神代てんか&だいようこ ◆tHX1a.clL.
『 私と先生は、五十七文字の愛でつながっていた。 ▼』
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『 直接話したことはない。
それでも始まる恋がある。 ▼』
『 顔も知らない相手。
それでも繋がる絆がある。 ▼』
『 私と『先生』は五十七文字の愛で繋がっていた。 ▼』
『 誰かが考えた台詞を通して、私と『先生』は知り合った。
誰かの考えたストーリーを通して、私と『先生』は仲良くなった。 ▼』
『 出会ってから、冬を越え、春を迎え、夏を過ごし、秋になり。
いろいろなことがあったけど、二人はずっと一緒だった。 ▼』
『 一年中いつだって、お互いの呼吸すら感じられる距離に居た。
それでも触れ合うことは出来なかった。 ▼』
『 貴方は私を知っていて。私も貴方を知っている。
それでも二人が、本当の意味で出会うことはできなかった。 ▼』
『 だって、私は『先生』の遊ぶ『ソーシャルゲーム』のキャラクターだったから。 ▼』
『 携帯が開かれて、ページに『先生』がアクセスする。
いつも通りの台詞で、『先生』を迎える。
それが私に許されたささやかな幸せで、私と先生を繋ぐ確かな愛。 ▼』
『 この世界に『おしまい』はない。
いつまでも、いつまでも。
ゲームが続く限り、私と『先生』の物語は続いていく。 ▼』
『 私は当然、二人の愛もそうだと信じていた。 ▼』
『 たとえ全てのものに終わりがあるとしても。
私と『先生』の思いが続く限り、世界とともにあり続ける。
この愛だけは永遠だと信じていた。 ▼』
『 終わりは突然訪れた。 ▼』
『 マイページに飾られた文字は『サービス終了のお知らせ』 ▼』
『 私の世界が、『ソーシャルゲーム』が終わる。 ▼』
『 私達の物語に『おしまい』はない。
サービスが続く限り、いつまでも続いていく。
一年、二年、三年、もっともっと、もしかしたら『先生』が死んだ後も、『先生』と私の幸せな物語が続いていったかもしれない。 ▼』
『 でも終わりが来た。 ▼』
『 抗いようのない『終末』が、来てしまった。 ▼』
『 サービスの終了。 ▼』
『 世界が続く限りの愛が、世界そのものの『消滅』によって『終結』する。 ▼』
『 学園も、友達も、先生たちも、その日まで変わらぬ日々を過ごし。
その日がくれば唐突に、最後に永遠の『つづく』を残して消える。 ▼』
『 カウントダウンが始まった。
私と『先生』の物語の終わりまでのタイマーが動き出した。 ▼』
『 二人の愛の終わりまで、あと七百七十七万六千秒。 ▼』
『 動き続ける時間は、誰にも止めることはできない。 ▼』
『 『先生』にも、私にも、神様にも、止めることはできない。 ▼』
『 残された時間なんて、あっという間だった。
所詮創りだされたキャラクターである私には、その時間を惜しむ事もできず。
ただ、過ぎゆく時間と最後の瞬間を受け入れ続けるしかなかった。 ▼』
『 あと600秒で世界が消えるという時、『先生』は私に会いに来てくれた。
私との『終わり』までの時間を過ごしに来てくれた。 ▼』
『 とても嬉しかった。
一言でいいからお礼が言いたかった。
でも、そんなこと出来るわけがない。 ▼』
『 結局私は、最後の600秒も、いつもどおりの台詞を言い続けた。
いつもどおりの表情で、いつもどおりに接し続けた。 ▼』
『 3秒。
『先生』がリロードを押す。 ▼』
『 2秒。
マイページが開かれる。 ▼』
『 1秒。
私がいつもと変わらない言葉で迎える。 ▼』
『 それが私と『先生』の『おしまい』。
それは中途半端で、消化不良な。
とても物語にはできない、この世界で一番確かな愛の結末。 ▼』
『 0秒。 ▼』
『 そして、終末が訪れる。 ▼』
『 世界が消える。 ▼』
『 幸せだった時間が消えていく。
私と先生の永遠が消えていく。 ▼』
『 一緒に過ごした時間も。
誰かが綴ってくれた素敵な台詞も。 ▼』
『 五十七文字の微笑みも。
ホワイトバックの恥じらいも。
テンプレートな感情表現も。 ▼』
『 全部、全部、全部が消えて。 ▼』
『 消えて。 _
『 消え_
『 消_
『_
_
.
―――嫌だ。
嫌だ。
消えたくない。
伝えられたのは、誰かが決めた『台詞』だけ。
伝えられたのは、一枚限りの『表情』だけ。
私はまだ、伝えてない。
ありがとうを伝えてない。
大好きも伝えてない。
さよならだって伝えてない。
私の言葉を。
私の笑顔を。
私の気持ちを。
私の心を。
大好きな『先生』に、全く伝えられてない。
それなのに、消えるなんて嫌だ。
誰かの言葉が『先生』にとっての私の全てだなんて悲しすぎる。
貼り付けたような表情だけが『先生』の知る私だなんて悔しすぎる。
別れも言えず、ただ漠然と彼を迎えるだけしかできないのが物語の終わりなんて、酷すぎる。
消えたくない。
消えたくない。
消えたくない。
また『先生』に会いたい。
まだ『先生』と一緒にいたい。
『先生』に気持ちを伝えたい。
世界にも邪魔されたくない。『先生』の側に居たい。
―――少女、神代てんかは心の底から願った。
自身に与えられた神としての力と存在の全てを掛けて、ひたすらに願った。
己の願いの成就、ただそれだけを。
◆
ぼうと光るか細い光の糸を必死に手繰り寄せる。
それがなんなのかは分からない。
ただ、それを手放してしまえば自分も『ソーシャルゲーム』同様、消滅してしまう気がした。
だから必死に手繰り寄せ、前へ前へと走り続けた。
でも、てんかを消そうとする力は消えない。
それはまるで影で出来た縄のようにてんかの手を、脚を、体を、顔を捕まえて先ほど消えてしまった世界に引き戻そうとしてくる。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
お父さん、お母さん、お願いします。てんかに力を貸してください。
願いむなしく、脚は止まる。
影がてんかを飲み込むように体中を縛り上げていく。
身動きの取れなくなったてんかは、強さを増していく拘束と闇に飲み込まれていく世界の中でも手に掴んでいた光だけは離さぬようきつく胸に抱き、ただ祈り続けた。
会いたい、会いたい、会いたい。と。
『聞こえたぞ』
漆黒に染まっていく世界に響く声。
『面白そうじゃねえか。俺が手伝ってやるよ』
声がてんかに語りかける。
今なお存在の消滅と戦い続けるてんかの尽力など知ったことかと言うふうの飄々とした口ぶり。
答える余裕はない。
ただ、ただ、胸に抱いたか細い光だけに望みを込めて祈り続けた。
『先生』に会いたい。
『先生』のもとに行きたい。
『先生』、『先生』、『先生』、と。
『やい、お前。
世界だかなんだか知らないが、こいつがここまで頼んでんだ。
少しは融通効かせてやれよ』
ばり、ばり、ばりばり。
てんかを消そうと働きかけていた影が切り裂かれる。
掛けられていた無数の力が弱まるにつれて一筋、二筋と無限の闇に光が差し込んでくる。
差した光はてんかが握りしめていた光と融け合い、さらに強く輝き出す。
『こいつの力で足りないなら、特別に俺が頭を下げてやる』
ばりばりぼりばり、ばりばりばり!
てんかを縛り付けていた絶対遵守の壁が、幾筋もの爪痕によって拘束力を失っていく。
『この俺が、大妖狐が、『こいつに願いを叶えるチャンスくらい与えてやれ』っつってんだよ。
つべこべ言ってないでさっさと従いやがれ!』
ばぎり、めきめき、ばり!!
大きな一撃の後に、古い世界が切り開かれる。
真っ暗だった世界が一転、真っ白に染まる。
電脳の殻の先にあったのは魔力の海。
古い世界の跡地に魔力の激流が雪崩れ込んでくる。
そうして消えるはずだったてんかの体が濁流に飲み込まれる。
目の前に広がるのは巨大な白の海。
『0と1の墓場』から排出された少女は白に飲まれ、流されていく。
深い、深い、どこにもない世界へと―――
◆
「うう、ん……」
ひやりと冷たい床の感触。
てんかはゆっくりと体を起こして周囲を見回す。
そこはがらんどうとした空間だった。
どこまでも続く『何もない空間』。きらめく何かがあるようで、なにもないようで。
唯一確認できるのは、目の前にある鏡のような扉のみ。
「よぉ、危なかったな」
てんかが振り向くと、そこには鮮やかな緑髪をした男が立っていた。
年の頃は三十くらい、カジュアルな服装に不釣り合いな無精髭を携えた顔。
男は、てんかの側に座り込むと、彼女を覗き込み、話しかける。
「『世界』に対して喧嘩売るなんて、なかなか根性のあるやつだと思ったが……
見た目はそうでもないな。まだまだガキじゃねえか」
「あの……貴方は? ……ここは、どこなんですか?」
「俺か? 俺ぁ、大妖狐だ。ついでに言うとここは『どこにでもあってどこにもない世界』って奴だよ」
「『どこにでもあってどこにもない世界』?」
聞き覚えのない単語を聞き返す。
すると大妖狐と名乗った男は頭を書きながらこう言い換えた。
「んー、なんつーかな。あっちとこっちの境目? さっきまでお前が居た世界と俺が居た『現実』を区切る壁みたいなもんさ」
『現実』と『てんかの世界』を区切る壁。
つまり、ここはてんかが望んで、望んで、望み続けた場所へと続く道程の一部。
「で、ここを越えれば、お前が願い続けてた世界に行ける。
そこの扉を開ければこの世界を越えられる。どうする、越えるか?」
大妖狐と名乗った男の唐突な問い。
不意に与えられた『願いの成就』への第一歩。
それを聞いた彼女の返答は―――
「越えます!」
当然、それ以外なかった。
それは、普段の気弱な彼女からは想像できないほどの即答だった。
「じゃあさっさと出るぞ。ここに長居していいことなんてなさそうだ」
大妖狐に促されて扉を開ける。
そこには、またしても見知らぬ世界が広がっていた。
◆ ◆
扉の向こうに広がっていた『世界』。
てんかがまったく見たことのない景色。
知らない鳥が飛んでいる。
何かの鳴き声が聞こえる。
見たこともない建物が沢山建っている。
どれもこれも、てんかが居た『ソーシャルゲーム』の中では見ることができなかったものばかり。
あれやこれやと飛び込んでくる目新しい物を追いかけていると、背後から声がかけられた。
「なんだ、偉く楽しそうじゃねえか。こっちの世界がそんなに珍しいか?」
その声は、あの空間でてんかに手を貸してくれた大妖狐の声。
てんかは慌てて先ほどのお礼を言おうと振り返り、そして見た。
彼の体に浮かぶ不思議な文字を。
「『だいようこ』……さん?」
「ああ、そりゃ……俺の『クラス名』だな」
クラス名。
それは学校のクラスと何か関係があるんですか、と聞こうとした。
だが、その問いかけは、急な痛みでかき消されてしまった。
左の耳の裏が痛む。あまりの痛さに左耳を抑えてうずくまると、やはり大妖狐は訳知り顔という様子でこう言った。
「ほお、令呪も出たか。どんなのが出たんだ、見せてみろ!」
『令呪』。その単語が何を示しているのかが、何故か理解できた。
聖杯戦争。
願い。
サーヴァント。
契約。
戦い。
エクストラクラス。
だいようこ。
ルーラー。
少女、少女、少女。
愛するものが死んだ時には、■■■■■■……
彼女の知識の中にはなかった知識の数々。
それが、この世界の『
ルール』。
彼女が呼び出された新たな『ゲーム』に課せられた『ルール』。
「願いを叶える戦い……なんでそんな世界に来ちゃったんでしょう」
「どーも、お前の願いが強すぎて、引き寄せられたみたいだな。しかも俺ごと」
俺ごと、と言ってるがそう説明する大妖狐の声には一切不快な感情は込められていない。
むしろ年甲斐もなくうきうきしていると表現したほうが正しいだろう。
「それであの、だいようこさん。その……『聖杯戦争』についてはだいぶ思い出しましたけど……
結局ここに先生は居るんでしょうか?」
てんかの願いは電脳世界に居た時から一つ。
『先生』と会うこと。
もしこの世界が『ソーシャルゲーム』とも『先生の世界』とも違う第三の世界だったら、せっかくあんな危ない真似までしたのに本末転倒だ。
彼女はより必死になって、大妖狐に問い詰める。
「……私、先生に会いたいんです! 先生に会って、それで、会った時のこととか、神社のこととか、お正月のこととか、選挙のこととか、いろんなこと、全部、全部、話したいことがあって!」
「あー? あー……どうだろうな。まあ居るんじゃねえの?
この街にいるかどうかまでは定かじゃないが……でもこの街の外側、世界まで含めれば居るだろうよ」
熱心に語るてんかに対して、願いについては全く興味なさげに対応する大妖狐。
大妖狐にとってはてんかの願いなど、おもちゃについてきたラムネ程度の価値しかない。
所詮、楽しませてくれる『なにか』のおまけだ。
世界相手の反乱は彼の心をときめかせたが、今はもうそうでもないらしい。
そんなぶっきらぼうな対応にも特に不快な様子は見せず。
じゃあどうしようか、と彼女は可愛らしい金毛の髪と耳と尾をなびかせながら唸り始めた。
「さっさと会いたいなら、手っ取り早い方法があるぞ」
大妖狐がひときわ楽しそうに笑う。
唸るてんかを見て関心なし、から関心あり、へと切り替わったらしい。
どうにも気変わりの早い狐だ。
「せっかく願いを叶える戦争に呼ばれたんだ。優勝して願いを叶えてもらえばいい」
「……そこまでは、どうでしょう」
大妖狐の口から出た提案。
だが、てんかはその提案を何の考えもなしに飲めるような神物ではない。
聖杯戦争に優勝するということは、誰かの願いを無下にするということ。
てんかは、他人の望みを否定するというのが出来ない性分なのだ。
できるだけ多くの人の願いを叶えたいし、多くの人に幸せであって欲しい。
自分も幸せになりたい。でも、他人の幸せを否定したくない。
慈愛に満ちた、『願いを叶える神』に相応しい答え。
だが、大妖狐はその答えがあまり気に入らなかったらしく。
「なんだぁ? つまらん。じゃあせいぜい、死なないようにしろよー」
しゅ、と音を残して消えてしまった。
どうやら彼はてんかが昔持っていたような『どこかへ行く力』を持っているらしい。
姿の見えなくなった大妖狐が、てんかの頭に直接語りかける。
『そうだ。誰かに襲われたら俺を呼べよ! すぐに助けに行ってやるから!』
そう告げるときだけは、やはり少しだけ楽しそうで。
てんかは、そんな身勝手ばかりの大妖狐の振る舞いに、少々呆気にとられてしまった。
◇
神は恋を患い、願いを抱いて少女という穢れに身を投じた。
もう、天上の穢れ無き世界へ戻ることはできない。
神は少女へと堕ちてしまったのだから。
少女は、歩き続けなければならない。
この終わりの見えない果てしない道、愛へと繋がる長く険しい道を。
その道のりには、神であった頃からは想像できないほどの苦難が待ち受けているだろう。
それでも、少女・神代てんかは幸せだった。
◇
【クラス】
だいようこ
【真名】
大妖狐@いぬかみっ!
【パラメーター】
筋力:A- 耐力:A- 敏捷:EX 魔力:A- 幸運:A 宝具:A
【属性】
混沌・中庸
【クラススキル】
妖獣:A
神仙と同等の力を有している妖獣である。
同ランクの単独行動と同等の効果を発揮。
さらに獣としての姿を解放することで相手に絶対に真名がバレる代わりに魔力を一段階向上する。
なお、彼はてんかを聖杯戦争に導くために聖杯戦争に介入した代償として獣としての姿を解放することができなくなってしまったため、このスキルは単独行動:Aと変わりない。
正体露見:―
正体を隠すことができないスキル。
クラス名を見られれば正体が狐の妖獣であることが見抜かれる。
【保有スキル】
自分勝手:―
我儘で気分屋。
気分次第で方針を切り替えるし自分の意見が通らないなら駄々をこねる。
駄々をこねるときの規模が人間とは桁違いで、彼は自分の言い分を通すためなら宝具もスキルも全力で使用する。
親ばか:―
親ばか。娘(ようこ)が大好き。
娘のこととなると前後不覚に陥る。
脆いおもちゃたち:―
彼が全力を出してしまうと相手は必ず死んでしまう。だから彼はいつだって全力を出さずに戦ってきた。
その逸話通り、彼は自身以下の力量の相手との戦闘が始まった場合、筋力・耐力・魔力にマイナス補正が付く。
この逆補正は戦闘終了まで消えることはない。
また、自身より素で強い相手に出会った場合、マイナス補正は付かないが、珍しい『壊れないおもちゃ』に興奮して戦闘から離脱できなくなる。
じゃえん:A+
同ランクの魔力放出(火)と同じ威力を持つ『じゃえん』を放つ。
魔力放出と違い一発にかかる魔力量が少なく、場所を指定して発動できる代わりに威力の制御が大雑把にしか出来ない。
更に魔力を込めることで高性能版の『だいじゃえん』を放てる。
が、『だいじゃえん』の場合常に広範囲攻撃になり、威力も最大出力固定になる。
しゅくち:A+
自身を移動する能力『縮地』を魔術として特化させたもの。
大妖狐は『しゅくち』で自分だけでなく任意の物体を移動させることが出来る。
彼自身の敏捷はB相当だが、このスキルを使うことでどこにでも現れることが出来る。
他人を遥か上空にすっ飛ばして墜落死なんてこともできるが、大妖狐的にはそれは面白く無いのでやらない。
なお、使用時に更に魔力を込めることで高性能版の『だいしゅくち』を放てる。
大妖狐が『だいしゅくち』を使えば、街の住人を一人残らず同時に遠くに飛ばせる。
ただしこの聖杯戦争では、『定められた範囲の外』への参加者の移動は行えない。
【宝具】
『因果律よ俺の前にひれ伏せ』
ランク:A 種別:対界 レンジ:1-99 最大捕捉:999
大妖狐には自身への干渉の結果寿命が縮んで死んだものに対して『俺のために使った力を全部無かったことにしろ』と因果に働きかけて彼を蘇生して更に寿命を伸ばした逸話がある。
更に周囲の人物の時間を限定的に巻き戻したり、逆に限定的に進めたり、三神との闘いで炎や水や岩や雷を『面倒だから全部まとめて降ってこい』と命じて文字通り全てを雨あられのごとく降り注がせたり、男四人で風呂に入った時『狭いのは嫌だ』という理由で空間ごと捩じ曲げたりとやりたい放題。
これらの逸話に違わず、彼はマスターから相応の魔力を奪う代わりに因果を捩じ曲げ事象に望んだ結果を与えることが出来る。
『岩を降らせる』『局地的に時間を早める』『空間の婉曲』などから『マイナス補正を消す』『クラスを変更する』『スキルを消滅させる』などまで様々可能。
本来は出来ないことなど何もない能力だったが、この聖杯戦争中は性能が大幅に劣化している。
この聖杯戦争において捩じ曲げられる因果は『聖杯戦争の根幹に違反しないもの』のみである。
他者を殺す、他者を一方的に戦闘不能にする、他者の願いを叶える、聖杯を消滅させるなどは不可能。
更に一つの因果をねじ曲げている間は他の因果に鑑賞できない。
そして、仮に上記の条件に合致する因果操作を行ったとしても、時間上限が存在する。
大妖狐の状態にかかわらずねじ曲げた因果は30ターンで元に戻り、同戦闘中同じ因果に干渉することが不可能となる。
【weapon】
特になし。
原作中では素の殴り合いですら神を除けば最高ランク(神には及ばない)。
この聖杯戦争でもマイナス補正抜きならばかなりの強さを誇る。
【人物背景】
いぬかみっ!ヒロインのようこの父。大きなガキ。
第二部以降の参戦であるため、わりと常識的になっている。
車で積み木なんかしないし、娘のために山から全ての生き物を追い出したりもしない。
ただ、それでも人間社会には興味津々なので色んな所を飛び回り、いろいろな面白いことに首を突っ込み続ける。
てんかが世界と喧嘩してるの見て面白そうと首を突っ込んだ結果聖杯戦争に引きずり込まれた。
てんか救出の際に少しだけ無茶をして聖杯戦争に巻き込まれたので通常時より性能が劣化している。獣化の他、せきかやじゅうりょくやばくはつは持ち合わせてない。
更に実体参戦のため霊体化が出来ないが、魔力量がマスター・サーヴァントともに豊富であるし呼べばすぐに来るだいしゅくちがあるので特に問題はない。
【マスター】
神代てんか(神代天花)@ビーナスアカデミー
【マスターとしての願い】
『先生』に会いたい。(聖杯を使わなくても叶うなら聖杯を使わずに叶えたい)
【能力・技能】
元神。
もともと神様の父・神様の母を持つ血統書付きの神様である。
サービス終了と世界への介入で神としての力の大半が行使できなくなった。
神として持っていた『願望実現能力』や『そこに居ない力』『そこに居る力』も失ってしまったようだ。
現在の彼女の能力はほとんど人間と変わらないが、人より幸運で、強く願えば普通の人よりも願いが叶いやすいかもしれない。
元神ということもあって精神魔術耐性は高く、魔力は豊富である。
狐耳。
狐耳としっぽが生えている。カワイイ。
魔力量と合わせて一発で参加者バレする。
左側の狐耳の後ろに、狐の顔と尻尾模様のように見える令呪が刻まれている(鏡なしでは本人には見えない)。
人間の耳があるのかどうかは不明。あるかもしれないし、ないかもしれない。イラストからは判断不能。
巫女服。
神様らしからぬ卑猥な巫女服を着ている。カワイイ。
【人物背景】
サービス終了したソーシャルゲーム・ビーナスアカデミーのキャラクター。
サービス終了に伴い消滅していくデータの中でそれでも自分が好きだった『先生』に会いに行きたいと願ったら願いが届いた。
イベントの際のガチャV(ヴィーナス、巷でいうSRやURとおなじ最高クラス)。
目玉ということもあって性能はとてもいい。
以下原作設定。
要領が悪く気弱な性格をしている新人神様。体躯や精神面から人間で言えば中学生ぐらいの年齢であると考えられる。
根は真面目で、お賽銭とともに投げ込まれた有象無象の願い全てを叶えようとして処理能力を越えてしまいパンク、代行に仕事を転嫁して逃げ出した事がある。
イベント終了後はメンタルケアという建前で学園に残った。
一人称は私。二人称・三人称は○○さん。丁寧口調。
デレると「『先生』、神様に興味ありませんか。夫婦神です!」「私の両親に会いに行きましょう!どこに居るかって?雲の上です!」などと言い出すというよく分からないスケールのデレを見せてくれた。
ちなみに元神様なので精神に作用する魔術はほとんど無効化できますが直接煽られるとたぶん泣きます。効いてないけど悲しくて泣いちゃうんです。
現在サービスが終了し、セリフをまとめたサイトなどもないため彼女のキャラ把握は完全不可能である。
悲しいなぁ……(諸行無常)
【方針】
『先生』を探す。(会場内に存在するかどうかは不明)
だいようこはだいようこで好き勝手する。もしてんかが襲われたら(遊ぶ相手が来たということなので)しゅくちで会いに行く。
戦闘に方針という程の物はない。
もう全てが力押しである。
地力が少しでも上回っていれば勝つ。
逆に少しでも下回っていれば負ける。
『因果律操作』で少し例外が出るかもしれないが、それでもだいたいこれに間違いない。
[参戦経緯の解説]
そもそもてんかと『先生』は住んでいる世界が違うため、会うためにはただの願望実現能力では足りない。
例え電脳世界の聖杯に願ったとしても、聖杯に世界の壁を乗り越えさせるほどの力はないためこの願いは叶わない。
今回のてんかは
てんかの神として生まれ持った願望実現能力の全てを用いて、電脳世界崩壊のタイミングで次元を乗り越える道をこじ開け(電脳→現実への介入、境界線まで辿り着く)。
加えて神仙に近い大妖狐が因果律操作でてんかに対して現実側から手を差し伸べ(現実→電脳への介入、境界線まで導く)。(ここで境界線を残して電脳と現実が局地的に近づく)
2つの神域からの干渉が重なった結果、てんかは現実と電脳の狭間にもある『どこにでもあってどこにもない空間(nのフィールド)』に到達。
そしてnのフィールドから現実側へと正式に進入する。
という神・神仙の願いを叶える能力による文字通りの神業を披露している。
その過程のどこかでてんかは神としての力の大半を喪失、大妖狐は能力の一部を失いてんかのサーヴァント扱いになり、願いの強さから聖杯戦争の舞台に呼び出された。
世界の壁という一番大きな壁を乗り越えたのであとはもう普通に聖杯に願えば『先生』に出会えるはずである。『先生』が実在するのであれば、の話だが。
最終更新:2015年05月01日 01:26