DX3@アカデミアの自作キャンペーン『欠落の楽園』第3話。
=3話今回予告&ハンドアウト=
文化祭まであと2週間。
突如、セントジョージ寮で謎のパーティが開かれることになった。
参加者全員に仮面着用の義務があるこのパーティ会場に、様々な人物が集う。
不穏なパーティの最中、誰かが行った“仮面”との契約により、パーティ会場の様子が一変する。
果たして、無事に事態を収めることはできるのか?
ダブルクロスキャンペーン第3話
『カメンブトウカイ』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
PC1水瀬夏芽
ロイス:“セントジョージ”
キミとリンの前に突如現れて、パーティへの招待状を渡してきた謎の仮面の人物。
彼は、“セントジョージ”と名乗った。どうやらパーティの主催者らしい。
“セントジョージ”……いったい何者なんだ……。
PC2古明地紫音
ロイス:蟹沢珠美
珠美たちの住むセントジョージ寮でパーティがあるらしく、キミも誘われた。
余り気乗りはしないのだが、周囲の圧力に屈して強引に参加することになってしまった。
PC3神羅空幻
ロイス:“道化の真実(ホワイトフェイス)” 千城寺薫
UGNエージェント、千城寺薫。UGNの研究者でもあり、セントジョージ寮など様々な場所に出資している特権階級である。
彼が、この学園で何かを行おうとしているらしい。探っておかなくてはなるまい。
PC4駿銀次
ロイス: 蜷川しねま
しねまの今度の取材対象は、謎の仮面パーティらしい。一緒に参加してほしいと招待状を持ってきた。
色々と豪華な料理が出るらしいし、退屈はしないだろう。
==
成長報告
夏芽:微リビルドしてRCレベルに振って≪幸運の守護≫
紫音:調達上げてボルトアクションライフル、さらに≪勝利の女神≫
空幻:アージエフェクトで火力と行動値確保
銀次:範囲攻撃確保
シナリオ開始。
空幻に、配下から報告。UGNエージェント千城寺薫が、この学園に来たらしい。
GM:ということで、グランドオープニングぶりに配下が登場。……そこに対して、何て呼べばいいの?
空幻:ん~、『マスター』か『空幻様』かな。
GM:……『くーちゃん様』?w
空幻:うお~やめろ~!w
GM/部下:「千城寺は、先日までUGNでレネゲイドビーイングの研究を行っていた、ということです」
空幻:「確かにこの島にはレネビは多いわね。プランナーも興味があるって言ってたし。その関係?」
GM/部下:「我等FHの動きに対応して、という可能性もあります。現状、この島には“マスター”の名を持つエージェントが3人もいるという状況ですからね」……シナリオ作った時点では2人だったんだけどなーw
夏芽は、リンとドルジを連れて、週7イチゴサンデーのノルマをこなすべく、食べ歩きをしていた。その目前に現れた、奇妙な仮面の男。上級ルルブの千城寺のポーズ(両手の人差し指を上に向けたポーズ)を取っている。
GM/男:「おっと、僕は怪しい者じゃないよ」
夏芽:「怪しいだろ!」
GM/男:「夏芽ちゃんとリンちゃんだね?僕の名前は、せ、せ……“セントジョージ”」
夏芽:「セントジョージって、委員長たちが住んでる寮の?」
GM/セントジョージ:「ああ、そうだよ。今度、そのセントジョージ寮で楽しいパーティを開くんだ。来てくれると嬉しいな」と、2人分の招待状を渡してくる。
夏芽:胡散臭いと思ってるけど、リンが行きたそうにしている。
GM/セントジョージ:「いろいろ話したいことはあるけど、今はちょっと忙しいんだ。パーティ当日、僕の部屋まで来てくれるかな?会場のスタッフにその招待状を見せれば案内してくれるはずだ。あと、そのパーティ、参加者は全員仮面を着けて、本名以外の二つ名、ペルソナネームを名乗ることになってるんだ。仮面の準備と、ペルソナネームについてはキミたちに任せるよ」と、例のポーズのまま去っていく。
夏芽:「……どうする、リン」
GM/リン:「楽しそうだね、夏芽!」
夏芽:「……そうかー、行くかぁ……」
紫音がいつも通り教室で読書していると、珠美が声をかけてくる。
GM/珠美:「紫音ちゃん、こんどあたしの住んでる寮でちょっと変わったパーティがあるんだけど、来ない?仮面舞踏会なんだって」
紫音:「仮面……まぁ、顔を隠していいのは楽ね」
GM/珠美:「ついでに、あたしの部屋にある本も貸してあげるよ」
夏芽:珠美の部屋の本って……少女マンガ全巻が何冊が並んでて――
GM:その横に薄い本の山。薄いからたくさん置けるよ!w ……同室の明乃には同情を禁じ得ないが、ソレガシだから別にいいかw
紫音:「まぁ、興味はあるわね」
GM/珠美:「あ、紫音ちゃんの妹の……深音ちゃんと、その友達の朱夏ちゃんだっけ、あの2人も連れて来てくれると嬉しいな!人が多い方が楽しいしね」
例により不良街道を歩む銀次。今日もマスヴィジョン(物理)で不良相手を叩きのめす。
一息ついたところで、拍手しつつしねまが現れてカメラを回す。
GM/しねま:「さすが、リーゼントを持つ男は一味違うでありますな。今度、特集番組の制作を前向きに検討して善処するつもりであります」
紫音:実際にはやらない、とw
GM/しねま:「で、そんな銀次クンのリーゼントの素晴らしさを広める絶好の機会があるのでありますよ」と、自信満々に招待状を出してくる。
銀次:「おっ、マジか!」
GM/しねま:「セントジョージ寮で仮面舞踏会が開かれるのであります。色々と有名な人がお忍びで参加するらしいので、小生が取材しようとしているのでありますよ。豪華な料理も出る、とのことであります」
銀次:「そうか……俺の頭が『サザエさんみたい』とか言った連中を見返してやるチャンスだな!」
GM/しねま:「あ、仮面とペルソナネームが必要なのでありますが、それは銀次クンに任せるであります。」
次の日の朝の教室。
GM/珠美:「紫音ちゃん、あの2人はどうするって?」
紫音:「2人とも参加するって」
GM/珠美:「そっかー、楽しみだよねー。きょーちゃんとあけのんも参加するんだよね?」と聞くと、教室の前で整理をしていた鏡子は「はい。私たちの寮のパーティなので、前準備にも協力してますから。クラス企画の準備もあって、忙しくて大変ですけどね」と、もう一人の委員長の方を見つつw
空幻:今日はちゃんと起きてるよ!w
GM:まぁ、色々文句を言いつつも、鏡子は楽しそう。
空幻:「……あ、例の仮面舞踏会の話?わたしも興味があるんだけど、招待状が無くて」
GM/珠美:「じゃあ、くーちゃんにもあげる!ちょうど1枚余ってたんだ」 一方の明乃は、教室の端で素振りしていた手を止めて「しかし……仮面の調達と、ぺるそなねぇむ……だったか?そういったことは某は苦手でな……。珠美、何とかならないか?」
空幻:今、平仮名だったよね!w
夏芽:「二つ名ってやつかー」
GM/珠美:「まあ、仮面はあの“取次屋”……みかちゃんに頼めばいいよね。ペルソナネームは、きょーちゃんとあけのんの分まであたしが考えてあげるよ」
紫音:○○×△△とか?w
夏芽:赤いキツネ×緑のタヌキとかかーw
空幻:あー、あるらしいわーw
GM/珠美:「……そうだね、きょーちゃんはミラージュ、あけのんはコテツ、とかどうかな?」と伝えると、2人とも納得したらしい。明乃に至っては、「ふむ、虎徹とは、江戸時代の甲冑師にして刀工、長曽禰興里(ながそねおきさと)の別名であり、その刀は無骨だが切れ味は鋭く……」などとうんちくを語りだす。
夏芽:「……あいつには名前を付けてもらいたくないな」
紫音:あ~、朱夏から押し付けられそうだわーw エターナル、なんちゃらとか。
銀次:『エターナルは、あるよ』w
GM/珠美:「ほら、UGNの人ってコードネームを持ってるんでしょ?それでもいいんじゃないかな?」
夏芽:「それもちょっとなー」
GM:まぁ、考えておいてくれ、具体的には2シーン後までw
放課後。“取次屋”で仮面を入手することにした一行。
店舗の外にまで、仮面が大量に展示されていて、どれが似合うか友達と相談している客が居たり、客が連れてきたペットが仮面にじゃれ付こうとするのを、番犬らしき犬が小さく唸り声をあげて威圧したり……店舗は大盛況であった。
夏芽:「あの犬、吠えるんだ……」
GM/蜜柑:「いらっしゃい。そろそろ来るころだと思ったわ」と奥から声が。
空幻:「ずいぶん賑わっているじゃない」
GM/蜜柑:「生徒の間で、『“取次屋”なら何でもそろう』って噂されるほどになったらしいのよ」と話す横には、「それに、つい先日完成した小生のドキュメンタリー映像に、提供としてこの店を挙げておいたでありますからな」と得意げなしねま。
銀次:「……この仮面、いいデザインだが、付けたらリーゼントが引っかかるな」w
GM/蜜柑:「仮面以外にも、パーティ用のアクセサリーとかも扱ってるわよ。シルバーアクセサリーが大人気ね」
夏芽:仮面銀は甘えw
空幻:もっと腕にシルバー巻くとかさ!w
銀次:「じゃあ蜜柑、なんかいいアクセねぇか?」
GM/蜜柑:「じゃあ、このシルバーの鎖をリーゼントに巻くとかどうかしら?」
空幻:「あなた、本気で言ってるのそれ?」
GM/蜜柑:「えっ?」w「……で、あなたたちはどんな仮面がお望み?あ、お代は結構よ。あなたたちのおかげでこの店も有名になったしね」
紫音:朱夏ちゃんのセンスで選ばれる前に決めておかないとw
GM:店の外から「美しい仮面ね、まさにビューティフル!」とかいう声がw
それぞれ、思い思いの仮面を調達し、ペルソナネームも決定。
夏芽:「あたしは『マスク・ザ・斉藤』!」と、インディアンマスクっぽい派手な仮面。リンはネコの仮面で『ライジングニャットボール』、ドルジはイヌの仮面で『金華猫』。
紫音:「……『アナザーファントム』」という名前を朱夏に押し付けられた。ファントムノアインっぽい仮面に、ひらひらしてないゴスロリ服。
空幻:「『神獣(アルティアニマ)』」と、マスターレイスになる前のコードネームを。着物に、縁日で売ってるようなキツネのお面。
GM:ですよねーw
銀次:「俺の名は『セイント・リーゼント』!」とドヤ顔。リーゼントを銀色に染めて、タキシード仮面風の仮面、そしてスーツを着ていくぜ!w
空幻:銀色リーゼントのタキシード仮面がスーツ……?w
それはそれとして、以下の情報を判定で入手。
◎セントジョージ
- 寮の名前にもなっている。
- 寮の出資者に千城寺薫というUGNエージェントが居る。何らかの関係がある可能性が微粒子レベルで存在する……?
- 学園の伝説の木のレネビであるケラススのところにも出現してパーティへ招待したらしいが、ケラススは移動できないので不参加とのこと。
銀次:微レ存ってレベルじゃねーぞw
◎“道化の真実(ホワイトフェイス)”千城寺薫
- UGNエージェントにして研究者。かなりの変人。
- つい先日まで、レネゲイドビーイングの研究をしていた。その流れで、学園に来ることにしたらしい。
- この島にFHのマスターエージェントが多数存在するとの情報があったため、心配した上司から特殊装備を渡された。しかし彼としては、戦闘は乗り気ではない。
GM:上司のテレーズから、『マスターエージェントに+20点』というトレイルデータを渡されてる。
空幻:怖いわーw さすがに抜けてくるなーw
◎仮面舞踏会
- セントジョージ主催のパーティ。参加には招待状が必要だが、割と簡単に入手できる。
- 参加者には仮面の着用とペルソナネームを名乗ることが義務付けられている。
- 会場はセントジョージ寮付属のホール。このパーティのために改装して広くしたらしい。
- “ディオゲネスクラブ”の構成員が潜り込むという未確認情報もある。
そしてパーティ当日。舞台となるホールは、開場時間になる前からにぎわっていた。
GM:ウマの被り物とか何人もいるんだろーなーw
銀次:モザイクとかw
GM:エフェクトで出せるだろうしな、モザイクw
うっかり仮面を忘れてしまった参加者のために、小規模な店舗を構えて仮面を販売している人物が。
目元を隠す明るい色の小さな仮面を着け、高等部の制服を着ている小柄な少女。
空幻:……『クエンさん』って言ったら反応しないかな?w
GM/蜜柑?:「私をその名で……って、今の私は違うわ。私の名は“バレンシア”。あなたたちは?」
ここで、各自がペルソナネーム紹介をしていると、仮面を装備した3人の少女がやってきた。
一人は眼鏡と普通のおしゃれな服を身に着け、一人は刀と着物を装備し、もう一人はひらひらしたドレスの小柄な少女。ドレスの裾を引きずりながら、残り2人を引っ張ってきている。
空幻:相変わらず、委員長は委員長だなーw
GM:ドレスの少女は、「もう、ミラージュもコテツも、なんであたしより準備に時間かかってるの?もう始まっちゃうよ?」と非難し、道着の少女が「しかしだな珠美……」と反論しようとすると――
「恥ずかしい名前禁止!」
ドレスの少女が道着の少女を制止する。
「今のあたしはプリンセスよ!呼び方はプリンセス、もしくは姫!」
確かに彼女のドレスは姫と呼ぶにふさわしいものだが、いわゆる威厳というものが完全に不足していた。
GM/プリンセス:「あ、来てたんだ。ええと……」と呼び名を確認中。
そんな様子をカメラで撮影する少女。オペラ座の怪人がつけていそうな、無表情な仮面を装備。
GM/カメラ少女:「おお、いい絵が撮れているであります。……あ、小生のことは気にせずに続きをどうぞ、であります」
銀次:「よう、しねま」
GM/カメラ少女:「だ、誰のことでありますか?小生のことは謎のカメラ少女、もしくはミッドナイトシネマ、と呼んでほしいであります」
紫音:名前入ってるじゃんw
空幻:「……も、もういいわ」とずれた仮面を直しながら突っ込むw
GM/?:「どこですかお姉さま、エターナルキャバルリーが参りましたわ!」とか人を探している声もw
紫音:朱夏は……右半分だけの仮面とか?
「……っと、どうやら始まるようでありますよ」
会場となるホールがライトアップされる。
「ウェルカム・トゥ・ディス・パーティ!」
何処か書か声が響くと、いつの間にか出現した仮面を着けた音楽隊がクラシックを奏で雰囲気を盛り上げたところで、ホール入口の上部にあるバルコニーに、仮面の男……“セントジョージ”が現れた。
GM/セントジョージ:「今日は僕の主催した仮面舞踏会に、参加してくれてありがとう!様々な展示品や珍しい料理がキミたちを待っている。ゆっくり楽しんで行ってくれ!……というわけで、仮面舞踏会の始まりだ!」とウィンクする……が、仮面つけてるから分かりにくいなw
会場が開くと、好奇心や食欲の強い参加者が一気になだれ込む。
銀次:「ヒャッハー!」w
夏芽:「とりあえず、食べ物を探すか」
その波に飲み込まれ、あるいは回避し、PCたちは会場へと足を踏み入れた。
会場内は非常に広く、中央にダンスホールが広く開いているほか、周囲には様々な展示品と料理が並んでいた。
紫音:広さは100m四方くらい?
空幻:明らかに、外で見たより広いw
GM/プリンセス:「あ、あの料理美味しそう!」と走り去っていくプリンセスを、ため息交じりに見守るミラージュとコテツ。
絵画や陶磁器などの芸術品の他、古今東西の刀剣の展示コーナーまである。
それを見つけた明乃、もといコテツが素早い身のこなしで走っていく。
そこでは先客である、般若の面を付けた男が刀を見つめていた。
「……ほう、この刀はいいものだな」
空幻:ゲェッ!w 「……どこかで会った気がするんだけど」と思ったので、追いかける。
GM:すると、空幻の顔を見た相手も同じような表情を浮かべつつ……「そちらも刀剣に興味が?……名乗ってなかったな、俺の名はマスターブレード」
空幻:普通に名乗ったー!w 「……わ、私は『アルティアニマ』」とプルプル震えながら答えるw
GM:横で聞いていたコテツも「某はコテツ。刀の道に身を置く者だ」
その後、マスターブレードはコテツは刀談義に花を咲かせる。
一方、会場内の休憩所には早くも人だかりができていた。
どうやら、花をあしらった仮面の少女、自称カルペ・ディエムが恋愛相談を受けているらしい。
空幻:「もっと隠れなさいよ! 潜伏してる私がバカみたいじゃない!」w
更に、道に迷った少女を見つけ、案内をするミラージュ。
それらの様子を楽しげに撮影するミッドナイトシネマ。
GM/バレンシア:「なるほど……本当の自分を仮面で隠したまま、望み通りの事が出来る場所、というわけね」と、興味深そうにバレンシアが言う。で、料理の方へ向かっている夏芽とリンに向けて、「ところで、あなた達には別の目的があったのではなかったかしら?」
夏芽:「あっ、そうだった!よく知ってるな!」
夏芽とリンが、仮面のスタッフに招待状を見せたところ、すんなりと案内してくれた。
辿り着いたのは、『セントジョージ室』というプレートがかかった部屋。
室内では、セントジョージが優雅にお茶を飲んでいた。
空幻:私はダンスホールに残ったまま、≪蝙蝠の耳≫で話だけ聞いてます。
GM/セントジョージ:「やあ、いらっしゃい。……その招待状を持ってきたということは、キミ達は夏芽ちゃんとリンちゃんだね?」
夏芽:「……そうだけど、今のあたしは『マスク・ザ・斉藤』だ!」w
空幻:……連れてる一人と一匹でわかるんじゃないの?
GM/セントジョージ:「ふーん……やっぱり、この島では、仮面をつけている相手の正体を見抜くことは難しいってことか」
夏芽:「……どういうことだ?」
GM/セントジョージ:「既にUGNでは、この島に潜伏しているFHの仮面を着けた秘密結社“ディオゲネスクラブ”のエージェントについての情報はかなり入手できている。けれど、エージェントたちの表の顔については、全く分かっていないんだ」
空幻:それはUGNが仕事してないだけなんじゃ……w
GM/セントジョージ:「FHの情報操作によるものなのかとも考えたんだけれど、どうやら違うらしい。そこで僕が一つ仮説を立てたんだよ。『この島では、仮面をつけていると正体が判別できない』んじゃないかってね……そして、この仮面舞踏会ではっきりしたよ。その仮説が正しかったと」
夏芽:「そうなのか?あたしには普通に分かったけど」
GM/セントジョージ:「……キミ達には普通に仮面の相手を認識できているとしたら、それには何か理由があるはずだ」と、リンの方をじっと見る。「それと、この島についてもう一つ、気になっていることがあるんだ。この島には、明らかにレネゲイドビーイングが多い」
空幻:「確かに……」と島のレネビを指折り数えて考える。
GM/セントジョージ:「観測者が多いから単純に発見数が多い、というレベルじゃなく多いんだよ。おそらく、島自体にレネゲイドを活性化させる何かがあるんだろうね。リンちゃん、キミもこの島に来て目覚めたんだろう?」と問うと、リンが頷く。
夏芽:「そういえば、リンもレネビってやつだったな」
GM/セントジョージ:「……さて、大体データは集まった。僕が聞きたいのはこのくらいだね。キミたちから何か質問はあるかい?」
夏芽:「結局、お前は何者なんだ?」
GM/セントジョージ:「僕の名前はセントジョージ。良い子にしている皆を素敵なパーティに招待する、UGNの協力者さ!」
夏芽:「UGNに、千城寺ってやつがいるらしいんだけど、お前か?」
GM/セントジョージ:「ほら、よく似た顔の人間が3人は居るって言うじゃないか。よく似た名前の人間が3人くらいいてもおかしくないよね?」
夏芽:「……そうか、そうだな!」w
空幻:「そんなわけないでしょ!」w
GM:いやいや、GMは一度もセントジョージと千城寺が同一人物だとは宣言してないぞw
セントジョージは、「質問はそれだけかい?じゃあ、楽しんでいってね」と見送ってくれる。
マスターシーン。
それぞれがパーティを楽しむ中、部屋の隅で落ち込む仮面の少女……プリンセス。
「やっぱり、みんなはすごいなぁ。すごい特技があったり、人から頼られたり」
目線の先では、ミラージュが迷子の案内をしつつ会場案内をし、マスターブレードとコテツが剣舞を踊っていた。
銀次:何やってるんだあの2人w
空幻:それ、ダンスパーティじゃなくて≪死の舞踏(ダンスマカブル)≫w
「それに比べてあたしは……こんな時くらい、お姫様になれてもいいと思うんだけどなー」
まぶしさから目を背けるように、俯くプリンセス。
その脳内に、重々しく声が響く。
「なるほど、それが汝の願いか。ならば、相応しい仮面を纏うがいい」
「えっ?」
……ペルソナマスターとの【愚者の契約】により、周囲に光が広まっていく――
PC達全員は、突如として広まった光に飲まれ……気が付いたら全員が同じ場所にいた。
光に共鳴したのか、それぞれのレネゲイドが活性化していく(衝動判定)。
現在の場所は、会場内の控室らしい。部屋の隅に、大きな扉がある。
状況を確認する暇もなく、スピーカーからファンファーレが響く。
「さあ、いよいよ始まるでありますRファイト特別戦『マスクドトーナメント』、通称仮面武闘会!実況は小生ミッドナイトシネマが担当するであります!」
夏芽:武闘会かw
銀次:「な、何だと!」w
部屋の扉の奥から歓声が上がる。
「では早速……全選手入場!」
目の前にあった扉が開くと、その先は古代ローマ風の闘技場、コロシアムになっていた。
PC達と同様に控室で待機していたらしい人々が、順にスポットライトを浴びて入場していく。この分だと、PC達が最後のようだ。
「美しさと切なさと力強さを併せ持つ、マスクドクリスタル囲碁相撲部!」
クリスタルの仮面をつけた、相撲部らしき集団が四股を踏みながら登場する。
空幻:クリスタルの仮面って、素顔見えるよなw
GM:そこは、様式美ってやつだよ。
「正体不明の謎の集団、チーム・ディオゲネス!」
般若の面を付けた男が、日本刀を振るいながら意気揚々と入場する。他のチームメイトは、イマイチ乗り気ではないらしい。
空幻:盛大にズッコケて「……バレバレじゃないのよ!あいつらにはガッカリよ!」w
GM/マスターブレード:「いやいや、郷に入れば郷に従えと言うだろう?……いま、誰かから話しかけられた気が」
空幻:まぁ、通話はできるんだけどさ。
「一人だけやる気満々、といった感じでありますが、どう思うでありますか解説のコテツさん?」
「ふむ、あの刀はおそらく和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)、通称、之定(のさだ)の作だろう。多くの戦国武将が愛用していた刀の刀工だ。なお、新撰組の土方歳三の刀も兼定と呼ばれるがこれは当時の刀工である11代兼定の作であり――」
「はい、解説は放っておいて次のチームの紹介に移るであります!」
「ある種の病気をこじらせたチーム・エターナルキャバルリーの登場であります!」
「ふっ、わたくしのこの呪われし力、解放せずに済めばよいのですけれど……今宵はパーティナイト、ですわ」
紫音:外野から「朱夏ちゃん頑張ってー」って声がw
自信満々に現れる、小学生くらいの少女。その後ろに、一人の青年と、20人ほどのメイド。
「今宵はパーティナイトって、夜が被ってるよ」
「その通りです」
「流石お坊ちゃま、冴えたツッコミです」
「う、うるさいですわ。早く花道をお作りなさい!そう、ヴィクトリーロードを!」
少女が青年を蹴飛ばすと同時、氷でできた美しい回廊が彼女たちの目前に出現する。
銀次:またあの2人が組んでるのかよw
空幻:……折角ロリコン疑惑が晴れるかと思ったのにw
「そしていよいよ最後……って、チーム名が書いてないでありますな。仕方ないので、代表者のペルソナネームから取って……『マスク・ザ・斉藤とゆかいな仲間たち』でいいでありますか?」
夏芽:「それはダメだ!」w
空幻:エフェクトでしねまと通話させます。
夏芽:「代わりに……リトルバスターズで!」
「ふむ……では、リトルバスターズ!」
PC達にスポットライトが当たる。
「ネコを含む、賑やかなチームであります。未確認情報では、キツネもいるという話でありますが……ケモナーの皆様は要チェックでありますな!」
空幻:「ほっとけコンチクショー!」w
「これで選手の入場は終了であります。果して、優勝の栄冠を得、お姫様への謁見を許されるのはどのチームなのか、今からドキドキであります!」
よく分からないまま、控室に戻されると、バレンシアとセントジョージがいた。
空幻:「これも、あなたの仕業?」
GM/セントジョージ:「いや、違うよ。……どうやらキミたちは、状況の異常さに気付いているみたいだね。他の参加者は気付いていないみたいなんだ」
夏芽:「おい、お前の部屋を出てすぐこうなったから、まだ料理食べてないぞ!」w
紫音:私は2テーブル分くらい制覇したかなーw
GM/バレンシア:「現状について調べておいたから、早く判定しなさい」w
◎仮面武闘会
- Rファイトとして認識されている。
- トーナメント形式、優勝者のみがお姫様に謁見できるらしい。
- 前情報では、チームディオゲネスのマスターブレードが最強候補。
◎状況の発生源
- おそらく、お姫様と呼ばれている存在。Eロイス【虚実崩壊】により、世界を書き換えているらしい。
- 以前からこの城の姫として君臨していたことになっている。
- 先日、「突然トーナメントが始まるとかいいよね、少年マンガみたいに!」とか言い出して仮面武闘会を開催することになった。
空幻:「……また、勘違いした誰かが世界を変革しようとしてるわけね」
夏芽:「仕方ないから、ポップコーン買ってきたぞー」と応急手当キット相当品を入手。
GM/セントジョージ:「さて、そろそろトーナメント開始だけれど、僕の予想が正しければ……」
話の途中で、再び辺りが光に包まれる。
光が晴れた時、PCたちはコロシアムに立っていた。
「さあ、いよいよトーナメントも最終戦!果たしてチームディオゲネスと○○、どちらが勝利の栄冠を勝ち取るのか!目の離せない試合になりそうであります!」
ミッドナイトシネマの実況を聞くと、何となく長く苦しい戦いを繰り広げて勝ち上がっていた気がしてくる。
夏芽:「いやー、クリスタル囲碁相撲部は強敵だったなー」w
観客席からは、倒してきたらしいライバルチームたちの声援(主にメイド20人分)が。
その様子を見た、セントジョージとバレンシアが一言。
「うんうん、マンガでありがちな『尺の都合』というやつだね」
「そうね。『仮面舞踏会』で圧縮が進んでいるから仕方ないわね」
銀次:おい、あいつら急にメタなこと言ってるぞw
「さて、激戦を経て5人と1匹で勝ち上がってきた○○に対し、なんとチームディオゲネスは、次々とチームメイトが離脱し、今やマスターブレード一人のチームであります!」
一人でも十分だとばかりに刀を振るうマスターブレード。
空幻:もはやチームじゃねーw
「リトルバスターズと言ったか。これまでの戦い、見させてもらった。ようやく、エフェクトを使うに値する相手が出てきたというわけだな?これまでの相手は退屈すぎて、エフェクトすら必要なかったからな」
「おおっと、遂にマスターブレードがエフェクトの使用を予告! 果たしてどんなエフェクトが飛び出すのか、今から楽しみであります」
GM:ほら、大会開始時と比べて浸食率上がってないじゃん。彼は「これまでの相手はエフェクトなしで倒した」と考えたわけだw
試合開始のゴングが鳴る。マスターブレードの行動値は21。
「かかってこないなら、こちらから行くぞ」
マスターブレードが刀を一振りすると、刃が無数に分裂してPCたちに襲い掛かる。
GM:8体まで攻撃、リアクションに5dペナ。
これを全員が受ける(正確には、領域の盾で空幻に1人分庇わせた)が、受けた全員がリザレクト。
「……ほう、これを受けてなお立ち上がるか」
空幻:「流石、マスターね」と3レベルリザレクト。……カバーしてなかったら耐えられたんだけどなー。まだクライマックスじゃないから本気出したくないな。
PCたちの反撃を、回避基準値18で颯爽といなすマスターブレード。
しかし、夏芽の妖精の手により、強引に達成値を稼いで命中させ、≪魂の錬成≫を使わせることに成功。
夏芽の一撃を受け、姿勢を崩したマスターブレードは、悠然と立ち上がる。
「さて、そろそろ肩慣らしは終わりだ。気づいているか?俺はこれまで、回数制限のあるエフェクトを使用していないことを」
空幻:……そういえば使ってなかったな。
この宣言に、観客たちも驚きを隠せない。
「なん……だと……、であります!」
「久しぶりに本気を出すに値する相手のようだ。受けるがいい、4連続の斬撃を」
セットアップに≪ヴァイタルアップ≫≪限界突破(オリジナルツールを指定)≫≪スタートダッシュ≫≪サポートデバイス:肉体≫5≪高速分身≫3。これまでの倍以上の速度(ダイス数)でマスターブレードが動くと、その姿が4人に分裂する。
しかし……それを特等席で見ていたプリンセスが、ポツリとつぶやく。
「……そろそろ飽きた。バトルはいいから、早くストーリーが進まないかな」
そのつぶやきを聞いた仮面の執事が、「仰せのままに」と頷き、設置されているひもを引く。
すると、4人のマスターブレードそれぞれの足元の地面にポッカリと穴が開く。
「おおっと、ここで主催者側の意向により、マスターブレード選手がボッシュ―トであります!」
「ふざけるな!この決闘に水を差すだと!この程度の穴で俺が止まるとでも……!?馬鹿な、俺の力が吸われていく、だと!」
その場で跳躍しようとしたマスターブレードは、急に脱力し、そのまま落下していく。
マスターブレードから抜けて行ったレネゲイドは、特等席……プリンセスの方へと流れていく。
夏芽:なんだったんだ、今のは……w
「……試合終了!優勝は、リトルバスターズであります!早速、インタビューを行うでありますよ!」
駆け寄ってくるミッドナイトシネマ。
観客たちは、ボッシュートで決着したにもかかわらず「姫のいつものワガママか。じゃあしょうがないな」とほっこり顔。
空幻:「もう、それでいいから早くストーリーを進めなさいよ!」w
「優勝チームには、豪華景品が贈呈され、姫への謁見が許されるのであります。では、謁見については次のシーンで!」
クライマックス
謁見の間に通されたPCたち。
長い赤絨毯の先には豪華な玉座が置かれ、近衛兵が両脇に控えている。
PCたちの後ろではミッドナイトシネマが撮影中であり、その映像はコロシアムに設置された特大のモニターでライブ配信中。
モニターを見たセントジョージとバレンシアが一言。
「いやー、いいセンスしてるねぇ。セントジョージ寮にもあんな空間を設置しようかな」
「……ええ、玉座の間で仮面舞踏会なんて、プリンセスはロックデッキでも組むつもりだったのかしら」
GM/バレンシア:「でも、ロックするなら、直轄地に近衛騎士団をキープしている場合ではなく、ならず者や民兵を雇っておくべきだと思うのだけれど。後は皇室領にトークンを積み続けるだけでしょうに」w
空幻:色々混ざってるw
そんな外野の戯言は無視して、謁見の間。
何故か銅鑼の音が響き渡り、奥から姫が入室してくる。
「ようこそ、あたしの城へ」
きらびやかな最上級のドレスを身に纏う彼女の顔には、目まぐるしく表情を変える、妄想の仮面があった。
GM/姫:「あたしは何でも持っている。みんながあたしを愛してくれる。それが当然でしょ、あたしはお姫様なんだから」
空幻:「まぁ、世の中には意地悪なお姫様もいるけどね」
GM/姫:「あたしが意地悪だっていうの?あなたの勝手なイメージを押し付けないで!」w
夏芽:お前が言うなw 「なぁ、お前、蟹沢だよな?」
GM/姫:「たしかにかつてのあたしは蟹沢珠美だったわ。でも、今は姫よ!」
空幻:「姫?……あなたなんてプリンセスじゃなくてナリンセスで十分よ。成りすましのプリンセスでナリンセスね」w (※大都会の某氏は悪筆で、『プ』を一筆書きで書くため『ナリンセス』に見える)
銀次:「なぁ、コイツもこれまでの奴らと同じで憑かれてるようなもんなんだろ?じゃあ、コイツの妄想をぶち殺せばいいんだよな」
GM/姫:「妄想!?……分かってるよ、これが妄想だってことは。でも……妄想の中でくらい、幸せでいてもいいじゃない!」
空幻:「それに他人を巻き込まないでくれるかしら」
GM/姫:「現実に戻ったら、あたしには何もない。珍しい物も持ってないし、自慢できるような特技もない。きょーちゃんやあけのんとは違うの。あたしはきっと、何者にも成れないまま終わるんだよ」
空幻:「そんなにあなたは、何かに成りたかったの?」
GM/姫:「そうよ。優しさとか、強さとか、思いやりとか、そういうものが欲しかった」
紫音:「でも、珠美ちゃんは、クラスで一人だった私に話しかけてくれたじゃない」
GM/姫:「……そうだね。紫音ちゃんも含めて、友達がたくさんいたよ。でも、友達と比べると、必ずあたしは何かが負けてるんだ」
空幻:「そんなの、当たり前でしょ?」
GM/姫:「そんなこと気にする必要はないってわかってるけど、でも、それを妬まずにはいられない。それが、今のあたし」
夏芽:「……でもお前、久縁よりは背が高いよな」
GM/姫:「そんな慰めはいらない!……こうやって、何もかも否定することしかできない。こんなあたしは誰も認めてくれないよね」
空幻:「……あんたみたいな奴を見てるとイライラするのよ。『世界を変革する』覚悟もなく、適当なことばかり……」
GM/姫:「……だから、ずっと夢を見るんだ。幸せな妄想を。邪魔しないでよ!」
プリンセスの放った強烈なイメージが、PCたちを飲み込む。衝動判定。
敵は、近衛騎士団2体がPCの5m先に1エンゲージ、さらに10m先にプリンセス。
GM:というわけで、剣を持ったイニシア11の取り巻きだw
夏芽:またアイツかw 範囲攻撃面倒だわーw
空幻:先週末も戦ったよ!w
姫はセットアップに、≪アクセル≫で騎士1人を加速。
「お行きなさい、私の騎士!」
続くイニシアで――
「いつまで待っても、白馬の王子様はやってこない。だったら、自分で呼んでくるしかないじゃない!」
プリンセスの隣に、砂が集まっていき人型になる。
豪華な王子の服装を纏った人型は、姫を守るように大きな盾を構える。その顔は無表情。
Eロイス【さらなる絶望】+【永劫の奴隷】。永劫の奴隷の効果で、1ラウンドの間はどれほどのダメージを受けようとも、戦闘不能にならない。
空幻:またカバーキャラか。
GM:いやー、リア充がたくさんいるとこの戦術成立しないんだけどね。リア充怖いw
次々と騎士(ルルブ2のアタッカー)と王子(ルルブ2のブロッカーを強化)が範囲攻撃を繰り出す。
対するPCは各個撃破しつつ、夏芽のシーン攻撃でとどめを刺していくが、王子の≪砂の祝福≫による遠距離カバーで、とどめを刺せたのは1体のみ。
そしてプリンセスの手番。
GM/姫:「立ち上がれ、あたしの騎士!」w
夏芽:ブラスターブレード!w
GM/姫:「姫を守らずに倒れるなんて許さないわよ!」と、全身から放たれた雷が騎士たちを貫くと、騎士は機械のように立ち上がる。
≪覚醒の電光≫≪癒しの水≫≪狂戦士≫などの回復と強化エフェクトを、アージエフェクト≪弧状の雷≫で敵全員に拡大。
敵は何度も立ち上がるが、夏芽と紫音はそこそこ回避し、空幻は圧倒的防御力で耐える。
2ラウンド目に入り、不死身ではなくなった騎士は、ラウンド途中で遂に戦闘不能になるが――
「王子様は不滅よ!」
と、≪奇跡の雫≫≪アクアウィターエ≫で更に立ち上がり続ける王子。
しかし、流石にリソースが付き、遂に3ラウンド目には倒れることに。
GM/姫:「……もういい。もう誰にも頼らない。あたしの手で、敵を倒す!」と≪C:ソラリス≫≪痛みの水≫≪バリアクラッカー≫を最後の≪弧状の雷≫でPC全員に拡大して攻撃!自前の強化分含めて20DのCT6。
しかし、フラッシュゲイズが飛んだため、空幻と紫音が避け、残り2人もタイタスで復活。
この時点で全員160%付近。
次は銀次の攻撃。2回倒れる程度のダメージが入るが……
「ヤダ……まだ終わりにしたくない! 助けて、神様、王子様!」
Eロイス:マジカル☆リクエストで予備心臓を入手、使用して戦闘不能回復。
しかし、次の空幻の攻撃(浸食率節約のため、素殴り)で、姫は倒れた。
「……もう終わりか。妄想は、いつか冷めるもの、だよね……」
妄想の仮面が砕け、その間に膝をつくプリンセス。
その衣装も、最上級のドレスから、ボロボロになった服へと戻っていく。
周囲の空間も、王宮から、元の仮面舞踏会の開場へと戻っていく。
バックトラック、Eロイスは4枚分。
何故か再び空幻が1倍だったが、他3人は2倍で帰還。
――さまざまな混乱はあったものの、セントジョージが閉会宣言を行い、仮面舞踏会は終わった。
夏芽:「セントジョージ、いったい何者だったんだ……」w
帰路に就くPCたちの前に、セントジョージが現れ、仮面を外した。
その正体は、UGNエージェント千城寺薫。
夏芽:「誰だお前」w
GM/千城寺:「いやー、キミたちのおかげでいろいろ分かったよ。来てくれてありがとう。あのディオゲネスクラブのメンバーを追跡しようとしたけど、逃げられちゃったんだ」
空幻:まぁ、ボッシュートされたしなw
これらの様子を撮影していたしねまが、「早速編集して『リトルバスターズ』のPVを作るであります」とか言い出したが、それはまた別のお話。
最終更新:2018年03月30日 11:27