真・女神転生if...
【しんめがみてんせいいふ】
ジャンル |
ロールプレイングゲーム |
|
発売機種 |
スーパーファミコン 16メガビットROMカートリッジ |
価格 |
9,990円 |
発売元 |
ATLUS |
発売日 |
1994年10月28日 |
分類 |
時代を彩った作品 堅実な作りの作品 |
概要
アトラスから発売された
スーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
真・女神転生シリーズのナンバリングに数えられていない外伝作品に当たる。
魔界に落とされた学校から生還するため、各キャラクターがそれぞれの思惑によって
「魔神皇」を名乗る事件の首謀者、狭間偉出夫に立ち向かって行く。
学園を舞台にしたシナリオや守護霊をモチーフにした「ガーディアンシステム」の採用などから、
後に発売された共通点の多い作品であるペルソナシリーズの原点になったと言われている。
特徴
前作
真・女神転生Ⅱからおよそ七か月という短期間でリリースされた新規作品。
グラフィックや音楽、UIなどを流用した事で開発期間の短縮が図られている。
今作では2Dマップが廃止され、FC版初代作品以来の3Dマップのみの構成となった。
新たに取り入れられたシステムとして、キャラクターが戦闘不能になった際に
ゲームオーバーにならず、守護霊である「ガーディアン」が降霊して命を守り、
ガーディアンの強さによってキャラクターの能力値や習得魔法が影響を受ける。
ガーディアンの強さは戦闘不能になるまでに戦闘で獲得したガーディアンポイントに依存し、
これが少ない状態で戦闘不能になると、新しいガーディアンは現在より弱い物になってしまう。
従来作にあった移動魔法は今作では廃止され、主人公が戦闘不能になるか、
魔界の各地に設置された「間欠泉」を利用する事でその魔界の入口に戻される。
ゲームオーバーが無くなった事に伴いセーブポイントの設置も少なくなっており、
事故によって不意にガーディアンが変わってしまった時などに長い距離をやり直すか、
新たなガーディアンを受け入れて続行するかの選択を迫られやすいシステムになった。
前作までの重要なテーマとなっていた「属性」の概念は希薄になり、
相反する属性の悪魔を同時に呼び出せない、という程度の要素になった。
今作ではロウ-カオスの属性でシナリオが決定する事は無くなり、
ゲームスタート時に学校でどのパートナーと行動を共にするかによって
探索する魔界のルートや結末が変化するシステムとなった。
また複数ルートをプレイする前提で一つあたりのシナリオは
短めになっているほか、発売当初その存在を伏せられていた、
一度クリアしないと現れない二周目以降限定のルートも存在している。
戦闘面では銃弾に制限が付いたり、後列から近接攻撃が届かないなど
これまで無制限かつ強力だった攻撃手段に制限が付けられた。
ボスの能力も凶悪な状態異常や補助魔法を活用してくるなど
これまでの作品よりかなり厄介な物が登場するため、
全体的に人間の戦力だけで力押しする事は難しくなり、
悪魔を適宜更新して戦力強化する事が重要になり易い。
今作では前作にあった防具の防御相性が機能していないバグが修正され、
敵側の凶悪な特性として有名だった「物理反射」の性能を持つ装備が
デメリットや制限もあるものの、とうとう人間側も使えるようになった。
ガーディアンやシリーズ恒例のレア悪魔「魔人」にはこれまでのシリーズのキャラクターが
ゲスト出演するなど、外伝作品らしいファンサービス要素も取り入れられている。
高レベルの悪魔にはルシファーやミカエルといった今作では直接シナリオに登場しない、
従来シリーズの大物悪魔もゲスト出演している。
気になる点
- 4ルートあるのにセーブが2つしかない。
- ユミルートが実質レイコルートの下位互換になっている。
- エンディングの大半が回想シーン。
- 全ルートクリア時の思わせぶりなメッセージが結局何だかわからない。
- 低ステータスで上位のガーディアンを付けるほど補正が有利なため、レベルが上がると損した気分になってしまう。
- レアガーディアンやそれが条件になっているレア装備の入手確率が低すぎるため、周回プレイを前提とするシステムと食い合わせが悪いコレクターアイテムと化している。
- 今回は魔人武器がなぜか冗談みたいに弱いのでこちらは収集する意味がなくなっている。
外部リンク
最終更新:2022年08月21日 17:43