Todarodes pacificus
コ 下校会話
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下校会話
教会の伝説1
●●「ねぇ、
学校の教会に
伝説があるって、
知ってる?
琥一「伝説?
あぁ。
おとぎ話みてーなあれか?
●●「そう。
王子様とお姫様が
再び巡り合って……
琥一「ククッ……
●●「あ、笑った。
琥一「笑うだろ、そりゃ。
王子様ってよ……
●●「もう、いい。
琥一「怒んな。
うちの親父の話じゃ、
あの教会、外国から
持ってきたもんらしい。
●●「外国から?
琥一「戦後、モノが無い時代に、
わざわざ船で運んだんだと。
元はどっかの森の中にあった
とんでもなく古い建物らしい。
●●「へぇ……
琥一「まあ、うちの親父は
土建業だからな。
そのあたりの話は詳しい
みてぇだな。
●●(……と、いうようなことを
話しながら下校した)
学校の教会に
伝説があるって、
知ってる?
琥一「伝説?
あぁ。
おとぎ話みてーなあれか?
●●「そう。
王子様とお姫様が
再び巡り合って……
琥一「ククッ……
●●「あ、笑った。
琥一「笑うだろ、そりゃ。
王子様ってよ……
●●「もう、いい。
琥一「怒んな。
うちの親父の話じゃ、
あの教会、外国から
持ってきたもんらしい。
●●「外国から?
琥一「戦後、モノが無い時代に、
わざわざ船で運んだんだと。
元はどっかの森の中にあった
とんでもなく古い建物らしい。
●●「へぇ……
琥一「まあ、うちの親父は
土建業だからな。
そのあたりの話は詳しい
みてぇだな。
●●(……と、いうようなことを
話しながら下校した)
教会の伝説2
●●「ねぇ、
学校の教会の伝説、
聞いた?
琥一「聞いたも何も、
有り過ぎなんだよ、伝説が。
●●「そうだよね……
もう何が何やら。
琥一「最近聞いたのは……
おぉ、そうだ。
●●「なに?
琥一「氷室がいんだろ、
学年主任の?
●●「氷室先生?
琥一「どうも、
アイツが一枚噛んでるらしい。
●●「一枚噛んでるって……
琥一「アイツは実はロボットで、
3年に一回、教会の地下で
メンテすんだと。
●●「まさかぁ!
琥一「だよな?
でもよ……
琥一「実はロボってとこは、
案外あるかも知れねぇ……
●●(……と、いうようなことを
話しながら下校した)
学校の教会の伝説、
聞いた?
琥一「聞いたも何も、
有り過ぎなんだよ、伝説が。
●●「そうだよね……
もう何が何やら。
琥一「最近聞いたのは……
おぉ、そうだ。
●●「なに?
琥一「氷室がいんだろ、
学年主任の?
●●「氷室先生?
琥一「どうも、
アイツが一枚噛んでるらしい。
●●「一枚噛んでるって……
琥一「アイツは実はロボットで、
3年に一回、教会の地下で
メンテすんだと。
●●「まさかぁ!
琥一「だよな?
でもよ……
琥一「実はロボってとこは、
案外あるかも知れねぇ……
●●(……と、いうようなことを
話しながら下校した)
教会の伝説3
琥一「おい、
教会の伝説、仕入れてきたぞ。
●●「仕入れて?
……どんなの?
琥一「秘密結社だ。
●●「…………
琥一「ステンドグラスがよ、
ほら、あれだ、コードか?
そんなもんになってるらしい。
●●「暗号ってこと?
琥一「おぉ、それを中世から
秘密結社が守ってやがんだ。
バレたら、
世界の終りらしいぞ。
●●「大変だね、それは……
琥一「おい。
なんか、気のねぇ返事だな。
いいか、秘密結社だぞ?
世界の終りだぞ?
●●(……と、いうようなことを
話しながら下校した)
教会の伝説、仕入れてきたぞ。
●●「仕入れて?
……どんなの?
琥一「秘密結社だ。
●●「…………
琥一「ステンドグラスがよ、
ほら、あれだ、コードか?
そんなもんになってるらしい。
●●「暗号ってこと?
琥一「おぉ、それを中世から
秘密結社が守ってやがんだ。
バレたら、
世界の終りらしいぞ。
●●「大変だね、それは……
琥一「おい。
なんか、気のねぇ返事だな。
いいか、秘密結社だぞ?
世界の終りだぞ?
●●(……と、いうようなことを
話しながら下校した)
琥一くんの誕生日
●●「そうだ、
琥一くんの誕生日、
もうすぐだよね?
琥一「誕生日だ?
……おぉ。
そう言えば、
そんなもんがあったな。
●●「そんなもんって……
なんか、嬉しくない?
琥一「くだらねぇ、
歳食うだけじゃねぇか。
●●「それはそうだけど、
おめでたいことなんだし。
もうちょっとこう——
琥一「はいはい、めでてぇなぁ。
これでいいか?
●●「もう、可愛くないなぁ!
誰からも
プレゼントもらえないよ?
琥一「あ?
なんかくれんのか?
じゃ、よこせ、ほら。
●●(どうだろう、この態度……)
琥一くんの誕生日、
もうすぐだよね?
琥一「誕生日だ?
……おぉ。
そう言えば、
そんなもんがあったな。
●●「そんなもんって……
なんか、嬉しくない?
琥一「くだらねぇ、
歳食うだけじゃねぇか。
●●「それはそうだけど、
おめでたいことなんだし。
もうちょっとこう——
琥一「はいはい、めでてぇなぁ。
これでいいか?
●●「もう、可愛くないなぁ!
誰からも
プレゼントもらえないよ?
琥一「あ?
なんかくれんのか?
じゃ、よこせ、ほら。
●●(どうだろう、この態度……)
体育祭
●●「もうすぐ体育祭だね?
琥一「まあな。
●●「あっ!
まさかまた——
琥一「サボるとは言ってねぇだろ。
顔ぐらいは出してやる。
ガミガミウルセーのが
2人もいるからな。
●●「2人って、わたしと?
琥一「大迫だ。
体育の教師とつるんで、
単位握ってやがんだ。
●●「参加しないと、
体育の単位もらえないの?
琥一「そういうことだ。
ったく……
奴ら、やりたい放題
しやがる。
●●(それは大迫先生の
セリフだよ……)
琥一「まあな。
●●「あっ!
まさかまた——
琥一「サボるとは言ってねぇだろ。
顔ぐらいは出してやる。
ガミガミウルセーのが
2人もいるからな。
●●「2人って、わたしと?
琥一「大迫だ。
体育の教師とつるんで、
単位握ってやがんだ。
●●「参加しないと、
体育の単位もらえないの?
琥一「そういうことだ。
ったく……
奴ら、やりたい放題
しやがる。
●●(それは大迫先生の
セリフだよ……)
テスト
●●「もうすぐ期末テストだね?
琥一「チッ、
いちいち報告すんじゃねぇ。
わかってんだよ、なことは。
●●「威張ってたって、
点はとれないよ?
ちゃんと勉強しなきゃ。
琥一「ハッ、知るか。
赤点上等だ、コラ。
●●「留年……しちゃうかもよ?
琥一「だったらどうした、
面白ぇじゃねぇか。
●●「……うん、面白いかも。
琥一「あぁ?
●●「そっか、琥一くんは、
琉夏くんとわたしの
後輩になるのか……
琥一「…………
●●「ちゃんと、先輩って
呼ばなきゃダメだよ?
琥一「あぁ……
そう言えばオマエよ。
●●「?
琥一「ノートとか取ってんだろ?
ちょっと、貸せ。
●●「何のノート?
琥一「いま持ってんのでいいから、
ほら、貸せ。
●●(ちょっとは勉強する気に
なったのかな?)
琥一「チッ、
いちいち報告すんじゃねぇ。
わかってんだよ、なことは。
●●「威張ってたって、
点はとれないよ?
ちゃんと勉強しなきゃ。
琥一「ハッ、知るか。
赤点上等だ、コラ。
●●「留年……しちゃうかもよ?
琥一「だったらどうした、
面白ぇじゃねぇか。
●●「……うん、面白いかも。
琥一「あぁ?
●●「そっか、琥一くんは、
琉夏くんとわたしの
後輩になるのか……
琥一「…………
●●「ちゃんと、先輩って
呼ばなきゃダメだよ?
琥一「あぁ……
そう言えばオマエよ。
●●「?
琥一「ノートとか取ってんだろ?
ちょっと、貸せ。
●●「何のノート?
琥一「いま持ってんのでいいから、
ほら、貸せ。
●●(ちょっとは勉強する気に
なったのかな?)
夏休み
●●「もうすぐ夏休みだね?
琥一くんは
何か予定ある?
琥一「バイトだ。
●●「生活大変だもんね……
実家には帰らないの?
琥一「まあ、一度くらいはな。
ルカの野郎を連れてかねぇと。
●●「そっか。
苦労が絶えないね?
琥一「まあな。
ハァ……
たまにはこう、1人で
パッと遠出でもしてぇなぁ……
●●「そうしなよ!
バイクで出かけてみたら?
琥一「そうだ、
路面が熱くなってきたからな、
オイルとタイヤ変えねぇと……
●●(苦労性なんだね……)
琥一くんは
何か予定ある?
琥一「バイトだ。
●●「生活大変だもんね……
実家には帰らないの?
琥一「まあ、一度くらいはな。
ルカの野郎を連れてかねぇと。
●●「そっか。
苦労が絶えないね?
琥一「まあな。
ハァ……
たまにはこう、1人で
パッと遠出でもしてぇなぁ……
●●「そうしなよ!
バイクで出かけてみたら?
琥一「そうだ、
路面が熱くなってきたからな、
オイルとタイヤ変えねぇと……
●●(苦労性なんだね……)
修学旅行
●●「もうすぐ
修学旅行だよ?
琥一「おう、北海道だ。
あそこは悪くねぇぞ。
●●「楽しみだね?
もうどこか、
行きたいところ決めた?
琥一「俺は小樽にしか
行ったことがねぇからよ、
どこでも構わねぇんだ。
●●「そうなんだ。
小樽に親戚がいるとか?
琥一「あ?
あぁ……
まあ、ガキの頃の話だ。
●●「そっか。
じゃあ、旅行中
会いに行けるかもね?
琥一「あぁ……、
まあ、そうかもな?
●●「琥一くん、どうかした?
琥一「いや?
オマエよ、
ヒツジ食ったことあるか、
ヒツジ。
うめぇぞ、ありゃ。
●●(……琥一くん?)
修学旅行だよ?
琥一「おう、北海道だ。
あそこは悪くねぇぞ。
●●「楽しみだね?
もうどこか、
行きたいところ決めた?
琥一「俺は小樽にしか
行ったことがねぇからよ、
どこでも構わねぇんだ。
●●「そうなんだ。
小樽に親戚がいるとか?
琥一「あ?
あぁ……
まあ、ガキの頃の話だ。
●●「そっか。
じゃあ、旅行中
会いに行けるかもね?
琥一「あぁ……、
まあ、そうかもな?
●●「琥一くん、どうかした?
琥一「いや?
オマエよ、
ヒツジ食ったことあるか、
ヒツジ。
うめぇぞ、ありゃ。
●●(……琥一くん?)
文化祭(演劇以外)
●●「もうすぐ文化祭だね……
琥一「おぅ。
今日のHRで
ルカの馬鹿がなんか
しゃべってやがった。
●●「琉夏くんが?
琥一「クラス展示を上手く
サボる方法だそうだ。
●●「また琉夏くんは……
それで、みんなは?
琥一「ノリノリだ。
あの野郎、
変にクラスの連中のウケが
いいからな。
●●「男子にも女子にも
人気あるもんね?
でも、みんなまで
しょうがないなぁ……
琥一「待て、
この話にはオチがある。
●●「オチ?
琉夏「ルカの腹と違って、やたら
盛り上がってよ、かえって
メンドクセー展示になんだと。
ルカの野郎ぼやいてやがった。
●●「もう、自業自得だよ。
琥一「おぅ。
今日のHRで
ルカの馬鹿がなんか
しゃべってやがった。
●●「琉夏くんが?
琥一「クラス展示を上手く
サボる方法だそうだ。
●●「また琉夏くんは……
それで、みんなは?
琥一「ノリノリだ。
あの野郎、
変にクラスの連中のウケが
いいからな。
●●「男子にも女子にも
人気あるもんね?
でも、みんなまで
しょうがないなぁ……
琥一「待て、
この話にはオチがある。
●●「オチ?
琉夏「ルカの腹と違って、やたら
盛り上がってよ、かえって
メンドクセー展示になんだと。
ルカの野郎ぼやいてやがった。
●●「もう、自業自得だよ。
文化祭(演劇)
●●「もうすぐ文化祭だね?
今年は学園演劇が——
琥一「ルカに入れろ。
●●「……なんのこと?
琥一「主役の投票だ。
もう始まってんだろ。
ルカに入れろ。
●●「琉夏くんを応援してるの?
琥一「気味悪ぃこと言うな。
そうじゃねぇよ。
●●「でも……
琥一「クラスのヤローどもが、
組織票で俺に
入れてやがんだ。
●●「えぇっ!?
琥一くんって、
男子にモテモテ?
琥一「馬鹿!
……女どもがあんまり
ルカに入れやがるから、
アタマに来てんだとよ。
●●「なるほどね……
琥一「なるほどじゃねぇんだよ。
いいな?
わかったらルカに入れろ?
●●(今年の演劇、
どうなっちゃうんだろ……)
今年は学園演劇が——
琥一「ルカに入れろ。
●●「……なんのこと?
琥一「主役の投票だ。
もう始まってんだろ。
ルカに入れろ。
●●「琉夏くんを応援してるの?
琥一「気味悪ぃこと言うな。
そうじゃねぇよ。
●●「でも……
琥一「クラスのヤローどもが、
組織票で俺に
入れてやがんだ。
●●「えぇっ!?
琥一くんって、
男子にモテモテ?
琥一「馬鹿!
……女どもがあんまり
ルカに入れやがるから、
アタマに来てんだとよ。
●●「なるほどね……
琥一「なるほどじゃねぇんだよ。
いいな?
わかったらルカに入れろ?
●●(今年の演劇、
どうなっちゃうんだろ……)
冬休み
●●「琥一くん、
もう冬休みの予定は立てた?
琥一「なもんねぇよ。
バイトだ、バイト。
朝から晩まで人様のクルマ
洗うんだよ。
●●「そっか。
年末年始は洗車の
シーズンなんだね。
琥一「どいつもこいつも、
テメェのクルマくらい、
テメェで洗やいいのによ。
●●「でも、それじゃ
琥一くんの仕事が
無くなっちゃうよ?
琥一「まあな。
ハァ……
世の中ままならねぇな。
●●「ふふっ、
そう言えば、
お正月は実家に行くの?
琥一「除夜の鐘までバイトで、
それからルカを拾って、
そのまま行く。
●●「じゃあ、
家族揃ってお正月だね?
琥一「だといいけどよ。
あの野郎、またとぼける
つもりじゃねぇだろうな……
琥一「おい、大晦日にルカの野郎
見かけたら、その辺に
縄で縛りつけとけよ?
●●「大げさだなぁ……
もう冬休みの予定は立てた?
琥一「なもんねぇよ。
バイトだ、バイト。
朝から晩まで人様のクルマ
洗うんだよ。
●●「そっか。
年末年始は洗車の
シーズンなんだね。
琥一「どいつもこいつも、
テメェのクルマくらい、
テメェで洗やいいのによ。
●●「でも、それじゃ
琥一くんの仕事が
無くなっちゃうよ?
琥一「まあな。
ハァ……
世の中ままならねぇな。
●●「ふふっ、
そう言えば、
お正月は実家に行くの?
琥一「除夜の鐘までバイトで、
それからルカを拾って、
そのまま行く。
●●「じゃあ、
家族揃ってお正月だね?
琥一「だといいけどよ。
あの野郎、またとぼける
つもりじゃねぇだろうな……
琥一「おい、大晦日にルカの野郎
見かけたら、その辺に
縄で縛りつけとけよ?
●●「大げさだなぁ……
春休み
●●「琥一くん、
春休みはどうする予定?
やっぱりバイト?
琥一「おいおい、
見くびるんじゃねぇよ。
●●「あ、なか予定があるの?
琥一「まあな。
●●「どこかに出かけるとか?
琥一「まあな。
●●「どこどこ?
琥一「単車の集まりがあってよ、
ちっと遠出だ。
●●「……え?
それってもしかして……
琥一「馬鹿、そんなんじゃねぇよ。
同じ単車乗ってんのが
集まんだよ。
まあ、趣味の集まりだ。
●●「へぇ……
集まって何するの?
琥一「テメェの単車自慢して、
そんで、
サーキットに出たりな?
●●「本格的だね。
琥一くんも出るの?
琥一「俺は整備だ。
走んのはルカに任せてる。
アイツは馬鹿みてぇに
速ぇからな。
●●「そっか、うん。
琥一「……なんだよ?
●●「兄弟仲がいいなぁ、と思って。
琥一「バ——
気持ち悪ぃこと
言うんじゃねぇよ。
●●(ふふっ、
琥一くん照れてる)
春休みはどうする予定?
やっぱりバイト?
琥一「おいおい、
見くびるんじゃねぇよ。
●●「あ、なか予定があるの?
琥一「まあな。
●●「どこかに出かけるとか?
琥一「まあな。
●●「どこどこ?
琥一「単車の集まりがあってよ、
ちっと遠出だ。
●●「……え?
それってもしかして……
琥一「馬鹿、そんなんじゃねぇよ。
同じ単車乗ってんのが
集まんだよ。
まあ、趣味の集まりだ。
●●「へぇ……
集まって何するの?
琥一「テメェの単車自慢して、
そんで、
サーキットに出たりな?
●●「本格的だね。
琥一くんも出るの?
琥一「俺は整備だ。
走んのはルカに任せてる。
アイツは馬鹿みてぇに
速ぇからな。
●●「そっか、うん。
琥一「……なんだよ?
●●「兄弟仲がいいなぁ、と思って。
琥一「バ——
気持ち悪ぃこと
言うんじゃねぇよ。
●●(ふふっ、
琥一くん照れてる)
卒業
●●「ハァ……
もうすぐ卒業か……
琥一「どした、しけた面しやがって。
●●「やっぱり、寂しいよ。
高校生活が終わるんだもん。
琥一「せいせいするだろ、
もう、テストだ受験だって
冷や汗流すこともねぇんだぞ?
●●「琥一くん、
冷や汗なんて流してたっけ?
琥一「ウルセー。
でも、まぁ、
わからねぇでもねぇ。
オマエが言ってることも。
琥一「体育祭だの文化祭だの、
ダセェ、高校生活だった。
●●「ん?
琥一「感謝してんだよ。
年中ピリピリしてた
中学の頃とはエライ違いだ。
みんな、オマエのおかげだ。
●●「わたし、べつに何も——
琥一「何もねぇ、
そこら辺のつまらねぇ
青春時代みてぇなのが、
まぶしい奴も居るってことだ。
●●「そんなもんかな……
でも、そうか。
退屈なことも楽しいことも、
みんな、青春の1ページだね?
琥一「馬鹿、オマエ、
青春とか言ってんじゃねぇよ。
恥ずかしいんだよ。
●●「琥一くんが
先に言ったんだよ?
琥一「言うか、馬鹿。
言わねぇだろ。
●●(わたしの三年間、
あともう少し。
大切にしなきゃ……)
もうすぐ卒業か……
琥一「どした、しけた面しやがって。
●●「やっぱり、寂しいよ。
高校生活が終わるんだもん。
琥一「せいせいするだろ、
もう、テストだ受験だって
冷や汗流すこともねぇんだぞ?
●●「琥一くん、
冷や汗なんて流してたっけ?
琥一「ウルセー。
でも、まぁ、
わからねぇでもねぇ。
オマエが言ってることも。
琥一「体育祭だの文化祭だの、
ダセェ、高校生活だった。
●●「ん?
琥一「感謝してんだよ。
年中ピリピリしてた
中学の頃とはエライ違いだ。
みんな、オマエのおかげだ。
●●「わたし、べつに何も——
琥一「何もねぇ、
そこら辺のつまらねぇ
青春時代みてぇなのが、
まぶしい奴も居るってことだ。
●●「そんなもんかな……
でも、そうか。
退屈なことも楽しいことも、
みんな、青春の1ページだね?
琥一「馬鹿、オマエ、
青春とか言ってんじゃねぇよ。
恥ずかしいんだよ。
●●「琥一くんが
先に言ったんだよ?
琥一「言うか、馬鹿。
言わねぇだろ。
●●(わたしの三年間、
あともう少し。
大切にしなきゃ……)