ふたば系ゆっくりいじめ 1221 飼いゆ狂想曲

飼いゆ狂想曲 8KB


虐待-いじめ 飼いゆ 現代 テレビが勿体ない注意


飼い主が、飼いゆに興味無くなる系のお話です。
苦手な方もいると思いますので注意してください。
好きな方はQNQNしてもらえればと思います。

長編が書けない・筆がますます遅いという現状を何とか打破したいが…。

これからも、ゆっくりできたよと言ってもらえるように頑張ります。






「飼いゆ狂想曲」





とある会社員の家では、不況ならではのありがちな会話が行われていた。
「またボーナスカットか…厳しいな…でも、仕事があるだけマシか…」
「子供の教育費に、ローン…私のパートの時間を増やすしかないわね…」
「増やせるのか?」
「ええ、夕方から夜にかけてやってくれないかって。この時間、普通は主婦は嫌がるから」
結局、母親のパート時間を増やすことで乗り切るようだ。
懸念は、小学生の娘である。
もう6年生とはいえ、8時近くまで家に一人でいるのは寂しかろう。

「いいよ。ひとりで留守番出来るよ」
あっさりと娘は承諾した。
「大丈夫なのか?」
親たちも拍子抜けだ。
「でも、お願いがあるの」
「お願い?」
「うん、何か飼ってもいい?そうすれば寂しくないよ」
この家族は、生き物を飼ったことは今までなかった。
(そういえば、娘が前から生き物を飼いたがっていたっけ…)
親は顔を見合わせる。娘は期待に満ちた目で両親を見つめる。
「わかった。今度の休みにペットショップにでも行ってみるか」
「やったー!」



休日。みんなでペットショップへお出かけだ。
「何を飼いたいんだ?」
親は、娘に何を飼いたいのか考えておくように言ってあったので、それを確認する。
「うーんとね、ゆっくりがいいな」
「ゆっくりぃ?」
「うん。ゆっくりならお話出来るから楽しいかなって」
親は、なるほどなと思う。
「分かった。じゃあ、ゆっくりショップへ行き先変更だ」

一家は、ゆっくりショップへ到着する。
色々なゆっくりが置いてある。
金バッチの高級品や、詰め合わせの安物、食用など多彩だ。
金銭的に高いやつは無理だが、処分品の安物もどうかと思い、銀や銅の個体のゲージを見て回る。
「ゆっくりって、結構するのねぇ…」
銀バッチれいむ3万5千円という値札を見て、母親がため息をつく。
ゆっくりは死に易い。寿命も犬猫より格段に短い。
さらに簡単に繁殖して、野良も見かけることを思えば、ゆっくりに詳しくない母親がこう思うのもある意味、当然であった。
娘は物珍しさで、はしゃいでいる。

「ゆぴ~…ゆぴ~…うんうんするのぜ…」
「きゃはは!こいつ、寝グソしてるぅ~」
「こら!はしたないこと大声で言わないの!」
娘は、1匹のゆっくりまりさのゲージの前で大笑いしていた。
父親が値札を見ると、銅バッチ5千円と書かれていた。
(う~ん。ま、これでいいか)
値段的には、この辺りだろう。一応、バッチ付きでもある。
バッチが有る飼いゆと、無い飼いゆには大きな差がある。
バッチの詳細は、ここで詳しくは説明しないが、
銅であってもブリーダー・ゆっくりショップが育てた個体か、個人の所有個体なら試験ないし、ゆっくりスクールでの教育が科せられるのだ。
だからこそ、銅バッチでも最低5千円くらいはするのだ。

「こいつでいいか?」
父親が娘に聞く。
「うん。なんかキモいけど面白そうだし」

かくして、この銅バッチゆっくりまりさは、この一家に飼われることになった。



娘は学校から帰宅する。今日から、一人で留守番中だ。
部屋に入ると、ゲージ入れられたまりさが何やら騒いでいる。
「おねーさん!はやく、ここからだすのぜ!まちわびたのぜ!」
バスケットボール大のまりさに、お世辞にも広いとは言えないリビングで、物を壊されたらたまらないとゲージに閉じ込めておいたのだ。
一応、部屋で物に触っていけないといったのだが、何だか話が通じてるんだか不安だったので、やはり自由にさせる気にはなれなかった。
「はいはい、ちょっと待って」
娘がゲージの扉を開けると、ぼよんと勢いよくまりさが飛び出してくる。
「せまくて、いーらいーらしたのぜ!あと、おなかがすいたのぜ!」
その場で、ぼよんぼよん跳ねながら飯の催促をする。
「今は、ご飯の時間じゃないでしょ。それよりさ、何かして遊ぼうよ。何がいい?」
「やだやだやだ!まりさは、おなかがすいてるのぜ!おねえさんは、なにかたべさせるのぜ!」
言うことを聞かないまりさに、イラつく娘。
(何こいつ…ムカつく…)


終始、まりさはこんな感じである。
「うんうんするのぜ!」と勝手にうんうんする。
「むーしゃむーしゃ!しあわせーなのぜ!」と食い散らかす。
もちろんバッチ持ちなので、注意すれば矯正できるのだが、あからさまに不機嫌になる。
愛で派なら耐えられるだろう。この無邪気さも、ゆっくりの醍醐味だと理解して。
しかし、幼い小学生の娘には苛立ちを押さえられない。
そもそも、娘がゆっくりを飼いたいと言ったのは、お話が出来るからということだったのだが、言葉を話すからといって、会話が出来るとは限らないのだ。


騒ぐなということを重点躾けられたまりさであったが、それがストレスとなり家の中を荒すことも多々あった。
ゆっくりは行動すら、いちいち口にする癖がある。大きな声を出すことも、ゆっくりすることになるのだ。
(ゆぎぎ…なんで、このいえのかいぬしさんたちは、まりさをゆっくりさせないのぜ…)と、まりさは不満を持ち、それが問題行動に結びついていた。
とはいえ、悪意というレベルでは無く、かまって欲しい故のいたずら程度なのだが、
親がいない間は、まりさとマンツーマンの娘にとって、それは苦痛でしかなかった。



そんなある日、ついに事件が起きた。


まりさが来て、約1ヵ月。この頃はもう、娘のまりさへの興味はかなり失われていた。
「おねーさん!あそんでね!まりさとあそぶのぜ!」
昼間は閉じ込められて退屈なまりさは、いつものように娘の周りを跳ねながら、遊ぼうと催促する。
「やだよ。まりさ、私の言うこと全然聞かないじゃん」
携帯ゲーム機をいじりながら、まりさを払いのける仕草をする。
「ぷんぷん!もういいのぜ!ひとりで、のーびのーびやごーろごーろするのぜ!」
まりさは、これまた何時もの様に遊んでもらうことを諦めて、1匹で跳ねだす。
長い時間、狭い場所に閉じ込められているため、この自由に動ける時間は一日の最大の楽しみだ。
「まりさじゃーんぷうう!!!なのぜええ!」
ドスン!バタン!
「ちょっと!まりさ!うっさい!!!」
娘が、バタバタ暴れるまりさを注意する。
「のーびのーび、なのぜ!」
しかし、夢中になっているのか、まりさは遊び続けている。
「ちょっと!いい加減にしてよね!」
「ゆゆ?!」
娘が、まりさを叩こうとする。しかし、まりさはとっさにそれを避ける。

ガシャーン!!

テレビにまりさが激突し、液晶テレビが壊れてしまう。
「嫌あああああああ!!!!!」
「ま、まりさはわるくないのぜ!」



その夜、帰宅した両親は頭をかかえていた。
どうしたもんかと思案していると、娘が
「そうだ。まりさは庭で飼えばいいんだよ」
確かに、暖かくなって来たので大丈夫だろう。
家にいると、閉じ込めねばならず、出したら出したでこんなことが何度もあっては堪らない。
娘に見てろと言っても、バスケットボール大のまりさの我がままを抑えるのは酷というものだ。
「そうするか…」
父親がそう言いかけると、まりさが猛反対してくる。
「いやなのぜ!そとはきたなくて、さむいのぜ!」
ぷくーしながら、涙目で抗議してくるまりさ。
「もう、春だよ。まりさは、全然言うこと聞かないじゃん!」
娘が、怒りに震えてまりさを一喝する。
娘も叱られたし、何よりテレビが壊れて悲しかったのだ。
それに、自分は親に謝ったのに、悪くないと言い続けるまりさにかなり頭にきていた。
まりさを娘が感情的に引っ叩く。
「いたいのぜ!おねーさんがぶったぁ!」
両親に言いつけるように、助けを求めるまりさに娘の怒りも頂点に。
「ふざけないでよね!糞まりさ!」
「それくらいにしておけ。おい、まりさ、いい加減にしろよ?」
娘を制すると、父親は冷たい目をまりさに向ける。
「ま、まりさはわるくな…」
父親がまりさを持ち上げる。
「おそらをとんでるみたい!」
ガラガラ
窓を開けて、庭に降りる。
「反省するまで、外で暮らすんだ。騒いだら絶対に許さんぞ」
そして、窓は閉じられた。

「なんで…まりさはわるくないんだぜ…」

まりさは、茫然としながら窓を眺めていた。



それから、まりさは餌を与えられるだけで、外に放置されていた。
確かに、閉じ込められているわけでは無かったので、そういうストレスは感じなくなった。
だが、まりさはゆっくりできなくなった。
家の人達が、どんどんまりさを相手にしなくなっていったからだ。
まりさは、ぼんやりと星を眺める。
「ゆぅ…かいぬしさんとしあわせーに、ゆっくりできるはずだったのに…なんでなんだぜ…」
まりさの身体は、まるで野良の様に薄汚れていった。
家の中からは、一家の笑い声が聞こえていた。



ある日の昼、まりさは何時もの様に庭を跳ねていた。
すると、ポツポツと雨粒が落ちてきた。
「ゆ!?あめさんは、ゆっくりできないのぜ!」
しかし、家には誰もいない。
ここ2週間ほど、雨が降らなかったので大丈夫だった為、一家はまりさの雨対策を忘れていたのだ。
どんどん雨は強くなり、風も横殴りの強風が吹いてきた。
「ゆあぁぁ!!いたいのぜ!あめさん、やんでね!」
まりさの身体の皮がふやけ始める。
まりさは、家の窓に体当たりをして助けを呼ぶ。
「いれてくださいいい!まりさ、あめさんでからだがいだいいのぜええ!!」
しかし、もちろん誰もいない。まりさも分かっている。

「だれか、たすけるのぜええ!」
まりさは、家の外へ助けを呼びに出ようとするも、門が閉まっている。
途方に暮れて、門の前で脱力するまりさ。
(まりさ、ゆっくりしたいだけなのに、なんでゆっくりできないんだぜ…?)


その時





グシャ!!






「もっ…と…ゆっく…り…した…かっ…たの…ぜ…」





帰宅した娘が、門を開けて入ってくると同時に、まりさを踏み潰してしまった。
雨でふやけていたまりさは、簡単に崩壊した。

「うわ!何でこんなとこにいるの?ああもう、靴が餡子でベちょべちょじゃない!最期まで迷惑かけっぱなしなんだから!」

潰れたまりさの身体から餡子が、目からは砂糖水が流れていた。




「もう、ゆっくりなんて飼わない」




終わり


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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • ↓いや、中核餡に刻み込むくらいやればいいんだよ -- 2023-04-15 16:38:04
  • 「2010-06-20 03:45:29」のコメントさんに対してですが、
    確かに似ている部分はあるかと思うが決定的に違うのは、
    「子供は説明すれば理解する」「動物は躾ければ飼い主の言う事は訊く」ということ。
    「ダメって言ったでしょ!」しか言わない説明・説得が皆無なクズ親もいますが。
    ゆっくりはどんなに言い聞かせても、説明しても、躾けても、
    うんうんと一緒に忘れるからゴミクズなのですww -- 2018-02-23 22:59:32
  • 娘さんは良く分かってるね、将来ゆっくりした大人さんになれるよ! -- 2013-07-13 01:57:36
  • ↓よくわかってらっしゃる -- 2013-07-12 06:19:13
  • ↓まったくその通りだ -- 2013-06-21 04:35:26
  • 金だろうが銅だろうがゆっくりはゴミ -- 2012-10-02 22:20:35
  • ゲスまりさ、ざまあwww -- 2011-08-08 04:50:06
  • 不良品売りつけた悪徳ショップだが、外飼いでももうちょっと面倒見ろよ -- 2011-07-14 20:18:54
  • ゲスであることは不幸と直結するな。哀れ -- 2011-01-21 18:28:51
  • ゲスまりさのせいで嫌な思いをした子供がかわいそう・・・
    と思ったけど、まりさを飼ったんだから自業自得だな -- 2010-12-11 12:33:39
  • なんでこんなゲス一歩手前の、しかもまりさ種が銅なんだよww処分品レベルじゃねえか -- 2010-09-25 20:04:26
  • ゆっくりはゴミ。 -- 2010-08-25 12:41:02
  • もっとまりさが不幸になってく描写があればな・・・ -- 2010-07-27 23:21:36
  • 子供とゆっくりって、似てる所あるよなぁ。
    ワガママで話が通じない所とか。 -- 2010-06-20 03:45:29
最終更新:2010年05月25日 13:39
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