鏡合わせのクロックワークス
第2.2話 サプライズな客人たち
GM:はい、全員いますね! では今回もセッション始めていきます。よろしくおねがいしますー
一同:よろしくお願いします!
GM:そして、今回から、以前話したゲストのE氏が本格的に出てきます。楽しみにしててね。
シエラ:どんどんぱふぱふー。
E氏:出ます!
サリー:ふえるぞー。楽しみ。
七不思議の屋敷へ
GM:さて。前回までのあらすじ!
……木からぶら下がってた、うさぎのぬいぐるみを助けました。
ぬいぐるみ(森の七不思議)は、どうやら現在シエラさんに懐いているようです。
シエラ:変なものに好かれてしまったなぁ……
GM:では、助けられたうさぎことシネラリアが屋敷に招待してくれます……が。
そんな道すがら、どうやらシネラリアとルドベキアが少しもめているようです。
ルドベキアが渋い顔をして、シネラリアに詰め寄っているのが見られます。
タウルス:ふむ。
シネラリアとルドベキアは、以下のような会話をしていました。
ルドベキア:「もうちょっと早くならないか?」
シネラリア:「早くならないんですよー、それが。
調べたところ、入り口が開くのが、どうも一月に一度くらいのペースらしくて。
開いてる間は7日ほど開いてるらしいんですが、一度しまっちゃうと、中からも外からも出入りできないみたいです。
で、今月はまだもう少し待たないと入り口が開かないのです」
ルドベキア:「……参ったな」
シネラリア:「お急ぎなのは存じているのですが、こればかりはー……我慢してくださーい」
GM:……こんなことを、女性陣二人がピヨピヨ話しています。
タウルス:(何を話しているかわからないけど後で説明してもらえるだろうから良いやという顔)
GM:ではそんなことを話しながら、森の中のけもの道をしばらく歩いていくと、貴方がたは簡素な屋敷にたどり着きます。
魔動機文明風のシンプルなおうちです。いわゆる四角い白い箱っぽい、簡素な感じの家。
ここで見識判定を振り、成功した人々(シエラ、サリー)は、
このお屋敷が「マギテックペックス(ルミエルレガシィP88)」の亜種(強化版)だということがわかりました。
随分貴重な魔導機械を持っている様子。
シネラリアはそのまま、機嫌よくPCたちを中に招き入れました。
シネラリア:「では、我が家にいらっしゃいませです!
しばらくここを拠点に寝泊まりしていただければと思いますー。部屋、足りますかねえ?」
なお、ここで真面目に部屋数を数えてみたら微妙に一人一部屋には足りなかったので、ちょっと部屋割り決めで騒動があったりしつつ。
(外見と性別が一致しない組が男女での部屋割りに反対したり、サリーちゃんがルドベキア公にひたすら同室を迫ったり)
最終的に、タウルスくんがリビングで寝起き、シエラとステラが同室、サリーが個室、ルドベキアも個室ということに。
サリー:「ぶー」(←またルドベキアに同室を拒否られたので拗ねている)
ルドベキア:「ふぅ…」(←なんとか一人部屋を確保できたのでほっとしてる)
シエラ:「タウ、すまん」
タウルス:無言で首を振る。タウルスは、みんなが良いならそれでいいんです。
ステラ:良い子……。ありがとうございます……。
旅の目的は?
GM:……さて。みんなであったかい紅茶などを飲んで一息ついたあと、皆さんの様子をみていたルドベキアが切り出します。
ルドベキア:「話がまとまったところで、お前たちに次の任務について指示をしたい」
PC一同:(ちょっと静かになって話を聞く体勢)
ルドベキア:「10日後、私は、とある遺跡に潜ろうと思っている。どうも気になるものが奥にあると噂を聞いてな」
タウルス:「きになる……もの?」
ルドベキア:「……お前たちにとっても良いものだ」
シエラ:「……? ずいぶん曖昧な言い方するな。具体的に、一体なにが……」
ルドベキア:「…………。知りたいか? シエラ」(すっと真顔になる)
一同:………。
ここでPCたちが緊急会議。
サリー:ルドベキアこー、今すごいピリっとした。
ステラ:なんかこう……詳細を意図的に隠されてるというか、「これ以上聞くなよ」感がすごいです……。
タウルス:これルドベキア公の言葉じゃなかったら、絶対罠にしか思えない流れですよ。
サリー:でもですね、ここまであからさまに主が隠そうとしてることを、突っ込んでききにいく従者、います?
PC一同:…………。
シエラ:……いないな。少なくとも、このパーティには。
ステラ:ですねえ……。
タウルス:まあ、なにかしらの事情があるんでしょう。
いつか「みんなにも教えていい」ってますたーが思うときまで、待つ。
GM:(良い従者たちだ……)
PCたちは、ちょっと何かを感じとりつつも、今は黙っておくことにしたのでした。
ルドベキア:「とにかくそんなわけで、シネラリア殿には、魔道具に詳しい専門家として同行していただく。
その上でお前たちには、いつも通り私の警護と、シネラリア殿の警護を頼みたい」
サリー:「いつも通りお任せください!」(はりきり)
シエラ:「こいつの警護……?」とシネラリアの方を見ながら小声で
シネラリア:「一応は戦えるつもりなんですが、前に出て戦うのは不得手でしてー……
あと私、最近どうにも妖精さんに嫌われてるようで―……ものすごーく、嫌がらせを受けるんですー……」
PC一同:妖精!?
シネラリア:「さっき吊るされちゃったのも多分それなんですけどー」
タウルス:そういえばいたなぁ、妖精。ドラゴネットいわく。
シエラ:この護衛、我々に頼むのは間違いなのでは……?
何度も言いますが、ルンフォは妖精が見えない。
特に敵対的な妖精は、「見えないところから突然攻撃してくる透明な敵」なので、割と天敵です。
ルドベキア:「すまないが、私があまり他所の冒険者と関わりたくないのでな……」(←蘇生したことを隠してお忍び中)
タウルス:「なんで……ようせいにきらわれてるの……?」
シネラリア:そう聞かれると、ちょっと考え込んでから。
「うーん………ちょっと前に、お外で水浴みしてたんですけど、その時にですねー。川に男の子が迷い込んできましてー……」
シエラ:ほう。
シネラリア:「その時私裸だったので、びっくりして。ちょっとこう、……どっかーん?って。(なんかろくろ回すポーズ)
あれからですかねー、妖精さんにいやがらせうけはじめたのは……」
シエラ:「自業自得じゃねーか!」
シネラリア:「だだだだって、乙女の裸をみるのは、えっちなのでだめなんですよう!」
タウルス:「おと……め……?」<きぐるみを見ながら
サリー:「こっこ。あきらめて。」
シネラリア:「なんでですかぁ」(´;ω;`)
サリー:「まー、ちょーどいい妖精センサーだと思いましょー。ねー、こっこ。」(兎のきぐるみに慣れてきた)
シエラ:「むしろ妖精ホイホイだと思うんだが……」
シネラリア:「あ、でも、妖精さんにいやがらせを受けてる以外は、元気です。ちゃんと仕事はできますのでご安心を!
どんなに難しくても、こう、一日くらい籠れば……多分、根性で! いけます!!」
ルドベキア:「……ああ。頼むぞ、シネラリア殿」
潜入準備:自由行動前半(1日目~5日目)
GM:さて。そんな感じで話が進んだのですがー…
貴方がたにはここから10日間の猶予があります。
ただ、10日間の行動をまるまる考えると長いので、「前半(5日間)」と「後半(5日間)」のタームに分けまして。
ここで各自、前半分+後半分の「2行動分」の自主的行動を考えてください。
サリー:お。はーい。
GM:今回、GMから提示する行動は「情報収集する」「アイテムの買い出しを改めてする」など。
なお、現在情報収集項目については以下の3点です。
1.セルトトーニャについて(見識判定)
2.遺跡の斥候(探索判定・屋外)
3.シネラリアについて(探索判定・室内)
GM:以上3つが、前半5日間時点でポップしてます。
ちなみに、各情報項目を開けたあとに付随して出てくる判定もありますが、これはGMから「判定してね!」と指定するものなので、PC側の自主的行動には含まれません。
要は、あとから判定が出てきてもPCの行動手番は潰れないから安心してねってことです。
サリー:ふむふむ。サリーは探索得意なので、遺跡行くかなー。
シエラ:オレは、できればセルトトーニャについて調べたい。
タウルス:ところで、遺跡に潜るなら保存食とか買っておかなくちゃいけない気がする。
ステラ:あ! じゃあ、私は戦闘外判定は苦手なので、買い出し係やってきますね。
そんな感じで話し合った結果、前半5日間は
シエラ :1.セルトトーニャについて(見識判定)
サリー :2.遺跡の斥候(探索判定・屋外)
タウルス:3.シネラリアについて(探索判定・室内)
ステラ :保存食やアイテムの買い出し(買い足し)
という感じの行動になりました。
GM:ではまずシエラさん、「セルトトーニャについて」の見識判定どうぞ。目標値22!
シエラ:(ころころ)余裕の成功!
GM:結構目標値難しめなんだけどなー、シエラさんの基準値高い。
では、以下のようなことがわかります。
《偽魂愛づる毒姫》セルトトーニャ
フラウの氏族に属し、百合の血族に列するヴァンパイアの一人です。
ヴァンパイアリリィの例に漏れず可憐で愛らしい姿を持ち、白を基調とした清楚な服装を好みますが、彼女を特徴づけるのは「毒」に関する才能です。
毒姫と呼ばれる彼女は毒薬や毒に関する呪いに長け、彼女の周囲には常に死が蔓延しています。
あくまで噂ですが、彼女の毒は魂さえも汚染するとまことしやかに囁かれています。
そのせいかはわかりませんが、一般的に魂を持たないとされるもの――魔法生物や妖精――などに執着し好む様子を見せており、
彼女の傍らには魂持たぬ人形が大量に侍っているとされています。
一同:妖精……。
GM:やっぱそこ気になります?
ステラ:気になりますよー…。
タウルス:GM、データ的なことは現時点ではわからない感じですか?
GM:そうですねー。今この瞬間にセルトトーニャと対峙して魔物知識判定してるわけではないので……。
あ、でも、「ヴァンパイアリリィ」の名前は出てるので、一般的なヴァンパイアリリィのデータくらいなら開示できます。
というわけで、タウルスくんとシエラさんが魔物知識判定。
バルバロステイルズp62の「ヴァンパイアリリィ」のデータを公開しました。
ステラ:……強いなぁ。でも、全員でかかれば倒せなくは、無い…?
GM:まあ、実際の「セルトトーニャ」のデータは、これをベースに結構いじってますので。対峙した時に改めて魔物知識判定してくださいな。
タウルス:はい。ありがとうございます。
GM:では次、サリーちゃん。遺跡の探索してみましょう! 目標値18/21/25。
サリー:目標値高っ。エクスプローラーエイドこみでー……(ころころ)あ、出目11! 達成値27で成功!
GM:やるなぁ! では、順番に情報を出していきますね。
達成値18:遺跡の場所がわかります。これで貴方がたは、10日後に迷うことなく遺跡にたどり着くことができます。
達成値21:どうやら、高度に魔法で結界が練られた遺跡のようです。シネラリアがいった通り、月に1度しか開きません。
ここで貴方は、遺跡に剣を象った紋章が彫られていることに気が付きました。この紋章については、情報を持ち帰れば見識判定することができます。
達成値25:貴方は遺跡の前に、何らかの魔方陣が描かれていることを見つけます。
現在は効力を失っているようですが、魔力をうまく注ぎ込めば、起動させることができるかもしれません。
……ただ、貴方は直感的に「この魔方陣と遺跡の中は直接は関係がない。魔法陣はおそらくどこか別の場所からの転移陣だろう」というところまでわかります。
サリー:うーむ。とりあえず、パーティメンバーには情報を全共有します。
その上で、達成値21で出てきた「剣を象った紋章」について見識判定していいですか?
GM:どうぞどうぞ。情報共有済みなら、他の方も判定していいですよ。
これには、サリー・シエラ・ステラが成功。(ステラさんは平目で成功)
GM:では、抜いた人は、これが「アイヤール帝国皇族筋の紋章だ」ということがわかりました。
サリー:ほ。
GM:帝国の重要なもの(皇帝が身に着けるマントや、祭典で掲げる戦旗など)によく書かれている紋章ですね。
ステラ:なんでそんな紋章がここに……?
シエラ:というか、遺跡にこの紋章が描かれてるってことは、我々が潜るのは「皇族紋章が描かれた遺跡」ってことですよね?
……皇族の墓荒らしでもやるのか?
PC一同:うーん……………。
GM:……………。
さあ、どうでしょう?
GM:では、次はタウルスくん。シネラリアについて調べましょうー……
ただこれ、前半時点だとちょっと目標値高いです。目標値16/20/27。
タウルス:高っ。(ころころ)……そして出目も腐りました(出目4)。目標値、16だけ抜けました。
GM:では、達成値16の情報だけ出しましょー。
達成値16:では、貴方はシネラリアの屋敷内に一室「固く鍵で閉ざされた部屋」がある事に気が付きました。
入ろうとすると、シネラリアに「そこはだめです!!」と必死に止められました。
物置なのかなとは思いましたが、それにしても何が入っているのだろう。貴方は、何故かちょっと気になります。
タウルス:ふむ。了解です。
ステラ:なんだろう?
GM:では、あとはステラさんの買い出し処理かな。
ステラ:はーい。買い出しでは、自分用に数多のコウモリの耳飾りも買いました、6000G+50名誉点消費。妖精対策!
GM:おっと、対策されたか。
ステラ:そりゃしますよ。GM、なんでこんなに妖精出すんですか!
GM:むしろ、全員ルーンフォークのキャンペーンで妖精出さないとか、私がやると思います??
ステラ:……わかる……
PCのうち一人だけルーンフォーク……とかだと不平等になりかねないので、若干妖精を出しにくいのですが、
全員ルンフォで平等に妖精見えないなら、むしろシナリオフックとしてどんどん使っていきたい精神。
ステラ:あとは栄養カプセル30、保存食20週分買いまーす。4500G消費。
E氏:エンゲル係数高いですねー……
ステラ:無いとは思うんですが、万が一遺跡の中に取り残されちゃった時用に余分に買っておきました。
【パーティ全員分+ルドベキア公&シネラリア分】×1か月分、と考えると、これくらいは欲しいかなって。
GM:了解ですー。準備バッチリ!
潜入準備:前半イベント「はじめまして」
GM:というわけで、前半の自由行動が全員分終わったわけですが。ここで、前半終了時の固定イベントが起こります。
……遺跡探索に行ったのはサリーちゃんですね。
サリー:YEAH。はーい。
GM:サリーちゃん。貴方はずんずく遺跡の探索をし、素晴らしい成果をあげ、ずんずくおうちにかえってこようとしました。
サリー:「完ぺきです。いぇあ。」
GM:で、ずんずく歩いてるとですね、ふと目がそっちの方を向いてしまったのですが……ちょっと既視感のある光景が眼の前に。
サリー:「?」
GM:何か人間サイズのものがゆらりんゆらりんと、木から吊り下げられています。
一同:(笑)
シネラリアと出会ったときと全く同じ状況です。(第2.1話参照)
さて、今回ぶら下がっているのはー……
サリー:「……、こっこ?」 近寄ってよく見てみます
E氏:……さて。
シエラ:あ。ゲストが動いた。
……はい、ぶらさがっているのはゲストNPC。
これにてゲスト登場です。E氏にはたいへんおまたせしました。
E氏→???:「たーすーけーてー!おーろーしーてー!」
サリー:「……あなたは……こっこですか?
返事してください。返事が無ければ(トランキライザー)撃ちます(こっこだった場合も撃ちます)」
???:「こっこちゃうわ! 通りすがりのものです!」
んー。見た目的には、普通のよくいるルンフォに見えると思います。
サリーちゃんの目の前で木に吊るされているのは、黒髪ボブカットな感じの外見のルーンフォークの少女です。
以前のシネラリア同様に、木の蔦で足を吊り上げられている状態ながら、ゆらんゆらん勢いよく揺れています。
サリー:「とりあえずおろしてあげましょう、暴れないでくださいね(トランキライザー撃った)」……(ころころ)命中達成値24。
GM:あっw
一同:(笑)
流れるようにトランキライザーバレット(麻酔弾)を撃つサリーちゃんでしたが……
???:縛られてることによる、回避へのペナルティってどれくらいですかね。
GM:えっ……うーん。じゃあ、とりあえず-2くらいでどうぞ。
???:(ころころ)……達成値26で回避! 撃たれません。
GM:おっ。
謎の少女ルーンフォークは、華麗に回避。
サリー:「……」
???:「あぶないじゃない。いいから下ろしてちょうだい」
サリー:………。この人のあだ名をボブにするか悩んでる。
一同:(笑)
シエラ:どうして今そこで悩むのか。悩むのはそこなのか。
なんでボブかというと、「髪型がボブだから」だそうです。
???:止めといたほうがいいと思うよ?? とりあえず悩む前におろして??
サリー:しかたない。10秒くらい悩んでから、とりあえずおろしましょう。
???:「ふぅ。ありがとう」
サリー:「改めてどなた? あと、あばれたらうちます」
???→カサンドラ:「助けてもらった恩人相手に暴れるわけないじゃない。私はカサンドラ、よろしくね」
サリー:「かさんどら……。あだなはおいおいね。」
カサンドラ:「おいおい?」
サリー:「どうしてこんなところで? おいおい」
カサンドラ:「この近くに遺跡があるって聞いてね」
サリー:「あったよ」
カサンドラ:「ほんと!ぜひ案内してもらいたいわ」
サリー:「おいおいね」
シエラ(裏):脳が溶けそうな会話なんだが。
タウルス(裏):しっ。
カサンドラ:「でも、こんなところで立ち話もなんだし。よければ話を聞きがてら、あなたの拠点に連れて行ってほしいんだけど」
サリー:「はい、うちにいらしてくださいな。……ちなみに。」
カサンドラ:「ちなみに?」
サリー:「『おいおい』と『ぼぶ』。どっちがいい?」
カサンドラ:えっ………?(←素で困惑した声)
一同:(笑)
サリー:だいじなことなんですよ。
カサンドラ:………これ、あだ名のことについて聞かれてるとはまったく思わないですよ、カサンドラは。
GM:そりゃそうだ。
カサンドラ:(わからないながら、とりあえず)「おいおいかな。」
サリー:「おーけー!おいおい! それではおいおい、こっちです」
カサンドラ:「は~い」
シエラ(裏):この2人、楽しそうだな……。
では、捨て黒髪ボブ美女ルンフォを拾って、サリーちゃんはシネラリア家に帰宅しました。
サリー:「ルドベキアこー。おいおいを拾いました」
ルドベキア:(カサンドラを見て、サリーに)「どうしたんだそれは。もといたところに返してきなさい」(困惑中)
カサンドラ:「捨てないで!?」
少し一悶着有りましたが、「連れてきてしまったのならもうしょうがない」という結論で、ルドベキアもカサンドラを受け入れ……
たのですが、ここでカサンドラさんから一つ指摘。
カサンドラ:「ところであの。ルドベキア公って、あのルドベキア公ですか? 戦死したと聞いていましたが」
ルドベキア:「あっ」(ポンコツ)
シエラ:そういやなんでこの人、堂々と他所様に顔晒してるんだ??
GM:GMが今、お忍び設定をすっかりぽんと忘れていたからです。ガバ。
さっき自分で「お忍びだから他に護衛は雇えない」といったばかりのくせに、あっさり痛恨のミス。
ちなみにルドベキア公は、顔を見られただけで、大抵の人が「あ、ルドベキア公だ」とわかってしまうレベルの有名人です。(※2)
シエラ:「お嬢ちゃん、ここで見たものは内緒だ。いいね?」(真顔)
カサンドラ:「アッハイ。わかりました。こちらも助けて頂いた身ですし、内緒にしておきます」
タウルス:「それで……きみは……だれなの……?」>カサンドラ
カサンドラ:「私はカサンドラ。何故かあの人(サリー)にはおいおいと呼ばれてますが、おいおいではありません」
そんな風に、カサンドラさんと各PCが簡単に自己紹介。
その後、もともとカサンドラさんがこの拠点に来たがった本来の目的について切り出します。
サリー:「ところで、ルドベキアこー。おいおいを、いせきに連れてっていいのです?」
ルドベキア:「……遺跡? どうしてだ?」
カサンドラ:「あの遺跡に探してたものがあるの。1人で来てみたはいいものの罠にかかってしまって」
PC一同:…………(考え中)
シエラ:「その探してたものっていうのはオレたちに言えるものなのか?」
カサンドラ:「有り体に言ってしまえば財宝かしら、そういう噂が立ってたから路銀の足しにしようかと」
シエラ:「つまりはトレジャーハンターってことか」
カサンドラ:そう! トレジャーをハントするの。
GM:とりあえず、ルドベキアはカサンドラが遺跡に同行すると聞くと少し考え込んだ後、
「話しぶりからして、お前は、あの遺跡がどういうものか知ったうえでそう言っているんだな?」と、真面目な顔で聞きます。
カサンドラ:「詳しい遺跡の話は知らないわ。トレジャーハンターならそこに財宝があれば飛びつくってもんでしょ?」
ルドベキア:「………そうか。まあ、確かに財宝はあるだろうな。大量に」と、そこでルドベキアはちらっと誰かに視線を投げます。
カサンドラ:「ほんとに!?裏取り成功ってわけね」
ルドベキア:「保証はせんがな。>裏取り
まあ、そうだな……下手に拒絶して、妙な関係になってもかなわん。いずれにせよ、同時期に遺跡に潜るのだからな。
こちらの事情に首を突っ込まないと約束するなら、同行くらいは構わん」
サリー:「よかったですね、おいおい。」
カサンドラ:「ありがとう。(おいおいと呼んできたサリーはガン無視)」
サリー:「むー」
ステラ:パーティに人がふえましたね!!
シネラリア:「そういえば。お泊りになられるなら、お部屋どうされます?」(横からひょっこり)
シエラ:そういや、部屋全部埋まってたんだったな。
サリー:「カモン! おいおい! カムヒア!」
カサンドラ:「じゃあお世話になろうかしら」
サリー:「やったー!」
GM:(完全に呼び方が、飼い犬を呼ぶ飼い主なんだよなぁ)
そんな風に、ちゃっかり遺跡同行の許可を取り、サリーちゃんと同室になったカサンドラさんなのでした。
カサンドラさんがスムーズにパーティに受け入れられたので、GMは一安心。
GM:では、カサンドラさんが合流したのが5日目の昼くらいの想定なのですがー。
その日の夜に、みなさん、ちょっと聞き耳判定してください。……シエラさん以外。
あ、今回の判定からカサンドラさんも参加してくださいな。
カサンドラ:はーい。
シエラ:ハブられた。
GM:目標値は20です。
この聞き耳判定は、タウルス、サリー、カサンドラが成功。
GM:では、聞き耳判定に成功した皆さんは、「真夜中に、ルドベキア公がシエラさんを何度か呼び出してることに気が付きました」。
PC一同:!?
シエラ:ほん。
タウルス:秘密案件か!
「秘密案件」:他のPCから見て謎の行動をとっている場合、『そのPCが「秘密」に準じた行動をとっている案件なのでは?』と推測される状態。
(特に定義された言葉ではないのですが、このキャンペーン内で、PLたちがよく使っていました)
※あまり第一話では触れませんでしたが、0話で述べた通り、このセッションでは各PCに「秘密(裏ハンドアウト)」を渡しています。
各PCがそれぞれ自分の秘密を抱え、「条件を満たさない限り、他のPCには秘密を開示できない」状態でセッションに参加しているのです。
GM:貴方がたはここ数日、ちょっとルドベキア公とシエラさんの動向に違和感を感じていたのですが、5日目の夜にとうとう呼び出しの気配に気がついた。
みなさん、それぞれどう反応しますか?
サリー:んー、気づいたらそこに向かっていきます!
カサンドラ:私はサリーを追いかける。
タウルス:マスターの体調が心配なので、様子を見に行きます。
GM:では一応、気づいた人は全員現場に行くのかな。
それではあなた方は、ルドベキアとシエラが暗がりで身を寄せ合って、何かを話しているのを発見する。
サリー:(怒って)「私という従者がいながら!最近夜をともにしてくれないと思ったら!おとこおんなの方がよかったのね!」
ルドベキア:「!?」
密会を見られたルドベキアとシエラは、かなり慌てます。
カサンドラ:深夜の密会かー。「ふーん?お熱いのね」
ルドベキア:「!? そういうのではない!」(あわあわ)
タウルス:「そういう……の?」
カサンドラ:「夜のHP変換のことよ」
一同:(笑)
ルドベキア:「なっ、なっ、そういうのでは、ないっ!!(顔真っ赤)
タウルスも知らないでいい! ぺっしなさい!」
一同:(爆笑)
シエラ:夜のHP変換ってなんなんだよww ルドベキアもなんで顔赤くするんだww
カサンドラ:こう……わかるでしょ……?(ろくろを回す)
タウルス:わけがわからない字面のものを、無駄に意味ありげに言うのをやめなさいww
ステラ:我らのポンコツルド様が帰ってきた感じがする……
閑話休題。
サリー:「さあルドベキアこー。おとこおんなに話して私に話さなかったことがなんなのか、教えてください。」
ルドベキア「……秘密だ! ええと、こちらにもプライバシーというものがある!
こう、ほら、夜に親密な相手とおしゃべりしたい気分になるときもあるだろ! 特に、シエラにはいろいろ相談をしていることがあってだな……」
サリー:「サリーというものがありながら!!!」
ルドベキア:「う……」(←サリーがすごい慕ってくれてるのは感じているので、罪悪感)
サリー:「どうなんですか、そこんところは。」
ルドベキア:「いや……サリーは良い子だと思っているが、それとこれとは話が別で……
………ほら、とにかく解散! 解散!! 雷落とすぞ!! 主人権限!!!」
シエラ:ポンコツ感溢れる強硬策だ。
GM:しーっ。
サリー:「…………。ぶー」
ルドベキアは、顔を真赤にしながらも、頑として口を割らず。
サリーは、生暖かい目で見守っていたカサンドラに促され、お部屋に帰っていきました。
タウルスくんも「かぜひかないようにね…」とルドベキアに言い残して退散。
なお、シエラさんはそんな騒動を尻目に、一人だけちゃっかりテレポートで逃亡していました。
シエラ(テレポート逃亡済み):そう。さっきの騒動でシエラの反応がなかったのは、既にそこにいなかったため!
一同:(笑)
ステラ:お前お前お前w なんてことをww
GM:テレポートするなら主人も連れてけー!
潜入準備:自由行動後半(6日目~10日目)
そんな騒動がありましたが、5日目も無事に終わり、前半行動が全て終了。
後半の自由行動の話し合いの時間です。
GM:では、後半での情報収集項目については以下の2点です。
1.シネラリアについて/後半(探索判定)
2.魔方陣を何とかする(魔力で判定)
GM:1点(シネラリアの項目)は前半から引き継ぎで、もう1点(魔法陣について)だけ、前回遺跡探索に成功したので新しくポップします。
他にもやりたいこと提案してもらえれば、GM側もどんどんやりますよ。
サリー:ルドベキア公と痴話喧嘩したい。
GM:おう。良いですよ、しましょう。
ステラ:魔力なら、私も役に立てそうです!(コンジャラー)
そんな感じで話し合った結果、前半5日間は
シエラ・タウルス・カサンドラ:1.シネラリアについて/後半(探索判定)
ステラ :2.魔方陣を何とかする(魔力で判定)
サリー :ルドベキアと痴話喧嘩
という感じの行動になりました。
GM:今回は、うーん。1が人数が多いので、2のステラさんからいきましょうか
ステラ:はーい。
GM:では、魔方陣に来た。見てみるとこれは魔力判定で「目標値23」に成功すれば、開通することが分かります。
ステラ:「これがサリーちゃんの言ってたやつですね、がんばりましょう!」ふんす。
スペルエンハンス使用で、魔力の判定ー……(ころころ)成功です!
GM:では、ステラさんが魔法陣に魔力を込めると、「魔法陣がどこかと繋がった」感覚がします。ふよん。
ステラ:わーい!
GM:ちなみに、このまま繋がった先に乗り込めるよ。どうする?(にこり)
タウルス:わぁい^^
サリー:ええぞ!
ステラ:おっ……お……(考え中)……これはのりこめーします!
というわけでステラさんは魔法陣に飛び乗った。
GM:では、貴方が「乗り込め―」すると……小綺麗な敷石の敷かれた道の上、かつ鉄柵で出来た門の前にたどり着きます。
ステラ:……? ここはどこでしょう……。
GM:で、目の前に、目をまん丸くしてる兵隊さんたちがいます。
ステラ:あ”っ。
一同:(笑)
ステラ:ひええー…。初っ端からエンカウントなんて聞いてませんって! これは逃げ……
……いや、もう逃げてもどうしようもない! ここはあえて挨拶! 兵隊さんに元気よく、「こんにちは!ここはどこですか?」
一同:(笑)
GM/兵隊1:「ええ!? く、くせものっ……あ!? ステラ様!?」
GM/兵隊2:「ばか、ステラ様がいるはずないだろ! あの方は亡くなっただろ!」
GM/兵隊1:「えっ、でも……ほら、ご挨拶なさってるし……」
GM/兵隊2:「ばかぁ! ステラさんの幽霊かもしれないだろ!!」
一同:お?
ステラ:……あれ、知り合い?
GM:知り合い……でもいいし、知り合いじゃなくてもいいかな。
ステラ:ん?
GM:相手の装備を見てみると、「アイヤール帝国軍」の所属兵だろう、と推測されます。
そして、あなた方とルドベキアさまは、もとアイヤール帝国軍所属。しかも、名誉点的に、かなりトップの方の有名人です。
つまりこの兵隊さんたちは貴方がたの元同僚、というか、階級的には元部下になります。
ステラ:……! そういう知り合いですか!
ステラさんたちは有名人だったので、一般兵や下の階級の兵にも一方的に顔を知られています。
ただ、ステラさん側が有象無象兵士たちの顔を一人ひとり覚えてるかはわからないよね、という意味での「知り合いでもいいし、知り合いじゃなくてもいい」でした。
PLに確認したところ、ステラさんは部下の兵士たちの顔も割と覚えてる、とのことだったので、
ステラさんはここで「あ、そういえばこの兵隊さんたち、軍で以前見たことがあるな」と思い出しました。
ステラ:とりあえず、幽霊じゃないんですよーっ。「あ、あの?? 生きてますよ?? この前蘇生しました!」
GM:兵隊1「……ほんとに? 幽霊ではなく?」
GM:兵隊2「場所が場所なので信じられない我々です」
GM:兵隊1「幽霊出がちだもんな」
GM:兵隊2「うん」
ステラ:「……幽霊出がちな場所……?」
GM:兵隊1「ええと。ここはですね、貴族や戦時の英雄様方を見送りする場というか」
ステラ:「なるほど?」
兵隊たちの話をまとめると。
ここは、一時アイヤール帝国皇城領(※3)の、帝国葬儀場の入口です。
なお、ステラさんが入ってきた側が「葬儀場の奥」となるため、兵隊さんたちからみると、ステラさんは「葬場からやってきた人」になります。
GM:まあ、なので兵隊さんたちは「葬場の方から突然現れたし、幽霊かな」って思ってるわけです。
ステラ:「ほ、ほら! 多分ここ守りの剣ありますよね!? あ、あと神聖魔法とか撃ってもらっても大丈夫ですよ! ふんす!」(幽霊じゃないアピール※4)
GM/兵隊1:「なるほど……」
GM/兵隊2:「でもどっちにしろ、なんで葬場から来たんですか……?」
ステラ:「秘密です!」
GM/兵隊達:「(顔を見合わせる)」
タウルス(裏):いや、秘密っていっても怪しいでしょ。
ステラ:だってそれ以外言いようがないんですもんー…
GM/兵隊2:「ええと……すいません、怪しいので、奥の方を改めさせてもらっていいですか?」
ステラ:やばい。「ありがとうございました!それでは!」(即座に駆け戻って魔法陣で転移)
一同:(笑)
GM:では、貴方は俊速で帰ってきましたが、このまま魔方陣を放置しておくと、兵隊さんたちが御用改めに来るかもしれませんw
ステラ:ですよねー!? これ、魔法陣オフにするのとかってできます!?
GM:できます! 魔力の判定で、目標値25を達成したら、魔法陣に繋がったパスが切れます。
ステラ:スペルエンハンス使用して知力の指輪割るなら、出目4チェックです!!(ころころ)……あ"っ。(←出目3で失敗)
シエラ:フラグ立てちゃダメなんだって……
GM:はいw じゃあもしかしたら今後、この周辺には皇城領から警備の人が派遣されてくるかもしれません。ステラさんの身元を確認しに。
ステラ:あう……。
サリー:しかたねえよ。
GM:では次、シネラリアについて(後半)を調べる人ー。目標値は16/23です。
シエラ・タウルス・カサンドラ:はーい。
これは、シエラさんが目標値16まで、
タウルスくんが指輪を割って&カサンドラさんが素で目標値23までに抜きました。
タウルス:カサンドラ、色々基準値高いなぁ…。
カサンドラ:有能です。
GM:では、あなた方は以下のことに気が付きます。
達成値16:貴方がたはシネラリアのアトリエに行くと、彼女の描く絵が独特なことに気が付きました。
ぱっと見では気が付かないのですが、彼女の絵には緑がありません。
森の絵をかいても緑を使わないので、常に紅葉しているような木の絵になっています。
恐らく、彼女のパレットには緑色の絵具がないのかと思われます。
達成値23:貴方がたは、彼女がいくつもの着ぐるみを日常的に着替えていることを知っています。
彼女の部屋にこっそり入った時、そしてその着ぐるみが気になってこっそり検分した時。
緑色のきらきらした粉末のようなものが、着ぐるみの端についていることに気が付きました。
サリー:緑色、ジェイド、うっ頭が。
タウルス:(笑) …こりゃほぼ確実だなぁ。
ステラ:?
さあ、どうでしょう。
GM:では最後に、サリーちゃーん。
サリー:はーい。
GM:「自由行動:痴話げんかする」……どうやって痴話げんかします?
サリー:ある一日、ルドベキア公の後ろをじーっとついて回ります。
一同:(笑)
タウルス:ルドベキア様のプライバシーちゃんが息してない。
GM:ルドベキア「………なんだ、サリー」(根競べに負けた顔)
サリー:「ルドベキアこー。おひまですか。おはなしをしましょう」
GM:ルドベキア「……むかしむかし、おじいさんとおばあさんが……」(おはなし)
サリー:「つづけて?」
一同:(笑)
ステラ:サリーちゃん、ボケに対して厳しいですね?
GM:ルドベキア「………………このままモモタロウの話に続くが、いいか?」
サリー:「ジョークはさておき、」
GM:ルドベキア「うん」(´・ω・`)
サリー:「ルドベキアこーは、ここ最近夜は忙しいのですか?」
ルドベキア:……それは、今更否定しても嘘くさいと思ってしぶしぶ肯定します。
サリー:「でも、かと思ったら、おとこおんなとはおしゃべりをしているようだし、サリーはしっとしています。」と問いかけます
ルドベキア:「嫉妬か?」
サリー:「はんぶんジョークではんぶん本気です。……それはさておき。
それはサリーでは力になれないのですか? そして、ほんの10分、サリーとおしゃべりする時間もないようなことなのですか?」
ルドベキア:「……サリーは、やめといたほうがいいな。少なくとも、力になってもらおうとは思わない。>サリーでは力になれないのですか
しかし、ほんの10分……うーん………ほんとに、10分だけでいいなら、話してもいいかもしれないが………。……」
そこまで言って、ちょっと、考え込むように一度だまり。
サリー:………。
ルドベキア:いつものように首を振って、けれど、いつもとは少し違う言葉を吐きます。
「……そうだな。遺跡から帰ってきたら、またそう誘ってくれ。その時にはきっと、お前ももう少し楽しく話が出来るだろうから」
………その時の私がどういう反応をするかは、保証はせんがな?」 そういって、苦笑しました。
サリー:Wao。「約束ですよ。」
ルドベキア:「ああ。そうだな」
サリー:よかった。とりあえず、こっちからやりたかったことは以上です。
GM:了解です。
といったあとに、GM、シナリオを眺めてサリーちゃんに一つ提案。
GM:……サリーちゃん。ある意味非常にいいタイミングなので、ちょうど発生予定だったイベントに繋げてしまっていいでしょうか。
サリー:お。いいですよ。
GM:では。部屋に戻っていこうとするサリーの背中に、ルドベキアが、小さく声をかけます。
ルドベキア:「色々と、すまない。事情があるとはいえ、お前の申し出を毎度断っていること、心苦しくは感じているんだ。
少なくとも私は、お前のことを本当に良い子だと思ってる。もう少し《断罪公》ルドベキアとして、お前との時間をとれたらいいとも、な」
サリー:………。「ほんとうに?」
ルドベキア:「ああ。なんだったら、お前さえ良ければこのままキッチンに行って、お茶でも……」
GM:そこで急にその声が途切れて。がこん、と床に何かが転がった音がしました。
PC一同:えっ。
サリー:Wao。すぐ振り向きます
GM:振り向くと、ルドベキアがソファから転げ落ち、荒く息を吐いて床にうずくまっているのが見える。
さっき床に転がったのは、おそらく彼女が持っていた金属製のカップでしょう。
サリー:「ルドベキアこー!」
ステラ:また倒れたんですか…?? デススポアは倒したのに?
タウルス:病弱[A]!
前回の第1話でもルドベキアは倒れましたが、それはデススポアによる胞子のせいだと言われていたのです。
実際、他の人達もその胞子のせいでバタバタ倒れていました。
ただ、今回はそういう外的要因が思い当たりません。
サリー:近づいて介抱して、可能なら治療したい。
GM:はい。では、ここでセージorレンジャーorアルケミスト+知力で、目標値19で判定してもらえますか。
サリーちゃんは、知力の腕輪を割りつつ判定に成功。
GM:では、貴方は、彼女のこの状態が、以前シャールの町でなった状態と酷似していることが分かります。
前回と違って今回は外的要因が全くないため、恐らく、単純に彼女自身の体調に関わるのだろうと思われます。
サリー:うーん。
GM:後、多分この状態、ルドベキア自身は相当慣れてるんだろうな、とも感じます。
持病との付き合い、みたいな感じの反応です。驚いたりした様子は見られない。
サリー:OKです。とりあえず、ベッドに運んで休ませるとこから。
シエラ:……これ、オレたちも合流していい? 同じ家の中にはいるだろうし、さっき倒れた音で異変に気が付いたって感じで。
サリー:はい。一息ついたくらいからなら、戻ってきてOKです。
シエラ:じゃあ向かいます!
GM:では、その前。皆が帰ってくる直前くらいに、サリーにこう言っておこう。
ルドベキア:「……恐らく、私自身はもうしばらく動けない。だが、どうしても、今回の遺跡には潜らなくてはいけない。
代わりに、私の知人を呼ぶ。大丈夫だ、連絡方法はシネラリアが知ってる」
サリー:「ちじん?」
ルドベキア:「トトという奴だ。シネラリアに、そう伝えてくれ」
サリー:「!? ……。分かりました。任せてください。」
その返事を聞いたルドベキアは、安心したように、そのまま気を失うように眠りにつきました。
直後、残りのPC全員+カサンドラさんが、倒れたルドベキア公のもとに合流。
ステラ:では、ステラはたまたま報告に来た感じで。
「珍しくいっぱい情報持って帰ってきましたよ!(バターン)←扉を勢い良く開けた音
……え、ルド様!?サリーちゃんこれは...?」
カサンドラ:「あらあら、帰って来てみたらこれは…」
タウルス:「あれ……ますたぁ……どうしたの……?」
シネラリア:「あわわわわわ」
シエラ:手早く健康状態を確認して、シネラリアに水持ってきて云々の指示を飛ばす。
タウルス:(何もできないので後ろで一緒にあわわわ)
そんなわけで、ルドベキアはこれよりしばらく行動不能です。
少し休めば目を覚ましますが、これ以上立ち歩いたりはちょっと難しい。
サリー:みんなにも、サリーから、なにがあったかの状況せつめーはしておきましょう。
……あ、ルドベキアこーが倒れた以降の話ね。痴話喧嘩のなかみはナイショだよ!
シエラ:うーん……。それを聞いて、険しい顔しておく。
GM:サリーちゃん、トトの名前は出します? さっきの、シネラリアに伝えてくれっていわれた話。
サリー:もち。頼まれたことはしっかりやる、できる子サリー。
GM:了解です、ありがとうございます!
ではそれを聞いたシネラリアは一瞬神妙な顔をして、「わかりました」とうなずきました。
ステラ:ステラも、それを聞いて一瞬えっ?みたいな顔します。でも神妙な感じなので、神妙な顔して黙っておきます…。
そして、そのまま全員慌ただしくルドベキア公の看病に入り……
潜入準備:後半イベント「はじめまして(2回目)」
GM:そんなこんなで怒涛の状況になった、翌日。
シネラリアに連れられて、ステラさんとサリーちゃんは見たことがある、他の人たちには初対面の銀髪の人が現れました。
GM/トト:「……はじめまして。トトで──」
サリー:(即)「ととりり!よくきました!」
ステラ:「トトリちゃん!こんにちは!」
シエラ:「……どなたさん?」
カサンドラ:「あれ?知り合いなの?」
トト:「………「はじめまして」、サリーさん。ステラさん。お話はルドベキア公からうかがってます」
サリーとステラをちらっと見て仏頂面でそう言った後、他の人にもよろしく、とぺこり。
タウルス:「よろし……く」
カサンドラ:「よろしくね」
シエラ:「おう、よろしくな」
サリー:「はじめまして、『ととりり』!」
トト:「トト! トト・リナリア!!」(むきー)
サリー:GM、後でトトに、「なんではじめましてなんだー」と絡む時間が欲しいです。
ステラ:サリーに同じく。ステラ、初めましてって返されてちょっとしょぼーんとしてるので。
GM:了解ですw ちょっと今回は時間が押してるので、次回頭とかに絡む感じで良いです?
2人:はーい。
GM:では、そんなことはつゆ知らず、トトは挨拶の続きをします。
トト:「とりあえず、今回の遺跡探索には同行するので……まあ、よろしく。
ところで、行きに遺跡の方見てきたんだけど、なんであんな警備増えてるの?」
警備いないって聞いたんだけど、とショックを受けた顔してる。
一同:(笑)
タウルス:確かに、PL陣はGMから情報聞いてるけど、PC陣はここで初めて知る情報かw
シエラ:「な、なんだってー」(笑)
カサンドラ:「私もそんな話聞いてないけど」
ステラ:ステラも「???」という顔してます。気がついてないからw
サリー:「そういえばおんなおとこ(ステラ)が遺せきのまほうじんを見に行ってましたね。そこで何をやらかしましたか」
ステラ:「伝えた通り魔法陣を確認して、魔法陣の転送先だった皇城領に行って帰ってきたくらいしか...」
シエラ:「……そういえば魔法陣は往復できたっていう話だったよな?向こうの連中もこっちに来ることができるんじゃないのか?」
ステラ:「あっ」
シエラ:(頭を抱える)
GM:まあ、PC陣もみんな、「多分、警戒されて兵隊さんが流れてきたんだろう」とはわかると思います。普通に。
ステラ:「で、でも閉じようとしたけど閉じなかったし仕方なかったんですもん...」
シエラ:「ということでこいつのやらかしだ。申し訳ない……」
トト:「……そういうこともあるさ!」
GM:さて、そんなこんなで混乱がありながらも、そろそろ遺跡探索のお日にちです……
というところで、丁度きりがいいので今回はきらせてもらおうかな。
一同:はーい。
GM:次回は遺跡突入編!
タウルス:まずは遺跡警備をどうにかしてからですかねw
ステラ:くーん。
※1 「栄養カプセル」というのは、ルーンフォーク専用の保存食のようなもの。これを服用すると、一週間は飲み食い無しで余裕で活動できる。
ただ、ルンフォ専用なので、もちろんルドベキア公やシネラリアは食べられない。
※2 ここで、「ルドベキア公の有名人度をリアルで例えると、『前回のオリンピックでなんか金メダルを取った人』ぐらいの知名度だ」という認識が共有されました。
まあまあ有名。
※3 《皇城領》は、アイヤール帝国の皇帝が住むお城がある領です。つまり、政治的な要の場所。
※4 幽霊(ゴースト=アンデッド)はたいてい「穢れ」が5以上になるため、守りの剣の範囲内には基本的に入れません。
さらに、幽霊は「プリーストなどの使う回復魔法を受けるとダメージを受ける」という特徴を持ちます。
つまり、ステラさんが言ってるのはどちらも「幽霊じゃない、なんだったら確かめてくれ」というアピールなわけです。
最終更新:2020年01月14日 22:10