『やっぱりルンフォ』

唐突なレース回。



金曜夜。グランブルー前日。
明日に向けてて思いを巡らせる者とは別に、今気になることがあるやつがそこにいた。

GM/ウィリアム:ウィリアムがアウイナイトとタルタリクの部屋にやってきます。「おいちょっと来てくれ。大変なんだ」
アウイナイト:絶対よくないことが起こる気がするけどついていこう。
タルタリク:同じく。
GM/ウィリアム:リードも連れて外に出ると、ウィリアムは女子寮の方へ向かっていきます。「へい聞き耳! リード頼む!」
アウイナイト:「ってちょちょちょちょちょっとお前リードに何させる気だ」と大の字で妨害。
GM/ウィリアム:「さっき通りがかったとき、ノエとアマンテがこの辺に向かってるのが見えたんだよ」
タルタリク:「何も聞かずに帰る方が無難ではないかな」

一方、女子寮の中ではアマンテとノエが密会していた。

ノエ:「なんなのなのー?」
GM/アマンテ:「あのね、じゃれあってる仲じゃないのよ私たち」
ノエ:「さびしー」
GM/アマンテ:「明日の昼過ぎ、2人でディーズィー先生のところに行くわよ。決着をつけましょう」
ノエ:「何しに? まあいいや、よくわかんないけど一緒にがんばろ」w

受動的聞き耳判定の結果、リードとアウイナイトに聞こえてしまう。
せっかくなので全部聞き取るリード。

GM/ウィリアム:「うおおおおお! やったぜ! こういうのを待ってたんだ!」
タルタリク:ウィリアムステイ!w
アウイナイト:「えっ。ノエが。なるほどなーあいつもそういうーへぇーなるほどなぁーおめでとうございまーす(裏声)」
タルタリク:「ノエ君も本気になったらどのようなことをするかわからないからね」w
GM/リード:「そういえばノエがこの学園にきたのも先生に命を救われたからだと聞く」
アウイナイト:実際動揺してる。「なんか……なんかできないのか! 昼前にドランクで酔わせるとか!」
タルタリク:「私もまだ馬に蹴られたくはないものでね」
アウイナイト:くっ……リードに頼むべきか?「なるほどなあ。そういう。なるほどー。春が。なるほどー。春がやってくるんだなあ。ピンクかー。なるほどなあ」

GM/ウィリアム:「よし、とりあえず戻って酒でも飲もうや」
タルタリク:「そうだな、気付かれても困る」
GM/ヴィーヌ:といったところでヴィーヌが通りがかります。「また何か怪しいことをしてらっしゃるの?」
GM/ウィリアム:「してねー! 重要事態だ!」
アウイナイト:そう、重要。重要なんだ。
GM/ヴィーヌ:「明日グランブルーを見に行くという話、覚えていまして?」
GM/ウィリアム:「……いや。話がそう簡単にいくとは……かぎらねえ」
GM/ヴィーヌ:「えー」w


翌朝。
状況がごちゃごちゃしてきたが、わかっている範囲でのPCとNPCの動向は以下の通り。

グランブルー参加:メリエル・メナ・ウール・ソニア・ミリアーナ
グランブルー観戦:ビビ・ヴィーヌ
ルーンとアイテム庫の中から観戦:ミサ
ディーズィー先生のところへ:ノエ・アマンテ

アウイナイト:「割と考えたんだけどさ、なんかおかしいと思うんだよ」
GM/ウィリアム:「何が」
アウイナイト:「何かに操られてるとかさ。憑かれてるとかさ。そんなサムシング」w
GM:どれだけ認めたくないんだw
アウイナイト:「よしついていこう。あいつに何かさせるわけにはいかない」
GM:そこへヴィーヌがやってきて「ウィリアム行きますわよ」というわけですが、「すまない、どうしても外せない用がある」と半泣きでウィリアムが返します。
タルタリク:別にどっちでもいいんだけど。
GM/ヴィーヌ:「ジェリアが魔神に乗って参加するそうですわよ!」
タルタリク:それは見たいw
アウイナイト:しかしノエを追っかけないといけないんだw
タルタリク:といいつつ、ダイスの結果リード共々ウィリアムについていくんだけど。

ミサはブルックリン先生に頼み込み、こっそりアイテム庫に入れさせてもらえることになった。
アイテム庫までの道、イーサン先生とすれ違う。

GM/イーサン:「こんな時間に学長と何を?」
ミサ:隠蔽判定。「所要がありましてー」と言いながら腕輪がはじけ飛んだw
GM/ブルックリン:「例の件、お願いしますねイーサン先生」
GM/イーサン:「ああ。この時期に学園を開けねばならんのは不安だが、任せてもらおう」と去っていきました。

無事アイテム庫に到着。窓がないアイテム庫からどうやって観戦するのかというと……。

GM:ルーンはシースルーで外を見て、その光景をイリュージョンで壁に映し出します。
ミサ:ありがてえ……ありがてえ……魔香草を炊く火が涙で消えちゃうよ……w

そんなこんなで大会開始の挨拶が始まる。
ブルックリン先生が挨拶をしたのち、選手紹介。
メリエル・メナ・ウール・ソニア・ミリアーナ・ジェリア。あと名無しのモブ6人。

レースの進行方法についての説明。
敏捷と乗り物の移動力をもとに判定の基準値が決定される。
ソニアは魔導バイクを持ち出してきた。ジェリアもダスキーグレイスに乗っている。
ミリア―ナは私自身が騎獣になることだとか言い出して乗り物ボーナスをゲット。
なお、メナは徒歩。

メリエル:ソニア基準値8ってなんだよw
GM:魔導バイクが移動力50だからね。
メリエル:ヒポグリフさんも飛行なら50あるんだけど、地上だと25なんだよなー。

この基準値にライダー技能を足して判定し、5で割った数だけ進む。
ただしコース上には様々な障害物も多く、まっすぐ進めるとは限らない。というか前に進める確率が3分の1しかない。
レース中には2つのチェックポイントがあり、第一のチェックポイントで半分の6人が、第二のチェックポイントでさらに半分の3人が脱落する。

メリエル:これ判定基準値がどれだけよくても最終的には前に進めるかで決まるじゃんw
GM:そうだよw

説明を終え、いよいよグランブルーが幕を開ける――!


メナ:って、全然前に進めねー!w
メリエル:あ、ファンブル。前にすすむとか以前の問題だw
GM:あれ、ジェリアがトップに立ったんだが? どうなってんの?w

あまりに前に進まないため進行方向の出目にエラッタがかかるが、それでもなかなか進まない。
ジェリアは判定の達成値は低いものの的確に前へと進んでいく。
と、そこへ――

GM/キュリー:図書館の方からキュリーの声がかかります。「おーすやってるな。じゃあこいつはプレゼントだ」というと、レース場に妖精が配置されました。
メリエル:「妖精たちが……!?」
GM:妖精に突っ込むと移動妨害を食らって面倒なことになります。妖精によっては攻撃も食らいます。
ミサ:妖精か……あれ、これイリュージョンなら妖精映るの?
タルタリク:確かに映るね。
ミサ:妖精が……妖精が見える! うれしい……うれしい……。

ジェリアが見事ムリアンの群れに突っ込み死にそうになりながら脱出。
一方コースの中央付近に配置されたヴァンニクがメナを2回吸うなど圧倒的吸引率をマーク。いい加減ブチ切れたメナの攻撃により物理で突破される。
最初出遅れたメリエルだったがその後はコース端を進行。ピクシーの足止めを食らいながらも先へ進んでいくが……。

GM:前進3回ですね、ウールがチェックポイントへ到達。
メナ:ヴァンニクに吸われない人はいいなーw
GM:ジェリアですが今度はエインセルに吸われてさすがに死にそうなので1手回復に使う。

その後はメリエルとソニアが順当にゴールし、3人ゴールした段階でいったん中断。モブの順位を決定する。
結果、ミリアーナが脱落しモブがひとり上位6人に食い込んだ。

GM:第二ステージは学生寮付近を通り、校舎の中を進んでいきます。
メリエル:ヒポグリフさんとかドラゴンインファントとか大丈夫?
GM:それぐらいの大きさはあるよ。で、また声がかかります。「おー来たねみんな」
アウイナイト:まさか……。
GM:学生寮の窓からミーナ・ニーナ・ドレッドが見ています。「準備おーけー。行きまーす」
メリエル:主催者側かよー!w
タルタリク:またあいつ女を侍らせてやがるぜw

2人の魔法により置きウォールウォーキングや置きディスペル、置きファイアボールなどが仕掛けられる。
ディスペルは生き物には刺さらないものの、一部致命的な人がいる。
ミーナからはレイジングアース・バッドイメージなどが設置されるが……。

メナ:バッドイメージってデータ的な効果はないんだけど今回どうなるの?
GM:ん……じゃあ嫌な予感がして入ろうとすると逆に一歩後退することにしよう。
メリエル:強すぎるw しかも必中だぞこれw

メナが例によってバッドイメージに突っ込み、ソニアがディスペルを踏んずけて魔導バイクが解体されるなど罠が暴れる。
ここで特に罠を踏まなかったメリエルクリティカルで一気に前進し、1位でチェックポイント到達。
遅れてウールがゴールし、最後に魔導バイクを作り直したソニアがゴールして上位3人決定。

最終ラウンドは会場までの直線コース。
エイベック先生のヘイスト罠によりさらに加速する。
2~3ラウンドで勝負がつく短期決戦。

GM:2ラウンド目、ソニアの手番……ダイス8個振り! 6回前進してゴール!
メリエル:負けたー! 2ラウンド目だと一歩足りなかったので3ラウンド目にゴールしまーす。
GM:ウールも3ラウンド目にゴール。基準値も同じだし完全に同時だなこれ。

互いが健闘を称えあい、表彰の準備が行われる。
そのころ、アイテム庫では。

GM/ルーン:「バイクが壊れた時はどうなることかと思ったが、あいつが勝ったかー」
ミサ:「一緒にレースが見れただけで、もう幸せです」
GM:さて……その時、扉をたたく音が聞こえてきます。アイテム庫の扉を誰かが叩いているようですね。
ミサ:え? 誰だろう。



時間を少し巻き戻し、レースが始まる直前。
ノエとアマンテはディーズィー先生の部屋まで来たものの、先生がみつからない。
後ろをこっそりつけるウィリアムも焦るが、ノエが探索判定を成功させ、アイテム庫の手前で先生を発見した。

ノエ:「いたいたーディーズィー先生ー」
GM/アマンテ:「私たち、先生にお話があるんです」

アマンテは(毎回そのつもりなのだが)ガチ告白するが、いつも通り取り合ってもらえない。
ノエは何を言うのかと思いきや。

ノエ:「先生いつも色々教えてくれてありがとうございます」
GM/ディーズィー:「うん? まあ学ぼうとしている生徒を教えるのは教師の務めだからな」
ノエ:「これからも迷惑なことするでしょうがよろしくお願いします」
アウイナイト:……。
ノエ:おわり。
アウイナイト:……みてられねえー! 「お前! それじゃあ! 伝わんねえだろ!」と仮面をつけてエントリー!
ノエ:「わたしのいつも思ってることを伝えただけだよ? って急に誰?」
アウイナイト:「通りすがりのアマデウス仮面だ!」なおバレバレですw
GM/ウィリアム:「今いいところだから! まだ出ちゃだめだから!」w
アウイナイト:「いやこれ終わりそうだろ終わっちゃダメだろ!」w
タルタリク:話を聞いててそういうのではないと思ったけど言わないでおこうw
アウイナイト:「ノエ、本当にいいのかそれで」
ノエ:「そりゃ先生にありがとうってちゃんと言うのは当然だと思うけど、どういうこと?」
アウイナイト:「だからな、こう……ていうかバカかよ! この状況普通告白だろ!」
タルタリク:せやなw
アウイナイト:「むしろ俺たちがバカかよ! お前はバカだから何かの感情を好きと勘違いして告白するんじゃないかと思ってついてきたところが! 横のアマンテの顔を見ろ!」
GM/アマンテ:「こんな状況で、感謝だけを述べるなんて、ありえますか!?」
アウイナイト:「そういうことだ!」
ノエ:「バカバカ言ってるけどじゃあ好きってなんなのさあういー」
アウイナイト:「なにっ!完璧な変装が見破られるなんて…お前はノエじゃないな……そんな……」といいつつ仮面を取るw
タルタリク:酒を持ってくればよかったw
GM/リード:「うん……昨日の夜から完全に勘違いしていたな」
アウイナイト:「普通ね、こういう時に年頃の女の子がどのような感情を抱くのか、話した方がいいのでは、ないでしょうか。2人がちょっとかわいそうなんじゃないかと思った次第であります」
GM:アマンテは完全にいじけてるよw
アウイナイト:「別に傷ついてはないんだけど、スリープを撃とうとか、そんなこと別に考えてなかったんだけど、なんか傷ついたんだからなバカあ!」
ノエ:(なにいってんのか長くてよくわからない……)という顔をしています。
タルタリク:(アウイやっぱりノエに対してガチじゃね?)という顔をしています。
ノエ:「あれ、アマンテちゃんどしたの?」
GM/ウィリアム:「お前だよ!」

GM:えー、なんやかんやありましたが、レースが終盤のようです。
タルタリク:まあ最後ぐらいは見に行くかな。
アウイナイト:リードの背中にしがみついて泣いてる。
GM:アマンテも泣きながらついてくるw そんなこんなでアイテム庫の前から人がいなくなり……。

「……」
森へ向かう生徒たちを見送ると、彼は改めてアイテム庫に向き直った。
いつものように扉を開けようと、持ってきた鍵束を探り……気付く。
アイテム庫の鍵がない。

GM/ディーズィー:「中に誰かいるのか? ルーン貴様……一人じゃないな! 誰がいる!」
ミサ:げっ。
GM/ディーズィー:「なるほど、ミサ君か。学長にも困ったものだ。ここの管理者は私だ、学長とはいえ勝手なことをさせては困る。今すぐここを開けなさい」
ミサ:ど、どうしようルーン様。
GM/ルーン:ルーンに聞くと、「なんかヤな感じだな。開けたくねえ」と答えます。
ミサ:よし、開けない!
GM/ディーズィー:「教師の言うことを聞けないのか」
ミサ:神の言葉の方が上じゃね?
タルタリク:確かにw
GM/ディーズィー:「私に強引な真似を取らせないでほしい。ルーン共々、厳重な処罰を受けたくはないだろう」
ミサ:ど、どうしようミサさん。ミサさんなら……譲るな! 開けない!
GM/ディーズィー:「今なら許してやらんこともない。もう一度だけ言う――立ち去れ!」
ミサ:ミサさんの信仰は揺るがない! 「いえ……開けません!」

「どうしても開けたくないか。ならば……」



GM:さて、レース場ですが。今表彰が行われようとしています。
タルタリク:結局私たち間に合ってないじゃないかw
メナ:うちも第二ラウンドのコース上で転がってるw
メリエル:「本当に速かったわソニアさん。バイクってすごいのね」
GM/ソニア:「空は飛べないけどね。あなたたちも速かったわ」

「では、表彰。今年度最初のグランブルー、見事勝利の栄光をつかんだのは――」
レースのエンディング。表彰が終われば、またいつもの休日へと戻る締めくくりの一言。
それが発せられる前に、事件は起こった。

GM:突如、爆発音が響きます。森から見れば校舎の方角。校舎の近くにいる人からは、研究棟付近から起こったことがわかるでしょう。
ミサ:研究棟? アイテム庫って研究棟にあるよね?
GM:どっちかというと倉庫かな。で、爆発音に続いて崖から大量の蛮族が押し寄せてくるのが確認できます。
メリエル:知ってたw

どこに潜んでいたのか、どうやってたどり着いたのか。蛮族の急襲に真っ先に応戦したのは、研究棟からレースのギミックを配置していたキュリーだ。
妖精魔法を巧みに操り下級蛮族を吹き飛ばすが、崖下全体からやってくる蛮族を抑えきれない。
キュリーを避けるように進軍した蛮族は、たちまち校舎へと乗り込んでいく。
エイブリーの最も長い一日は、まだ始まったばかりだ。


研究棟:キュリー
図書館:ミリアーナ
アイテム庫:ミサ、ディーズィー、ルーン
倉庫付近:アウイナイト、ノエ、タルタリク、リード、ウィリアム、アマンテ
学生寮付近:メナ、ジェリア、ニーナ、ミーナ、ドレッド
大講堂:エイベック
森の手前:メリエル、ウール、ソニア、ヴィーヌ、ビビ、ブルックリン
最終更新:2018年02月21日 19:28