DX3@アカデミアの自作キャンペーン『欠落の楽園』第1話。

=1話今回予告&ハンドアウト=
文化祭を一か月後に控え、にわかに活気づく学園。
PCたちのクラスでも、クラス企画の話し合いが行われていた。
しかし、オーヴァード生徒と一般生徒の間に生まれた亀裂により、話し合いは進まず。
遂には、クラス委員長八幡鏡子が教室を飛び出す事態に発展し、その日の話し合いは終了となった。
しかし、その翌日からクラスの様子が一変した。
PC達は、クラスの異変を解決し、無事にクラス企画の準備を進めることは出来るのか?

ダブルクロスキャンペーン第1話
『隔絶のキョウ』

ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

PC1水瀬夏芽
ロイス:八幡鏡子
クラス委員長の八幡鏡子は、真面目で責任感の強い、まさに“委員長”である。転校生であるキミにも色々と世話を焼いてくれている。ただ、鏡子はオーヴァードと距離を置こうとしているらしい。何か厄介ごとにならなければよいのだが。

PC2古明地紫音
ロイス:蟹沢珠美
蟹沢珠美は明るく元気なクラスのムードメーカーだ。一般生徒もオーヴァード生徒も分け隔てなく接する珠美は、キミにも声をかけてきた。文化祭に向けて、クラス全体で仲良くしたい、と。

PC3新羅空幻
ロイス:草薙明乃
草薙明乃は、少し(?)ズレた所のある剣道少女だが、親友である委員長との友情は本物だ。そんな明乃は、委員長の悩みを解決するために、キミに協力してほしいと言ってきた。

PC4駿銀次
ロイス:文化祭実行委員会
毎年の風物詩、文化祭。しかしながら、今年のキミのクラスは雲行きが怪しい。無事に話し合いがまとまるといいのだが。
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サクサクシナリオ開始。

鏡子に連れられて、夏芽とリンが学園内を案内される。

GM/鏡子:「そういえば、来月は学園祭なんですよ。クラスごとの企画もそろそろ決めないといけないんです。夏芽さんはどんな企画がいいと思いますか?」
夏芽:「ねこ喫茶!」
GM/鏡子:「ね、猫喫茶ですか?」
夏芽:「うん。ねこ可愛い」
GM/鏡子:「ま、前向きに考えて善処します」……そんな鏡子は、オーヴァードと距離を取ろうとしているようだ。通路で意図的に避けたりとか。


紫音がいつも通り教室で読書をしていると、珠美が声をかけてくる。

GM/珠美:「紫音ちゃんってさ、いつも本読んでるよね。何読んでるの?」と本を覗き込みます。
紫音:無視しますw 読んでるのは、波動関数による何とかかんとかの本。
GM/珠美:「む、難しい本読んでるね……あたしはどっちかっていうとマンガ派だからなー」
空幻:むしろマンガしか読まないタイプだろw
GM/珠美:「くーちゃんはたまに厳しいこと言うよね」とシーン外に返事しつつ、「きょーちゃん……委員長の鏡子ちゃんは、いわゆるブンガクってやつが好きなんだけど、それとはまた違うタイプの本だね。読書もいいけど、そろそろ学園祭だしさ。せっかくだから、みんなで協力して盛り上がろうよ!」
紫音:「分かった。できる限り努力する」とやる気なく返事します。

その日の放課後、クラス企画を何にするかの会議が行われた。
しかし、話はなかなか進まない。

GM:残念なカルロ君が「いや、もっと美しく、芸術的にすべきだ!」とか騒ぎ……
夏芽:「なんだと、ねこが可愛くないだと!」
GM/カルロ:「いや、そういうわけではないが、よりビューティフルにペガサス喫茶とか!」
空幻:私は黒板に向かって出た意見をまとめてます。で、あまりにひどい意見に「却下」と。
銀次:机に足を乗せてやる気なく見ています。
紫音:読書中。
GM:こいつら……w

オーヴァード生徒たちは、より派手な企画にしようと無茶を言い続け、鏡子がそれに反論する。
「でも、安全性の確保とか、いろいろ問題が……」
「いやいや、だいじょーぶだって!」
「何か問題が起こった場合に……」
「多少の怪我ならエフェクトで何とかなるっしょ?」

空幻:「却下よ、そんなの」
GM:「うるさいな空幻、俺は委員長と話してるんだ!」
空幻:私も委員長なんですがw
GM:えっ?w

徐々に口論はエスカレートし、遂には誰かがこんなことを言った。
「まったく、これだから一般人ってのはさー」
……その発言の直後、水を打ったように場は鎮まった。

GM:一気に教室の空気が冷め、険悪なムードになる。小声で、「おい、誰だ今の?」「お、俺じゃねーよ」と言っているのが聞こえなくもない。

一方、鏡子は一瞬硬直し……直後、涙目で教室を駈け出して行った。
空幻たち一部の生徒が慌てて追いかけようとするが、運悪く相撲部らしき集団の校内ランニングに巻き込まれ、鏡子の追跡には失敗。

空幻:くっ、クリスタル囲碁相撲部め!w

教室では、微妙な雰囲気のまま会議は終了し、解散となった。

数分後。もう一人のクラス委員長(笑)であるところのマスターマスコット空幻は、教室で後片付けをしていた。
そこに、鏡子の友人である草薙明乃が声をかけてきた。鏡子が教室に残して行った鞄を手に、帰る準備をしている。

空幻:「あ、ソレガシだ」
GM/明乃:その呼び方はスルーし、「空幻殿。鏡子のことについてなのだが……その、何だ、某は口下手でな、鏡子に何を言ってやればいいのか、分からんのだ」
空幻:「で、わたしに聞きに来たってこと?」明らかに人選ミスだろw
GM/明乃:「空幻殿は、鏡子と同じ委員長だからな、一応。何か鏡子の悩みに心当たりがあるのでは、と思ったのだ」
空幻:「う~ん、分からないな」一般人なんて……とか思ってるけど口にはしません。


マスターシーン。
一人、俯いて帰路に就く鏡子。
「……あ、鞄、置いてきちゃった」
「……でも、もう、どうでもいいか……」

GM:そんな暗い雰囲気で歩いていく鏡子。その姿は、まるで『魔法少女になる前の暁美ほむら』のようだw

彼女の脳内に、何者かの声が響く。
「……汝の願いは何だ?」
「な、何なの、この声は!?」
「恐れることはない。我が名は“ペルソナマスター”。汝を救いに来た。我と契約して、汝にふさわしい仮面を身に纏うがよい」

銀次:『ボクと契約して仮面を纏ってよ!』w

その声と共に、鏡子の脳裏には、走馬灯のように様々な過去の場面がフラッシュバックする。
「やめて……私の頭の中に、入ってこないで……!」
「……なるほど、これが汝の願いか。汝の纏う仮面は決まった。受け取るがいい、これが汝の抱える欠落だ」

GM:ここでペルソナマスターがEロイス【愚者の契約】を使用、鏡子が光に包まれ……仮面が現れます。
空幻:何そのソウルジェムw

仮面は鏡子に張り付き、そのまま一体化した。


翌日の朝。
サボる気満々で寝坊している銀次を、舎弟の猿飛が起こしにきた。

銀次:「おい猿飛ぃ!俺の安眠を妨害するとは、いい根性してるじゃねーか!」
GM/猿飛:「銀次さん、さすが寝起きは狂暴っすね!」
空幻:それは違うゲームw
GM/猿飛:「なんか変なんすよ、クラスの他の奴らが。どう言っていいのかよく分からないんで、教室まで来てもらっていいっすか?」
銀次:「ちょっと待ってな、リーゼントをセットすっからよ!」w

リーゼントをバリバリにキメた銀次がたどり着いた教室内は、異常な雰囲気に包まれていた。
一般生徒たちは、一見普通の学生生活をしているが……

GM/猿飛:「ほら、ヒロシ!銀次さんが来たっすよ!」と猿飛が声を掛けた一般生徒は、「だから、銀次って誰だよ……って、誰もいねえじゃないか」 と、猿飛の隣にいるはずの銀次をスルーしている。

教室をよく見ると、一般生徒たちは、オーヴァード生徒の存在を認識していない。
オーヴァード生徒が一般生徒に声をかけても、全く反応が返って来ない。

GM:たとえば、カルロがいつも通り女生徒をナンパしてると完全スルー……っていつものことじゃないか!w
紫音:特に異常はないんで読書してますw
GM:まぁ、カルロはどうでもいいとして。この異常性を見た全員がSANチェック……じゃなくて衝動判定。目標値6でいいよ。

この判定は全員が成功するが、それはそれとして浸食率上昇。

夏芽:リンが、みんなに声をかけてスルーされてから、「銀次君、何が起こってるの?」
銀次:「よく分からねぇが、事件のにおいがするぜ!」
GM/猿飛:「……銀次さん誰と話してるんすか?」と、猿飛には銀次しか見えていないらしいです。
夏芽:……そういう話か。PCにはわかってないけどw
空幻:「……なるほど、そういう仕組みね」……ところで、私の浸食率上昇がここまでずっとD4なんですがw
GM:去年はD6だったはずなんだけどなーw

混乱の広まる教室に、珠美と明乃が登校してきた。

GM/珠美:「まったく、きょーちゃんが『遅れるから先に行ってて』なんて珍しいね。槍でも振るんじゃないかな?」というと、明乃は「槍か……某としては飛来する槍を用いて修行をすることは、やぶさかではないが、珠美や鏡子は危険ではないのか?」
夏芽:そーいう意味じゃねーからw
空幻:「相変わらず、ソレガシはソレガシだね……」
GM/珠美:「おはよう、みんな!……って、何なのこの雰囲気?」と、彼女たち2人は普通にオーヴァード生徒を認識できているらしく、皆さんの方に質問してきます。


困惑するオーヴァード生徒をよそに、珍しくギリギリの時間に鏡子が登校してきた。
彼女は、鞄を仕舞ってすぐ、教壇に立った。

GM/鏡子:「朝のホームルームまで、少し時間があるので、昨日決定できなかった企画についての多数決を取りたいと思います。猫喫茶という案でいいでしょうか?」w
夏芽:「賛成しまーす!」 w

鏡子は、オーヴァード生徒たちを無視して会議を進める。
一般生徒は、特に異常を認識していないので、特に問題にはならない。
鏡子の友人2人……珠美と明乃が色々と反対したが、それを適当にあしらって議決を行った。

GM:40人クラスで、半分が一般人。13人で過半数だよね!w 「……過半数なので、猫喫茶に決定します」

鏡子は、オーヴァードをスルーしている・……が、夏芽の方を見ると、鏡子は少し表情を曇らせた。

夏芽:「今、私のこと見た?」
GM:それを問いただす前に、空気を読まない教師がやってきてしまう。……というところでシーン切るね。


この日の授業は、たまたま一般生徒とオーヴァード生徒は完全に別の場所に割り当てられていた。 1限目は、体育だ。

GM:じゃあ、熱血体育教師が「まずは準備体操からだ。よーし、お前ら2人組作れ~!」と死刑宣告をw
紫音:……死刑宣告だわーw
銀次:って、オーヴァードって準備体操居るの?
GM:居るよ!エグザイルが関節を伸ばすとかw

ぼっちな紫音に声をかけたのは、高等部の体操着を着た、小柄な少女。

GM/蜜柑:「おはよう、紫音。とりあえず、準備体操のペアを組むのが、今のあなたの望みね?」
紫音:「……そうね。蜜柑ちゃん」
GM:では、一緒に準備体操をしながら「あなたのクラスで異常があったと聞いたのよ。で、直接聞きに来たわけ」
紫音:「……雰囲気は変だったけど、特に異常はなかったと思うけど」w どうせいつもスルーされてるしw
GM:蜜柑は、『あー、聞く相手間違ったわー』な表情を浮かべているw
夏芽:登場します。「おいお前、ここは高等部だぞ!」w
GM/蜜柑:「あら、失礼ね。変わった転校生が居るとは聞いていたけど、こんな失礼な転校生だとは思わなかったわ」
夏芽:「なんだと、お前の方が失礼だろ!」
空幻:登場。「……あら、“取次屋”のクエン酸、だったかしら」
GM/蜜柑:「その呼び方は止めて……って、これは大物が来たわね。あなたのような有名人に覚えてもらえているなんて光栄ね。初めまして、“縁側の狐(シエスタ)”さん?」
空幻:くっ、コイツ……w 「私も、準備体操のペアが居なくて」
夏芽:「私にはリンがいるからな」
GM:……もうさ、空幻はドルジと戯れてればいいんじゃないかな、キツネ形態でw
空幻:できれば人間のまま準備体操したいなーw
銀次:じゃあ、俺はドルジを追って登場する。柱の陰から見てる。
GM:そして空幻と、目と目が合う瞬間――w
銀次:「ヤベェ」と逃げ……
空幻:「逃がさないわよ」とハヌマーン能力で追いつく。
銀次:「何すんだこのキツネ女!」
夏芽:銀次を見て「ものすごいリーゼントだな、お前、バカなのか?」
空幻:「あ、それ言っちゃダメ!」
銀次:「ああん?俺様のリーゼントを馬鹿にするつもりか?」

そんなグダグダな会話をしつつ、授業は進んでいくが……蜜柑は、準備体操が終わると、いつの間にかいなくなっていた。


授業の合間に、PCたち……というか事態を重く見ている夏芽と空幻の2人は情報収集を行っていく。
結果、以下のことが分かった。

◎八幡鏡子
  • H1-Dの一般人クラス委員長。
  • 蟹沢珠美、草薙明乃とは幼馴染。1年前、外部の中学校から転校してきた。詳しくはこの2人に聞いた方が良いだろう。
  • 幼馴染2人と共にセントジョージ寮に住んでいるが、鏡子のみ別室。
  • 最近、クラスをうまく纏められないことで悩んでいたらしい。
◎H1-Dクラスの一般人生徒の異常
  • オーヴァード生徒を認識できず、存在しないものとして扱っている。オルクス能力の影響らしい。
  • ただし、ロイスを持っている相手ならば、オーヴァードであっても認識できるらしい。
  • 徐々に他のクラスにも異常が広がっている。これほどの規模であれば、能力を増幅させるための端末があるはずだ。

空幻:なんだよセントジョージ寮って!w
GM:残念ながら、公式設定だw
夏芽:確かに書いてあるわーw
空幻:まぁ、調べたことを他の皆にイージーエフェクトで伝えて……ソレガシ達に会いに行くか。

御昼どき。珠美と明乃は2人で弁当を食べていた。鏡子は用があると言ってどこかに行ってしまったらしい。
彼女たちも、鏡子に何があったか知りたいらしい。

空幻:「委員長のことを聞きたいな……言いたくないなら、無理にとは言わないけど」
GM/明乃:「……どうやら鏡子は、“れねげいど”事件に巻き込まれている様子。であれば、詳細な情報があった方が良いだろう」
夏芽:いま、“れねげいど”って平仮名だったよなw

ということで、珠美たちが話出す。
「あたしたち3人は幼馴染で、田舎の中学校に通ってたんだ。全部で数十人しかいない、小さな学校でさ。でも、ある日、クラスメイトの一人が急に暴れだして……ジャーム化、したの。それで……」
言いよどむ珠美の話を、明乃が続ける。
「……奇跡的に無事だったのは、某たち3人だけだった。他の生徒は皆瀕死の重傷を負い、ジャームは、UGNによって……処理、された」
「表向きは事故、ってことになった。でも、それからが大変だったんだ」
「うむ。周囲の人間から、憐みや、嫉妬……そういった感情を、向けられることになった」
「で、あたしたち3人も困っちゃって。そこで、UGNの人から、この学園のことを教えてもらって、転校することになった。でもさ、今でも思うんだ。ジャームになったクラスメイトのあの子は、いつも教室で独りぼっちだった。あの子を、あたしたちがもう少し気遣ってあげていれば、こんなことにはならなかったんじゃないか、って」
「特に鏡子は、色々と自分で抱え込むからな。一般人である自分たちでも、何かができると証明したいのだろう。そう考えていたのに、先日のクラスでのあの発言だ」

夏芽:じゃあ、途中から話を後ろで聞いていたんですが、「蟹沢!草薙!」と声をかけて、「委員長は絶対に私が何とかしてみせる!委員長は大丈夫だ、私はそう思う!」
空幻:「……要するに、猫のカンだよね?」
夏芽:「ねこじゃない、夏芽だ!……実は、わたしも3人と同じような境遇だ。だから、助ける。くーちゃん、みんなに連絡してくれ!」
空幻:「……分かった」と、PCと……蜜柑にも連絡しておくか。


その後、空幻の呼び出しで、伝説の桜ケラススの下で待ち合わせ。

空幻:実はまだ調べてない情報項目があるんだよね。
GM/蜜柑:「それは私が調べておいたわ……という演出にするから早く判定しなさい」w
紫音:メタいw
GM:いやー、メタ発言して許されるNPCっていいよねw
空幻:ところで、情報:FHで振るんですが、その演出でいいんですか?w
GM/蜜柑:「まぁ、私がコネで調べたことにすればいいのよ。コネ:FHってFHアイテムだった気がするけど気にしないわ。蛇の道は蛇よ」w
夏芽:「≪猫の道≫はヘヴィー?」w

分かったのは以下の2つ。
◎新たな“仮面”
  • FHエージェント“ペルソナマスター”が、“ディオゲネスクラブ”での研究結果から作り出したと見られる。
  • “心の欠落”を持つ相手と契約し、仮面という形でレネゲイドの力を与える。契約者は一般人でも良い。
  • 契約者の“心の欠落”が広がるにつれて仮面の力は増し、最終的には契約者をジャーム化させる。その前に仮面を破壊すれば、契約者は元に戻るはずだ。
◎端末
  • いずれかの校舎の屋上に、能力を増幅させる装置が設置されている。
  • ただし、オルクス能力によって隠蔽されているため、現場で直接探す必要がある。

GM:仮面については、具体的には『契約者とロイス枠を共有。ロイスがタイタス化するたびにEロイスになる』だと思ってくれればいいよ。

そこで、話を聞いていた明乃が口を開く。
「……ふと疑問に思ったのだが、なぜ某たち2人には、その“領域”の効果が及んでいないのだ?」
領域の範囲から考えて、領域の作成者は意図的にこの2人を外しているはず。

空幻:「あなたたちに知ってもらいたいんじゃないかしら?」と呟きます。

取りあえず、領域の拡大を防ぐためにPCたちは端末の破壊に向かうことにする。
「じゃあ、あたしたちはきょーちゃんを探しておくよ。確かに危険かもしれないけど、あたしはきょーちゃんを信じてるから」

空幻:……ところでGM、ここまで登場が9d10振って21しか増えてないんですがw
GM:だからd4は止めろよw

端末へ向かったPCたちは、紫音の圧倒的な知覚力により、すぐに領域を発見。
端末へたどり着くと、端末の影響で操られている一般生徒たち、そして端末そのものが襲いかかってきた!
……が、紫音と銀次の攻撃で端末は破壊。その場の生徒は元に戻った。
生徒の証言により、今回の事件の領域を展開しているのは鏡子であることが確定する。
そして、一部の生徒は未だに鏡子の支配下にある。

GM:ここで、珠美から連絡が来ます。……空幻に対してかな。ちなみに、明乃は電子機器が苦手な子だw

鏡子とまだ操られている生徒は、セントジョージ寮に戻っていることが分かった。
「うちの寮には、よく分からないホールがあるんだけど、そこにいるみたい」
「……そこで、某たちも向かってよいか?」

空幻:「危険だよ。怪我したり、死んじゃうかもしれない。それでも行くの?」
GM/珠美:「オーヴァードのみんなにしかできないことがあるみたいに、あたしたちにしかできないこともあると思うんだ。ほら、親友だし!……それに、あたしはきょーちゃんを信じてるから」
空幻:「分かった。でも、私たちが行くまで待っててね。私たちの手の届かないところで危険なことはしないで」
夏芽:「くーちゃん、委員長みたい」w
空幻:「みたい、じゃなくて委員長なんだけど。一応」w
GM/珠美:「え、そうだっけ?」w ……そんな感じでクライマックスね。



セントジョージ寮、ホール。
鏡子と、操られた一般生徒が待ち構えていた。
鏡子の顔には、仮面が張り付いていた。その仮面は、不快な表情……他者への嫌悪を浮かべている。

空幻:「遊びに来たよ、委員長」
GM/鏡子:「空幻さん。……私、気づいたんです。他人の話を聞かず、他人を理解しようとしない……そんなオーヴァードたちが居るから、悲劇が起こるんだと。だから、私はオーヴァードを否定します。あなたたちも、そして、こんな力を持ってしまった、私自身も!」

そう宣言する鏡子の後方上部、ホールの2階には、奇妙な機械が置かれていた。
機械が唸りを上げると、周囲のレネゲイドが沈静化していく。

GM/鏡子:「この装置の影響下では、オーヴァードは十分な力を発揮できません」
空幻:≪カームダウン≫?
GM:そんな感じ。「それに、あの装置はエフェクトによる攻撃への耐性を持っています。そう簡単には壊せませんよ」とフラグを立てると――

「……ならば、某の刀であれば、斬れるというわけだな」
いつの間にか装置の横に移動していた明乃の一閃が、機械を両断する。

GM:白兵判定、一般人だからエフェクトはないけど≪Dロイス:伝承者:白兵≫で達成値30くらい。

その横について行った珠美が、話を続ける。
「きょーちゃん、あたしはみんなを信じてる。だから、きょーちゃんも、他の人のことを信じようよ!」

GM/鏡子:首を横に振り「……私はもう、誰も信じない。もう誰にも頼らない」
紫音:だれか鹿目まどかを呼ぶんだ!w
GM:まど神様ー、早く来てくれー!

戦闘開始。
10m先に鏡子、間のエンゲージに重装(防具着用)の生徒モブ1、一般人(バットとかで武装)モブ2。
鏡子は、セットアップに≪ソルジャーコネクト≫で配下の行動値を増加させる。
「みなさん、私の指示に従ってください!」

そして、最初のイニシアで鏡子が≪加速する刻≫で追加行動。
≪ライトスピード≫からの2回攻撃。
まずは≪振動球≫を軸とした範囲攻撃、にDロイス超侵食で命中とダメージ上昇。 さらに、当たるとダイスペナ5個。

銀次:≪フラッシュゲイズ≫でその判定を10d減らします。
GM:うおー、3dしかない!しかもライスピだからCT8……クリティカルせず、超侵食込みで命中22。

この攻撃を、紫音は楽々回避。ダイスペナを食らうと致命傷の夏芽は、≪妖精の手≫で強引に回避。
残り2人に命中だが、夏芽の≪領域の盾≫で空幻に銀次を庇わせる。
空幻がリザレクト3LVし、一気に120%まで上昇。

GM:ライスピからの2回目は≪狂乱の一声≫その他の交渉攻撃を4人に。「あなたたちも、私のことを否定するんでしょう?私が邪魔なんでしょう?」この攻撃が当たったら、BS憎悪+放心ね。

だが、こちらも達成値振るわず。先ほどと同様、紫音が普通に避け、夏芽は≪妖精の手≫で回避。銀次はタイタス蘇生。空幻は普通に耐える。


イニシア割り込みが終わり通常手番へ。
紫音は拳銃で重装モブを攻撃するが、大部分が止められる。
銀次は憎悪の影響で鏡子へ攻撃。リーゼントからビームが飛ぶ。
鏡子への攻撃は、しかし、周辺に発生した防壁によりはじかれた。
それは、鏡子の心が示す、拒絶の意志。
「……私は拒絶します。オーヴァードを、全てを!」

GM:Eロイス【拒絶の結界】で30点以下のダメージ無効。蘭学でいうATフィールドであるw 一度突破されると、以降は効果を発揮しない。
空幻:辛いなー。

だが、鏡子はもはや範囲攻撃がない。通常手番の夏芽への攻撃は空幻を≪領域の盾≫にして防ぎ、配下たちの攻撃は普通に回避。
夏芽の手番、≪ジャミング≫妨害を紫音の≪援護射撃≫で相殺し、≪雨粒の矢≫≪アニマルテイマー≫シーン攻撃。ドルジが万軍撃破の大活躍し60点を超えるダメージでモブを壊滅させる。

GM:喰らうとバリア割れるから≪空蝉≫。残像で回避。

が、直後の空幻は≪究極獣化≫から≪一閃≫で攻撃。この時点で浸食率154であるw

GM:ボスより浸食率高いんだけど、アイツw

≪知恵ある獣≫で人の姿を保ったまま、空幻は圧倒的な膂力で攻撃。(ちなみに≪究極獣化≫装甲値10点は『モフモフの毛皮』によるものらしい)
“悪霊の主”は、出目が振るわないとか言いつつ60点近いダメージを叩き出す。
その一撃により、鏡子の心の障壁……【拒絶の結界】は砕け散った。
鏡子にもはや防御手段はないが、≪歪みの領域≫で地味に相打ちを狙いつつ、ついに夏芽に攻撃を命中させる。

夏芽:「……倒れてなんていられない、絶対に助ける!」とタイタス復活。攻撃します。
GM: 「思いなんてものに、何の価値があるんです?」と……Eロイス【否定の壁】で『自分への攻撃のタイタス打消し』があるが、使うタイミングないなー。なんで1ターン目に夏芽に攻撃当たってないんだよー。あー、リア充だったらなーw
空幻:確かに≪想い人≫のカバー不可は強いですけどね!w

最後の一撃を受け、鏡子の仮面が砕け、塵となって消える。
残された鏡子は、その場に脱力しながら、穏やかな表情を浮かべている。
「……ありがとうございます。皆さんのおかげで、人を信じる気持ちを思い出せました」

クライマックス終了、“倒した敵”のEロイスは3枚相当。
154の空幻に一瞬期待が集まるが、全員普通に1倍で帰還。エンディングへ。

事件解決後、後処理は空幻が何とかして、鏡子もすぐに復帰した。
教室では、今度は全員で、クラス企画の話し合いが行われている。

空幻:私は『働きたくない』のアイマスクをして寝ていますw
GM:キツネが?w
空幻:キツネがw

今度こそ、クラス中の合意を得て、『猫喫茶』に決まった。
……この時、セッション参加者数名が、『ちくわ喫茶』という単語を胸の奥にしまっておいたのは秘密。

夏芽:説得用に、ドルジを教室に連れてきています。
GM:オーヴァード生徒も、ドルジに魅了されたのか、反対意見はないw
銀次:「なぁ、あのドルジで芸でもすればいいんじゃねぇか?」
夏芽:「ドルジは大切な友達だ!芸人でも、芸ねこでもない!」w
紫音:私は後ろでドルジと戯れています。
空幻:あれ、私のマスコットの座が危うい……?w

鏡子と珠美と明乃、3人の仲も一層良くなったらしい。

空幻:「そうだ、鏡子ちゃん。あの仮面をつけてる時のこと、覚えてる?」
GM/鏡子:「はい、はっきりと。……他人への嫌悪感が湧き上がって来て、悪いことだと思っているのに、止められなくて……」
空幻:「そう……まだ、オーヴァードは嫌い?」
GM/鏡子:「いいえ。色々なオーヴァードが居ることが分かりましたし、皆さんから、誰かを信じる大切さを教えてもらいましたから」



こうして、H1-Dクラスの危機は無事解決したのだった。
最終更新:2018年03月30日 11:25