重箱の隅をつついていたら、重箱そのものが真っ二つに割れてしまったような印象。
どんなに汚れていても「ゲームごときに脳容量を1ビットでも使うのが惜しい」人か
逆に、芸術的に重箱を割る事を楽しめる人、例えば、ブリーチをOSR値解釈で楽しめる人や、
叩きレビューを書く為だけに劇場版デビルマンを映画館に観に行ったような人じゃないと、
とてもじゃないが耐えられない作品。
逆転裁判1~3は「推理ADV」というよりは「法廷コント」「熱血少年漫画パロディ」と認識されていた。
それを支えていたのは小ネタテキストと、よく動くドット絵、そして信念を持った主人公とライバル。
ゆえに2-3、3-5の空中浮遊トリックに多少の欠陥があっても
「証人に笑える証言をさせる為」と割り切って許す事ができたし、気にならなかった。
しかし4は、新シリーズへのイメージチェンジ、リアル志向、作業量の軽減を言い訳に、
旧作で好評だった主人公の信念も、ライバルも、小ネタテキストも削ってしまった。
ドット絵はパターンこそ多いが、コミカルさが感じられるのはほんの一部のキャラだけ。
さらに旧作のメインテーマである「発想を逆転させる」「法廷では証拠品のみが語る。それ以外は沈黙すべし」を全否定。
そしてすっかり変わり果てた旧主人公がしゃしゃり出てきて、新主人公の出番を奪っていく。
最終更新:2007年11月04日 17:12