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*NKiD-03 黒曜 &ref(NEWI=Db2_a(1).jpg) 無名騎士藩国の開発・採用した独自I=D。開発開始はターン4。 #contents **開発 ターン1に開発された01アメショーはコストパフォーマンスに優れた優秀な機体であったが、用兵側からは攻撃力の不足が報告されていた。また1機の運用に3名の操縦手を必要とすることから、人的資源による出撃数制限が意外にも大きなものとなっていたのである。 これらの問題に対処すべく、要求仕様として以下のようなものが出された。 |機種|I=D| |使用別|陸戦| |用途|砲撃| |座席数|2| |特性:|01アメショーを上回る&br()戦闘能力を有すること| この要求に対し、設計局は開発テストベッドとしてターン1で試製されたXNK-02を使用した試験を開始した。 &ref(ame.jpg,,height=532,width=400) XNK-02では武装セットとして35mm機関砲、ATM、7.62mm機関銃が用意されていたが、このうち遠距離砲撃に用いられるATMの攻撃力不足が指摘されていた。 これは親子弾方式であったためで、特に超大型目標に対する打撃力不足が顕著であり、不発率の高さとも相まって改善要求が多く寄せられた。 通常のHEAT弾頭による試験も行われたが、既存サイズの弾頭では回収されたアウドムラの装甲に対して有効打を与えることができず、より強力な貫通力を持つミサイルが求められた。 そこで持ち込まれたのがKEMである。これは炸薬の爆発ではなくミサイル自体の運動エネルギーをもって装甲を貫く運動エネルギーミサイル(Kinetic Energy Missile)であり、ミサイル版APFSDSとも呼べるものだった。 しかし、ここにも問題があった。威力は申し分なく数度の実射試験を経て搭載が決定されたものの、弾頭が高速・高加速過ぎるためにミサイル本体に精密誘導装置を搭載できず、I=D側に誘導装置を搭載せねばならなかった。FCSもかなり高級なものが必要であり、パイロット数を減らす関係もあって大型コンピュータの搭載は必須事項だった。しかしXNK-02はサイズと伏せ機構の問題から機体容積に余裕がなく、追加装備の受け入れは困難であると判断された。このため機体を約2倍にスケールアップし再設計することとなった。  この再設計の副産物として、装甲厚の増加、大型ジェネレータの搭載、脚部ローラーダッシュ機構の搭載が可能となった。  また、伏せ機構が廃止された。これは伏せ機構の使用に伴うパイロットへの負担が問題視されたのと、長距離砲戦重視のために必要性が薄れたと判断されたからである。  XNK-02では頭部に集中していたセンサー系は機体各部に分散され、頭部は捜索・追尾レーダードームとなった。  (伏せ機構の関係もあって)腕部直付けであった35mm機関砲はマニピュレータによる保持が可能となり、アサルトライフル型にまとめ上げられた。 &ref(ob1.jpg,,height=593,width=400) こうして完成したのがXNK-03、通称試製黒曜である。5機が試験生産されて評価試験が繰り返された。バッテリー部分に初期不良があったものの、枯れた技術の集合であることもあって他にはさほどの不具合もなく、テストは順調に進んだ。 テスト機は概ね良好な成績を修めたが、本格量産に入る前にターン4の同時多発爆発が発生。一部試験装備のまま藩国防衛戦に出撃することとなった。初出撃では試験機5機が全機出撃、10基のKEMによる同時攻撃でアラダ3体を撃破する活躍を示し、藩国の窮地を救った。 防衛戦後は直ちに制式採用され、その後の生産はほぼ全てが黒曜の生産に振り向けられている。生産は実にターン7まで続けられており、名実ともに無名騎士藩国のシーズン1における代表機種と言えるだろう。生産数も多く、16機が稼働していた時期もあった。 無名騎士藩国では遠距離砲戦を重視する国風からペルシャ・サイベリアンの配備後も黒曜の配備を続けており、現在でも地上戦における主力機種となっている。汎用性でが最新機種に劣るとはいえ、遠距離砲戦能力では今だ引けを取らない。 **性能諸元 |頭頂高|7.92 m| |全幅|4.19 m| |重量|32.3 t| |速度|歩行時 40 km/h&br()ローラーダッシュ時 85 km/h| |行動距離|700 km| |固定装備|12.7 mm旋回機銃&br()三連スモークディスチャージャー×2| |レーダー|パルス・ドップラー方式捜索・追尾レーダー| |発動機|GE-04 タービン・エンジン| |補助動力|AP-04 大型超伝導バッテリー| |特記|肩部ステーションには空挺降下用フックを装着可能| **装備 ***04式76mm自動砲 &ref(76mm.jpg,,width=420,height=161) 中・遠距離用制圧兵器。KEMは弾数が少なく、また~2000mレンジでは威力に劣ることから開発された副武装である。マガジン式で弾種変更/再装填が容易であり、用途別に数種の砲弾が用意された。 主にチル・オズルクラスから対人までの目標に対して使用される。 |砲種|滑腔砲| |口径|76 mm| |砲身長|44 口径| |砲身数|1 門| |発射速度|12 発/分| |砲重量|4,687 kg| 弾種 ▼APFSDS(Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot/装弾筒付翼安定徹甲弾) |名称|04式76mm離脱装弾筒付翼安定徹甲弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式76mm自動砲| |完成弾重量|3.58 kg| |発射体重量|2.68 kg| |発射体長さ|340 mm| |侵徹体重量|1.73 kg| |侵徹体長さ|320 mm| |侵徹体直径|16 mm| |L/D比|20| |侵徹体材質|タングステン合金| |散布界|X軸で最大0.4 mil(1000mで0.4mの散布界)| |曳光剤|距離3200mまで発光| |初速|1,420 m/s| |有効射程|2,100 m| |最大射程|3,400 m| 対I=D・装甲車両砲弾。 同じ運動エネルギーを持つ砲弾でも、その径を小さく・長さを長くすれば侵徹長さ(目標装甲に食い込む長さ)を増大できる。しかし砲弾はその直径に対し一定以上長くすると飛翔中の安定性が悪くなり、質量が増大するために初速が遅くなる。この問題を解決するために開発されたのがAPFSDSである。 針状の侵徹体(penetrator)を砲腔と同じ直径の軽金属装弾筒(sabot)で包むことで全体の質量を軽くして初速を稼ぎ、装弾筒は発射直後に空気抵抗で分離・侵徹体だけが飛翔していく仕組みである。侵徹体の安定性問題は安定翼をつけることで解決されている。(といっても横風にやや弱く、遠距離での命中精度はAPに比べやや劣る) 1200m/s以上の速度域では、着弾部分の超高圧のために砲弾と装甲が固体と流体の中間的振る舞いを起こし、砲弾が先端から押し潰されながら装甲を押し広げていく。超高圧で押し潰された砲弾と装甲は一部溶解し、隙間から逆流して排出される。 なお、運動エネルギーが減少すると通常の貫通現象へと戻り、流体的振る舞いは見られなくなる。 ▼HESH(High Explosive Squash Head/粘着榴弾) |名称|04式76mm粘着榴弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式76mm自動砲| |完成弾重量|8.01 kg| |弾丸重量|6.73 kg| |弾丸長|382 mm| |炸薬|HMX 1.11 kg| |信管|短延期信管| |初速|440m/s| |有効射程|2,300m| 対人・対装甲車両弾。 薄い金属製弾体に炸薬が充填され、着弾して炸薬が潰れて広がったタイミングで起爆される。この状態で起爆すると装甲板内部に圧縮衝撃波が発生、さらに装甲裏面で反射して引張衝撃波となり、装甲版内部で圧縮・引張衝撃波が反射・合成を繰り返す。これが装甲板の強度を超えると装甲板が高速で剥がれて飛散、内部の人員や装備にダメージを与える。(ホプキンソン効果) なお、対象に直撃させなければ効果が得られないために直射で使用される。 -長所 --110mm程度の金属装甲の他、均一でさえあれば非金属装甲に対しても効果がある。 --全天候で使用出来る。 --安価である。 --初速が遅いために砲身にかかる負担が小さい。 --弾殻が薄いので榴弾ほどではないが、破片効果も期待出来る。 -短所 --構造上初速に劣るために射撃精度が他弾種と比べ低い。 --複合装甲に対しては極めて限定された効果しか望めない。これは異素材の境目で衝撃波が反射してしまう事による。装甲の裏側に高分子ライナーを貼り付けるなどするだけでも効果は大幅に減殺されてしまう。 ▼HE(High Explosive/榴弾) 諸元 |名称|04式76mm榴弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式76mm自動砲| |完成弾重量|8.56 kg| |弾丸重量|7.12 kg| |弾丸長|392 mm| |炸薬|HMX 0.82 kg| |有効区域|正面幅 35 m&br()縦深 25 m| |信管|二動信管、複動信管、近接信管| |初速|800 m/s| |有効射程|4,200 m| 対人・対物砲弾。 内部に炸薬が充填された砲弾で、炸裂によって弾殻を破砕・飛散させることで破片効果を与える。信管の組み合わせによって様々な効果を得ることができる。 MBTなどの重装甲目標には効果がない。 |二動信管|瞬発信管と延期信管の2モードを持つ信管。&br()瞬発モードでは1/10000~2/10000秒で、ほぼ着弾した瞬間に起爆する。地上攻撃で用いられる。&br()延期モードでは5/100秒で起爆する。これは装甲目標やトーチカ内部への攻撃で使用される。| |複動信管|時限信管と着発信管の2モードを持つ信管。&br()時限モードでは25~75秒で起爆する。これは空中起爆による曳下射撃で主に用いられる。&br()着発モードでは1/10000~2/10000秒で起爆するようセットできる。地上攻撃で用いられる。| |近接信管|内部に電波発振器を持ち、ドップラーシフトの変化によって目標への近接を探知・起爆する信管。掩体内部への攻撃の他、ある程度(対ヘリなど)の対空射撃にも使用することができる。| ***04式KEM &ref(kem.jpg,,width=420,height=153) |名称|04式運動エネルギーミサイル| |全長|4.03 m| |弾体直径|0.22 m| |乾燥重量|75.1 kg| |総重量|216.9 kg| |最終速度|2,100 m/s| |ロケットモーター&br()燃焼時間|5 s| |有効射程|5,800m| |最適交戦範囲|2,000 m~5,000 m| |推力|90.7 kN| |比推力|202 s| |運動エネルギー|165.6 kJ| 黒曜の主力装備である運動エネルギーミサイル(Kinetic Energy Missile)。運動エネルギーミサイルとは、通常ミサイルが炸薬によって目標を破壊するのに対し、ミサイルを超音速に加速して激突させ、その運動エネルギーで対象を破壊する兵器である。 76mmAPFSDSを上回る2100m/s(最高値)もの速度で激突し、質量も大きいためにその運動エネルギーは165kJにも達する。これは第1世界の120mm戦車砲のおよそ20倍の威力であり、APFSDSと同様に着弾面の流体的振る舞いを引き起こして貫通する。 ミサイル本体は高速・高加速すぎて高度な誘導装置を搭載できないため、I=D本体に誘導機能のほとんどを依存している。04式KEMの場合は本体FCSと目標を結んだ目視線とミサイルの誤差角を検出、胸部レーザー誘導装置によって目標への誘導を行う。 ・構造(左が弾頭部) |タングステンカーバイド弾芯|誘導装置|姿勢制御ロケットモーター|IMU(慣性測定装置)|主推進ロケットモーター|安定翼|レーザー受信装置|ノズル| 運用にはいくつかの制限がある。 ・発射から着弾までの約5秒間、I=D本体が標的を照準し続ける必要がある ・近距離では加速が不十分であるため、最低でも1.2秒、300mは離れて発射しなければ効果が臨めない。 ・雨、霧、煙が酷い場合、I=D側からのレーザ誘導が制限される ・ロケットモーターの排気煙で位置が暴露されるため、発射後は直ちに移動せねばならない ***04式35mm機関砲 &ref(35mm.jpg,,width=479,height=191) |名称|04式35mm機関砲| |口径|35 mm| |銃身長|40 口径| |使用弾薬|35x320 mm(通常弾、徹甲弾)| |装弾数|マガジン(60発)| |発射速度|300~400 発/分| |銃口初速|820 m/s| |有効射程|1,500~2,000 m| XNK-02では腕部直付けだった35mm機関砲を再設計、マニピュレータで保持出来るようにしたもの。 単射・連射・バーストの各モードを持ち、アサルトライフル的に運用される。 1000m以内の近距離戦闘ではよく使用された。 04式35mm機関砲付属榴弾砲 |名称|04式40mm榴弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式35mm機関砲付属榴弾砲| |完成弾重量|1.18 kg| |弾丸重量|0.98 kg| |弾丸長|156 mm| |炸薬|HMX 0.12 kg| |有効区域|正面幅 15 m&br()縦深 10 m| |信管|二動信管、複動信管、近接信管| |初速|700 m/s| |有効射程|1,500~1,800 m| グレネードランチャー。04式35mm機関砲のオプション。 弾頭サイズが小さいために軽I=Dクラス以下の目標にしか効果がないが、対人制圧力は高かった。 ***04式短砲身12.7mm機関砲 &ref(12_7mm.jpg,,width=479,height=133) |名称|04式短砲身機関砲| |口径|12.7 mm| |銃身長|45 口径| |使用弾薬|12.7x101 mm(通常弾、焼夷弾など)| |装弾数|ベルト給弾(130発)| |作動方式|ショートリコイル| |発射速度|400~600 発/分| |銃口初速|574 m/s| |有効射程|500~700 m| 胸部に固定装備された旋回式機関砲。主に対人用途に使用される。短砲身であるため威力は低い。 ***04式電磁パイルバンカー &ref(ele.jpg,,width=454,height=160) |名称|04式電磁パイルバンカー| |全長|3944 mm| |重量|3,570 kg| |弾芯|単結晶タングステンカーバイド| |弾芯直径|71 mm| |弾芯全長|3,820 mm| |弾芯重量|2,740 kg| |作動方式|リニアレール| |動力源|AP-04P超伝導バッテリー×3| 近接格闘用装備。対I=D戦を意識して製作されたものであり、MBTクラスの装甲に対しては威力が不足する。 威力を補うためにローラーダッシュしながらの使用が推奨されている。 バッテリー3基の電力を使い切った後は充電が必要。 ***04式アタックシールド &ref(twin.jpg,,width=454,height=163)
*NKiD-03 黒曜 &ref(NEWIDb2.jpg) 無名騎士藩国の開発・採用した独自I=D。開発開始はターン4。 #contents **開発 ターン1に開発された01アメショーはコストパフォーマンスに優れた優秀な機体であったが、用兵側からは攻撃力の不足が報告されていた。また1機の運用に3名の操縦手を必要とすることから、人的資源による出撃数制限が意外にも大きなものとなっていたのである。 これらの問題に対処すべく、要求仕様として以下のようなものが出された。 |機種|I=D| |使用別|陸戦| |用途|砲撃| |座席数|2| |特性:|01アメショーを上回る&br()戦闘能力を有すること| この要求に対し、設計局は開発テストベッドとしてターン1で試製されたXNK-02を使用した試験を開始した。 &ref(ame.jpg,,height=532,width=400) XNK-02では武装セットとして35mm機関砲、ATM、7.62mm機関銃が用意されていたが、このうち遠距離砲撃に用いられるATMの攻撃力不足が指摘されていた。 これは親子弾方式であったためで、特に超大型目標に対する打撃力不足が顕著であり、不発率の高さとも相まって改善要求が多く寄せられた。 通常のHEAT弾頭による試験も行われたが、既存サイズの弾頭では回収されたアウドムラの装甲に対して有効打を与えることができず、より強力な貫通力を持つミサイルが求められた。 そこで持ち込まれたのがKEMである。これは炸薬の爆発ではなくミサイル自体の運動エネルギーをもって装甲を貫く運動エネルギーミサイル(Kinetic Energy Missile)であり、ミサイル版APFSDSとも呼べるものだった。 しかし、ここにも問題があった。威力は申し分なく数度の実射試験を経て搭載が決定されたものの、弾頭が高速・高加速過ぎるためにミサイル本体に精密誘導装置を搭載できず、I=D側に誘導装置を搭載せねばならなかった。FCSもかなり高級なものが必要であり、パイロット数を減らす関係もあって大型コンピュータの搭載は必須事項だった。しかしXNK-02はサイズと伏せ機構の問題から機体容積に余裕がなく、追加装備の受け入れは困難であると判断された。このため機体を約2倍にスケールアップし再設計することとなった。  この再設計の副産物として、装甲厚の増加、大型ジェネレータの搭載、脚部ローラーダッシュ機構の搭載が可能となった。  また、伏せ機構が廃止された。これは伏せ機構の使用に伴うパイロットへの負担が問題視されたのと、長距離砲戦重視のために必要性が薄れたと判断されたからである。  XNK-02では頭部に集中していたセンサー系は機体各部に分散され、頭部は捜索・追尾レーダードームとなった。  (伏せ機構の関係もあって)腕部直付けであった35mm機関砲はマニピュレータによる保持が可能となり、アサルトライフル型にまとめ上げられた。 &ref(ob1.jpg,,height=593,width=400) こうして完成したのがXNK-03、通称試製黒曜である。5機が試験生産されて評価試験が繰り返された。バッテリー部分に初期不良があったものの、枯れた技術の集合であることもあって他にはさほどの不具合もなく、テストは順調に進んだ。 テスト機は概ね良好な成績を修めたが、本格量産に入る前にターン4の同時多発爆発が発生。一部試験装備のまま藩国防衛戦に出撃することとなった。初出撃では試験機5機が全機出撃、10基のKEMによる同時攻撃でアラダ3体を撃破する活躍を示し、藩国の窮地を救った。 防衛戦後は直ちに制式採用され、その後の生産はほぼ全てが黒曜の生産に振り向けられている。生産は実にターン7まで続けられており、名実ともに無名騎士藩国のシーズン1における代表機種と言えるだろう。生産数も多く、16機が稼働していた時期もあった。 無名騎士藩国では遠距離砲戦を重視する国風からペルシャ・サイベリアンの配備後も黒曜の配備を続けており、現在でも地上戦における主力機種となっている。汎用性でが最新機種に劣るとはいえ、遠距離砲戦能力では今だ引けを取らない。 **性能諸元 |頭頂高|7.92 m| |全幅|4.19 m| |重量|32.3 t| |速度|歩行時 40 km/h&br()ローラーダッシュ時 85 km/h| |行動距離|700 km| |固定装備|12.7 mm旋回機銃&br()三連スモークディスチャージャー×2| |レーダー|パルス・ドップラー方式捜索・追尾レーダー| |発動機|GE-04 タービン・エンジン| |補助動力|AP-04 大型超伝導バッテリー| |特記|肩部ステーションには空挺降下用フックを装着可能| **装備 ***04式76mm自動砲 &ref(76mm.jpg,,width=420,height=161) 中・遠距離用制圧兵器。KEMは弾数が少なく、また~2000mレンジでは威力に劣ることから開発された副武装である。マガジン式で弾種変更/再装填が容易であり、用途別に数種の砲弾が用意された。 主にチル・オズルクラスから対人までの目標に対して使用される。 |砲種|滑腔砲| |口径|76 mm| |砲身長|44 口径| |砲身数|1 門| |発射速度|12 発/分| |砲重量|4,687 kg| 弾種 ▼APFSDS(Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot/装弾筒付翼安定徹甲弾) |名称|04式76mm離脱装弾筒付翼安定徹甲弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式76mm自動砲| |完成弾重量|3.58 kg| |発射体重量|2.68 kg| |発射体長さ|340 mm| |侵徹体重量|1.73 kg| |侵徹体長さ|320 mm| |侵徹体直径|16 mm| |L/D比|20| |侵徹体材質|タングステン合金| |散布界|X軸で最大0.4 mil(1000mで0.4mの散布界)| |曳光剤|距離3200mまで発光| |初速|1,420 m/s| |有効射程|2,100 m| |最大射程|3,400 m| 対I=D・装甲車両砲弾。 同じ運動エネルギーを持つ砲弾でも、その径を小さく・長さを長くすれば侵徹長さ(目標装甲に食い込む長さ)を増大できる。しかし砲弾はその直径に対し一定以上長くすると飛翔中の安定性が悪くなり、質量が増大するために初速が遅くなる。この問題を解決するために開発されたのがAPFSDSである。 針状の侵徹体(penetrator)を砲腔と同じ直径の軽金属装弾筒(sabot)で包むことで全体の質量を軽くして初速を稼ぎ、装弾筒は発射直後に空気抵抗で分離・侵徹体だけが飛翔していく仕組みである。侵徹体の安定性問題は安定翼をつけることで解決されている。(といっても横風にやや弱く、遠距離での命中精度はAPに比べやや劣る) 1200m/s以上の速度域では、着弾部分の超高圧のために砲弾と装甲が固体と流体の中間的振る舞いを起こし、砲弾が先端から押し潰されながら装甲を押し広げていく。超高圧で押し潰された砲弾と装甲は一部溶解し、隙間から逆流して排出される。 なお、運動エネルギーが減少すると通常の貫通現象へと戻り、流体的振る舞いは見られなくなる。 ▼HESH(High Explosive Squash Head/粘着榴弾) |名称|04式76mm粘着榴弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式76mm自動砲| |完成弾重量|8.01 kg| |弾丸重量|6.73 kg| |弾丸長|382 mm| |炸薬|HMX 1.11 kg| |信管|短延期信管| |初速|440m/s| |有効射程|2,300m| 対人・対装甲車両弾。 薄い金属製弾体に炸薬が充填され、着弾して炸薬が潰れて広がったタイミングで起爆される。この状態で起爆すると装甲板内部に圧縮衝撃波が発生、さらに装甲裏面で反射して引張衝撃波となり、装甲版内部で圧縮・引張衝撃波が反射・合成を繰り返す。これが装甲板の強度を超えると装甲板が高速で剥がれて飛散、内部の人員や装備にダメージを与える。(ホプキンソン効果) なお、対象に直撃させなければ効果が得られないために直射で使用される。 -長所 --110mm程度の金属装甲の他、均一でさえあれば非金属装甲に対しても効果がある。 --全天候で使用出来る。 --安価である。 --初速が遅いために砲身にかかる負担が小さい。 --弾殻が薄いので榴弾ほどではないが、破片効果も期待出来る。 -短所 --構造上初速に劣るために射撃精度が他弾種と比べ低い。 --複合装甲に対しては極めて限定された効果しか望めない。これは異素材の境目で衝撃波が反射してしまう事による。装甲の裏側に高分子ライナーを貼り付けるなどするだけでも効果は大幅に減殺されてしまう。 ▼HE(High Explosive/榴弾) 諸元 |名称|04式76mm榴弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式76mm自動砲| |完成弾重量|8.56 kg| |弾丸重量|7.12 kg| |弾丸長|392 mm| |炸薬|HMX 0.82 kg| |有効区域|正面幅 35 m&br()縦深 25 m| |信管|二動信管、複動信管、近接信管| |初速|800 m/s| |有効射程|4,200 m| 対人・対物砲弾。 内部に炸薬が充填された砲弾で、炸裂によって弾殻を破砕・飛散させることで破片効果を与える。信管の組み合わせによって様々な効果を得ることができる。 MBTなどの重装甲目標には効果がない。 |二動信管|瞬発信管と延期信管の2モードを持つ信管。&br()瞬発モードでは1/10000~2/10000秒で、ほぼ着弾した瞬間に起爆する。地上攻撃で用いられる。&br()延期モードでは5/100秒で起爆する。これは装甲目標やトーチカ内部への攻撃で使用される。| |複動信管|時限信管と着発信管の2モードを持つ信管。&br()時限モードでは25~75秒で起爆する。これは空中起爆による曳下射撃で主に用いられる。&br()着発モードでは1/10000~2/10000秒で起爆するようセットできる。地上攻撃で用いられる。| |近接信管|内部に電波発振器を持ち、ドップラーシフトの変化によって目標への近接を探知・起爆する信管。掩体内部への攻撃の他、ある程度(対ヘリなど)の対空射撃にも使用することができる。| ***04式KEM &ref(kem.jpg,,width=420,height=153) |名称|04式運動エネルギーミサイル| |全長|4.03 m| |弾体直径|0.22 m| |乾燥重量|75.1 kg| |総重量|216.9 kg| |最終速度|2,100 m/s| |ロケットモーター&br()燃焼時間|5 s| |有効射程|5,800m| |最適交戦範囲|2,000 m~5,000 m| |推力|90.7 kN| |比推力|202 s| |運動エネルギー|165.6 kJ| 黒曜の主力装備である運動エネルギーミサイル(Kinetic Energy Missile)。運動エネルギーミサイルとは、通常ミサイルが炸薬によって目標を破壊するのに対し、ミサイルを超音速に加速して激突させ、その運動エネルギーで対象を破壊する兵器である。 76mmAPFSDSを上回る2100m/s(最高値)もの速度で激突し、質量も大きいためにその運動エネルギーは165kJにも達する。これは第1世界の120mm戦車砲のおよそ20倍の威力であり、APFSDSと同様に着弾面の流体的振る舞いを引き起こして貫通する。 ミサイル本体は高速・高加速すぎて高度な誘導装置を搭載できないため、I=D本体に誘導機能のほとんどを依存している。04式KEMの場合は本体FCSと目標を結んだ目視線とミサイルの誤差角を検出、胸部レーザー誘導装置によって目標への誘導を行う。 ・構造(左が弾頭部) |タングステンカーバイド弾芯|誘導装置|姿勢制御ロケットモーター|IMU(慣性測定装置)|主推進ロケットモーター|安定翼|レーザー受信装置|ノズル| 運用にはいくつかの制限がある。 ・発射から着弾までの約5秒間、I=D本体が標的を照準し続ける必要がある ・近距離では加速が不十分であるため、最低でも1.2秒、300mは離れて発射しなければ効果が臨めない。 ・雨、霧、煙が酷い場合、I=D側からのレーザ誘導が制限される ・ロケットモーターの排気煙で位置が暴露されるため、発射後は直ちに移動せねばならない ***04式35mm機関砲 &ref(35mm.jpg,,width=479,height=191) |名称|04式35mm機関砲| |口径|35 mm| |銃身長|40 口径| |使用弾薬|35x320 mm(通常弾、徹甲弾)| |装弾数|マガジン(60発)| |発射速度|300~400 発/分| |銃口初速|820 m/s| |有効射程|1,500~2,000 m| XNK-02では腕部直付けだった35mm機関砲を再設計、マニピュレータで保持出来るようにしたもの。 単射・連射・バーストの各モードを持ち、アサルトライフル的に運用される。 1000m以内の近距離戦闘ではよく使用された。 04式35mm機関砲付属榴弾砲 |名称|04式40mm榴弾| |形式|固定弾| |使用砲|04式35mm機関砲付属榴弾砲| |完成弾重量|1.18 kg| |弾丸重量|0.98 kg| |弾丸長|156 mm| |炸薬|HMX 0.12 kg| |有効区域|正面幅 15 m&br()縦深 10 m| |信管|二動信管、複動信管、近接信管| |初速|700 m/s| |有効射程|1,500~1,800 m| グレネードランチャー。04式35mm機関砲のオプション。 弾頭サイズが小さいために軽I=Dクラス以下の目標にしか効果がないが、対人制圧力は高かった。 ***04式短砲身12.7mm機関砲 &ref(12_7mm.jpg,,width=479,height=133) |名称|04式短砲身機関砲| |口径|12.7 mm| |銃身長|45 口径| |使用弾薬|12.7x101 mm(通常弾、焼夷弾など)| |装弾数|ベルト給弾(130発)| |作動方式|ショートリコイル| |発射速度|400~600 発/分| |銃口初速|574 m/s| |有効射程|500~700 m| 胸部に固定装備された旋回式機関砲。主に対人用途に使用される。短砲身であるため威力は低い。 ***04式電磁パイルバンカー &ref(ele.jpg,,width=454,height=160) |名称|04式電磁パイルバンカー| |全長|3944 mm| |重量|3,570 kg| |弾芯|単結晶タングステンカーバイド| |弾芯直径|71 mm| |弾芯全長|3,820 mm| |弾芯重量|2,740 kg| |作動方式|リニアレール| |動力源|AP-04P超伝導バッテリー×3| 近接格闘用装備。対I=D戦を意識して製作されたものであり、MBTクラスの装甲に対しては威力が不足する。 威力を補うためにローラーダッシュしながらの使用が推奨されている。 バッテリー3基の電力を使い切った後は充電が必要。 ***04式アタックシールド &ref(twin.jpg,,width=454,height=163)

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