いかづち邸
こっくりさん
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窓も閉じられ、カーテンで光も遮断され、机の上の蝋燭のみが明かりとなるとある教室にて、男女三人が集まりとある儀式を行おうとしていた──。
「それじゃあお前ら……やるぞ?」
「うす!」
「いいぜ」
「せーの……」
『こっくりさんこっくりさん、お出でください』
「うす!」
「いいぜ」
「せーの……」
『こっくりさんこっくりさん、お出でください』
シン……と部屋は静寂に包まれ、何も起きず。
なんだ、やっぱりオカルトはオカルトか、三人がそう思った時だった。
なんだ、やっぱりオカルトはオカルトか、三人がそう思った時だった。
生徒会長がビシィッと指差す相手は我がオカルト研究会部長の墨木隆平先輩。
元はバスケ部らしく身長も体格もデカいのが特徴。
なんでも三度の飯よりオカルトが好きということでオカルト研究会に入ったらしい。
生徒会長はズカズカと部室の中に入りながら今度はオカルト研究会唯一の女子生徒へと言葉を掛ける。
元はバスケ部らしく身長も体格もデカいのが特徴。
なんでも三度の飯よりオカルトが好きということでオカルト研究会に入ったらしい。
生徒会長はズカズカと部室の中に入りながら今度はオカルト研究会唯一の女子生徒へと言葉を掛ける。
「そもそも君は陸上部だろう! 何故ここにいる!」
「ウチっすか? いやぁ、陸上部大変すから! 大会にも出たし……オカ研面白そうっすし!」
「な、なんだってぇ!?」
「ウチっすか? いやぁ、陸上部大変すから! 大会にも出たし……オカ研面白そうっすし!」
「な、なんだってぇ!?」
「い、移籍したならまあいい……聞いてないぞ僕は……ゴホン! それよりも、雨之晴矢!」
「はいはい、なんですか?」
「オカ研に所属しながらも他の部活動の助っ人をしまくるな! ここは便利屋か!」
「まあ、オカ研わりとそういうところあるんで」
「はいはい、なんですか?」
「オカ研に所属しながらも他の部活動の助っ人をしまくるな! ここは便利屋か!」
「まあ、オカ研わりとそういうところあるんで」
そして、生徒会長が最後に目を付けたのは勿論この俺。
特出すべき点は特に無いけれど、強いて言うなら生徒会長の言う通り色んな部活の助っ人をしたりしながらオカ研に通うのがこの俺。
雨之晴矢である。
特出すべき点は特に無いけれど、強いて言うなら生徒会長の言う通り色んな部活の助っ人をしたりしながらオカ研に通うのがこの俺。
雨之晴矢である。
「全く君達は……で、今日も活動報告書を出さずに何をしていたのだ!」
「あ、部長、十円玉動き出した」
「おっ! 本当だ!」
「やったっすね!」
「話を聞けぃ!?」
「あ、部長、十円玉動き出した」
「おっ! 本当だ!」
「やったっすね!」
「話を聞けぃ!?」
さて、それではこっくりさんはどう動いているのか見てみよう。
「えっと……か、え、り、ま、す……だそうっすよ」
「……生徒会長……お前が騒ぐから……」
「なっ……わ、私のせいか!?」
「……生徒会長……お前が騒ぐから……」
「なっ……わ、私のせいか!?」
時にこっくりさんというのは人間の心理的に指が自然と動く現象を利用してると言われているらしい。
つまり、生徒会長が来た途端に『帰ります』となったということは、三人満場一致でこの場から去りたくなってるという事だろう。
そう考えていると帰りを知らせるチャイムが鳴る。
今日は学校が早く終わるとの事で早い時間だがもう帰らないといけない。
つまり、生徒会長が来た途端に『帰ります』となったということは、三人満場一致でこの場から去りたくなってるという事だろう。
そう考えていると帰りを知らせるチャイムが鳴る。
今日は学校が早く終わるとの事で早い時間だがもう帰らないといけない。
「くっ……君達に構ってたらこんな時間に……また今度活動報告書取りに来るからな! 墨木隆平はしっかり用意しとくように!」
「あ、うん……覚えてたらな?」
「あ、うん……覚えてたらな?」
そう言って生徒会長は去っていった。
「……そういや、生徒会長の名前ってなんすっけ?」
「ああ、確か……えっと……なんだったかな?」
「こっくりさんに聞いてみたらどうよ?」
「それっす! こっくりさんこっくりさん! 生徒会長のお名前は?」
「ああ、確か……えっと……なんだったかな?」
「こっくりさんに聞いてみたらどうよ?」
「それっす! こっくりさんこっくりさん! 生徒会長のお名前は?」
十円玉がゆっくりと動き始める。
漢字はわからない物の、動くならば一応名前はわかるだろう、きっと。
漢字はわからない物の、動くならば一応名前はわかるだろう、きっと。
「つ、か、さ、れ、い、し、濁点……つかされいじって名前らしいぜ」
「ああ、確かそんな名前だったな!」
「ほうほう……あ、早く校舎から出ないといけないっすね……こっくりさんこっくりさんお帰りください……っす」
「ああ、確かそんな名前だったな!」
「ほうほう……あ、早く校舎から出ないといけないっすね……こっくりさんこっくりさんお帰りください……っす」
こうして俺達は十円玉から手を離して荷物を纏めて帰りの準備を始める。
急ぎでもあるしこっくりさんの後処理はまた今度とする事に決まった。
急ぎでもあるしこっくりさんの後処理はまた今度とする事に決まった。
「あ、部長。帰りにラーメン屋行こうぜ」
「おっ、いいな。朱美も来るか?」
「行くっす! ウチチャーシュー麺チャーシュー大盛り!」
「じゃあオレは豚骨ラーメン大盛りにするか……晴矢はどうする?」
「鍵閉めて……っと……俺特製味噌ラーメンの気分かな」
「おっ、いいな。朱美も来るか?」
「行くっす! ウチチャーシュー麺チャーシュー大盛り!」
「じゃあオレは豚骨ラーメン大盛りにするか……晴矢はどうする?」
「鍵閉めて……っと……俺特製味噌ラーメンの気分かな」
ガヤガヤとどのラーメンを食べるか話しながら帰る。
しかし、俺達の目が届かない部室内では、十円玉が人知れずゆっくりと動きだす。
しかし、俺達の目が届かない部室内では、十円玉が人知れずゆっくりと動きだす。
『いいえ』