IDトラップ

まず、「IDトラップ」とはなんなのか、大まかに説明してみようかと思う。


…なんて誇らしげに語るのも馬鹿馬鹿しい。何が「IDトラップ」だ。阿呆か自分。


ただ、ブクマだとかダイアリだとか、その他のアミューズメントコンテンツだとか、一切合切が全て共通の ID を媒介として供給されるはてなならではのものである、と言ういいかたはできるかもしれない。と言うか、はてなで唯一、ユーザーの手による防御を可能としているハックかもしれない。(「はてなメッセージ」も相当えぐいが。)

要は、対象 ID がダイアリを読みに来るような状況を整えておいて、ダイアリをプライベート設定、且つその対象ユーザーのみを「閲覧許可ユーザー」にしておき、その時間帯にアクセスカウンターが回ればその ID ユーザーがダイアリにアクセスしたことが特定できる、ということである。

これがどういうことかというと、いろいろなケースが考えられるが、例えばこう。
2つ以上のはてな ID を使用して、その片方で悪さをしている人物がいたとする。こうした場合、悪行専用の ID のほうに何を言っても埒があかない。その悪行専用 ID は、「ほんとうのじぶん」とは切り離された状態にあるわけで、何を言われようが痛くも痒くもない、という心理状態に持ち込むことが可能だからだ。その ID を破棄する際、今までの蓄積もろとも破棄する必要が無いという気安さもあるだろう。一方でその人物にとって、日常メインで使用している ID と悪行専用 ID を紐づけられることは、非常にまずい場合が多いと考えられる。
ここではてなの場合は、ひとつの ID でもって種々のサービスを利用する形になっているから、普段はメインの ID でログインする必要が何かと出てくる。普段はメインでログインしっぱなし、という人も多いであろう。目の前に 2台の PC があるのでもない限り、必要に応じて、ログオフし、ログインし直す、という作業を行うことになる。この「ID 切替」という作業が、慌てるとミスりやすい部分である。私も似たようなケースでは、昔、送信するメールアドレスをよく取り違えて、プライベートのメールアドレスで仕事の書類を送信してしまったり、ということをやらかしたものだが、大体同じようなことである。
このケースの場合ではつまり、「ついうっかり、メインでログインした状態のままダイアリにアクセスしてしまうミス」を待つ、ということである。馬鹿馬鹿しい話なので、これ以上詳しく書く気はあまり無い。


なお、「2つの ID」の内容については、メインアカウントにぶら下がる形で 3つまで取得できる「サブアカウント」を使用する場合と、本来はてなの規約では禁止されている「別アカウント」を使用する場合とがある。前者は規約上においては問題ない行動であり、後者ははてなの規約違反にあたる、という違いはあるが、実質的には、どちらでも同じことである。複数アカウント取得禁止に関してはてなの規約では「登録ユーザーは1人につき唯一のメインアカウントを保有できるのみとします。」とあるが、「1人」の定義が為されていない以上、残念ながら実質的に制限は無い。また、「駄目といわれてもできるんだからやってみた」というような不貞の輩が世の中には存在する以上、「ダメ。絶対」と叫んだところで、それが可能なシステムが目前にあれば「やってみてしまう」連中を有効な抑止力・防御システム無しで止めることはできない。事実、サブアカウントとおぼしき ID による「人力検索はてな」における横暴とか、多重アカウントを悪用したと考えられるブックマークスパムなどの発生、といったような「厄災」が、はてなでは しばしば見られたりしているようだ。



余談は以上。


で、時は少々遡る。2008年01月07日 月曜日、夜。


気味が悪いほどのシンクロ率


私は、goodoldppsdays なんて知らない。というか、知らなかった。…いや、正確には、そういえばはてなセリフでそんな名前の奴もいたかもしれないなあ、程度。メールソフトの差出人欄にこの名前を見ても、「誰だこいつ」ぐらいにしか思わなかった。正直、「思い当たるフシ」は、全くなかった。
もし、この人物が、私のことをよく知らず、またほんとうに evil_libra のこともよく知らず、それでもって

少し人間関係に疲れていらっしゃるのかもしれませんね。

なんて発言をしたのであったら、これは相当重症な KY だ。というか、普通の神経では、ありえない。
つまり、あのはてなハイク投稿は、私のことならびに evil_libra のことをあらかじめよく知っている(つもりの)者が、私に読ませるため、というよりは、はてなハイクを見ているはてなユーザーに喧伝するために書かれたと考えるのが妥当。要するに、私に対して奸計を弄したということだ(それが賢いことかどうかはともかくとして)。その強力な(負の)モチベーションは一体どこから来るのであろうか。
可能性は以下のとおり。

  1. goodoldppsdays は過去、なんらかのかたちで私に恨みか、あるいはそれに近い感情を抱いた。
  2. goodoldppsdays は evil_libra のシンパである。
  3. その両方

いずれにせよ(後述の理由から 2番の可能性は一般的には否定させるわけだが)、私としてはこの goodoldppsdays を名乗る人物について知らなさ過ぎる。そこで、「何者なのか」を知るために goodoldppsdays の公開しているはてなダイアリを見てみると、これがまたなんと ものの見事なシンクロ率。
何が、って、evil_libra とのシンクロである。

  • はてなのサービス大好き、はてなスタッフ大好き
  • はてなセリフ大好き
  • 「はてなセリフジェネレータ職人」を侮辱することは許さん!という声高なアピール
  • はてなセリフからの「撤退」
  • 情報を発信している場所(「ところでそいつは、どこに棲んでるの?」参照)
  • ネットから姿を消した時期(「「evil おやすみ中」のその理由」参照)
  • 息苦しい文体、独特の(稚拙な)文章のリズム
  • etc. etc....

これはもう、別人と考える方が難しいという様相を呈してくる。

ただ、断定は非常に危険である。本当にただのかわいそうな人なのかもしれない。それに、まあ言ってしまえば「安いカムフラージュ」など簡単なことだが、過去のはてなセリフにおいて goodoldppsdays も軽く evil_libra に標的にされていることを確認済。

その当時、 evil_libra が私のダイアリに来ては☆やブクマをしつこく付けていることは判っていたので、とりあえず何もしないよりはましだろうという適当な思いでもって、私はダイアリをプライベート設定にした。日が替わって 1月8日 深夜1時頃。

このとき、goodoldppsdays を閲覧許可リストの中に入れておいた。勿論 evil_libra は 入れていない。

因みにこのとき、閲覧許可リストには ほかの ID も入っていたが、ほかの人は、普段から大体決まったローカルホストを使用してアクセスしてきていることが判っている人だけであった。(東海地方 1名、仙台 2名、埼玉 1名、23区内 1名、ocn ユーザー 1名)。この誰もが「J:COM」(***-***-***-***.rev.home.ne.jp)を利用していないことは確認済みである。


そして夜が明ける。かかるはずのないものが、かかっていた。


浅い眠りから覚め、がたがた震えながらエアコンを起動する。PC の画面が暗い部屋に光る。ひととおり巡回する中、「はてなカウンター」のアクセスログに、見たくもないのに見慣れてしまったその数字の羅列があった。

2008-01-08 04:34:44 	http://d.hatena.ne.jp/owl/ 	Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.8.1.11) Gecko/20071127 Firefox/2.0.0.11 	ja 	1280x768x32 	210-194-98-58.rev.home.ne.jp 	 
2008-01-08 04:31:51 	http://d.hatena.ne.jp/owl/ 	Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.8.1.11) Gecko/20071127 Firefox/2.0.0.11 	ja 	1280x768x32 	210-194-98-58.rev.home.ne.jp 	 


リファラが空欄になっている。URL 直打ちか、ローカルブックマークからのアクセスだろう。ここが空欄ということは検索サイトのキャッシュからのアクセスでないことが明らか。 1280×768 という画面サイズは結構珍しい。最新版 Firefox を使用している人など巷に溢れかえっているが、どこかの誰かは日記で「Firefox をインストールしました。。!」なんて書いていたよな。

それより何より、evil_libra がこの年末からずーっと使用してきていたローカルホスト(枝番まで同じ)で、なんでプライベート設定のはてなダイアリにガチでアクセスできているのだ。これまでの evil_libra のアクセス状況からして、カウンタだけ回す知識・テクニックがあるとは到底考えられない。となれば…理由はひとつ。

     ようこそおいでませ、goodoldppsdays !(もっとも、歓迎など微塵もしていないが)

いや、家族という可能性もまだあるよ。(そんな一家、とてつもなく嫌です。家族タッグで罵倒って。)



えーと、こういうときの常套句、あったよな。なんて言うんだっけ。えーとえーと。
ああそうか。











ごめん、特定した












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最終更新:2008年02月17日 02:37