魔術礼装
エルフが
魔術回路を通して行っている
魔術の構築過程を補助、あるいは自動化する機能を持つ道具の総称。
霊晶石や特定の
魔物の部位といった
マナと親和性の高い物質を素材とし、
そこに《
魔導陣》を封入、または刻印することで造り出される。
《魔導陣》を封入する技術の都合上、特定の術や属性にのみ対応したものが一般的であるが、
高品質なものの中には、複数の術や属性を扱えるものも存在する。
形状は杖や指輪をはじめ、
魔武装と組み合わせた武器状のものや魔導書と呼ばれる書籍型のものなど様々。
更に近年では、大威力の魔術を起動するために製造された『兵器』と呼ぶべき程の
大規模なものや、
幾つもの礼装を組み合わせることで複雑な魔術を起動できるようにした《
魔導装置》と呼ばれるものも開発されている。
本来は、魔術回路の少ないエルフや、未熟な魔術師の魔術行使を補助するために生み出されたものであったが、
この《魔術礼装》を介することで、通常種を始めとするエルフ以外の種族でも魔術の行使が可能であると知られてからは、
オールグリーンに形成されていた多くの国で製造・流通するようになっていき、
やがて、
ユグドラシルを中心とした『魔法文明圏』という一つの世界を形作る基盤となっていった。
最終更新:2014年01月21日 02:42