翌朝
…もぞ
……もぞもぞ
……もぞもぞ
………ふにゅ
微睡みながら何を探すでもなく手を動かしていると、柔らかな手触りに行き当たった
(…小鳥さんったらいつの間に潜り込んで来たのかな)
目を閉じたまま私の小鳥さんの感触を楽し…む…
(…小鳥さんったらいつの間に潜り込んで来たのかな)
目を閉じたまま私の小鳥さんの感触を楽し…む…
む…?
むむ…?
むむ…?
小鳥さんにしては何と言うかこう…圧倒的なボリュームが足らないなと…
むしろどうしちゃったんですか萎んで無くなっちゃってますよと思いながら重い目蓋を開く
むしろどうしちゃったんですか萎んで無くなっちゃってますよと思いながら重い目蓋を開く
…
「ちまさーん、おはようございまーす」
「ーッッッ!!」
慌てて掛け布団をミストに被せて隠す
状況が不明なので面倒事は避けるべきであって、決して疾しい気持ちがある訳ではない云々
状況が不明なので面倒事は避けるべきであって、決して疾しい気持ちがある訳ではない云々
「ミストちゃん、起きましたか?」
事も無さげに聞いてくる小鳥さん
「今朝見かけた時にかぶの酢漬けサンドを朝食に差し入れたんですよ」
「朝からえぐい事をしますね…小鳥さん」
「そうですか?…で、ですね、『かぶ大好きなミストちゃんの為に作ったの』と言いましたところ、
食べてくれたんですが…その瞬間に顔を真っ白にして倒れてしまったんですよ」
食べてくれたんですが…その瞬間に顔を真っ白にして倒れてしまったんですよ」
小鳥さん…駄目ですよ親切の押し売りは…
「あの時のミストちゃんはまさにかぶのように真っ白で、ああこれはちまさんにも見せなきゃなと思いまして」
「で、こうなんですね?」
掛け布団をめくると白目をむいたカブ娘ミスト
「はい…最期の言葉は『き…今日も゙…元気に゙…ま゙いりまじょ…うぅ…』…でした」
わー物真似上手ですねー…って明らかに苦しんでるじゃないですかそれ
「壮絶な最期…だったんですね…」
横たわるミストに十字を切ったり手を合わせたり
「……死ん…でな…いです…」
あ、気が付いた