二度目の戦闘を終え、物語は僅かな間、その流れを遅くする。
   本編では、三度目の戦闘までのシーンを、その経過に絞ってお伝えしよう。

2.4.ミッシェルの戦闘シーン

   ミッシェルは戦闘シーンを選択。唯仁に戦闘を仕掛けた。
   計画的な行動である。唯仁も意図を察知し、戦闘から自主的に脱落する。
   勝者となったミッシェルは、戦果として唯仁に対する友情を獲得する。

   これにより、ミッシェルと唯仁も《親友》となった。
   唯仁の《相克》と《破術》がミッシェルにも使用可能であるということは、"天上組"にとってあまりに強いプレッシャーであることは、想像に難くない。


2.5.信明のドラマシーン

   まず、信明は《補給》を使用し、遁甲符を回復した。
   本セッションの特別ルール、『修行』により修得された《補給》により、忍具が一つ回復する。
   頭領クラスの修羅たちとなってもなお、これまで見てきた通り、忍具1つの差は大きい。

   続けて、情報判定により石蒜の【居所】を、《情報屋》によりミッシェルの【居所】を獲得する。
   そのまま《社会戦》、「奥義:追加忍法」から《天眼》と続け、石蒜に「重傷」の変調を与え、石蒜の【秘密】を獲得した。
   これにより、信明は"天下組"全員の【秘密】を獲得したことになる。
   信明が持つ《揺らし》が、全員に射撃点を追加するということである。

2.6.唯仁のドラマシーン

   シーンには"天下組"が全員登場した。
   互いに感情修正を与え合うことを狙った全員登場であったが、ここで、シーン表が牙を剥く。
   「シーン表:5 / 何者かの仕掛けたトラップが発動。このシーンに登場するキャラクターは《罠術》で判定を行い、失敗すると射撃戦ダメージを2点受ける。」
   射撃戦2点。当たればただでは済まないトラップが、シーン表に仕込まれていた。
   以前の「冷気」も含め、2点の生命点を失う可能性があるシーンが最低でも2つ。シーン表のロールも気が抜けない本セッションである。

   幸い、"天下組"の3人は全員判定に成功。
   続け、唯仁は《補給》を使用して成功、遁甲符を獲得する。

   手番の判定は回復判定を選択し、生命点を1点回復した。

2.7.サイクル終了時

   サイクル終了時、『修行』と変調回復の時間である。

   以下の通り、各PCは『修行』を行った。
   一人:《補給》→《破術:指定壊器術》
   三巌:《接近戦攻撃》→《破術:指定壊器術》
   石蒜:《血餅》→《帝釈天:指定言霊術》
   信明:《社会戦》→《破術:指定壊器術》
   ミッシェル:《電撃作戦》→《破術:指定壊器術》
   唯仁:《奥津城》→《逆鱗》

   また、石蒜は『修行』の直前に兵糧丸で「野望」の変調を治している他、三巌は『修行』の判定に失敗し、《朧》を使用している。
   《朧》によるファンブル表は、「このサイクル中の判定-1」。実質ノーデメリットである。

   そして、黒潮一人は、この誰にも見られないシーンで、最後の奥義を公開した。
   「無用の神域・生者必滅」。黒潮一人の「奥義:不死身/定め/回数制限」である。
   奥義情報を渡すことなく、石蒜に大きく削られた生命点を元に戻したのだった。

   続けて変調回復。唯仁は「忘却」の回復にファンブル。ファンブル表は「何もなし」。
   続く石蒜も「忘却」の回復判定にファンブル。しかもファンブル表は「ランダムな変調を受ける」。「呪い:帝釈天」を受け、しかも変調回復のタイミングは既に逃している。
   と、厳しい状況下と思いきや、「重症」の回復判定でスペシャルを出す石蒜。スペシャルのボーナスで、「呪い」を回復し、プラスマイナスがゼロになった。

   3サイクル目開始時の、唯仁の《特別教室》は使用無し。

   幕間は、ここまで。
   3サイクル目は、戦闘シーンから幕を開けることになる。
最終更新:2021年05月03日 05:16