友妹は渇いていた
あの甘美なる一夜から、自らを慰めても、姉との戯れ事でも満たされぬ
日毎に増していく肉体の疼きはただガチだけを求めていた
あの後、友妹はガチに対し。果敢にも幾度かの誘惑を試みていたが、全く相手にされない
むしろ意識して避けられている様ですらあった
そこで、欲求不満の限界を迎えつつあった友妹は、すこし意地悪をしてみる事にした
「このあいだのこと、女さんに話しちゃいましょうか?」
首尾良くガチを誘い出した友妹が、
その言葉を口にした瞬間、みるみるうちにガチの血相が変わる
体温の変化まで触れずに伝わってくるほどのあからさまな動揺ぶりだ
この"交渉"に置ける勝利を確信した友妹は、やがて訪れるであろう歓喜の時を想い
笑い出したくなるのを堪えながら、なおも冷酷な調子でガチを追いこんでゆく
友妹「ガチさんが女さんに愛想尽かされちゃえば
私にもガチさんと付き合えるチャンスがあるかも知れませんもんね?
うん!我ながらいいアイディアだと思うなぁ」
友妹が言葉を重ねる度に、面白い様にガチは表情を変える
悲哀、恐怖、そして絶望
言葉でガチを嬲りながらひとしきりの百面相を楽しんだ後、いよいよ友妹は本題に入る
友妹はガチ首に両腕を回し、耳たぶに口付けるようにしてそっと囁く
友妹「でも、どうしてもそれが駄目だって言うなら、一つだけお願いがあるんです」
それ以上の言葉は要らなかった
レ「友妹ちゃんは私に…どうして欲しいんですか?」
逃れ得ぬ己の運命を確信したガチが、震える声でどうにか絞り出したその問に
友妹は答えず、ただ妖しく微笑むばかりだった
数刻後、ガチ宅には一糸纏わぬ姿でベッドに横たわるガチと
それを愉悦に満ちた表情で見下ろす友妹の姿があった
羞恥と屈辱から、既に桜色に上気した滑らかな肌
細く長い手足、うっすらと肋骨の浮いた脇腹
小振りながらも確かな弾力で存在を主張している二つの乳房
引き締まった、美しいカーブを描く尻
如何なる果実より甘く柔らかな唇
そして、未だ生え揃わぬ若草と、乙女の神秘に覆い隠された未開の秘所
どれも友妹にとってはとびっきりのご馳走だ
どこから味わおうか?―そう思いをめぐらしながら
ゆっくりと手を伸ばした友妹がガチの頬に触れる
レ「嫌っ……!」
体を強ばらせ、顔を背ける、明らかな拒絶
拒絶
あの日あんなに愛し合ったのに
あんなに感じあったのに
友妹「私に、触られるのが、そんなに、嫌ですか?」
その時、友妹は自分の体の中の最も深い場所から
熱く、黒い、化け物じみたモノが現れ出でるのを
何か、他人事の様に知覚していた
―この段に及んでまで自分の立場を弁えない愚かなガチ
ならば、この雌に己のなんたるかを骨の髄まで叩きこんでやらねばなるまい
既にお前は私の所有物なのだと
友妹の理性を喰らい尽くしたそいつが、そう叫んでいた
友妹「…趣向を少し、変えましょうか」
レ「……?」
友妹「跪け」
ガチをベッドからひきずりおろし、その目前に腰掛ける友妹
既にじっとりと濡れた秘所をガチ見せつけながら
飴細工の様な、白く透き通った指で自らの媚肉を弄ぶ
友妹「見て下さい…ガチさんのせいで、こんなに溢れちゃってるんですよ?」
ぴちゃぴちゃと淫らな水音をたてる紅いクレパスに
ガチの視線は心ならずも吸い寄せられる
友妹「啜ってください、ガチさんのその唇で
私の愛を受け入れてください」
懇願するような囁き
しかし、その瞳の奥には先程垣間見せた残忍な眼光が爛々と燃えている
その言葉は、紛れもない"命令"であった
鼻腔をくすぐる、クラクラするような甘い雌の匂いに
ガチが思い起こすのは、あの夜の友妹の味
二度とは無いはずの背徳、裏切りの、毒の蜜の味
これは罰だ
ガチは思う
女を裏切った自分に、神がお与えになった罰だ
真実の愛に背く者は、淫欲に溺れて滅べと
神はそう仰っているに違いない
―無垢なる楽園に戻れぬのなら、いっそ蛇の誘いに堕ちるも良い
行くも地獄、戻るも地獄
ガチはもう、考えるのを止めた
友妹「…っ…っ…っ」
一度覚悟を決めてしまえばそこは十余年物のレズビアン
さほど実戦経験は無いとは言え、
幼少の頃から積み重ねたイメージトレーニングで培われたテクニックは
昨日今日目覚めた小娘には十分刺激的なようだった
友妹は優位者の威厳を保とうと必死に吐息をかみ殺しているが
実際は叫びだしたい程の快感の波に襲われている筈だ
柔らかな肉を押しのけた舌が、ネジを切りながら友妹の乙女へと割入って行く
「あぁ…んっ……」
上唇と舌の中ほどで陰核を甘噛みしながら、捻りが加えられた舌の先端部は膣口をほじくり返す
「゛~~ッ!゛~~~~~ッッ!」
友妹が舌の動きに合わせて腰をくねらせ始めたところを見計らって
大腿についばむ様なキスをして焦らしてみれば
捨てられた子犬の様な哀れがましい瞳で、無言の催促をしてきさえする
先程の高圧的な態度はどこへやらだ
態勢は完全に逆転していた
友妹「ふぁあぁぁぁぁぁぁん!」
なんとも可愛らしいこの脅迫者を存分に味わっていたガチだが
友妹が三度目の絶頂を迎える頃には流石に飽きてきていた
何より舌は痺れたし、大した運動もしていないので体が冷えてきていた
もういいだろう
頃合いだ
御命令の通りに責務を果たしたのだ
褒美の一つも頂いていいだろう
ギブアンドテイクが世界の基本だ
レ「一人だけ気持ちよくなるのって、ズルいと思いませんか?」
ぐったりと糸の切れた操り人形のように力無く横たわる友妹に覆い被さると
ガチはいよいよ本気で友妹の肉体を味わい始める
そもそもガチ再び触れ合うことが本来の目的であった友妹も
最早声を押し殺すことはせず
ガチの指が、唇が、肌に触れるたび鼻に掛かった甲高い悦びの声を上げていた
その脳髄をくすぐるような淫靡な喘ぎ声に、ガチが思わず指使いを激しくすると
「やぁっ…」
と友妹が苦痛の入り混じった声を漏らす
それを耳聡く聞きつけたガチはピタリと手を止め
「やめてほしいですか?」
と意地悪く問いかける
もちろんガチとて止めるつもりなど毛頭無い
小さな子供のようにいやいやをして、
自ら犯される事を望む友妹の痴態を愉しんでいるのだ
ガチが友妹の足を抱えるようにして
唾液と愛液に濡れて開いた花弁に、そっと自分の腰をあてがう
口付けを交わすようにぴったりと二人の秘所が密着すると
どちらからともなく腰を動かし始める
そうなれば、後はただ絶頂へ向かって突き進むのみ
充血した核が擦れあうたび、甘く切ない、痺れる様な快感が二人を襲う
快楽の鎖で雁字搦めに繋がれた肉体は
いまやその境を無くし、一つにとろけ合っていた
ウロボロスの蛇の如く、互いを求め貪り合う二人
嬌声、途切れることなく
夜は粛々と更けていくのだった
…
全ての夜には朝が来る
夜通しの情事に疲れ果て、微睡む二人を容赦なく照らしつける太陽が
夜と、祭りの終わりを告げていた
「朝…ですね」
「ん…」
狂乱から覚めた二人の間に気まずい沈黙が漂う
とりあえずの身支度を整え終わると、友妹が弱々しく口を開いた
友妹「私…ガチさんになんてお詫びしたらいいか…ごめんなさい
私もう、ガチさんに付きまとったりしませんから…ごめんなさい…!」
今にも消え入りそうな声でそう言うと、部屋からとびだして行こうとする友妹
しかし、そんな友妹をなんとか引き止めて
レ「あの、ね、この間のことも昨日のことも、私にも責任があると思うんです
だから、お互い様ってことで、全部水に流してまた仲良くやりましょうよ、ね?」
とガチは友妹に微笑みかける
友妹「でも、私、ガチさんにあんな酷い事…」
レ「二人とも、どうかしてたんですよ!心神喪失ですよ!
それにほら、『全力でヤりあったら親友(マブダチ)』って
昔から言うじゃないですか!
だから、ね、仲直り!」
友妹「ガチさん…」
全てを水に流すと言っても、ガチの中の、女に対する裏切りの罪悪感は消えないだろう
それでも自分を許すと言って笑うガチの優しさが
申し訳なくて、嬉しくて、
愛おしくて
友妹にはもう、笑って頷く事しかできなかった
もう一言でも口を開けば、一緒に涙も溢れてしまいそうだったから
レ「改めまして、今後とも、よろしくお願いしますね」
友妹「……はい!」
そうして二人は元の鞘
ただの友達になったって、話
(【前回の情事をネタに無理矢理ガチに奉仕させる友妹】完)
最終更新:2007年03月28日 15:52