ゆっくり種3 10KB
パロディ 悲劇 誤解・妬み ドスまりさ 希少種 自然界 現代 種のパロディの続きです。
『ゆっくり種3』
希少種 独自設定満載 パロディ 種の荒筋に沿っているだけなので先読み余裕です。
つまらないでしょうが始め出してしまったので完結までなんとかやらして下さい。
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どんな戦いにも始まりがあればかならず終わりがくる。
先日の砂浜での攻防により、ドスまりさやあーくえんじぇるさんの群れにも殉職者が多数でてしまった。
敵の司令官を倒す事により、辛くも勝利を収める事は出来た。
しかし、勝ったからといって得る物は少なかった。
むしろ失った物の方が多かったのかもしれない、
戦い疲れ、みんな死んだように眠りについた。
この勝利によって希少種が滅亡した訳ではない、
自分等が優勢になった訳でもない、
ただ、目の前の争いに生き残っただけである。
皆が休息の眠りについている中で、釣船の上から戦の痕跡を見つめる小さな影があった。
森での襲撃に生き残った、子ありすである。
その小さな目に映るのは仲間の亡骸か、それとも今は亡き両親か・・・・
一杯に涙を堪えながら覚悟を決めている様でもあった。
太陽が浜辺を照らしだすと、群れはのそのそと活動を始める。
動きが遅い、昨日の疲労はとれてはいない、
釣り船の群れの長と、あーくえんじぇるさんの長が、今後の動向を協議していた。
『ぱちゅは、やっぱりむこうのどすのところにいくわ。』
『それがいいかもしれないんだぜ、でもどすはこのむれをまもらなくてはいけないから、
いっしょにはいけないんだぜ・・・』
『むきゅう!いいのよ・・・だれもうまれたところははなれたくないものよ。』
『でもつれていってほしいゆっくりがいるんだぜ。』
『むきゅう?』
山向こうの群れへの移動計画を再開するぱちゅりー達に、
ドスまりさは、その旅に加えて欲しいゆっくりがいる事を申しでた。
『こいつらなんだぜ・・・・』
ドスまりさは2匹のゆっくりを連れてきた。
2匹共に希少種で、ぱちゅりーもこの群れに来た時から気になっていたゆっくりであった。
『ゆっくりしていってね!やまめはやまめだよ。
・・・・ほら、こいしもはやくあいさつしてね。』
『・・・・こいしはこいしだよ。ゆっくりしていってね』
やまめに促されてこいしはぱちゅりーに挨拶をする。
『ぱちゅりーはぱちゅりーよ、ゆっくりしていってね!でもあなたたちは・・・・』
『それはどすがせつめいすんだぜ・・・・こいしたちは、きしょうしゅがせめてきたときに、
かせいしてくれた、ゆっくりできるゆっくりなんだぜ。』
『こいしはゆるせなかっただけだよ・・・・』
こいしは何やら、あの通常種を襲う希少種の群れに対して、思う事があってこの戦いに加わったようである。
『むきゅう・・・・・でもどうしてぱちゅたちのところに?』
当然、疑問に思う問題であった。
この問いにはやまめが答えた。何やらこいしはこの権については納得してない様子であった。
『ぱちゅたちのいくほうこうに、やまめたちのむれがあるんだよ。
だからそこまでいっしょにつれていってほしいんだよ。』
どうやら、こん海岸沿いに自分等の住処がある様子である。
一緒にといっても、その場所までの同行のようだ。
『こいしはやっぱり・・・・『こいし!』・・・・。』
こいしが何かを言いかけたのを、やまめが制止する。
『こいし?どすはこいしのおかげでとってもゆっくりできたんだぜ!
でも、いつまでもこいしにゆっくりさせてもらってたんじゃ、こいしのむれにもうしわけないんだぜ!』
ドスまりさもこいしの帰郷を促す。
こうしてあーくえんじぇるさんに2匹の仲間が加わる事になった。
故郷の森を出て以来、いつもさとりの周りにいた子ありすであったが、
先日の戦い以降はべったりになった。
さとりも妹が出来たようで嬉しく感じてはいたのだが、子ありすの心境の変化には、気が付かなかった。
そして、子ありすがさとりにべったりなのを、好ましく思わない者がいた。
こいしもさとりに惹かれて周りにいる1匹だった。
同じ希少種であると言う事も親近感を湧かせている要因だった。
『おねちゃん。ありちゅとごはんさんむちゃむちゃちまちょう。』
『こいしといっしょにかりにいきましょう!』
2匹は何かと理由をつけてはさとりを取り合う日々が続いた。
困惑しつつも、2匹ともさとりにとっては可愛い妹のように思っていたので、
群れの仕事をこなしつつ、2匹とも仲良く暮らしていけるよう頑張った。
そんな日々も長くは続かなかった。
再び希少種があーくえんぜるさんを襲い始めたのだ。
『ゆっくりねらうんだぜぇ!!』
『とりがじさんにじゅうど!ぜんぽう、あのすなやまさんのかげへいくみょん!』
『わかったんだよ~いそぐんだよ~!』
ドスまりさがドススパークを打つべく体勢を固定する。
その射角から逃れるべく、みょんの指示が飛び交った。
側面からは、さなえとゆうかがスィーに乗って攻撃してくる。
『やらせないよ!』
ゆうかのスィーに、スィまりさは石礫で牽制をかけながら、あーくえんぜるさからの引き離しを図る。
『つうじょうしゅのくせになまいきなぁ!』
相手の意図は判りつつも、通常種ごときに舐められるのを嫌うゆうかは、
あーくえんぜるさんは他にまかせてスィまりさを追った。
残るさなえの相手はさとりに任された。
『さなえ・・・・』
『さとりもさなえたちのむれにこない?』
『だめ・・・いけない・・・みなをおいてはいけない・・・』
『さとりはだまされているのよ!さとりはさなえとおなじきしょうしゅなのよ?
つうじょうしゅのなかまじゃないのよ?』
さとりは、ふらんへと変化し飛びながらさなえを引き離しにかかった。
引き離しの作戦にはさなえも気が付いていたが、さなえもさとりと話したい事があったのでわざと誘いに乗った。
その間、あーくえんぜるさんはドスまりさのドススパークを交わしながら逃走を続けていた。
『さなえのなかまにならなかったら・・・・たたかわないといけないのよ?』
『さとりは・・・さなえとはたたかいたくありません・・・』
『なら・・・・どうして?』
『さとりは・・・どうすれば・・・・』
2匹は距離を置いた状態で対峙したまま動けずにいた。
さとりが俯いた瞬間、影が動いているのを見つける。
『おお、ちゃんすちゃんす』
きめいまるがずっとこの2匹について来ていて、さとりの隙を窺っていたのだ。
口には棒が咥えられている。
駄目だ!避けられないと思った瞬間、またさとりの中で何かが弾ける。
ザシュ
『おお、むねんむねん・・・』
きめいまるは瞬時にみょんへと変化したさとりに腹部を大きく切り裂かれる。
とっさの事で殺すつもりは無かったさとりであったが、自分はまだ死ぬ訳にはいかない
その思いが瞬時に反応し、きめいまるを討ち取ってしまったのだ。
『うそ・・・うそでしょ?・・・・き・・めい・まる?・・・・
さとりぃぃぃぃぃ!!!!!!!!』
目の前での仲間の死に一瞬だけ呆然としたが、即座にさとりへ襲いかかるさなえ。
バシュゥ!
さなえの石礫がさとりを狙い放たれる。
みょんのままのであったさとりの反応速度は速く、石礫を刃で弾きかわす。
すかさず間合いを詰め寄るさなえ。
かわせない!
さとりの脳裏に戦慄が走る。
『さとり~たすけにきたんだぜ~このまりさにまかせれば、ひゃくゆっくりりきなんだぜ~
でひゃくっていくつ?』
完全に空気の読めていない能天気なまりさの台詞が緊迫した空気を壊す。
『こ・・の・・・この・・・むのうものぉぉぉぉ!!!!』
さなえの石礫がまりさに向けられた。
『ま・・・まりさ・・・だめぇぇぇぇぇ!
さなえぇぇぇぇやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』
バシュゥ!
この時、まりさには自分に飛んでくる、石礫がとてもゆっくりに見えた、
『ゆん♪こんなゆっくりないしさんなんかよゆうなんだぜ~ゆゅ?』
かわそうと思うのだが身体が動かない、目線を変える事すらできない、
石は真直ぐにまりさに向かって飛んでくる。
『ゆゅ?どうなってんだぜ?まりさのあんよさんゆっくりしないでうごいてね?
ゆっくりしてたら、まりさゆっくりできないよ?ゆ?ゆ?』
バチュゥゥゥゥバスン!
石礫はまりさを突き抜けていった。
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
まりさの顔中央には小さな穴が開いていて、まりさは即死だった。
さとりは発狂しそうになる。
野垂れ死にそうになったいた自分を助けてくれたまりさ、
常に群れから浮いている自分を支えてくれたまりさ、
どんなに苦しい時も周りを明るくしてくれたまりさ、
そのまりさが今、目の前で死んだのだ。
さとりの中で何かが吹き飛んだ気がした。
そう感じた時にはさなえに襲いかかっていた。
『さなえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
『さとりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』
両者狂乱となって戦う、片や恩人を亡くし、片や戦友を亡くしたのだ!
憎しみが炎となって2匹を包み込む。
2匹が夢中になって戦っているうちに、砂浜でなく磯まできてしまった。
ゴツゴツした岩は2匹の足を傷つけていく、
だがそんな痛みも2匹を止める事はできない、
やがて高台まで戦場を持ってくる。
下には白波立つ海、そしてこの高さ、
落ちれば無事には済まないであろう。
『しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
狂乱と化し言葉すら乱れたさとりの一撃をかわすさなえ、
その刹那、さなえはさとりの髪に噛み付いた。
そして岩下の海へさとりごと飛び込んだ、心中覚悟の決死の行動であった。
2匹は重力にさからう事で出来ぬまま落下していく、
さとりはふらんへ変化しようとした、
だがそれは叶わなかった。
『きめいまるのかたきぃぃぃぃぃぃぃ!!!』
さなえが空気を含み、それを礫として放ってきたのである。
それは殺傷能力は無いものの、それはさとりに動く余裕を奪うのに十分であった。
そして運命の女神はさなえに微笑んだ、
その空気砲が反動となってさなえを岩へと押し戻したのである。
岩の中腹あたりに引っかかるように残ったさなえは、さとりが消えた白波立つ海を呆然と眺めていた。
勝ったのだろうか?
全ての力を出し切り、もぉ動く事もできない、ただ呆然とするだけであった。
あーくえんぜるさんを狙ったドスまりさは苦戦していた。
ドススパークが当たらないのだ。
いくら連射出来ても相手は常に動いているのだから、体勢を固定しないと打てないドススパークでは当てようがない、
『くそぉ!あたるんだぜぇ!!なんであたらないんだぜぇ!!』
必死になって連射を続ける。
そして罠にかかった。
『ゆ?ゆぅぅぅぅぅぅ?』
ドスン
坂に誘き出されて足場を失ったのだ、そこに止めの一撃が入る。
『いまだみょん!いけぇぇぇぇぇぇぇ!!』
『わがっだんだよぉぉぉぉぉ!!!』
ドーーン!!
『ゆゅ・・・ぎゅぎゅ・・・・・・・』
ドスまりさは、あーくえんぜるさんの体当たりを喰らって気を失ってしまった。
こうして1匹の死傷者と、1匹の行動不能者、
そして1匹の行方不明者を出してしまった希少種は、撤退を与儀なくされてしまった。
『ゆうか!ここはてったいする。いまはひくんだ!』
『く・・・・・おぼえてなさいぃぃ!!!』
仮面まりさの指示で退却を始めるゆうか、それをスィまりさが追う。
『まつんだよ!にがさないよ!』
ブシュゥ!! ドーーーン
仮面まりさの放った石礫が砂浜に砂煙を上げる。
『ゆ”ゅ・・・ぶぇへっへっへ』
砂が目や口に入りたじろいだスィまりさを残して、希少種は撤退してしまった。
だがまだ終わっていない、捕虜がいるのだ、
気を失ったドスまりさから茸を奪い拘束する。
海岸に落ちていたロープでグルグル巻きにして動きを奪い、ドスまりさの乗っていたスィーに括り付けて、
あーくえんぜるさんに繋いでおいた。
こうして希少種の奇襲は失敗に終わった、
だがいくら待っても、さとりとその援護に向かったまりさが帰って来ないのだ。
『むきゅう・・・・こんなにくらくてはさがせないわ・・・
あささんがくるまでここでまちましょう・・・・』
夜になってしまったので、捜索は明朝にする事となり群れはここに野宿する事になった。
『まりさ・・・・さとり・・・・だいじょうぶよね?れいむのおもいすごしだよね?』
不安にかられ眠れずに過ごすれいむ、
まさかその予感が的中していようとは気付かないまま2匹の帰還を待つのであった。
続く
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フラグ回避も考えたのですが、どちらにしても苦情はありそうだった沿う方を選びました。
一応、誤字はチェックしてはいるのですが、僕の使っている言語自体に間違いがあるのか、
毎回修正しきれていません。
勘弁して下さい。
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※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
最終更新:2010年05月15日 09:38