『ミサ、最後の決断』

エイブリー最終回。
クライマックス戦闘から。


敵は王、スローンドゥーム、プロトアウイナイト、ガイア、ザッツ、さらに取り巻きのラミアとリザードマンテイマーが2体ずつ。

タルタリク:お、出目がいい。全員弱点まで抜いたよ。
GM:マジか。王はドレイクバロンに色々追加したデータです。変身後まで弱点抜けてていいよ。

王(ドレイクバロン)
 人間形態:▽竜の王『気絶または死亡したとき、それを解除して即座に竜化を使用する』による出オチ回避
 竜形態:不屈・ブレスの強化技に加え、『〆絶対王権 対象に通常手番と別に手番を行わせる』『○孤高 自陣営に王のみが存在するとき、手番を2回連続で行う』による手番増加

スローンドゥーム(クィンドゥームに機銃付き玉座が追加)
 『〇攻撃障害』により王を守り、壊された場合即座に王が竜化する能力を持つ

プロトアウイナイト
 ウィザード7のほか、『○王の為に 王に対してのみダブルキャスト相当の追加魔法が使用可能』

ガイア
 ファイター7/マギテック4/エンハンサー6/アルケミスト2
 『○誓約 誓約に基づき特権を得る。誓約を果たせなかった場合ガイアは死亡する』をケテルの権能により封じたことで、以下の3つの誓約に変更される。
 『○庇護の誓約 遠くの味方をかばえるが、一度でも庇った相手が戦闘不能になったとき、ガイアは死亡する』
 『☆撃滅の誓約 狙いを定めた相手への攻撃を強化するが、先に他の相手が倒れた場合、ガイアは死亡する』
 『▽不屈の誓約 変な手段による無力化を防ぐが、この能力で守った対象が戦闘不能になったとき、ガイアは死亡する』

ザッツ(ボガートコマンダー)
 防御系の鼓砲を持ち、『〇蛮族流鼓砲術 自身も鼓砲の効果を受けることができ、後手でも戦闘開始時に鼓砲を使用可能』で隙が無い


アウイナイト:ガイアさん殺したくないなー。
GM:さすがにデメリットが重いので、よっぽど変な封殺食らわない限りは使いませんけどね。

ノエが指輪を割って無事先制奪取。
まずはソニアが狙撃を準備し、ミリアーナとウィリアムの支援ダメージからスタート。

タルタリク:じゃあとりあえずドランク。雑魚4体は眠らせておこう。
GM:さすがに不屈の誓約は使わないw
タルタリク:移動妨害がなくなったから、プニキ狙いでよろしく。

魔法でスローンドゥームを削りつつ、ザットをゴーレムで足止めして残りの物理組はプロトアウイナイトへ突撃。
しかしヒポグリフの攻撃がかわされ、数点残しでターン終了。

メリエル:5差でかわされるなんてー。
GM:プニキ生きてた! 生きててよかった!
アウイナイト:プニキいうなし。
タルタリク:5差でかわされるのはしゃーない。
GM:というわけでドローアウト。その辺で寝てるテイマーも狙います。
アウイナイト:え、マジ?

プニキは当然のように全回復しつつ、起き上がったリザードマンテイマーがガイアに向けて妖精魔法でヒールを始める始末。
ゴーレムがドゥームの砲撃を吸って犠牲になる一幕もありつつ、結果的にほとんど相手のHPを削れずに2ラウンド目。

タルタリク:なんか王が前に出てきたから、ウィリアムの範囲支援ダメージがネームド全員に届くぞw
GM:ほんとだ! なんで前出たんだこいつ!
メリエル:王としての威厳でしょw

今回も魔法でドゥームを焼きつつ物理、さらにソニアの狙撃でプニキを集中狙いするが、ガイアにかばわれた分で削り切れず。
お互いにMPを消耗しながら、3ラウンド目でようやく撃破。
さらに4ラウンド目開始時の支援ダメージでガイア、スローンドゥームを立て続けに撃破。王を変身させる。

メナ:ていうか王かたっ。全然減らん。
GM:王の手番、メリエルに集中攻撃。
メリエル:ブレスは片方抵抗したけど……ってダメージの出目高い! 気絶しました。

メリエルが落ちた状態で5ラウンド目。
すなわち、ディーズィーが戦場に現れる。

GM:すでに他の生徒たちは倒れており、戦場にはあなたたちと王、ディーズィーが残るのみです。
アウイナイト:王、不屈あるんだよな。まだ1ラウンドはかかりそうなんだけど。
タルタリク:じゃあ私がディーズィー先生に乱戦仕掛けに行こう。元々アウェイクン届かないし。
メリエル:ミサー起こして―w

防御態勢を取りつつ王に攻撃を仕掛けるが、王の不屈の意志を刈り取るまでは至らない。
そして返しの王の手番。ディーズィーが登場したことで2回行動は消えたが、代わりに王は絶対王権によりディーズィーに2回行動させる。

GM/王:「ディーズィーよ、遅かったな。このか弱い人の子を殲滅しろ」との声にディーズィーが動き出します。
メリエル:ストロングブラッド使ったし、グレネードじゃ落ちないと思うけど……。
GM:まずディーズィーは1度目の手番で乱戦離脱。続いての手番でこの戦場から離脱を始めます。
ノエ:え?

王の声により生徒たちを殲滅する構えを取ったディーズィーは、しかしそのまま向きを変え、部屋の外へと歩いていく。
「……どうやら、勝負あったな」
「何の真似だ、ディーズィーよ」
「そのままの意味さ、王。これだけの戦果を残すとは全く予想もつかなかった。お前たちの勝ちだ」

アウイナイト:「へっ、命乞いかよ」
GM/ディーズィー:「どうかな。君達だって、敗北が目に見える状況で戦いを続けないだろう? そう教えた覚えもない」
メリエル:「先生なら……この状況からでも、一人で勝利できるのではないですか?」
タルタリク:HP80点で魔法の半減しか通らずに1ラウンド1人落ちるからな。
GM/ディーズィー:「この戦闘だけならそうかもしれないが……そこまでして王についていく意味もない」
GM/王:「この作戦を提案したのは貴様のはずだ!」
GM/ディーズィー:「お前には器が無かったということだ。教え子に後れを取るようではな」と言い残し、そのまま振り返ることなく部屋の外へと歩いていきます。
タルタリク:「……追うことはできませんな。私も命が惜しい」
メリエル:ここで部屋の外に出るとイーサン先生がいてタイマンが始まるw
GM:それはないけどw しかし……部屋の入口の近く、ブルックリンが、あなたたちを見つめます。

――最早ブルックリンに戦闘力はありませんが、ここでPCが望むのなら1ラウンド時間を稼いでくれるでしょう。
――その場合、ディーズィーはあなたたち全員を倒す以外にここから脱出する術がないと悟り、決着まで戦い続けるでしょう。

ミサ:今ルーン様を持ってるわけじゃないんですよね。だったら目の前の相手を優先します。
メリエル:「私たちの目的は、蛮族の侵攻を止めることです」今侵攻しようとしてる王をなんとかしないと。
タルタリク:さっきも言った通り命が惜しい。先生のものでも。
メナ・アウイナイト:同じく止めない。
ノエ:それは……悲しい目をして見逃す。

GM:………………じゃあ、ディーズィーはそのまま去っていきます。1人でもブルックリン先生に合図したら、足止めするつもりだったのにw
ノエ:さすがに。さすがにさすがに。

王の最後の切り札、ディーズィーは王の下を去った。
万策尽きた王は、膝をつき敗北を認める。
戦いは終わった。





ディーズィーが去った王の間。
そこにいるのは、全ての気力を失い呆然自失の王。無力化された蛮族。誓約を使うことなく無事生きて倒れた魔剣ガイア。そして互いの健闘を称える生徒たち。

GM/ウィリアム:「ようお前ら、大活躍だったな! 俺も魔晶石が切れなきゃなー」
タルタリク:「もうちょっと持ち込んでおくべきではなかったのかね」
GM/ウィリアム:「持たせてくれなかったんだよな」w
タルタリク:「しかし、君達の力があったおかげでなんとかなった」
メナ:範囲ダメージは実際偉大。
アウイナイト:とりあえず皆を起こしていこう、リードにアウェイクポーションばしゃー。
GM/リード:「アウイナイト……勝ったんだな」
アウイナイト:「お前たちのおかげだよ」
GM/リード:「俺は……ドローアウトが炸裂してたすぐ後に倒れたからな」
メリエル:毎ラウンドダイス振ってたのそれだったのかw
アウイナイト:「あの後俺めちゃくちゃ活躍したんだからな!」
GM/リード:「ああ……そうだろうな」
アウイナイト:「従者の仕事は主人の功績でもあるんだ、もっと誇れよリード!」
GM/リード:リードはふり絞るような笑顔で応えます。「ああ。誇らしいよ」

GM/アマンテ:「ディーズィー先生は!?」と、時間稼ぎ組最後まで立ってたアマンテ。
ノエ:「戦いの最中だったから引き留められなくて……」
GM/アマンテ:「…ええ。仕方ないわ。気にしないで、あなたが無事ならそれでよかった」
ノエ:「アマンテも死ななくてよかったよー。えーと……」ノエも言いたいことはあるんだろうけど……PCもPLもまとまんないw
メナ:顔が悪いw
ノエ:「あーもう! ふたりとも無事でよかった! ね!」
GM:アマンテは笑って返します。憑き物が全部落ちた、というほどではないですが……「でも、逃げたままで終わらせるつもりはないわ」
ノエ:お?
GM/アマンテ:「待ってなさいよ……絶対探し出して見せる……!」
ノエ:お、おう。

ミサ:そんなことよりルーン様ですよ! 背中のマントでくるみます。「大丈夫ですか!」
GM/ルーン:「よくやったな、ミサ。言っちゃなんだが、なんとかならなくてもおかしくねえと思ってた」
ミサ:「いえ、ルーン様のお力あってこそです。むしろあそこでもう2点入れていれば……」
メリエル:ヒポグリフさんの攻撃が当たってれば……w
GM/ルーン:「そうだ、気になることがあるんだ。ガイアはどうなってる」
ミサ:「ガイア……」
メリエル:ガイアは私が起こします。「なぜ、王と共に戦っていたの?」
GM/ガイア:「誓約を結んだからだ。だが誓約は果たされなかった。これで解放されることになる」
メリエル:「じゃあ、王の方は」
GM/ガイア:「誓約の代償を払うことになる。私との誓約を果たし切れなかった奴はここで死ぬ」と王の方を見ると、その体が徐々に崩れていっています。

「おのれ……貴様たちのような一介の人族に……だが我を上回ったことは事実か」
膝を付いた姿勢のまま、王は苦痛の声を漏らす。体が塵となって消えて行っている。
「ならば当然か。強いものがより上を行く」
「私たちは、私たちだけでここに立っているわけじゃないわ。強くなくたって、学校を守るために立ち上がった皆のおかげでここにいるの」
「……それでも俺は……ただ一人で全て成し遂げる強さが…それが私の…望む姿だった」
「――そんな寂しいこと言うなよ。なあ」

アウイナイト:プロトアウイに目を向ける。
GM/プロトアウイナイト:「王! 私は……僕は、王が一人で何かを為すとしても! その力に……」

体を引きずり、王の所まで進んでいく。
王はすでに、体のほとんどが崩れ去っている。だが、残った手を『アウイナイト』へと伸ばす。
「そうするがよい。それも含めてこの我である」
『アウイナイト』は伸ばした手を取ろうとし――

アウイナイト:おっと。崩れ落ちるプロトアウイを支える。
GM:王の痕跡はもうそこにありません。魔剣も含め、代償に消え去りました。
アウイナイト:気絶してしまった。とりあえず寝かせておこう。


なお、こんないい話の中ザットがこの場をそっと逃げようとし、戻ってきたキュリーにばっちり捕まっている一幕もあった。
「で、あんた生かしとく価値ある? なんか材料あるなら考えてやらんでもないけど」
「えー。鼓砲。鼓砲でどうだ!」



GM/ルーン:さて、まだ本題があります。「ミサ、頼みがある。大したことじゃねえんだが……学長の、ケテル母さんの所へ、俺を」
ミサ:そりゃ恭しく運びますよ。
タルタリク:そういえばガイアは?
GM:その辺に大剣が落ちてます。ガイアの本体。
ミサ:大剣かー。じゃあガイアの上にルーン様を置いて運ぶかな。
タルタリク:それはガイアを持ってるだけなのでは?w
ミサ:いやいやそんなルーン様を私のようなものが下賤なものが直接触れるなんてことは(早口)

ルーン、ガイア、ケテル。魔剣の親子がついに再会する。
特に何か会話がかわされたわけでもない。しかしそこには確かに、親子の絆があった。

ミサ:もうミサさんは隣で号泣してます。尊い……。
メナ:完全に推しカプを前にしたオタクじゃんw
GM/ガイア:「ミサ殿。私たちを再び集わせてくれたこと、感謝する」
ミサ:「はい……(号泣)」
GM/ガイア:「さて……王は、我らを集めることで生まれるエネルギーを利用しようと考えていた。しかし、うまく操作すれば、これらのエネルギーを安全に放出できるだろう」
メリエル:というと?
GM/ガイア:「これで我らを強化し続けるしがらみもなくなる。解放してほしい」
ミサ:「かしこまりました。そのようにいたしましょう」
GM/ルーン:「待て、ミサ――」

「――お前が神になるなら今だ」

ミサ:「……」
GM/ルーン:「解放するエネルギーにお前が祈りを乗せたら、うまくすれば神にその祈りが届く。神になれる」具体的にはプリースト技能で30ぐらいの達成値が出たら。
タルタリク:ここにクリティカル化の紋章があるな?
ミサ:……待って、悩む。むっちゃ悩む。このままやったら「あまねく全ての人々に祈りを」とか言ってうやむやになる。

しばし悩んだプレイヤー。そしてルーンに質問した。

ミサ:「ルーン様は、ボクが神になることをお望みですか」
GM/ルーン:「……ああ」
ミサ:そうか。じゃあなるしかないなー!
GM:と言うんですが……ミサさん。真偽判定をどうぞ。
ミサ:え?
GM:目標値は、10+2d6……クリティカル。
ミサ:ちょっ!
GM:『クリティカルチェックでどうぞ』!
ミサ:だめだよGMその出目は、ここでその出目はー! 2d6……11。
タルタリク:ラックはもう使ってるんだよね。
メリエル:判定を成功させるためには、クリティカル化を使うしかない。
GM:まあ、真偽判定なんて振らせてるからGMが言うけど、ルーンの言葉は偽だよ。ミサに神にならずに傍にいてほしいと思ってる。でも判定に失敗したらPCは信じてもらうから。
ミサ:これだからGMは! いやだが待ってほしい。神になるのは私の願望だけど……。……うん。クリティカルにします!

「ルーン様。あなたの御心の端の端も読めぬほど、不心得者ではありません」
「ミサ、お前……使いやがったな。目の前のせっかくのチャンスを」
「ルーン様の御心を優先することが使命です。何よりも全力で」
「ミサ……俺はお前のしたいようにしてほしいと思ってる。それは本当だ。だが……すまん」

GM/ルーン:「わがままでお前を困らせちまうことになるが、俺はまだ、お前ともう少し一緒にいたい」
ミサ:「……そう言って下さる方を見捨ててまで座に上ることを、神様の誰もお認めになることはないでしょう。ボクこそ、ルーン様のお傍にいることが大事なことなんですよ」
GM/ルーン:「すまないな……いや、ありがとうミサ」
ミサ:謝らなくていい。いいんだけど、表現が思いつかないー!
GM/ルーン:「母さんを任せた」
ミサ:「はい。お任せください」

ミサはブルックリンからケテルを受け取り、祈りをささげる。
数千年のしがらみにより生まれ続けたエネルギーが螺旋を描き、ゆっくりと放出されていく。
時が止まったような空間の中、ブルックリンが誰にも気付かれることなく、静かにほほ笑んだ。
そして、光が収まった。

メリエル:「収まった……。先生、これで――」
GM:振り向くと、そこにブルックリン先生はいません。ただ、先生の着ていたローブだけがあります。
メリエル:「先生……?」
GM/ケテル:そして、魔剣から声がします「ありがとうございます、皆さん」
メリエル:「もしかして、ブルックリン先生は……」
GM/ケテル:「あなたが気に病むことではないのです。彼女は私の顕現を維持するため、私の力を使っていました」

ケテルは、全能の力を得る代わりに所有者に大きな負担を強いる。誰であろうとも、すぐさま生命力が尽きるだろう。
しかしブルックリンは、全能の力を自らの生命力の維持に用いていた。そうしてケテルを所有し続けたのだ。
そして今、ケテルの力をミサが解放した。もう自らの生命力を維持する手段はなかった。

ミサ:「助けていただいた時の御恩……少しは返せたでしょうか。その魂が無事神様の御許に行けますように」
GM/ケテル:「私の子たちは本来の魔剣としての能力が残っていますが、私はこのしがらみによって顕現していました。それが失われた以上、私の魔剣としての性質は全て失われます。あなたのおかげで安らかに眠ることができる。何とかして処分してください」
ミサ:「身命を賭して、成し遂げます」

多くの存在がこの場を去った。
ガイアはひとまずついてくることにする。
そしてもうひとり。

アウイナイト:「なあお前、これからどうすんの」
タルタリク:「よければ我々と一緒に来ないかね」
アウイナイト:「めっちゃいい主人知ってんだけど」w
GM/プロトアウイナイト:「お断りだ。俺の主様は王だけだし、それに俺は…俺一人だけで生きていくさ」
アウイナイト:「お前の主がそう言ったからか?」
GM/プロトアウイナイト:「ああ、俺がこうしてるのも含めて、それが我が王の力だからな」
アウイナイト:じゃあ……GM。お金余ってるし、ひとつ買い物してたことにしたいんだけど。
GM:いいけど、何を?
アウイナイト:「お前負けただろ、手出せよ」

アウイナイトが懐から取り出したのは、誓いのアンクレット。
ナイフを持ち、おもむろにプロトアウイナイトを刺す。

アウイナイト:あ、これ逆か。血の本人が、血を入れたアンクレットの場所がわかるんだな。まあいいか。「寂しくなったら会いにくれば? しばらくは魔法学園にいるけどな」
GM/プロトアウイナイト:「ちっ、お前」
アウイナイト:「路銀が足りなくなったとかでも貸すぞ」w
GM/プロトアウイナイト:「それは俺の従者としての誇りと王の誇りにかけて絶対にねえ!」
アウイナイト:「何だよ負けただろ」
GM/プロトアウイナイト:「次は負けねえ。超強くなるから!」
アウイナイト:「俺とリードも負けないからな!」
GM:まああまりしゃべってる場合でもないし、冒険者アウイナイトらしくどこかへ行くか。
アウイナイト:「あ、そうだ。俺の主人が『アウイナイト』探してるから気を付けろよ」
GM/プロトアウイナイト:「なんだって? その話聞かせろ。情報の交換だ、俺がこれまで集めた『アウイナイト』の情報をやる」
アウイナイト:「え、いや俺は別に……」

その後、もう一人のアウイナイトはその場を去った。
宝石や聖印を付けている『この顔にそっくり』なルーンフォークがいたら、きっとそれが知り合いだろう。

それからほどなくして、イーサン先生が麓の町の冒険者を連れてやってきた。
今朝からブルックリン先生に頼まれて麓へ下りていたらしい。
ブルックリン先生が死亡した事情にイーサン先生は驚きを隠せないでいたが、ともかく生徒たちは冒険者に護衛され、学校への帰路に付く。
エイブリーを襲った嵐は、大きな傷跡を残して収束した。


次回、エンディング。


最終更新:2018年03月30日 10:54