唯一の学園である「夢ヶ島高等学校」に、7月7日、一人の転校生がやってくる。
    • 次の転校が3ヶ月後に決まっているという限られた時間の中で、プレイヤーは高校2年生としてひと夏の生活を送ることになる。
    • 報道部の部員たちとの絆を深めるのか、あるいはクラスメートとの友情を育むのか。すべてはプレイヤーの選択に委ねられ、3ヶ月後の別れの時にどのような結末を迎えるかが描かれる。

  • ゲームの流れ
    • 主人公を操作し、夢ヶ島高校での一日を過ごす。平日は放課後が主な行動時間だが、休日は行動範囲が広がり、学校以外に駅前などへの移動も可能となる。
    • 一日の行動を終えて帰宅するか、日没を迎えることでゲーム内の時間は夜へと進み、次の日へと移行するサイクルとなっている。

  • 撮影システム
    • 報道部員である主人公は常にカメラを携行しており、随時写真撮影が可能。ローアングルによる盗撮のような背徳的な撮影もシステムとして組み込まれている。
    • 大勢の人間がいる場所では警戒されるが、単独行動中の相手を背後から狙うなど工夫することで、警戒されずに撮影できる。
    • ジャンプやスライディング中に撮影を行うとスローモーション演出が入り、決定的な瞬間(下着など)を捉えやすくなる。
    • 撮影した写真は最大100枚まで保存可能で、一日の終わりのセーブや部室のパソコンから保存・整理が行える。

  • アクション要素
    • 本作にはHPやスタミナの概念が存在せず、どれだけ走り回っても息切れせず、高所から飛び降りてもダメージを受けない超人的な身体能力を持つ。
    • 匍匐(ほふく)前進や仰向け移動といった特殊なアクションも可能。
    • クエスト進行によりヒロインやNPCと同行でき、自転車に二人乗りして移動することも可能。同行キャラクターは頻繁に話しかけてくるため、意外な一面を知る機会にもなるが、段差を越えられないなどの制約があるため置き去りにしないよう注意が必要となる。

  • コミュニケーションと好感度
    • NPCに接近して特定の「キーワード」を選択することで会話を行う。キーワードはシナリオやクエストの進行に応じて入手できる。
    • 各キャラクターには個別に好感度が設定されており、この数値が一定以上に達していないと発生しないクエストも存在する。

  • クエストの多様性
    • 頭上に「!」マークが表示されたNPCから依頼を受ける形式。時間制限内にクリアすることで、報酬や好感度の上昇が得られる。
    • 部活動にまつわる取材クエストは細部まで練られており、科学部や合併した音楽部、内紛中の演劇部など、各部の内情を深く知ることができる。
    • 保健室の先生とのデートや、特定の条件下で発生する特別なイベントも用意されている。

  • 散髪とカスタマイズ
    • 島内の散髪屋では髪型や髪色の変更が可能。「おまかせ」を選択することで、特殊な髪型が解禁されることもある。

  • 釣りシステム
    • 海岸で釣りを楽しむことができ、魚以外にもCDや、果ては女性用下着といったユニークなアイテムが釣れることもある。

  • スマートフォン(メール)
    • 届いたメールはいつでも確認可能。返信には期限があり、メールを読むことがフラグとなるイベントも多いため、こまめなチェックが重要となる。

  • 不審者ゲージとペナルティ
    • 『GTA』のように、不審な行動や迷惑行為を繰り返すと「不審者ゲージ」が上昇する。
    • 校内で警戒度が最大になると生活指導を受け、累積すると停学処分となる。校外では警察による追跡が発生し、捕まると補導される。
    • 主人公が二度目に補導された際、警察官に対して「今度こそ反省する」と必死に弁明するものの、実際にはあまり反省していない様子が見て取れるなど、シュールな描写も存在する。

  • おまけ要素
    • フォトライブラリー:保存した写真を閲覧できるモード。クリア後のヒロインを選択して着替えやポーズ指定を行い、自由に撮影が楽しめる。
    • フリーモード:条件達成で解禁される。夢ヶ島を舞台にキャラを自由に配置し、本編の制約を超えたシチュエーションでの撮影が可能。

評価点

  • 恋愛ゲームとしての評価点
    • 個性が際立つヒロインと多彩なシナリオ
      • 多種多様な背景を持つ6人のメインヒロインが用意されており、それぞれ詳細なキャラ設定が成されている。
      • 「宇宙人との交信を試みる大神弥生」「幽霊との奇妙な三角関係に陥る郡山蘭子」「島の再開発問題を追う東海林薫子」「後輩のボイコットに悩む留学生ナオミ・サンダース」「極度の男嫌いである島袋珠希」「報道部の再建に燃える三日月めぐ」「陸上部員の雪村ヒカル」など、エピソードの振り幅が大きくプレイヤーを飽きさせない。
      • 恋愛ルート以外にも、クラスメイトとの友情を深めるルートや、学園理事長からの特命を遂行するルートが存在する。友情ルートでは2-Bの生徒たちの個性が深掘りされ、青春群像劇としての側面も楽しめる。
      • 理事長ルートでは「学園を牛耳る四天王」や「裏組織」といった謎を追う調査が主軸となり、キーワードを駆使して真相を解き明かすアドベンチャー的な面白さが追求されている。
      • 物語後半、ヒロインの抱える重大な問題が主人公の関与なしに解決してしまうといった拍子抜けな展開も一部見受けられるが、王道の学園ドラマを3Dアクションとして体験できる点は本作ならではの魅力と言える。
    • 細部まで練り込まれた世界観設定
      • メインヒロインのみならず、一般生徒や街の住民、部活動の一つひとつに至るまで細かいキャラクター付けがなされており、住人への愛着が湧きやすい。
      • 膨大な数のクエストを通じてNPCと関わることになり、親密度によって発生する特別なイベントも用意されている。例えば、親密な女子からのメールをあえて無視し続けることで発生する隠しイベントなど、開発のこだわりが感じられる。
    • 魅力的なグラフィックと演出
      • 各キャラクターはアニメ調の可愛らしい3Dモデルで描かれており、ギャルゲーとしてのビジュアル水準を満たしている。
      • NPCとの会話中、内容に応じて表情が細かく変化する演出もあり、コミュニケーションの臨場感を高めている。
      • また、下着の模様や色のバリエーションも非常に豊富に用意されている。

  • オープンワールド部分の評価点
    • 意欲的なコンセプトの実現
      • 学園生活をオープンワールドで表現するという希少な試みであり、なおかつ「パンツ撮影」という背徳的な要素を臆することなく前面に押し出した独自の作風は評価に値する。
    • 充実のキャラクター図鑑とコンプリート要素
      • 名前付きのNPCを撮影することで図鑑に登録され、プロフィールや所属クラス、部活といった詳細情報を閲覧できる。
      • 図鑑の写真は一日の終わりに自動更新されるため、保存の手間がなく、お気に入りの構図(あるいは特定の部位)で図鑑を埋め尽くすといった楽しみ方も可能。
    • 「龍玉」によるプレイ支援と特殊効果
      • 神様への寄付で得られるアイテムにより、移動速度の向上や時間の操作といった利便性を高めることができる。
      • さらに「全員を水着・下着姿にする」といった特殊なチート機能も用意されており、オープンワールドならではの自由な楽しみ方を提供している。

  • フリーモードの高い自由度
    • 本編クリア後に解禁される「フリーモード」では、作中の登場キャラクターを最大30体まで自由に配置して箱庭遊びが楽しめる。
    • 配置に関する制約が極めて少なく、空中に配置したり逆さまにしたりといったシュールなレイアウトが可能。女性キャラだけでなく、男性、老人、子供、動物まであらゆるNPCを選択できる。
    • 既存のポーズや表情を別のキャラクターに適用させることも可能。衣装変更も反映されるため、制服からコスプレ、過激な水着まで、プレイヤーの好みに合わせたジオラマを作成できる。
    • セーブ機能がない、キャラ選択が煩雑といった粗はあるものの、3Dキャラクターを自由に配置できるツールとしての敷居の低さと独自性は高く評価されている。

  • その他の評価点
    • シームレスなゲーム進行
      • 広大なマップを舞台にしながら、一日の開始時に読み込みが行われる以外は、建物への出入りを含め基本的にロードを挟まないスムーズな進行を実現している。
      • ロード画面においても、一言コメントやプレイヤー自身が撮影した写真が表示されるなど、退屈させない配慮が見られる。
    • 双葉理保のゲスト出演
      • D3Pの看板キャラクターである双葉理保が、ライブ出演という形で久々に登場。デートやマネージャー業務といった専用イベントが用意されており、ファンには嬉しいサプライズとなっている。
      • 『絶対アイドル☆宣言』や『カンパイ☆LOVE』といった楽曲も作中で視聴可能。
    • 貴重な楽曲ラインナップ
      • 作中で入手できるCDには、タムソフトが過去に手掛けたSIMPLEシリーズなどの楽曲が多数収録されている。
      • 『THE 歩兵』のメインテーマや『THE 歯医者さん』の歌、さらには版権作品のオリジナル曲を(タイトルを伏せて)収録するなど、同社の開発史を振り返るような資料的価値の高いラインナップとなっている。
      • ショップで買えるチケットを使用すれば、手間をかけずに全曲試聴することも可能。

論争点

  • 主人公のキャラクター造形
    • 主人公の性格はかなり癖が強く、相手に対して高圧的あるいは辛辣な物言いをする場面が散見される。会話に割り込むシステムの影響もあり、状況を顧みない発言や不自然に攻撃的な態度を取ることもあるため、取材中に割り込むとヒロインから「あなっち!」と叱責されるのが恒例となっている。
    • 一方で、真面目な選択肢を選べば至極真っ当な受け答えを行い、クエスト進行においては優れた機転と行動力でトラブルを解決するなど、有能な一面も持ち合わせている。

  • パンツの撮影(盗撮)要素について
    • 宣伝等でも強調されている通り、女子生徒の下着を撮影する要素が存在する。現実世界では性犯罪に該当する行為であるため、ゲームの演出として割り切る層がいる一方で、強い嫌悪感を抱く層も少なくない。
    • ただし、これらの撮影はあくまでプレイヤーの任意であり、ゲーム進行上のメリットは皆無である。攻略において必須の行為ではなく、特定層に向けた「おまけ」的な要素に留まっている。


問題点

  • オープンワールドにおける移動の不便さ
    • 広大なマップに対してファストトラベル機能が実装されておらず、主な移動手段は徒歩か自転車に限られる。自転車は徒歩より速いものの、移動には相応の時間を要する。
    • 自転車の操作は、初期仕様では「R2ボタン連打」が必要という肉体的な疲労を伴う設計であった。後のアップデートにより、R2押しっぱなしでもある程度の速度を維持できるよう改善され、配置箇所も増えたが、長距離移動の手間そのものは根本的な解決には至っていない。
    • スライディングをジャンプでキャンセルして移動速度を上げるテクニックも存在するが、操作が煩雑である上、通行人に接触すると転倒させて好感度を下げてしまうため、市街地や学園内では使いにくい。
    • 学校から大きく離れた牧場などでアルバイトを行う場合、毎日の往復が非常に過酷となる。休日の待ち合わせ場所から一日を開始できるなどの救済措置はあるものの、移動の不便さは依然として目立つ。

  • ミニマップの欠如
    • 移動中に常時確認できるミニマップが存在せず、現在地を確認するには一々メニューから全体マップを開く必要がある。また、マップを開いたまま移動することもできない。
    • 学園内のマップも用意されていないため、目的の部室を探すにはプレートを頼りに自力で歩き回るしかない。クエスト情報で階数などのヒントが出ることもあるが、場所が曖昧なことも多く、構造を把握するまでは迷いやすい。

  • 時間操作と把握の難しさ
    • イベントのフラグが特定の時刻に依存しているにもかかわらず、正確な時刻を把握する手段が乏しい。画面上の表示は「昼・夕・夜」の大まかな区別のみで、分単位の時間は学内の時計を確認しに行く必要がある。
    • 拠点の報道部室にさえ時計がないため、外や時計のない室内ではフラグ管理が極めて困難になる。一旦セーブを行えばデータ画面で時刻を確認できるが、標準的な機能として時計を所持する仕様が望まれていた。
    • 時間を進める手段もトイレ(10分)、仮眠(30分)、睡眠(90分)など限定的であり、狙った時間まで調整するのは手間がかかる。
    • さらに一日の行動を終了できる場所が駅か部室のパソコンに限られており、遠方で活動していた場合はわざわざ戻らなければならない点も不便である。

  • クエスト発生条件の不透明さ
    • メインヒロイン以外のイベントについては、発生のヒントが極めて少ない。頭上のマーカーや周囲の輝きに近づかないと判別できず、他作品のようなマップ上のクエストマーカーも存在しない。
    • 期間限定のイベントやシビアな発生タイミング、特定のクエストクリアや過去の選択肢が前提となる条件も多く、攻略情報を参照せずに網羅するのは困難を極める。ヒロイン以外の特殊エンディングを目指す場合の難易度は非常に高い。

  • 特定キャラクターのアクセス難
    • 主要なイベント場所は学園内に集約されているが、隠しヒロインであるキク(蘭子)の関連イベントは、学校から大きく離れた山道の先にある廃屋が定位置となっている。彼女たちの攻略を目指す場合、不便な山道を何度も往復せざるを得ない。

  • 好感度システムの仕様と矛盾
    • 個別エンディングを迎えるためには、目当てのヒロイン以外の好感度を上げすぎてはいけないという制約がある。しかし、本作は「評判」が良いと周囲の好感度が自然に上がってしまう仕様のため、意図的に好感度を下げる作業が必要になりやすい。
    • 好感度を下げるには、相手にわざとぶつかったり、盗撮を行ったり、嫌がる物を渡したりといった不快な行動を取らなければならず、その際に悲しげなリアクションを返されるため、プレイヤーの精神的負荷が高い。
    • 一方で、不意に肩が触れただけでも好感度が下がるため、上げたい時にも不便を感じることがある。挽回手段として安価なチョコを贈る方法も用意されているが、手間はかかる。

  • 同時攻略の制限
    • オープンワールドの自由度を活かした複数ヒロインの同時攻略は、物語の序盤までしか許容されない。中盤以降はイベントが二者択一になったり、デートがダブルブッキングされたりと、本命を絞らざるを得ない展開になる。
    • 全ルートを網羅したグランドエンディングのような要素もないため、コンプリートを目指すには膨大な日数を要する周回プレイが必須となる。

  • 理不尽な選択肢
    • ヒロインの居場所を自力で探し出さなければならない場面があり、移動先が予測しづらいため発見が困難な場合がある。
    • また、一部の選択肢には恋愛ゲームとしての定石から大きく外れた地雷のようなものが含まれており、選択を誤ると取り返しのつかない状況に陥ることがある。
  • オープンワールドとしての構造上の課題
    • 広大なマップが用意されているものの、実際に活用されるのは学園と市街地という全体の2割程度に過ぎない。山間部やビーチといったロケーションは景観としては機能しているが、ファストトラベルが実装されていないため、探索の意義よりも移動の負担が勝り、無駄に広い印象を与えてしまっている。
    • 市街地の風景は建物の造形が粗く、使い回しのパーツが目立つ。また、通行人は学園と市街地に集中しており、それ以外の場所には人の気配がほとんどないため、活気に欠ける。

  • NPCの行動パターンの画一性
    • 多くのキャラクターは毎日決まった場所に居座り、特定の時間になると駅や自宅へ向かうだけの単調な動きに終実している。下校時間も概ね一律であるため、夕方には画一的な集団下校のような光景が展開される。
    • 休日の描写にも違和感があり、生徒たちは休みの日でも制服姿で登校し、報道部の面々に至っては曜日を問わず毎日制服で部室に籠もっている。ヒロインが私服姿を見せるのは特別なイベント時に限られ、主人公も服装を自由に切り替えることはできない。
    • イベントフラグに合わせたキャラクターの移動は「瞬間移動」で処理されることが多く、描写が粗い。例えばチアリーダーのナオミは下校時に一瞬で衣装を着替えるなど、切り替えの演出が不自然である。
    • 陸上部の雪村ヒカルは、部活動の描写を優先するためか帰宅時もユニフォーム姿のままであり、一人だけ異質な格好で自宅を目指すシュールな光景が見られる。

  • 設定上の無理が生じている人口密度
    • 200人から300人規模の生徒全員に自宅を用意することが困難だったためか、大半の生徒は「本土から通学している」という設定になっている。そのため放課後の駅は異常な混雑を見せる。
    • 本土暮らしという設定でありながら、休日やバイト、デートのすべてを島内だけで完結させている点に設定的な矛盾が感じられる。また、夏休み期間中であっても行動時間が多少増えるだけで、結局は制服姿の生徒が校内に溢れており、長期休暇特有の雰囲気は皆無に等しい。
    • アルバイトについても、特定のイベントや選択肢が発生するわけではなく、単に時間を消費して報酬を得るだけの作業的な内容に留まっている。

  • シナリオおよび設定面の不備
    • 主人公は「3ヶ月後に再び転校する」という特殊な状況で7月にやってくるが、この重要な事実を周囲に伏せたまま行動する。人手不足の報道部に入る際や、恋人との関係においても直前まで黙秘し続けるため、その不誠実な言動に疑問を抱くプレイヤーも少なくない。
    • 主人公の愛称設定が機能していない点も目立つ。メインヒロインのめぐからは「あなっち」という固定の愛称で呼ばれるため、プレイヤーが設定した名前が反映されない。さらにデフォルト名のまま進めても、友人から呼ばれた際に主人公が「ピンと来ない」と呟く不自然なやり取りが発生する。
    • 島内の施設設定にも歪みがあり、コンビニや飲食店があるにもかかわらず、プレイヤーがアイテムの売買を行えるのは質屋のみである。その結果、お菓子やぬいぐるみを質屋で購入したり、釣った魚を質屋に買い取らせたりといった不自然な状況が生じている。

  • ビジュアルと演出の課題
    • キャラクターグラフィック自体は魅力的だが、NPCの顔立ちや表情のパターンが少なく、大勢と接していると没入感が削がれやすい。髪の揺れなどの物理演算にも不自然さが残る場面がある。

  • 盗撮要素の仕様における不満
    • 本作のセールスポイントである下着の描写が、実際には極めて雑な作りになっている。フィールドを跨ぐだけで下着の色や柄が頻繁に入れ替わり、特定のキャラクターが特定の下着を愛用しているという個性も存在しない。
    • 柄の決定が完全ランダムであるため、収集や観察のモチベーションが維持しにくい。また、アバタールームやフリーモードでも下着を指定することはできず、清楚なイメージのキャラが不釣り合いなほど派手な柄を着用しているといった状況が頻発する。宣伝でのアピールに対して、実装内容がお粗末であるという批判は免れない。

  • システム・インターフェースの使い勝手
    • キャラクター図鑑はタイトル画面からしか確認できず、撮影時に誰が登録されたのかをゲーム中に把握することができない。また、名前があるNPCであっても図鑑に登録されないキャラクターが混在しており、コンプリートの基準が曖昧である。
    • メール機能についても、主人公が送信した内容が履歴に残らないため、どのような返答をしたのか後から確認することができない。

  • フラグ管理の不整合
    • イベントの前後関係が矛盾するケースが見受けられ、未発生の出来事を主人公が既知のこととして話したり、意図しないフラグが立っていることがある。
    • 特定のルートでヒロインを名前で呼ぶようになっても、そのルート外の汎用イベントでは苗字呼びに戻ってしまうなど、細かいテキストの制御にも徹底を欠く部分がある。

  • バグおよび不具合
    • 特定のルート進行不可バグ:ヒカルルートの商店街にて、立ち止まっているヒカルに接触すると彼女が消失してしまい、そのままシナリオが進行不能になる致命的なバグが存在する。
    • イベントフラグの設定ミス:特定の持ち物検査イベントにおいて、中庭にいる遠藤に話しかける前にクリア条件を満たしてしまうと、以降ドリームバーガーにケビンが出現しなくなり、日向姉妹のみが滞在する状態となってクリアが不可能になる。これはケビンの配置設定ミスが原因と推測される。
    • 重なりバグ:現在はアップデートにより修正済みだが、文化祭シーンでナオミと珠希が同一座標に配置され、モデルが重なってしまう不具合があった。
    • 壁抜けの発生:オープンワールド特有の地形の隙間を利用した壁抜けが可能。通常のプレイでは発生しにくいが、特定の操作に慣れると比較的容易に行えてしまう。移動の不便さから、学校と牧場を短絡する「便利技」として扱われる皮肉な側面もある。

  • 更新の滞る追加コンテンツ
    • メニュー画面にはDLCモードが備わっているが、発売後のラインナップ更新は極めて乏しく、長らく形骸化していた。新衣装などを期待していたユーザーからは不満の声が上がっている。
    • 発売から2年以上経過した後に一度更新が行われたが、その内容は初回特典だった水着を有料配信するに留まっている。

  • バカゲー要素:パンツ撮影の徹底した作り込み
    • パンツの盗撮をシステムの中核に据えたオープンワールドという唯一無二の存在感。発売当時の基準としては下着のモデリングも非常に精緻である。
    • 撮影をサポートする専用アクション:膝立ち、匍匐前進、仰向け移動といった姿勢の変更により、スカートの真下からのアングルを容易に狙える。また、撮影中にジャンプやスライディングを行うと「精神が研ぎ澄まされた状態」として周囲の時間がスローになり、すれ違いざまのシャッターチャンスを逃さない仕様となっている。
    • コレクション要素への反映:保管した写真は自由に閲覧できるほか、キャラクター図鑑にもプレイヤーが撮影した写真が登録されるため、図鑑全体を特定の部位だけで埋め尽くすといった偏った遊び方が可能。

  • バカゲー要素:徹底されたペナルティ
    • 下着の撮影が現実では性犯罪であることを反映し、独自の「不審者ゲージ」が実装されている。他者への体当たりや執拗な覗き込みを繰り返すとゲージが上昇し、校内では補導や退学処分、校外では警察による追跡と補導が待ち受けている。
    • なお、これほどシステムが整備されているにもかかわらず、パンツ撮影自体はゲーム攻略上のメリットが一切存在しないというシュールな構造になっている。

  • バカゲー要素:主人公および登場人物の強烈な個性
    • 主人公の言動:有能な一面も見せるが、基本的には思春期特有の衝動を隠さない、昭和の好色キャラを彷彿とさせる三枚目である。女性との密着を心の底から喜ぶ声が入るほか、転倒してスカートの中を覗ける状況になると、歓喜のあまりしばらく立ち上がろうとしない。
    • 「一肌脱ぐ」の地雷選択肢:困っているヒロインに対し、この台詞を選ぶと文字通りその場で服を脱ぎ捨てようとし、当然ながらドン引きされて攻略フラグがへし折れるという理不尽なギャグが仕込まれている。
    • 反省の色がない補導シーン:警察に捕まった際、再犯であっても「今度こそ心を入れ替えるから学校には言わないで」と必死に懇願するなど、人間味というにはあまりに情けない姿を見せる。
    • ヒロインの暴走:大神弥生は主人公を圧倒するほどの下ネタを会話に混ぜ込み、別のヒロインを卑猥な呼び名で称するなど、主人公に負けず劣らずの強烈な個性を放っている。

  • バカゲー要素:フリーモードの圧倒的な自由度
    • 評価点でも触れた通り、オープンワールドの全ロケーションと全NPCを活用したジオラマ作成が可能。現在はアップデートにより制限が加わったものの、かつては数十人の女子生徒を大開脚状態で並べたり、同性同士の過激なシチュエーションを構築できたりと、撮影システムが悪用に近い形で遺憾なく発揮されていた。

  • フリーモードを巡る騒動と規制の顛末
    • 類を見ない自由度を誇ったフリーモードであったが、その汎用性の高さゆえに、本来の想定(?)を逸脱したアダルトな目的で利用するプレイヤーが続出した。
    • 性行為を想起させる構図や、動物・背景オブジェクトを悪用した過激なシチュエーション、さらには複数のキャラクターを重ね合わせて卑猥な形状を模倣するなどの極端な投稿が相次ぎ、ネット上では呆れ混じりの爆笑と物議を醸した。こうした事態を受け、発売からわずか2週間足らずでPS4のSHARE機能が全面的に停止されるという異例の事態に発展した。
    • 公式サイトは「制作側の意図しない不適切な表現が散見されたため」と説明しているが、システムの仕様上、こうした用途は容易に予見できたはずであり、外部からの圧力や倫理的な指摘によって急遽制限をかけざるを得なかったというのが実情と推測される。
    • SHARE機能停止後も外部機器を用いた投稿は継続されていたが、発売から約一ヶ月半後のアップデートにより、さらなる規制が断行された。
    • このアップデートでは、官能的なポーズの一部がモード内から削除されただけでなく、「キャラクター同士を一定距離内に配置できない」という物理的な制限が追加された。これによりエロ目的の利用は困難になったものの、同時にツールとしての自由度も大きく損なわれ、純粋にジオラマ作成を楽しんでいたプレイヤーの意欲まで削ぐ結果となってしまった。

総評

    • 恋愛アドベンチャーをオープンワールド化するという極めて斬新な試みと、パンツ撮影システムを正面から掲げたお色気全振りの意欲作。広大なフィールドを駆け巡りながら多種多様な下着を狙うというコンセプトは、ある種、日本独自の尖った感性を象徴している。
    • しかし、肝心のオープンワールド部分において「ミニマップの欠如」「フラグ管理の不透明さ」「移動手段の乏しさ」といった基本的な不便さが解消されておらず、プレイヤーに多大なストレスを強いている点は否定できない。
    • 据え置き機での色物ゲームが減少傾向にある昨今において、フリーモードの自由度を含めたその存在感は貴重だが、ゲームの根幹を支える技術や設計の甘さが露呈してしまっている。
    • 「キャラクターやコンセプトは及第点であり意欲も感じられるが、開発の技量が追いついていなかった」というのが、本作に対する妥当な評価と言えるだろう。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2026年05月07日 20:39