神器戦争DX
 著者:Astar
=0.注意事項=
 これは、2018年3月の春合宿に行われた、神器戦争のプレイレポである。以下の成分を含みます。ご了承ください。

  • 内輪ネタ
  • 素人にはお勧めできない行為


=1.勝負はセッション開始前から始まっている=
 この春合宿では、神器戦争が2卓立っていた。先に行われた1卓目では、参加者全員が一心不乱にルーレットを回し、ガチャを回していたという。
 一方、こちらは2卓目。参加者全員が6回生以上であり、GMからも『こっちが隔離卓です』とのお達しがあった。
 ドキドキワクワクしつつ、長方形のテーブルの短辺にGMが着席し、PL4人が長辺に2人ずつ座る。

Astar:……GM、席順を変える権利はありますか?w
ロリ子:二度ネタはないですw

PL4人が卓につくと、当然のごとくやってきて、GMの対面、テーブルの短辺に座る男が一人。その名は『よしき』。

よしき:あ、なんかここに座って監督するだけのバイトがあるって聞いてきたんですけどw
GM:はい、これハンドアウト。(言いつつハンドアウトを渡す)
キャスタ:PLが増えたー!w
れだめ:また神格か!w

 こうして、GM1人+PL4人+自称・監督1人の、合計6人で卓はスタートしたのだった。


=2.自己紹介、その前に=
 自己紹介に入る前に、おもむろにGMが1枚のハンドアウトを提示する。

GM:今回、追加ルールがあります。

=追加ルール(追加のハンドアウト)=
参加者には、己が『質量存在時間』を割合分割した十の『硬貨(コイン)』が与えられる。
①各PCの年齢は(コインの数/10)倍となる。
②コインは、ドラマシーン中であればプライズや忍具のように受け渡しができる。
③コインを失うことによるデメリットはない。
④PCは、自分がシーンプレイヤーのドラマシーン中にコインを7つ支払うことでガチャが回せる。プライズ表(基本ルールブック242p)を振り、そのプライズを得る。
(このハンドアウトには裏面はない)
==


れだめ:またガチャか!
よしき:1回7金……お、そこに10金あるじゃーん!(ロリ子のコインを見る)w
ロリ子:渡さねえよ!w


=3.気を取り直して自己紹介=
 順番に自己紹介フェイズ。

Astar:では自己紹介。(マギカロギアのルールブックを取り出し)第三階梯の魔女ですw

=ピリカ・ピリ・ララ=
あなたは不死を実現した第三階梯の魔女である。最近、魔女界隈では子供を拾って育てるのが流行っているらしい。あなたの使命は、「育てる相手を見つけること」である。
==

Astar(以下ピリカ):外見は、アイヌ風の白い民族衣装を着た、十代前半の黒髪ロングストレートです。
れだめ:黒髪ロングストレート!
ピリカ:もともと、ピリカってアイヌ語なんですよ。で、第三階梯なので、名前が3節です。階梯が上がるときっと長くなるw
よしき:ちなみに第三階梯ってどれくらい強いの?
ピリカ:第三階梯は初期作成。シノビガミの初期作成と同じくらいの強さって、世界設定にも書いてあるw
ロリ子:古事記にもそう書いてあるw
ピリカ:で、流派は異端者(アウトサイダー)、じゃなくて凶尾です。背景は不忍と隠されし異形。隠されし異形の効果で、耳と尻尾が生えます。口調はのじゃロリ。
ロリ子:最近、のじゃロリって聞くと、バーチャルユーチューバーしか思い浮かばないw
よしき:世知辛いのじゃーw
ピリカ:で、神器の欠片は糸です。時々ヒモですw
れだめ:ヒモになりたいw

=神器の欠片:モイライの糸=
運命の女神の名を関する糸。所持者によって紐や縄などに形を変え、つながりを持つ二者に力を与える。
このプライズは裏面を持たない。
①「プロット」時、プロットを公開したときに使用できる。所持者と互いにプラス感情を持つPC1人を目標に選ぶ。目標が同意した場合、一方を他方と同じプロットに配置し、ラウンドの間、両者はすべての判定にプラス1の修正を得て、スペシャル値とファンブル値をマイナス1する。
==

ピリカ:で、データは普通に凶尾です。逆鱗でボーナス入れて獣化して血旋渦で殴る。
よしき:簡単に言うと?
ピリカ:射程とダメージが大きい単体攻撃をします。
よしき:わっかりやすーい!w
ピリカ:以上です。魔女集会で会いましょう!w

ロリ子:次いきまーす。キャラクター名『kymくん』ですw
キャスタ:まさかの本名案件w

=kymくん=
あなたは男の娘とおじさまをこよなく愛している。
しかし、周りの人間は君の嗜好を理解してくれない。そのことに絶望した君はその嗜好を世に広めるため、神器の力に頼ることにした。
あなたの使命は「全人類を男の娘とおじさま好きにする」ことである。
==

ピリカ:これ、世界の危機なんじゃないのw
ロリ子(以下kymくん……じゃなくてロリ子のままでいいや):よく読んでください、「男の娘とおじさま好き」にするのであって、「男の娘とおじさま」にするわけではないですw
よしき:で、本音は?w
ロリ子:(スルーして)で、流派はバヨネット。車華火の複数攻撃を魔弾で集団戦にして、背景でとってきた甲賀者の虹海月で、他人の変調を自分に移してその分回復します。
よしき:要するに?
ピリカ:範囲にバッステ入れて、自分は回復。
よしき:ふーん。
ロリ子:そして、そんなkymくんの神器はこれ!

=神器の欠片:ウス=異本=
男の娘とおじさまについて「いろいろ」なことが書いてある本。
==


よしき:いつも通りのロリ子じゃん、次行こ次w
れだめ:はーい、では次。ニューロ◎です!

=キーア・I=
 君はニューロ◎だ。ある実験の最中、君は偶然の事故により見慣れぬ世界に飛ばされ、神器戦争という怪しげな儀式に巻き込まれることとなった。こんなCDな時代にいられるものか── 元の世界に戻りたい。戻らなくてはならない。
PS(使命):元の世界に戻る
①あなたは奥義を持たない。
②あなたは、あなたのスタイルに対応した神業3つを持つ。それら は、それぞれセッション中に1回だけ、あなたがシーンに登場して いるときに使用できる。
==

キャスタ:他の世界の人、多すぎね?w(ピリカの方を見つつ)
ピリカ:ニューロ◎で万能系の電脳神があることは分かったw
れだめ(以下キーア):で、神器の欠片の代わりのプライズがあります。

=IXION=
 キーア・Iと同期している演算装置。現代では再現不能な技術が用いられている。
①IXIONは神器の欠片ではない。
②IXIONの所持者を変更することはできない。
==

キーア:まぁ、大したことは書いてないです。以上。
キャスタ:じゃあ次―。


=緋空 千鳥(ひそら ちどり)=
赤髪、赤目、赤い服の少女。彼女に見すくめられた者は、自らの全てを食らいつくされるような錯覚に陥るという。
①緋空千鳥によって他のキャラクターの生命力が減少した場合、緋空千鳥は兵糧丸を一つ得る。
==

キャスタ(以下、千鳥):真っ赤な少女です。極秘書類を持ってます。

=神器の欠片:極秘書類=
誰にも存在を知られていない書類。
なぜここにあるのか、いったい何が書いてあるのか。
それを知る人間もいない。
①所持者がドラマシーンに判定を行う場合、達成値にプラス1の修正を得る。
==

ロリ子:緋色の鳥、極秘書類……あっ(察し)
よしき:よし、よく分からないけど、見てこいロリ子―w
GM:で、最後、よしき。自己紹介どうぞ。
よしき:はーい。

=監督役:天草聖(あまくさ ひじり)=
あなたは神器戦争の監督役である。
あなたの使命は「神器戦争を公正公平に運営、運用し、その結末を見届ける」ことである。
==

よしき(以下、聖):えー、よしき改め、聖です。
ピリカ:また聖か!w
聖:まぁ、監督役なんでね。こう、見てるだけですよ。一応、こういうものも持ってますけどーー

=神器の欠片:薔薇の黒鍵=
薔薇の意匠が施された投擲用の直剣。
==

聖:こう、登場時に投げてかっこつけますw
ピリカ:タキシード仮面か何か?w




=4.1サイクル目はつつがなく?=
教会に集まり、神器戦争の開始を告げられた一同。
各自には、年齢分割したコインが10枚与えられる。

聖:「まぁ、私は監督役なんでね、見てるだけですよ。ただ、便宜を図ってほしければ……」(他人のコインを見る)w
千鳥:おい、使命は公平な運営じゃないのかw
キーア:よしきだからw 

サイクルが開始し、まずkymくんが聖に感情を結びに行く。
その様子を眺めているピリカ。

ロリ子:判定は成功、プラスで感情取ります。
聖:んー、ロリ子、こっちからもプラスでとってほしい?
ロリ子:その方がいいなー。
聖:じゃあ、何か俺に渡すもの、あるよな?(コインを見る)
ロリ子:……分かった、持ってけ!w

聖へkymくんがコインを渡すと、わずかに年齢が変動する。

聖:ちょっとおじさまに近づいてしまったw
ロリ子:こっちは若くなったよ!w
ピリカ:あ、GM。ここで私の秘密の効果使います。何か起こりますか?
GM:はい、どうぞ。(ピリカに3コイン渡す)
聖:「……ピリカ君、だったか。君も、私に便宜を図ってほしければ」w
ピリカ:「それは、わらわのシーンになってから考えるのじゃー」w

そんな感じで、ロリ子と聖が感情取った後、ピリカー千鳥、聖―ピリカと感情が結ばれていく。ついでにピリカの懐に3コインずつ溜まっていく。

聖:さて、色々と便宜を図る約束をして、手元にコインが結構たまったので、ガチャ回しまーす!

ガチャの結果は、『自分への情報判定、感情判定にマイナス1』。あんまり当たりじゃない方。

聖:まぁいいや、持っておきます。


千鳥:次、ここのシーン。ピリカの秘密調べます。
キーア:感情伝達でこっちにも入るぞー!
ピリカ:あ、シーンに出ててもいい?
千鳥:んー、まぁいいかな。
ロリ子:私は今、聖にコイン分捕られて小さくなってるので、登場しませんw
聖:分捕るだなんて人聞きが悪いw

千鳥の情報判定は成功し、ピリカの秘密が千鳥とキーアに伝わる。

=ピリカ 秘密=
あなたは、この神器戦争に年齢を硬貨(コイン)とするルールを持ち込んだ。
あなたの真名は『ホワイトドラゴン 強度1』である。
①各ドラマシーンに1回ずつ使用できる。シーンに定命の存在がいる場合、あなたは3コインを得る。(いない場合は何も起こらず、回数を消費する)
②あなたは、[自身の所持コイン+(ガチャに支払われたコインの半分)]の値によって下記のボーナスを得る。
25以上:すべての判定にプラス1の修正を得る。
50以上:すべての判定にプラス1の修正を得る。(合計+2)
③あなたがプラスの感情を持ち、コインを11個以上所持しているPCが生命力を失う際に使用できる。その生命力の減少を無効化する。この効果はセッション中1回のみ使用できる。
==

千鳥:……はーい、了解。どうぞー(読んだ秘密をキーアに渡す)
キーア:……(ピリカの秘密に目を向けて)あ、ちょっとPLが反応しそうなので、離れたところで呼んできますw(おもむろに席を立って5mくらい離れる)
ピリカ:まぁ、そうなるなw
ロリ子:何が起こってるんだw
千鳥:いつものw
キーア:(数十秒後、戻ってきて)お待たせしました。もう大丈夫ですw
ピリカ:あ、GM。ピリカの秘密効果使います。登場してるのは、千鳥とキーア。
GM:はい、何も起こりません。
ピリカ:ふーん……
千鳥:あっ(察し)
ピリカ:いや、キーアはそうだと思ってたけど。千鳥もやっぱりそっち系かぁ。



=4.2サイクル目、どんどん抜ける秘密=
 2サイクル目に入り、ピリカが全員にプラス感情を取る作業も終わり、どんどんPCの秘密が抜けていく。

聖:(キーアに)あー、そこの持ってるピリカの秘密、売ってくれない?
キーア:8金。
聖:ほら、ロリ子払っといてw
ロリ子:お前も払えよ!w
聖:しょうがないなぁ、6:2で。ロリ子が6払い。
ロリ子:いや、ここは4:4だろw
キーア:え、マジで払うの!?いいけどさw


ロリ子:千鳥の秘密抜きまーす。
ピリカ:出てプラス飛ばしまーす。
聖:私も出よう。で、ロリ子、プラス修正は欲しいよな?2金でいいよ?(そっと手を差し出し)
ロリ子:あのさぁ、さっきお前とキーアに払ったせいで全然ないんだけどw 手元に2金で5歳児だぞw
聖:大丈夫、『失ってもデメリットはない』って書いてある。

ロリ子が一瞬0歳の乳幼児になったりしたが、千鳥の秘密を抜くことに成功。


=緋空 千鳥・秘密==
あかしけ やなげ 緋色の鳥よ
くさはみ ねはみ けをのばせ
②この秘密を所持しているキャラクターは、上の文章を読み上げ、《見敵術》での判定を行ってよい。そうした場合、「神器の欠片:極秘書類」の秘密を見る。この判定は自分がシーンプレイヤーのドラマシーンか、戦闘での自分の手番にしか行えない。再度見る際にもこれは必要である。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ −−[削除済み]
==

ロリ子:知ってたw
卓外見学者:あ、なんか見たことある文字列が(
ロリ子:……うん、やっておこう。読みまーす!『あかしけ やなげ 緋色の鳥よ くさはみ ねはみ けをのばせ』!
卓外見学者:読み上げたー!w
千鳥:あ、判定もどうぞー。
ロリ子:……よし、判定成功!
千鳥:はい、どうぞ。(極秘書類の裏面を渡す)これは情報伝達しません。

=極秘書類・秘密=
緋空千鳥は、精神世界にのみ実体を持つ存在であり、この神器の効果で現実世界に出現している。緋空千鳥の使命は、「この神器戦争に勝利し、他の参加者のすべての心を食らって受肉する」ことである。
②この秘密を見たことがないキャラクターは、緋空千鳥の奥義の情報を得ることができない。
③この秘密を見るために《見敵術》の判定を行ったキャラクターは、生命点を1点失う。その後、緋空千鳥は生命点を1点と追加の生命力スロットを1つ得る。
④クライマックスフェイズの戦闘で緋空千鳥が勝利した場合、他のPCは全員死亡する。
==

ロリ子:……あー、内容説明しちゃダメ?
千鳥:あんまり具体的にはダメかなぁ。
ロリ子:……なら。極秘書類を読んだkymくんはSAN値が下がって、「あいつ、やばい。敵」とぼそぼそと言っていますw
千鳥:あ、それはそれとして、私の生命力が1増えました。頑健込みで生命力9点。


聖:じゃあ、キーアの秘密でも抜いておくか。ロリ子、ただでプラス修正くれるよな?w
ロリ子:は、俺にはコイン払わせておいて、自分はただでもらうとかw 飛ばすけどさw
キーア:あ、成功した?全体公開かな。どうぞ。最初数行はフレーバーです。


=キーア・秘密=
 超AI"Xia-Ι"(ルビ:キーア・イオタ)──それが君の「 本体」だ。
 平行な四次元空間上の同一三次元座標周辺における交差的要因の調 査および排除──それが君の目的であり、存在意義だ。
 君は平行世界の観測実験中に「忍神」という特異存在を観測した。 この存在が復活すれば此方側の世界に影響が出る可能性がある。そ して少しでも可能性があるならば、君はそれをゼロにしなければな らない──故に君は自らの端末を平行世界に送り込み、 神器戦争に乱入した。
PS(本当の使命):神器戦争の勝者となる
③君のスタイルはニューロ◎、カゲ●、カブトワリだ。君は別紙に書かれた神業をセッション中に各1回だけ使用できる。
④この【秘密】の【情報】を持っているキャラクターは、IXIONの【秘密】を見てもよい。
神業
《電脳神》:いつでも使用できる。奥義、忍法、ハンドアウトに書かれた効果のいずれか一つを無効にする。
《不可知》:戦闘中、プロットの処理が終わった後、または誰かの手番が終わった後、次の手番が始まるまでの間に使用できる。即座に自分の手番を行う。この手番が終了するまで、 あなたは他の神業を使用できず、あなた以外のキャラクターはあらゆる判定、奥義の使用、忍具の使用、ハンドアウトの効果の発動を行えない。あなたはこれとは別に通常の手番を行うことができるが、同名の忍法は使用できない。
《とどめの一撃》:攻撃を行う代わりに使用できる。自分とは異なるプロット値のキャラクター一人を目標に選ぶ。目標に最大生命力以下の好きな値の射撃戦ダメージを与える。
=IXION・秘密=
 超AIの本体である。この世界の瑣末な電脳空間を支配することなど片手間で十分だ。
③ドラマシーンにおいて、【感情】による情報共有以外の方法で【情報】を新たに入手したキャラクターは、忍術の分野からランダムに選択した特技で判定を行う。失敗した場合、キーア・Iもその【情報】を入手する。
==


千鳥:じゃあ、kymくんでも調べるかな。
ピリカ:こっちまで伝達―。
キーア:私には来ない。

=kymくん・秘密=
あなたは大都会の椅子の魔女「ロリ子」である。
「天草聖」はあなたの所有する神器の欠片である。そのため神器が完成すると、その体と意識は消滅し、四国へと行ってしまう。
あなたはそれを許すことができない。あなたの真の使命は「『よしき』の消滅を阻止する」ことである。
①あなたの【秘密】を取得したPCは「天草聖」の【秘密】を取得する。
==

聖:あ、連動しまーす(自分のハンドアウトを提出)

=天草聖・秘密==
あなたは大都会の代表「よしき」である。
①あなたは「kymくん」が所持する神器の欠片であり、プライズである。このプライズは神器戦争の参加PLとは別にPL「よしき」を持ち、「kymくん」と生命力、変調、特技、忍法、奥義、忍具、忍法と奥義の使用回数を共有するキャラクターとしても扱う。シーンへの登場、退場は「kymくん」と同期する。
②このプライズの所有者は変更されない。
③あなたの【秘密】を取得したPCは「kymくん」の秘密を取得する。
④あなたは以下の忍法を習得している。
装備忍法「比翼連理<ツヴァイウィング>」
プロット時、あなたと「kymくん」は忍法を使用できない。プロット時、あなたと「kymくん」のプロット値が被った場合、あなたと「kymくん」は逆凪に移動する。戦闘開始時、「kymくん」と「天草聖」には、共有している生命力の現在値の半分(切り上げ)のHPが生命力とは別に設定される。あなたか「kymくん」の生命力に変化が生じた際、共有している生命力の変化と同様にPCのHPも変化する。HPが0になったPCはあらゆる行動を行えない。HPは下限0上限3とし、HPの変化分を超えて、共有している生命力は変化しない。
(例:HP1のPCの駒の生命力を2点以上減少させても、共有している生命力は1しか減らない)
==


GMがここでPLを個別呼び出しして状況を確認。
  • キーアの本当の使命『神器戦争の勝者となる』には、神器の欠片をすべて集める必要がある。
  • kymくんと聖の所持している神器の欠片は、この勝利条件には影響しない。
  • つまり、千鳥の極秘書類と、ピリカのモイライの糸を回収すればOK。
  • 決戦フェイズでは1つしか移動しないので、先にどちらかを回収する必要がある。


=5.情報が揃い、そして3サイクル目=

キーア:神器の欠片取りに行くために、ピリカに戦闘挑みます。居場所は不忍で配られてる。

この戦闘に、ロリ子と聖が乱入。

戦闘は、キーアが先手を取るも、ピリカがモイライの糸の効果でロリ子とコンビを組み、さまざまなボーナスを得る。

ピリカ:うっかり負けるとモイライの糸取られそうなので使っておきます。「わらわの背に乗るのじゃ!」

ピリカが本来の姿――ホワイトドラゴン強度1に変身する。
コイン25の力でエルダーとなった竜の背に、モイライの糸を手綱として、幼児がおもむろに飛び乗る。

キーア:龍のヒモになりたい……じゃなくて、攻撃!

しかし、ピリカは攻撃を避け、反撃の血旋渦でキーアが脱落。

ピリカ:で、まだ続ける?
ロリ子:んー。負けでいいかな、こっちの。
ピリカ:戦果どうしよう。情報も感情ももう揃ってるし、キーアのプライズは移動できないって書いてあるし。
聖:これ、いりますー?登場時、かっこつけられますよw (自分の『神器の欠片:薔薇の黒鍵』をひらひらさせて)
ピリカ:んー。そっちよりは、kymくんの薄い本かなぁw
ロリ子:何かに目覚めるかもしれないw

=神器の欠片:ウス=異本・秘密=
これは神器の欠片ではなく、真の神器の欠片を隠すためのダミーである。
==

ピリカ:まぁ、目覚めはしませんねw


3サイクル目、これ以降は特に戦闘もなく、受けたダメージを回復判定したりしてシーンが終わっていく。

ピリカ:あ、私も千鳥の極秘書類を見ておこう。『あかしけ やなげ 緋色の鳥よ くさはみ ねはみ けをのばせ』!
卓外見学者:また読んでるw
ピリカ:(極秘書類を確認して)、ああ、敵だわw
千鳥:で、生命力1増えて今10ですw
キーア:あー、あれに《とどめの一撃》しなきゃダメかなぁ。
ピリカ:そんな気がする。
キーア:……提案。千鳥に《とどめの一撃》使うから、ピリカのこの能力、必要あったら私に飛ばして。

=ピリカ・秘密(再掲載)=
③あなたがプラスの感情を持ち、コインを11個以上所持しているPCが生命力を失う際に使用できる。その生命力の減少を無効化する。この効果はセッション中1回のみ使用できる。
==

ピリカ:……了解。タイミングあったら使います。生命力減少とか関係なく落ちる場合は保証できないけど。
キーア:まぁ、それは仕方ないので。
ピリカ:で、あとは(計算して)――私がガチャを4回回して、手持ちが4コイン、ガチャに42コイン使用済みになって、25扱いでエルダーのまま、と。

 ピリカ、おもむろに4連ガチャを回す。
  • サイクル終了時に1点回復
  • 命中判定の回避に1ペナ *2
  • 目標値10以上の回避判定+1

ピリカ:そこそこかなぁ。あ、キーアに、この1点回復渡しておきます。どうせ私は全回復なので。
キーア:ありがたい……

=6.決戦フェイズ、世界の敵=
 そして、決戦の時。
緋空千鳥は、己が現世に受肉するための贄とするために、他参加者へと殺意を向ける。

キーア:まず、千鳥と別プロットに行かなきゃいけないんですよね、《とどめの一撃》が至近距離に撃てないから。
ピリカ:え、【ガンフー】取ってないの?w
キーア:この子はブラッククロスじゃないのでw

プロットはーー千鳥が6。キーアは低プロットに下がり、無事に《とどめの一撃》の射程に収める。
 ピリカは、kymくんを背に乗せてプロット5へ。聖は下の方で高みの見物。

千鳥:奥義【範囲攻撃】。射程内のピリカとkymくんに。【揺音】あるので見切り判定が必要です。

緋空千鳥――緋色の鳥が、白龍とその背に乗った青年に襲い掛かる。

ロリ子:んー、奥義【絶対防御】で止めます。【くらまし】【防御低下】で3点まで止めます。

 緋色の鳥の前に、突如として椅子が壁として立ち塞がり、その攻撃を防ぐ。

キーア:は?椅子?(kymくんの秘密見てない)
ロリ子:椅子です(断言)w
キーア:またかよ!そんな気はしてたけど!w
ピリカ:あー、私も奥義で止めておこう。同じく【絶対防御】【くらまし】【防御低下】。奥義名はーー『ホワイトドラゴン単色編隊』!w

 どこからともなく、白龍の群れが現われ、全員の懐から6金を奪っていきそうな勢いで緋色の鳥を迎撃し、そのまま去っていく。

ピリカ:「助かったのじゃー」と親戚一同にお礼を言いつつ。まあ、獣化して千鳥に攻撃しておきます。
ロリ子:私も千鳥に攻撃―。

 白龍とその乗り手のコンビネーション攻撃が千鳥を襲うが、生命力10の千鳥にはまだまだ余裕がある。

キーア:では行きます!《とどめの一撃》!千鳥に10点!

 キーア……超AI"Xia-Ι"(ルビ:キーア・イオタ)の端末は、その超演算能力を用い、緋空千鳥へと必殺の一射を打ち込む。
 その一撃は、まさに神業。いかなる存在も、その銃弾が与える死の運命からは逃れられずーー

千鳥:死にます。ので、【遺言】でkymくんの秘密を全体公開します。
キーア:よーし、初めて見るぞー!w
聖:俺も見てないんだよなー(棒読み)w

=kymくん・秘密(再掲載)=
あなたは大都会の椅子の魔女「ロリ子」である。
「天草聖」はあなたの所有する神器の欠片である。そのため神器が完成すると、その体と意識は消滅し、四国へと行ってしまう。
あなたはそれを許すことができない。あなたの真の使命は「『よしき』の消滅を阻止する」ことである。
①あなたの【秘密】を取得したPCは「天草聖」の【秘密】を取得する。
==

GM:で、1ラウンド目終了で、2ラウンド目行きます。
ロリ子:よし、あとはキーア倒して終わりかな。

=7.DX、それはーー=
 2ラウンド目開始時。
 それは、この一言から始まった。

聖:なぁ、ロリ子。この裏面、見てないよね?(自分の『神器の欠片:薔薇の黒鍵』をひらひらさせて)
ロリ子:え、見てないけど……は?
聖:じゃあ、公開しまーす。
ロリ子:え、ちょっと待って!?
聖:読むよー。「神器の真の名は「ダブルクロス」――」

ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉――。

=神器の欠片:薔薇の黒鍵・秘密=
神器の真の名は「ダブルクロス」
天草聖として振る舞っていた人物の正体は、ゲームサークルDTKの元代表、台頭カイトだ。
5年前、この場所で、椅子の魔女を生み出してしまった台頭カイトは、各地を放浪しながら心の傷を癒していた。しかし、椅子の魔女は様々な時と場所に現れ、さらなる犠牲者を生み続けている。
その報を聞きながら、椅子の魔女が在る限り、心の平穏を真に勝ち得ることなどできないと悟った。
自らの罪と向き合う時が来た。
台頭カイトの真の使命は、「自身の罪を精算すること」である。
①台頭カイトの参加は、セッション開始時まで秘される
②セッション開始前に、参加するPCから一人を選び、そのプライズ一つを選択する。
そのプライズは破壊され、あなたはそのプライズの効果を得る。
クライマックスフェイズ開始時まで、台頭カイトは破壊したプライズとして、その本来の所有者の意思を尊重して振る舞う。
③台頭カイトがプライズとして振舞っている限りにおいて、台頭カイトはプライズを対象とする効果を受け、PCを対象とする効果を受けない。
④プライズとして振舞っている台頭カイトが、他のPCにより破壊された場合に発動する。そのPCは、台頭カイトがこの神器の効果で擬態していたプライズに関する情報と、台頭カイトの秘密、神器効果を全て取得する。
その上で、台頭カイトはクライマックスフェイズまでセッションを退場し、クライマックスフェイズに再登場する。
ただし、その場合、台頭カイトの使命に、「あなたを破壊したPCの使命を達成させること」、が追加される。
⑤台頭カイトの情報はクライマックスフェイズまで公開できない。
⑥台頭カイトは、クライマックスフェイズ中、好きなタイミングでこの【秘密】を公開し、プライズとして振る舞っていた効果を失い、キャラクターシートを取り出して戦闘に参加する。この効果は2ラウンド目の開始時までに使用しなければならない。
==

ロリ子:……は?
聖(以下、カイト):「天草聖?よしき?誰それ?俺の名は台頭カイト……楽しかったぜ、お前との友情ごっこ」
ロリ子:……はぁ!?
カイト:あ、カイトのキャラシはここにちゃんとあるから。えーと、天草聖はいないので、聖の秘密にあった装備忍法「比翼連理<ツヴァイウィング>」はそもそも発動しません。

 ロリ子が用意していたと思っていた神器の欠片『天草聖』は、カイトによってセッション開始前に破壊されていた。

ピリカ:ヒラサワさんの名言ですね、「大丈夫です、殺しておきました」w

 そう、ロリ子の使命は、最初から達成不可能になっていたのだった!

GM:というわけで、『詰み』なので【新たな使命】を設定します。るるぶに表があります。
ピリカ:一応、戦闘に勝つとか情報を得るとか色々あるけどーーこれじゃない?(1つ指さして)

『新たな使命表5:ヤツだけはオレ自身の手で倒す!』

ロリ子:……野郎ぶっ殺してやる!w
カイト:そもそもね、お前が椅子の魔女やるって言ってるのに、俺がその仲間やるわけないじゃんw 悪いなロリ子!w

 すべてを失ったロリ子は、その怒りをカイトにぶつけるが―

ピリカ:この場で定命の存在がカイトしかいないので、私はカイトを連れ帰るのが使命。「わらわに乗るのじゃ、カイト!」
カイト:「悪いなロリ子、これ、1人乗りなんだ!」w

 戦局は、ピリカ&カイト、キーア、ロリ子、の2:1:1。

ピリカ:敵なのでロリ子に攻撃。ガチャで出たプライズ効果で回避判定マイナス2ね。
ロリ子:それはーー当たって、生命力0。【最後の一撃】します。倒せないけど。

 すべてを裏切られた男、ロリ子。その銃弾が、ダブルクロスーー裏切り者カイトに迫るが、その命まで届くことはなく。
 ロリ子が倒れ2対1になり、キーアも次ラウンドには脱落。
 こうして、神器戦争の勝者が決まったのであった。

=8.エンディング 神器戦争DX=
カイト:GM、勝者は願いが叶うんだよね?
GM:うん。
カイト:では、俺の願いはーー

「俺の願いは、椅子の魔女にまつわる全ての消滅だ」

 完成した神器の力により、この世界線での椅子の魔女の存在は消滅し――
 後には、椅子の魔女の呪縛から解放されたカイトと、ピリカが残された。

ピリカ:「それでは、カイトを連れ帰って、育て上げるのじゃー」背中に乗せたまま故郷の森に帰りますw
カイト:森に消えますw


 こうして、多くの犠牲を払い、裏切り者たちの競演は、終わりを告げた。
 カイトの行方は、誰も知らない。

神器戦争ダブルクロス、完
最終更新:2018年03月24日 01:02