外傷初期看護

部品構造


  • 大部品: 外傷初期看護(技術) RD:12 評価値:6
    • 大部品: 外傷の基礎知識と概要 RD:3 評価値:2
      • 部品: 外傷が示す状態
      • 部品: 外傷患者
      • 部品: 概要
    • 大部品: 技術内容 RD:9 評価値:5
      • 部品: ABCDEアプローチ
      • 部品: 病歴の聴取と緊急検査
      • 大部品: 多発外傷への対応 RD:7 評価値:4
        • 部品: 多発外傷とは
        • 大部品: 治療の原則と目的 RD:4 評価値:3
          • 部品: 救命(生命予後)
          • 部品: 機能予後
          • 部品: 美容的予後
          • 部品: 治療の優先順位
        • 部品: 呼吸管理
        • 部品: 循環管理



部品定義


部品: 外傷が示す状態

外傷とは、外力により生体組織が形態的及び機能的に障害されることをいう。状況に応じて患者は外傷特有の病態生理を有している。

部品: 外傷患者

患者は受傷直後から呼吸障害、循環障害、体液の変動、免疫機能の変化などさまざまな病態が発現しており、医療機関への搬入時にはすでにショック状態に陥っている場合も多い。

部品: 概要

外傷初期看護技術は、外傷患者を迅速に検査・治療するために必要な知識と技術のことを言う。外傷患者は外見だけで病態を判断できない隠れた傷の存在が或ることも多く、救命処置と前後して緊急検査も実施し病態把握に努め、医療チームが協働して緊急手術などの医療対応を行う必要がある。

部品: ABCDEアプローチ

airway(気道評価)、breathing(呼吸評価)、circulation(循環評価)、dysfunction of CNS(中枢神経障害の評価)、exposure & environmental control(脱衣と体温管理)を示す。一次救命と同じABCに見えるかもしれないが、このアプローチで見るのは「それらを脅かす要素」である。例えば気道確保ができない場合は気道内に異物がある可能性、循環を妨げる病態になっている場合はショック状態や心タンポナーゼが考えられるなど。初療状態の優先順位を示しているが、現場においてはほぼ同時進行のアプローチが必要であり、その知識を有している。

部品: 病歴の聴取と緊急検査

ABCの安定確保後に行われる。重要視されるのはアレルギー歴、服用薬確認、既往歴や妊娠歴、最後の食事と受傷機転や受傷現場の状況の確認である。また、外傷患者は外見だけは病態を判断できないことも多いため生理学的検査(採血)やCT,エコーなどの画像検査、心電図やカテーテル検査などのモニター検査などが緊急検査として行われ状態把握に努める。

部品: 多発外傷とは

同時に異なる2か所以上の臓器に損傷が起こることをいう。解剖学的に重症度が高く生命に危険が及ぶ傾向が高い。各臓器が同時に損傷して大出血を起こしているので場合によっては治療前に出血死もあり得る。

部品: 救命(生命予後)

先ずは命を取り留めることを主眼とし「救命(生命予後)」が大目標である。臓器の損傷場所を迅速に検索、優先して治療を行いその後の感染性合併症も対応していく。

部品: 機能予後

生命維持が明らかになった時点で、損傷臓器に伴う機能改善のための治療を開始する。一般にいう機能維持のためのリハビリ開始である。

部品: 美容的予後

あくまでも治療は社会復帰を目的として行われるため、若い女性のための形成外科的な治療も重要な治療の一環である。

部品: 治療の優先順位

優先順位が高いのは胸部外傷から腹部外傷、頭部外傷、骨盤骨折、四肢骨折である。出血速度などの個々の症例によっては順位を変更して治療する為、細やかな観察を行っている。

部品: 呼吸管理

胸部損傷が合併されている場合、状態によっては気管挿入と人工呼吸装置使用による呼吸管理が必要とされる。

部品: 循環管理

静脈のルート確保を行い、適切な輸液や輸血を行う。同時にバイタルサインの経時的な観察と尿量確認なども必要である。



提出書式


 大部品: 外傷初期看護(技術) RD:12 評価値:6
 -大部品: 外傷の基礎知識と概要 RD:3 評価値:2
 --部品: 外傷が示す状態
 --部品: 外傷患者
 --部品: 概要
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 --部品: ABCDEアプローチ
 --部品: 病歴の聴取と緊急検査
 --大部品: 多発外傷への対応 RD:7 評価値:4
 ---部品: 多発外傷とは
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 ----部品: 救命(生命予後)
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 ---部品: 呼吸管理
 ---部品: 循環管理
 
 
 部品: 外傷が示す状態
 外傷とは、外力により生体組織が形態的及び機能的に障害されることをいう。状況に応じて患者は外傷特有の病態生理を有している。
 
 部品: 外傷患者
 患者は受傷直後から呼吸障害、循環障害、体液の変動、免疫機能の変化などさまざまな病態が発現しており、医療機関への搬入時にはすでにショック状態に陥っている場合も多い。
 
 部品: 概要
 外傷初期看護技術は、外傷患者を迅速に検査・治療するために必要な知識と技術のことを言う。外傷患者は外見だけで病態を判断できない隠れた傷の存在が或ることも多く、救命処置と前後して緊急検査も実施し病態把握に努め、医療チームが協働して緊急手術などの医療対応を行う必要がある。
 
 部品: ABCDEアプローチ
 airway(気道評価)、breathing(呼吸評価)、circulation(循環評価)、dysfunction of CNS(中枢神経障害の評価)、exposure & environmental control(脱衣と体温管理)を示す。一次救命と同じABCに見えるかもしれないが、このアプローチで見るのは「それらを脅かす要素」である。例えば気道確保ができない場合は気道内に異物がある可能性、循環を妨げる病態になっている場合はショック状態や心タンポナーゼが考えられるなど。初療状態の優先順位を示しているが、現場においてはほぼ同時進行のアプローチが必要であり、その知識を有している。
 
 部品: 病歴の聴取と緊急検査
 ABCの安定確保後に行われる。重要視されるのはアレルギー歴、服用薬確認、既往歴や妊娠歴、最後の食事と受傷機転や受傷現場の状況の確認である。また、外傷患者は外見だけは病態を判断できないことも多いため生理学的検査(採血)やCT,エコーなどの画像検査、心電図やカテーテル検査などのモニター検査などが緊急検査として行われ状態把握に努める。
 
 部品: 多発外傷とは
 同時に異なる2か所以上の臓器に損傷が起こることをいう。解剖学的に重症度が高く生命に危険が及ぶ傾向が高い。各臓器が同時に損傷して大出血を起こしているので場合によっては治療前に出血死もあり得る。
 
 部品: 救命(生命予後)
 先ずは命を取り留めることを主眼とし「救命(生命予後)」が大目標である。臓器の損傷場所を迅速に検索、優先して治療を行いその後の感染性合併症も対応していく。
 
 部品: 機能予後
 生命維持が明らかになった時点で、損傷臓器に伴う機能改善のための治療を開始する。一般にいう機能維持のためのリハビリ開始である。
 
 部品: 美容的予後
 あくまでも治療は社会復帰を目的として行われるため、若い女性のための形成外科的な治療も重要な治療の一環である。
 
 部品: 治療の優先順位
 優先順位が高いのは胸部外傷から腹部外傷、頭部外傷、骨盤骨折、四肢骨折である。出血速度などの個々の症例によっては順位を変更して治療する為、細やかな観察を行っている。
 
 部品: 呼吸管理
 胸部損傷が合併されている場合、状態によっては気管挿入と人工呼吸装置使用による呼吸管理が必要とされる。
 
 部品: 循環管理
 静脈のルート確保を行い、適切な輸液や輸血を行う。同時にバイタルサインの経時的な観察と尿量確認なども必要である。
 
 


インポート用定義データ


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最終更新:2017年09月27日 00:25