※エンゼルギア2ndのネタバレを含むため、キャンペーン未プレイ者はプレイしてから読むことを強くオススメします













































GM:前回のセッションから色々相談があったわけですよ。
ボルシチ:相談しました。
GM:セラピアがこのまま合衆国に行ってしまうのか、その場合ナビゲーターがいなくなるけど大丈夫なのかみたいな話も含めてね。
祝:ナビゲーターさすがにいないとだめじゃない?w
GM:セラピアが次の合衆国総統になるのも面白いかもしれないとか一瞬思ったw 最終回のミドルフェイズあたりで戻ってくるの。
カナン:メインヒロインだぞ、ゼスティリアかよw



為真は海の家へとやってきていた。
祝たちが店の中で駄弁っている。

店主:「坊主、ユウキのやつ基地に行って追い返されてきたみたいじゃねえか」
為真:「そう、それで様子を見に来た」
店主:「迷惑かけてたみてえだな。詫びだ」

と店主が差し出したのは、緑と赤のかき氷。

店主:「グリーン八丈島とレッド八丈島だ」
為真:「いや、えぇ?」
店主:「うちの看板メニューだ」
祝:「おっちゃーん、グリーンもレッドもうまいじゃーん」w
為真:そもそもかき氷のシロップって全部同じ味なんじゃなかったっけ? メロンとかイチゴもさw
雛子:「メロンじゃなくて、グリーン八丈島」
為真:ほんとぉ?????w

ユウキは店の裏で砂遊びをしていた。
為真がやってくるのに気付いて顔を上げたが、つまらなそうに地面に顔を戻す。

為真:「かき氷食べる?」
ユウキ:「いらないよ」
為真:「ちなみに何の味かわかる?」
ユウキ:「イチゴ」
為真:「そうだよな!」w

お約束はともかく。

為真:「天使が憎い?」
ユウキ:「憎いに決まってるでしょ」
為真:「それは天使のせいで一人になったから?
ユウキ:「そうに決まってるだろ。あいつらのせいで、漁に出ていた父さんと母さんは……」
カナン:父さんってキムタクかw
為真:「他には? 他に天使を殺したい理由はある?」
ユウキ:「他に? そんなのあるわけないよ。仇をこの手で取るんだ」
為真:「ふぅん。……この前の出撃で、僕たちは天使を殺してきた。大変な戦いだった」

為真は今朝の天使戦艦との戦闘について話す。
敵はすごく大きな天使がふたつ、小さな天使が20体ぐらい。

為真:「ロボットは3体あって、パイロットはみんなそれぞれ戦う理由があった。例えば君がそのパイロットだったら、どうやって20体の天使を殺していくんだい?」
ユウキ:「あるだろ、剣で切ったり銃で撃ったり」
為真:「うん。でも本当はね。そのでかい1体にすら剣も銃も振ってないロボットだっていた。小さい天使を優先して攻撃するロボットもいた。どれだけ戦う理由があったって、じっくり待って機会をうかがったロボットもいる」

君はそれができるか。

為真:「他にも、目の前に仇がいたからって、戦わずに逃げなきゃいけなかった時もある」
ユウキ:「……なんでそんな?」
為真:「天使と戦うってのは、天使を殺すだけじゃいけないからね。ヤシマを守ることが勝利だから。あの基地はそういう人たちが天使と戦ってる場所なんだ」
ユウキ:「なんだよ。昔の戦争でいっぱい死んだんでしょ。この前のミサイルでも。だから戦うんじゃないの。あんたも天使に誰かを殺されたんじゃないの!」
為真:「僕だって天使との闘いのせいで、父さんも母さんも姉さんも引き離されて今は一人だ」
祝:嘘は言ってないw
為真:「それに雛子……このお姉ちゃんだって基地の中で両親と会うこともなく戦ってるし、あそこでかき氷を食べてる3人だって、みんな天使のせいで幸せな生活を奪われてる」
祝:奪われてる奪われてる。
為真:「でも、僕たちが1番に考えてるのはヤシマの人たちを守ること」
GM:多分ユウキ君これぐらいで折れるやつじゃないんだよなw

「そんな理由で戦ってるなら変われよ!」
少しの間大人しく聞いていたユウキだったが、為真の言葉に再び声を荒げた。

為真:説得は無理っぽいかな。「……帰るよ」
GM:ユウキ君はぷいっと向いて砂遊びを再開しました。
祝:ユウキ君闇堕ちルート説。

店に戻ってきた為真に、店主が身の上話をしてくれる。
漁師をしていたユウキの親がミサイルの余波で死に、身寄りのなくなったところを引き取ったらしい。
ユウキは、この島に来てからはずっと部屋で絵を描いている。

店主:「両親を亡くして身寄りのなくなったあいつを俺が引き取ったが、こんななんにもない島に連れてこられてストレス抱えてるとは思うんだよ。やっぱ親代わりってのは簡単にはいかねえなあ」
為真:「本土で暮らす方が、ユウキ君にとっていいんじゃないでしょうか」
店主:「……昔俺は軍で働いててな。その時のコネやらで、ここで海の家開いて軍人相手に商売してるんだ」
為真:「でも学校もないみたいですし」
店主:「まあなー、俺もな―ここでいつまでも店をやってるわけにはいかねえと思ってるんだよ」

突然言い訳を始めるw

店主:「そうだな、店を閉める時が来たのかもな。この海の家《SMAP》を」w
為真:これ他の店ならまだわからなくもないけど、海の家だからなーw
店主:「それでも数少ないここで残って働く軍人のために店を開き続けるのが、俺の仕事だと思ってたが。ユウキを軍人にするわけにもいかないしな」
為真:「……また見に来ますよ」


祝は一度宿泊施設へと戻ってきていた。
すると食堂でカナンが何やらスタッフと話しているのを見かけた。

祝:「どうしたんだ?」
カナン:「あ、祝さん。今朝の戦闘で思いましたけど、あんまり遊んでいるのもあれかなって」
祝:「それで料理?」
GM:上司たちの昨日の晩飯は目の前でシェフが肉を焼いてくれたよw
カナン:「せっかくだから祝さんもどうですか」
祝:「面白そうだな。南の島だと食文化が違うだろうしな。この魚は?」
GM:普通の鮭ですね。
カナン:北の魚じゃねーか!w
GM:失礼マグロでしたw

そんこんなでお弁当を作成。
あまりにアガペーがきついため、カナンが禁断のダ―ザイン弁当を使用しアガペーを21ほど下げる。

祝:それでも630とかなんだけどw
カナン:よし研究所へ行こう。
祝:「むっちゃ美味そうだなこれ! こんなに料理できたんだな」
カナン:「普段は食堂のおばちゃんたちがみんな作っちゃってますけどね。あの基地にいる人全員分ですよ」
祝:「感謝感激だな」
GM:研究所の前には守衛が立ってます。ドア自体はカードとかかざして入る形式。
カナン:……あれ? 私たち軍人じゃないから、IDカードも何もないのでは?
祝:あっ。
為真:そもそもPCの中でまともに軍に所属してるのが僕だけなんですけど?w

仕方ないのでズィーガーを召喚。

ズィーガー:「どうしたお前ら」
カナン:「あ、ズィーガーさん。その、差し入れ持ってきたんですけど、私たち入れないから」
祝:「基地の中だと慣れ切っちゃって気にすることなかったんだけど、よくないな」
ズィーガー:「慣れ切ったも何も来て2週間だったはずだが」w
祝:「まだ時間かかりそうな感じですか」
ズィーガー:「急いでいるが、あと1日はかかると見ている。専門じゃないから詳しくはわからんがな」

ズィーガーは守衛に向き直った。
「天使と戦っている兵士たちだ」

GM/守衛:守衛は「話には聞いていたが本当にこんな子供が……」と驚いてる。
カナン:1人乗ってもいないけどw
GM/守衛:「中尉の言うことならば本当でしょう」と通してくれた。

2人は格納庫へとやってきた。
シュネルギアに装備する銃器と思われる兵器や、巨大なレーザ砲が見える。
格納庫の上部には窓があり、そこから流月が眺めている。

祝:まあ眺めてもよくわからん。
カナン:「流月さんこんなところにいたんですね。泳いでたんじゃなかったんだ」
祝:俺は知ってたw
カナン:司令室に行きましょう。
GM:流月以外にも、アクシアとラムダがいます。ラムダは窓から見えてたけど。

流月:「おや、どうしたんだい」
カナン:「今朝の戦闘で、その。やっぱり遊んでちゃダメかなって」
祝:「ってカナンに言われました」w
流月:「いいんだよ君たちはゆっくり遊んでいてくれれば」

流月は朗らかに笑う。
怪しいところは一切ない。

為真:なんで演出で怪しくするんだw
カナン:「お弁当作るのも遊びみたいなものだったんで。このあたりしか取れない魚とかあるみたいでしたし」
流月:「魚か、いいねえ。昨日の夜はステーキだったからね」
祝:は?w
流月:あ、言い直す。「昨日は肉料理だったからね」w

流月の呼びかけにより、その場の6人でお弁当を食べることになった。
地獄。

流月:「これは…昨日の料理にも勝るとも劣らない素晴らしい料理だ」
カナン:「ほ、ほんとですか?」
流月:「陸軍大将にだしてもいいレベルだ」w
祝:「だってよすげーな」w
カナン:それは本当に勘弁してw

そんな話をしている横で、ラムダはもくもくと食べている。

祝:「……そういえば、ラムダさんとカナンって苗字一緒か。親戚かなんか?」
GM:流月は知ーらねって顔をしたw
カナン:「えっと、普通に親子です、はい」
祝:「へー、知らなかった。あまり絡んでなさそうじゃん?」
カナン:「……食堂のお手伝いと研究職なので」
祝:「そんなもんかね。自分に親がいないからわからん」
カナン:私、前話のあれこれをよく知らないのである。「親がいない?」
祝:「施設暮らしだったんだよ。神社行ってからは父親代わりのがいたけど」

祝は親子がどういうものかを知らない。

祝:「親子って似たようなことをするもんじゃないの? ジジイがいたから俺はこんな神職やってるけど。カナンは研究者になろうとか思わなかったの?」
カナン:「うーんと……」
ラムダ:「――ふん。その子にそんな能力あるわけないじゃない」
祝:「……あーん?」

ただ黙って食べていたラムダが、顔も上げないまま呟いた。

ラムダ:「私の研究の役に立ってくれればよかったのにね。研究の手伝いもできないどころか、こんなものを作るのに時間をかけて」
カナン:「……!」
ラムダ:「食事なんて、胃に入って栄養が取れれば十分。手間暇かけて料理をするぐらいならもっとやるべきことがあるわ」
祝:「ちょっとあんまりなんじゃねーの?」

ラムダが顔を上げた。
カナンは目を伏せている。

祝:「さすがに言い過ぎなんじゃねーの? あんたのためを思って料理作ってるのをそんな言い方することはないだろ」
ラムダ:「私のため? 誰がそんなことを頼んだというの。天使艦隊が洋上で待機してるというのに、こんなものを食べている暇はないの」
カナン:「……お母さんはそんなこと言わなかった」

『料理は、お母さんが私にくれたものなのに。』

カナン:「なんでそんなこと言うの。天使がお母さんの何を奪ったの!」
ラムダ:「何を奪ったか。決まってる。私たち人類の全てを奪おうとしてるのよ。力をつけて立ち向かわなければ、誰一人生き残ることはできない」
カナン:「私だって取り戻したいだけなのに……奪われたものを。優しいお母さんを……」
ラムダ:「ごちそうさま。私は作業に戻ります」

ラムダは作業室へと去っていく。
その背中を祝は睨みつけていた。

カナン:「あの、すいません。せっかくのご飯の時間を」
祝:「気にすることはないんじゃないの。カナンが悪いわけじゃない」
GM:感動的な食事でリアクション取ってたアクシアやズィーガーも意識を取り戻してるよw
カナン:「残りも食べちゃいましょう。……グーテンアペティート」

●  ●  ●  ●

GM:まともな親、セラピアしかいないな。
為真:本当の親ならそうなんだろうなw
ボルシチ:ビーチパラソルの下でぐでってます。「夕日がきれいだね」
セラピア:「夕日がきれいなんだよー」
ボルシチ:「……ねえおかあさん、さっきの話の続きなんだけど。おかあさんが行きたいなら、私は止められないよ……でも行ったらきっともう戻ってこないよね」
セラピア:「そうだね……簡単には戻ってこれないと思うんだよ。だからボクも悩んでいるんだよ珍しく」
ボルシチ:「でもおかあさん、私おかあさんと離れたくないよ」
セラピア:「それは……ボクもなんだよ」

2人は夕焼けの海を見つめている。

ボルシチ:「でもおかあさん、私おかあさんと離れたくないよ」
セラピア:「それは……ボクもなんだよ」
ボルシチ:「ねえおかあさん、私今までいい子だった?」
セラピア:「もちろんいい子じゃないか! どこに出しても恥ずかしくない、自慢の娘なんだよ」
ボルシチ:「じゃあ、ちょっとだけ我儘な子になってもいい? ……おかあさん、行かないで」
セラピア:「……」

セラピアは少し驚いた後、ボルシチに優しく笑いかけた。

「子供を甘やかすのはよくないけど、たまに我儘を聞いてあげるのは親の嗜みなんだよ。
 たしかにパパちゃんのことも気になるし、会って話はしてみたいけど。娘がいる今のボクには、パパちゃんにかまってあげる暇もそんなにないんだよ。
 ボクはもう、ボクだけのボクじゃないんだ。ボルシチちゃんのお母さんであり続けるためにも、ここに残るよ」

ボルシチ:「うん。うん」安心して泣き出しちゃいます。
セラピア:「ごめんごめん、ごめんなんだよ。ボルシチちゃんを置いてなんて、たとえパパちゃんからの頼みでも行かないんだよ」
GM:浜辺で抱き合う親子。いい親子関係って、こういうものですよね。
為真:誰に言ってるんですか。
GM:卓の他のすべてにだよw あ、そういうわけで《凍り付いた心》は解除されました。


[クライマックス]

日が落ちてから、アクシアよりギアドライバー達に連絡があった。
「この島の人たちも全て本島へ避難することにしたわ」

アクシア:「人が少ないしこの基地の船ですべて運べる。元々基地相手に商売してる人が多かったし、基地がなくなればそれもできない。何より結界外だしね」
為真:確かに、ユウキのこととか考えるとな。あ、シングォのことは考えないですねw
アクシア:「既に島民の誘導は始めていて、今夜のうちには支度を終えて引き上げる。こっちの作業も明日の朝には終えられる。万事順調よ」
為真:フラグかw
祝:このリゾートで過ごすのも最後かーw
為真:「僕はそろそろ日常感覚がマヒしてきたから帰った方がいいかもしれない」
雛子:「そうですね、雛子もそう思います。ブルー八丈島もおいしかったし色々楽しかったですけど、雛子達には天使を倒す使命がありますからね」
ツバサ:「えー帰んのかよ」w 「もう俺様ちゃん残るから2人で帰れば?」w
祝:「お前が居ねーとシュネルギア乗れねーだろうがよ」w
ツバサ:「よし、一緒に八丈島の警備ってのはどうだ」
サラ:「いいわけないでしょ」
祝:ですよねー。
セラピア:「まあ実際、そろそろ瑞穂のあの味が恋しくなってきたんだよ」
ボルシチ:「海よりボルシチなんだねおかあさん」w
セラピア:「海が全部ボルシチだったらなー」
カナン:普通に嫌すぎるw

そんな風にだらだら会話をしていると、海の家の店主が走ってきた。
見るからに焦っている。
「大変だ! ユウキがどこにもいねえんだ!」

店主:「あいつにもこの島を引き上げる話をしたんだよ。養生に天使艦隊も控えてるし危ないからって」
為真:なんで余計なこと言うんだw
店主:「店のモーターボートが無いんだ」
祝:まずその時点で海に出た可能性を考えろw
為真:「ユウキ君がそのボートに乗って……?」
店主:「俺も正直その可能性は考えていたが、モーターボートは一隻だけ。追いかけることもできねえ」
為真:「僕たちに教えてくれてありがとうございます。ユウキ君が天使と接触する前に連れ戻しに行かないと」
カナン:「そんな簡単に動かせるものなんですか?」
店主:「エンジン入れて進むだけなら、出来るな」
為真:なんかだいぶ彼岸島感出てきたw
祝:「海へ出れば見つけられるだろ、どこまでもボートで行けるわけじゃないし」
ボルシチ:「じゃあ、すぐにいきますか?」
カナン:「私も基地のレーダーで探してみます。天使力兵器以外を探せるかわからないけど……」

果たしてユウキはすぐに見つかった。
水平線の彼方に爆撃音が響いていたからだ。
ユウキの乗るモーターボートの先には、天使戦艦。
近づいてくるものに反応したのか、戦艦は既に攻撃態勢を取っている。

為真:攻撃されるまでが早すぎるw
ユウキ:「おとんとおかんのカタキだーっ!」

的があまりに小さいため、戦艦の砲撃は逸れ続けている。
しかし時間が経てばいずれ当たってしまうだろう。

ここでユウキを助けるために福音イベント。
バフを順番に回し、為真のダーザイン1枚とカナンのロゴス少しで達成値102を出し無事成功。なおアガペー。

為真:直撃コースの砲弾が当たる直前に、割り込んで軌道を逸らします。
GM:じゃあすぐそばに着弾した砲弾が、ユウキ君の乗ってるモーターボートを吹き飛ばします。
為真:ユウキ君を回収して即帰還。「ユウキくん無事でよかった」
ユウキ:「お前、あの時店に来てた……!」
為真:「ここにいると思ったよ」
ユウキ:「もうちょっとで、カタキを撃てたのに」
為真:「今はそんなことを言ってる場合じゃない」
カナン:「さっきの戦艦が狙いを定めてます! 迎撃してください!」
為真:「了解。……シングォさん、ユウキ君をお願いします。僕は戦闘に戻ります」


そのまま戦闘へ。敵は天使力空母。

カナン:戦艦じゃないじゃんw
GM:データ的には天使戦艦の流用ねw なんで空母かっていうと、そこから3体のギアが飛び出してきます。うち1体はすごい特別っぽい武装ついてる。
祝:待ってギアって言った?
GM:というわけで敵はフーファイター3機と天使力空母でーす。
カナン:マジで言ってんのそれ!?

「やあ、久しぶりじゃないか。こんな南の海で君たちに会えるなんてね」
戦場にどこかで聞いた声が響く。

祝:「その声は!」
為真:「クリス!」

「そうさ、僕だよ」
空母から飛び出した機体は空中で変形し人型になる。

為真:「クリス、どうしてここに!」
クリス:「決まってるじゃないか。合衆国天使軍の一員として君達を叩きつぶすためさ。ま、それに……セラピア・パルマコン。心は決まったかい? 君の父・法王ラルフマスケンヴァルが、君に会いたがっている。ついてきてくれるね?」
カナン:あれ、この情報初めて聞くのでは?
祝:「法王ラルフマスケンヴァル……! って誰?」w
GM:ラルフの名前はわからなくても法王はわかるよw
祝:「合衆国法王がセラピアの親!?」
ボルシチ:「絶対におかあさんは渡さないよ! おかあさんは私のおかあさんだもん!」
セラピア:「そう、クリスちゃん、パパちゃんにも伝えてほしいんだよ。ボクにも娘ができたから、パパちゃんのところに行ってる場合じゃないって!」
祝:「あれ誤解されるよな」
ツバサ:「誤解されるぐらいでいいんじゃねえの」w
サラ:「なんでツバサとの掛け合いなの、私の方がメインヒロインじゃないの」w
GM:で、フーファイターが初出なので誰か驚いてほしいw
カナン:「あれはシュネルギア!?」
クリス:「君たちが開発した不完全な機体とは違う。合衆国が開発した天使力兵器、フーファイタ―さ」
祝:「つまりシュネルギアか」w

その時、オペレートルームのカナンは横に立つ気配を感じて顔を上げた。
ラムダが傍に立ち、画面の中の機体を見つめている。

ラムダ:「フーファイタ―、その機体は……1人乗りの天使力兵器、でしょう?」
カナン:「……!」
クリス:「へえ、わかるのかい」
祝:知っているのかラム電!w
ラムダ:「データを観察すればすぐにわかるわ」

「それに……合衆国も考えることは同じのようね」
呟くような言葉は、カナンにだけ聞こえた。
「……?」

クリス:「よくわかっているじゃないか、君たちのような欠陥品とは違う。1人で動かせて、そして君たちの機体よりも速く、強い」
祝:「そんなのやってみなくちゃわかんないだろ」
クリス:「さすが祝君、いいことを言うじゃないか。その証明のためにわざわざここまで来たってわけさ」
カナン:「……私たちと一緒にいたときギアを動かせていたのは、本当にギアドライバーだったからなんですね。合衆国のギア、フーファイタ―の」
為真:「いい機会だ、また僕たちの所に戻ってきてもらう」
クリス:「また? 面白いことを言うじゃないか。やってみるといいさ」
為真:僕が完全にクリス君のおっかけなんだよな。
GM:中央の角つきフーファイターは……これでいいか。画像はい。
祝:『フーファイターカブト』じゃあねえんだよ、角ってそういうことかよw
カナン:……ていうか弱体化されてるとはいえサンプルボスを4体同時ってやばない? しかもこのアガペーで。

果たしてPCに勝機はあるのか。
次回、第1クール最終回。

最終更新:2019年01月10日 23:09