妖艶マッドサイエンティスト
概略
- 軽くカールのかかった長髪、年齢の割には美しいプロポーションの妙齢女子。それをかっこいい白衣で包んだ感じ。
- ギリシャ系の混血な感じ。黒髪、瞳はグリーンかオッドアイ。
- 物語上で登場する先進的な技術の基幹開発に関わった人物。天才。
- 軍用犬を数頭、護衛として常に引き連れている。
- 物事に達観した冷めた物腰だが、内心は自分の技術が必ずしも人を救える訳ではないことを悔しく思っている。
- 社交的ではあるが、他人にあまり深く関わらない。
- 人を食ったような態度、豪快な性格。頭のいい人が持つ感じの独特な存在感。
詳細
来歴
世界を旅するNGO系の医者夫婦に産まれる。幼い頃は両親に付いて世界を回っていた。
三歳になるまで全く喋らなく、かつ両親の元からひと時も離れようとしなかった(ジャネットは、母か父の足から生えている!とか言われるくらい)ので親は心配していたが、その後は嘘のように普通の少女として成長し安心させた。
いや、普通ではなかった。
特に異常もなく元気な(時には有り余るような)子どもになりつつあった彼女に、それまでの反動とも言えるだろうが、両親はしばらく目を離していた。
しかし彼女が話し始めてから数ヶ月経って、彼女がどの国に行っても、どの国の言葉もすぐに習得してしまうことに気づく。そしてあらゆる人と打ち解けるコミュニケーション能力の高さにも。これはひょっとしたら天才なんじゃないかということで、両親は彼女の興味の赴くまま様々なことを学ばせた。
幸運なことに彼女の知育の場は数週間ごとに移動するので、新しい刺激が尽きることはなかった。
そして八歳を過ぎる頃、彼女自身が旅する以外にも学びが欲しいことを告げ、それに応えるべきだと思った両親は、彼女を大学へ送り出す。
(たぶんケンブリッジとかMITとかの理系学校)その学校も十四歳で博士まで取る。その後二十代も様々な場所に研究の場所を移しながら、画期的な技術を開発してゆく。あるいはこの時代は
DARPA
的な機関に所属していた設定でもよい。
彼女が最初に科学に没頭していった理由は、両親の育て方に因るところが大きい。一人一人と向き合ってケガ人や病人を救う両親は、自分たちの手からはこぼれる、より多くの人を救うことを望んでいた。その意識が自然、我が子を科学の徒とした、ということだ。
若い頃の彼女は特に主体性を持って研究していた訳でなく、所属する機関のテーマに沿うかたちで仕事をこなしていた。(この時代に彼女の師匠的な先生が居てもいいかも)
しかし二十代のある時、この機関で開発した技術によって不利益を被った人たち(敵対組織ではなく、国内の過激派みたいな)が逆恨み的に彼女の両親をテロのターゲットとし、このせいで母がなくなり、父も体に障害を負う。(のちに父親の補助となるような技術を開発するうちに
中元藍や
シャヒードの技術が生まれる)
このとき、自分が研究した成果が、あらゆる人間に様々な影響を及ぼすものだということを改めて実感し、自らの行動に自覚的になる。ある意味では、単なる嫉妬以外の大きな人の悪意に初めて触れたとも言えるし、自分の成果に裏切られたとも言える。自分の研究以外のこと、世の中をどうして行きたいのかみたいなことも考えるきっかけになる。(自然科学以外での人間への興味?とでも言えるか)
また、間接的に自分のせいで大切な人を失ったり傷つけたりしたことに衝撃を覚え、以前よりも人と親密な関係を築かなくなる。また自分のせいで傷つけてしまうんじゃないかと思うと恐い。他人を信頼することにも躊躇的になる。悪意を恐れてるってとこだろうか。
なので、人に興味を持ったはいいが、対象が恐くもあるので、逆により研究方面に傾倒していく。
他人に頼らず、自分を護るために、機械的なサポートを加えたジャーマンシェパードの軍用犬を数頭付けるようになる。
他人に対して無関心を装い、その実、その存在に少し怯えている。しかし他人から見た感じでは科学のみに没頭していた時と、態度はあまり変わらないので、そこまで深く考えて気づく人は少ない。
自分が完全に把握出来る犬たちとシャヒードには心を許せる。だからシャヒードの脱走は、彼女の中ではちょっとショック。感覚的にはかわいがっていた飼い犬に逃げられて、自分の可愛がり方が伝わってなかったのか……感じ。てーかまんまだw
イメージ、コンセプト
最初は西尾維新の戯れ言遣いシリーズに登場する、哀川潤のイメージで考えました。人との接し方なんかは、そこらへんで考えてもらえばいいです。
僕の中での科学に対する憧れ、期待を多分に孕んだキャラです。主観が出るとしたら、世界の酸い甘いを味わう天才が、気丈に苦悩する様子が展開されると思います。
僕の科学への憧れとは、あらゆる争いの元は貧困にあるんではなかろうか、とした場合、それを解決する手段として一番現実的なのは科学の進歩なんじゃないだろうか、ということです。あらゆる不幸を解決する魔法として、科学という存在がある、みたいな。
しかしそういう科学が、いろんな人の思惑、政治、世界の流れに翻弄、利用されることと彼女が闘う姿を描ければな、と。
彼女のジレンマは人に興味を持ったはいいが、自己の存在と他人の存在を切り離して考えてる限りは、人間の真の理解はないよね?って感じだと思います。ああ、何だ一緒じゃんwみたいなとこから始まると思うんで。
ジョアンナの顔のイメージは、上條淳士『エイト』の藍染奈々子を少し老けさせた感じ、かな?グーグルでイメージ検索しててこんな感じだろうか、と思ったのは以下貼った画像です。もっと海外女優とかで例えられたらよかったかも。
彼女の年齢設定は三十代後半、四十近くの結構いい年ですが、彼女自身、自分の年齢をあまり気にしたことないので若い感じです。
長く書いてたら、一貫性があるかどうか自信なくなってきた。ちょっと思い入れし過ぎたかも;;
人間理解に関して書き始めたあたりから怪しいですw
もう少し単純に考えた方がよいだろか。
追記
精神的に弱い部分はまわりに人には全く分からない。逆に言えば、その程度しか彼女自身も悩んでない、ということにすればもっとサバサバした感じになりそうなのでそれで。
彼女の犬は、軍用犬として訓練を受ける以外にいくつかの補助システムと統合されている。多少の機械化が施されている。
ある犬は、対狙撃システムを組み込まれており、狙撃を受けた場合に発射音などから狙撃手の位置を検出し報復攻撃が出来る。
2007-12-11/07:53:27/けん
最終更新:2007年12月11日 07:53