まず、高等学校教職免許に必要な「教職に関する科目」を見てみましょう。

 教職入門
 教育の思想と原理
 児童・青年期発達論
 教育と社会・制度
 教育課程論
 各教科の指導法×2
 特別活動指導法
 教育方法・技術論
 生徒・進路指導論
 教育相談
 総合演習
 教育実習指導C
 教育実習Ⅰ(Ⅱ)

以上は全て必修科目となっています。

 ここでの中学校社会科との違いは、道徳教育指導法が存在しないことです。
つまり、高校の免許状のみを希望する学生は、道徳教育指導法を受講する
必要はありません。

 次に「教科に関する科目」について見てみましょう。
「教科に関する科目」については、注意が必要な点があります。
まず「教科に関する科目」のうち、歴史分野では…


が、定められています。これは、日本史の領域から1科目以上、
外国史の領域から1科目以上をそれぞれ履修する必要があります。

 2つ目に中学社会のみを取得する学生が注意しなければならないのは、
「教科に関する科目」の地理分野において、


が、定められています。これは、歴史分野と同じことですが、
人文地理の領域から1科目以上、自然地理の領域から
1科目以上をそれぞれ履修する必要があります。

 それぞれ履修しなければならない科目は、以上の他に

 地誌

の科目がありますが、こちらは難しいことを考える必要なく、
掲載されている科目を履修すれば大丈夫です。

※以上3つの科目群については、学習支援室で手続きを行うことで、卒業と
同時に免許状を取得する方法で必要とされている科目のみを掲載しています。
卒業後に各自で広島県教育委員会を訪問し、免許状を発行してもらう場合には
他学部学生が免許状を取得するために各々の学部で開講されている授業を履修
していても認定されます(詳細は教育職員免許状のページを参照)が、
地理歴史科について認定されている他学部開講の講義は省略します。

 高等学校の免許状のみを取得する場合は「教職に関する科目」23単位と
「教科に関する科目」20単位を取得し、その上でいづれかの科目をさらに
16単位以上取得し、合計59単位になることが法令上必要です。
 しかし、中学校「社会」と高校「地理歴史」の両方の免許状を取得する学生は
中学校と高校で必要とされている単位数と、認定されている科目が違うために、
注意が必要です。このことについては、社会科のページでご説明します。
最終更新:2009年04月11日 22:13