『三人の従者と三人の子』
エイブリー最終話。
PCの成長はアウイナイトがソーサラー8になったりしている。
アウイナイト:プロトの方がウィザード7なので別方面に行きます。
メリエル:さすがにアルケミスト取るかー。魔動機文明語あまり取りたくなかったがw
ディーズィー・プロトアウイナイトを含めた蛮族たちが去った少しあと。
PCと生徒NPC合計18人がブルックリンに呼び出され、学長室に集合する。
GM/ブルックリン:「さて、何から話したものか……」と悩んでるので、何か会話あればどうぞ。
メリエル:といっても……やっぱりアマンテが気になる。
GM:アマンテは横で打ちひしがれた顔をしています。
ノエ:「元気出して、ね」
GM/アマンテ「うん……いっそ、こんな思いをするのが私だけなら、これでよかったのかもしれない」
ミサ:しかしミサさんは開口一番言うわけだ。「ルーン様を助けに行きましょう!」
GM/ブルックリン:「詳しくは今から説明するけど、そうお願いすることになるわ」
ケテル、ルーン、ガイア。
三振りの魔剣の歴史と性質についてブルックリンの口から語られる。
かつてブルックリンは冒険の中でケテルを手に入れ、以来三振りの魔剣が悪用されないように守護していた。
しがらみにより強化される魔剣の性質上、三振りが同時に揃うと大変まずいことになるらしい。
アウイナイト:「質問。三振り揃うとどうなるんですか」
GM/ブルックリン:「距離が近ければ近いほど、しがらみにより生まれるエネルギーが多くなる。いうなれば、電流ループの抵抗がなくなるようなもの。蛮族の目的は、そのエネルギーを取り出すことね」
メナ:で、そのエネルギーでどうするの?
タルタリク:お湯を沸かしてタービンを回すw
GM/ブルックリン:「たとえエネルギーを取り出すのに失敗したとしても、暴走が起こる。この一帯が消し飛ぶぐらいはわけないでしょう」
メナ:三振り揃わなければタービンは回せない?
タルタリク:三振り守るだけなら引きこもるのもありってことか。
ミサ:そんなこと許せません!
GM/ウィリアム:「おいおい学長、俺たちの……俺たちの? まあいいや、ルーン様とやらも取られたままでいいのかよ」
GM/ブルックリン:「最初言った通り、ルーンは取り戻す。理由としては、まず二振り揃ってる時点でやばい」
メリエル:あ、やっぱりw
GM/ブルックリン:「そしてもう一つ。ケテルにとって、ガイアとルーンは息子と娘のような存在。ケテルからもお願いされているの」
アウイナイト:ふーむ、ガイアさんは王に仕えてるっぽいし、従者としては引き裂くのはちょっとと思わないでもない。
ミサ:ここにまさに今引き裂かれてる従者がいるんですが!w
ともあれ、時間もなくプロの冒険者を雇う暇もない。
ここにいる、ルーンの秘密を知る18人、および先生3人で取り戻すことになる。
ちなみにエイベック先生がテレポートを使えるはずだが、生徒に目の届くところにいてほしいという理由でシナリオは守られた。
メリエル:エイベック先生の影が薄かったのは、ここでシナリオブレイクしないためだった……?w
GM/ブルックリン:「とはいえ、もう一度蛮族が攻めてくることも考えられます。私も、全てを捨ててまで取り戻したいと思ってるわけではありません」
ミサ:えっ。
学校に残る組と、ルーンを取り戻しに行く組で分かれることになる。
GM曰く、先生1:生徒5あるいは先生2:生徒3ぐらいが学校に残っていれば防衛としては十分らしい。
GM/アマンテ:「私は行くわ。絶対行って、確かめないと」というわけでアマンテは強制参加です。
アウイナイト:だろうな。で、リードー! 先制値ちょーだいw
GM:じゃあリードも参加。
タルタリク:そもそも本命のケテルを持ってるブルックリンが参加していいのか?
GM:それについては、敵の魔剣の権能に対抗するためにケテルの力が必要なので、ブルックリンも強制参加です。
メリエル:前回、確か何かやってたな。
GM/ブルックリン:「ただ、私をガイアと1対1にはしないでちょうだい。今ガイアは、『ケテルを手に入れる』という誓いのために動いている。私と戦う場合はケテルの加護すら上回ることがあるわ」
その他のメンバーについても選んでいく。
ブルックリンがエスケープを使えるため、テレポートが使えるエイベックは学校の守護に決定。
キュリーは道中の雑魚を殲滅してもらうべくルーン奪還組。
ウィリアムは面白そうだと勝手に参加し、ヴィーヌもついてくる。
GM:ウールはメリエルに投げます。
メナ:君の意見を聞こうッ!w
メリエル:「ウールさん、あなたは……ここに残って皆の指揮をしてほしいの。戦いの陣頭に立って統率を取れるのはあなただけだわ」
GM/ウール:「……わかった。踏ん切りがついたわ。そっちはお願いね」と防衛に回ります。
アウイナイト:ドレッドニーナミーナって最早ひと塊だよな。「お前らの本領は防衛戦だろ?」
GM/ニーナ:「アウくんがそういってくれるならよかった。私たちはしっかり防衛するよ」
アウイナイト:「本当は俺もウィザードだからそっち側のはずなんだけどなー。俺はリードが行くから行くけど」
GM/ドレッド:「そもそも、向こうに別に合わなきゃいけない相手がいるだろ?」
アウイナイト:「まあな。じゃ、ウィザード組の防衛の強さを見せてやれよな!」
GM/ミーナ:「偽物とすり替わって帰ってこないでね。あっちは頭が固いし話が合わないと思うから」w
メナ:「いやー。ディーズィー先生蛮族側だったんすねえ」とこれまでの先生を思い出し……。
メリエル:……ノエの手遊びしか出てこないw
GM/ミリアーナ:「爆発以外教えないなんて、認められるわけがないよね」
タルタリク:先生に謝れw
GM/ソニア:「私も、物分かりはよくないから……メナが行くならついていくわ」
メナ:「今度は先生にお灸をすえにいきますか! 魔動機術だけじゃないところを見せてやるっす!」
GM:で、あとはビビとジェリアか。
タルタリク:一応防衛側はあと一人いればいいんだよね。
これまで黙っていたビビが、顔を上げる。
「お母さん、私は……お母さんがケテルを守ってたとか、そんなこと全く知らなかったけど」
ビビの眼に悩みはなかった。すでにやるべきことを見定めているようだった。
「凄い人が、もっとすごい人だったってだけだから。気にしないわ」
GM/ビビ:「私は残る。私だってすごいことを見せてやるから」
メリエル:「ビビさん……いいの?」
GM/ビビ:「そばにいたら集中できなくなっちゃうから。私がどれだけ活躍したか、あとで……聞かせてあげるために、ここに残るわ」
メリエル:「……わかったわ」
GM/ジェリア:「それなら、攻め込むのに数が必要よね。私は奪還側に」
というわけで、奪還メンバーが決定。
アウイナイト/ミサ/メナ/メリエル/タルタリク/ノエ/ブルックリン/キュリー/ウィリアム/ヴィーヌ/ミリアーナ/ソニア/アマンテ/リード/ジェリアの15人。
買い物相当のアイテム調達と最低限の休憩の後、いよいよ出発する。
ミサ:その前にミサさんを寝かせてくれ。ミサさんが今すぐにでも取り返しに行くといって聞かないw
アウイナイト:「ちゃんと寝ろ、ただでさえさっき死にかけたんだから。ヘマひとつもできないだろ。なんなら膝枕するから」
ミサ:くっ、アウイナイト相手でさえなければ……ノエがいるからできない!w
ノエ:えーw
タルタリク:「ほう、では私が寝かしつければいいのかね」とお酒ドンw
ミサ:ていうかノエさんって嫉妬の感情あるんですか?w
ノエ:……どうなんだろうw
普通に寝て準備完了。
大量の魔晶石と魔香草を使ってキュリー先生がワールウィンドを唱え、ジェリアの村までやってきた。
その後徒歩で例の遺跡まで移動し、事前準備を重ねて突入。
GM:まずは補充されたクインドゥームがお出迎えします。
ノエ:「ファスアクの力を見せてやる」
アウイナイト:またおバカな顔が……w
ノエが指輪を割りつつ先制を取り魔法で殲滅。
さらにその先のクインドゥーム+ウォードゥームも、NPCと戦闘区域を分けながら撃破した。
タルタリク:でも主砲2連食らったら死んでたんだけどw
メリエル:PCの出目が腐ったのがいけない。
アウイナイト:この戦闘でPCがピンゾロ4回出したのなんなのw
GM:さて、この先はメナがかつて侵入した時に見たように、大量の蛮族がいます。
メナ:キュリー先生でなんとかならない?
GM:先生なら放り込めば一人で一部屋殲滅してくれます。ただしクライマックスで使えなくなります。
タルタリク:それなら……。
しばし相談し、先生二人でで一部屋ずつ殲滅してもらうことに決定。
なお、雑魚部屋といってもドレイククラスがうようよいたため、結局大正解だった模様。
GM/ブルックリン:「わかったわ。私は道中の蛮族と魔剣の権能に専念する。王の間はみんな力を合わせて戦ってちょうだい」
アウイナイト:「それにしても……また割ったなお前!」
ノエ:土下座を決めます。
アウイナイト:最後の予備を渡します。「帰さなくていいから、生きて帰ってくれ」
ノエ:「ありがとー」
GM/キュリー:「じゃ、突入するわ。打合せ通り、私に任せて先に行きなさい」
タルタリク:「ええ、また呑みましょう!」
GM/キュリー:「死亡フラグ建てるのやめて」w
続いての上級蛮族部屋はブルックリン先生のパワーに任せる。
こっそりオーガバーサーカーという暴力装置もいたが無力化に成功し、いよいよ王の間へ続く扉に到着。
GM/ミリアーナ:「やっとここまで来たねえ。ディーズィー先生との戦闘の準備はできてる?」
メナ:「当然っすよ」
GM:ここで、アマンテからPCたちに提案があります。「ねえ、みんな聞いて。ディーズィー先生を私たちで足止めしようと思う」
ノエ:「えっ」
GM/リード:「実は、さっき話していたんだ。ディーズィー先生は……はっきり言って強い。おそらく王よりも。まともに戦っても勝てないだろう」
タルタリク:物理攻撃一切当たらなさそうだもんな。
GM/リード:「しかし足止めなら、多少は持つと思う」
GM/アマンテ:「それに私、どうしても先生と直接戦わないといけないと思ってる。そんな簡単にいく話じゃないけど……誰かが抑えないといけないし」
アマンテは改めてPCたちを見回した。
「だったら、あなたたちチームに戦ってもらいたい。対抗戦でもトップで、ここに全員そろってて……あなたたちなら、任せられる」
GM:データ的な説明をすると、アマンテ・リード・ヴィーヌは必須。時間稼ぎに充てた人数-1ラウンドの間、ディーズィー先生が戦場からいなくなります。
タルタリク:他の4人は?
GM:PCたちと一緒に戦ってもらうこともできます。その場合、だいたい支援ダメージになります。
それぞれのNPCの能力を加味し、アマンテ・リード・ヴィーヌに加えジェリアを対ディーズィーのメンバーに決定。
ソニア・ミリアーナ・ウィリアムにはPCを支援してもらう。
時間を稼げるのは3ラウンド。
メリエル:「それじゃあ……行きましょう!」
王の間の扉を開けると、目についたのは巨大なクインドゥーム。
その胴体に取り付けられた玉座には、ドレイクが座っている。
奥の壁には、立てかけられた魔剣ルーン。
「ルーン様ご無事ですか!」
「―ーまさかここまで乗り込んでくるとはな。ルーンを取り返しに来たってわけか」
GM/"王":「ザッツ。そのセリフは我のものだ」と突っ込みが入る。
メリエル:今のザッツかよ!w
「……ミサか。来てくれたのは嬉しいが、気遣いはするな」
「隷属の身でそこまで話すか。大したものだ」
生徒の登場にも顔色一つ変えず、ディーズィーは冷徹に言い放つ。
「ディーズィー先生! ルーン様を返してもらいますよ!」
「それを判断するのは私ではない。王だ。そもそもあのルーンはお前ひとりのものではない」
「あなたのものでもありません!」
その会話の最中、ディーズィーへと駆けていく影が一つ。
思わずディーズィーの所へ向かおうとしたアマンテだが、取り巻きの蛮族に足止めされる。
「アマンテ。私のことが好きなのだろう? 私の側に付いてはどうだ」
「いえ、私一人の力じゃだめでも……あなたを私の所に連れ帰る!」
GM/ディーズィー:「そうか。まあこちらには来ないだろうと思っていた」
メナ:これだけ啖呵切って肉盾ってのが悲しいなあ。
GM/ディーズィー:「ノエ君、君も私に立ち向かうか?」
ノエ:「うん? うーん。立ち向かうっていうか、剣のおじちゃん盗んだこと謝って、また授業してくださいよー」
GM/ディーズィー:「誰かを助けていれば何かの時に役に立つかと思ったが」
ノエ:「でもとりあえずぶっ潰す!」
GM/リード:「待った。ディーズィー、お前は俺たちが相手だ」
メリエル:「お願い、私たちは……」
GM/ヴィーヌ:「ええ、頼みましたわよ」
メリエル:「大丈夫。今度こそ負けないわ」
ディーズィーとの会話が行われている一方、部屋の反対側では。
「―ーアウイナイトよ、発言を許す」
アウイナイト:ややこしい!w
GM/プロトアウイナイト:「……僕の名前と僕の顔。全く嫌になる」
アウイナイト:「俺の顔してリード以外のことご主人様って呼んでるんじゃねーよばーか!」
GM/プロトアウイナイト:「そう思ってるのは僕も同じだ。そこの彼が君の主か?」
アウイナイト:「え、そうか、お前にもわかるほどのかっこよさとか……出てるだろ!」
GM/プロトアウイナイト:「お互いにな。僕の主、王のことも君にはよくわかるだろう」
アウイナイト:「いや?」w
GM/プロトアウイナイト:「ふん。所詮偽物などその程度か。ならばいい。僕は自分自身のルーツを知るため君を喰らう」
メナ:なんかまた新しい設定が。
GM:記憶がそれぞれのアウイナイトに分割されてるとかそういう感じ?
メリエル:つまりこういうことか。『僕はすでにアウイナイトの欠片を3つ取り込んでいる―ー』w
自らのルーツのため喰らう。その発言を、アウイナイトは鼻で笑う。
「何がおかしい」
「別にルーツだなんだなんてそんなに大事か? 俺は少なくともリードに……リードのことをご主人様って呼べればそれでいいかなって」
「呼んでないじゃないか」
「色々あるんだよ。そもそも俺ルーツがわかるであろうご主人様から夜逃げしたんだ」
GM/ウィリアム:「え、二股?」w
タルタリク:ヴィーヌにはたかれるぞw
アウイナイト:「俺は一途だよ! リード一筋だ!」
タルタリク:え? ノエは?w
GM/プロトアウイナイト:「自分のルーツも知らずに主に仕えるだと? 僕は、僕のような曖昧な存在が王に仕えているのが許せない」
アウイナイト:「ルーツを知ってどうなるんだよ。そのルーツが蛮族絶対殺すマンとか、王と反していたらどうすんのさ」
GM/プロトアウイナイト:「言うまでもないだろう、王が一番だ」
アウイナイト:「じゃあそれでいいじゃん。元々あんまりいいルーツじゃない気がするし。……お前のことは止めてやった方がいいんじゃないかって気がしてきたよ」
GM/リード:そしたら、リードから声がかかるかな。「十分だ、お前の言いたいことは、相手には伝わった。ルーツがどうであったって、アウイナイトが俺の従者だ」
アウイナイト:「…………ようやく従者ってちゃんと認めてくれてありがとな!」
GM:多分、従者って言葉が出たのは初めてのはず。
アウイナイト:そうですね、ずっと待ってました。
GM/プロトアウイナイト:「王には王にふさわしい従者であるべきだ」
アウイナイト:「だったらさ、王とやら。お前はどうなんだ。そいつが確固たるもんじゃなきゃ従者じゃねえのか」
GM/"王":「我は従者がよりふさわしい存在になろうとしているのなら、それを認めるのみ。従者の形が違うのであろうよ」
GM/プロトアウイナイト:「ありがたきおことば。長話が過ぎました」と言葉を返し……王がついに、ブルックリンに向けて話します。
「エイブリーの主、ブルックリンよ。慈悲深い我は一つの選択肢をやってよい。ケテルを渡すならば、この愚かな学生たちを助けよう」
「いいえ、どちらも渡しはしないわ」
即答。わかっていたように、王は続けた。
「長々と交渉する必要もない。やれ」
その言葉を合図に弾丸のように飛び出してきたルーンフォーク、ガイア。狙いはブルックリンただ一人。
ミサ:盾で割り込んでかばっていいですか!
GM:いいよ、演出チャンスということで。
ミサとガイアがぶつかり合う。
「そこを通せ。『私をケテルの許へ』」!
ルーンの刻印の力により強化されたガイアは、勢い任せの一撃でミサを吹き飛ばす。
しかしミサは、同時に左手で持った盾を思い切りガイアへと叩き付けた。
ミサ:この盾は攻撃にも使える特別製!「ルーン様の力で誰かを傷つけることなど許せない!」
GM/ブルックリン:「ミサさん、助かったわ。おかげで準備が整った!」と言うと、魔剣ケテルの力を解放します。
「ルーン、ガイア。あなたたちを必ず解放します」
「取り戻す……『取り戻す』!」
魔剣の力がぶつかり合う。
ケテルの全力は、ルーンとガイア、二振りの魔剣の力を同時に押し返し……ついにガイアの体に刻まれた印が消えていく。
そして同時に、ミサの額の紋章が光を放った。
ミサ:「ルーン様! ご無事ですか!」
GM/ルーン:「……ああ、大丈夫だ。任せていいか」
ミサ:「はい! お任せくださいルーン様。第一の信徒としてのお勤め、果たさせていただきます!」
GM/ブルックリン:「私はここで抑え続ける。頼んだわよ!」
GM/ザッツ:「戦闘開始だヤロウども!」
GM/"王":「―ーそれは我のセリフだザッツ」
戦闘開始―ー。
最終更新:2018年03月26日 11:45