まずはMODの導入に必要な環境を整えましょう。
フォルダ内の権限付与
書き込み権限がないことによるトラブルを防ぐため、Mod導入前にGTAVフォルダを右クリックして出てくるプロパティからGTAVフォルダとフォルダ内のファイル全体に使用中のユーザーに対するフルコントロール権限を付与しておくことをおすすめします。
RAGE Plugin Hookを使う場合、ゲームのランチャーをあらかじめ管理者で起動しないかぎりRAGEPluginHook.exe管理者で起動してもログがまともに書き込まれないといった面倒事を防ぐためにも特に重要です。
権限を付与する方法をここで説明すると長くなりすぎるため、詳細は割愛します。所有者を一時的にでも使用中のユーザーにしなければならない可能性もある点に注意してください。
OpenIV
言語は今のところ英語かロシア語しかありませんが、
このソフトで行う操作は簡単なものなので、英語でも十分です。
インストールが終わって起動したら、ゲームを選択する画面が出てきます。
GTAVのWindowsを選びましょう。
初回起動時には、こういう画面が出てきます。
あなたのGTAVがある場所を教えてくださいという意味です。
Steam版の場合は、ライブラリのGTAVを右クリック→プロパティをクリック→ローカルファイルのタブをクリック→ローカルファイルを閲覧をクリック。これでGTAVのフォルダーに辿り着けます。
起動が成功するとこのような画面になります。
(MODを色々入れているので散らかっています。modsフォルダーについては後述します)
ASI Manager
ASILoaderとOpenIV.asiをインストールします。
どちらもMODの利用に不可欠で、これを入れないとスキンを変えたはずなのに変わっていない等の事態が起きます。
ToolsからASI Managerを選びます。
ASILoaderとOpenIV.asi、どちらかだけでもインストールが未(青色)になっていましたら
Installボタンを押してインストールしてください。
modsフォルダー
OpenIVで直接ゲームの内部ファイルを置き換えるのも可能ですが、
バックアップの事を考えるならmodsフォルダーの使用をお勧めします。
OpenIVには、MODで改造する用のデータを階層構造そっくりそのままmodsフォルダにコピーする機能があります。
元のrpf |
modsフォルダーにコピーされたrpf |
そしてゲームの起動時には、そのmodsフォルダー内のデータが呼び出されます。
これにより、元のゲームデータを失うことなく気兼ねなく改造することができます。
もし自分でバックアップを取らずmodsフォルダーも使わずMODを入れてしまった場合、
元に戻すにはゲームの再インストールしかありませんので、なるべくmodsフォルダーを使いましょう。
実際にmodsフォルダーにファイルをコピーするのは個別のMODを入れる時ですが、
誤って元のデータを改造してしまわないよう、modsフォルダ以外にロックをかけておきましょう。
Tools→Optionsを開き、"mods"folderの項目に移動します。
両方にチェックを入れましょう。
modsフォルダー外でEdit Modeに入ると警告が出るようになりますし、
編集しようとしてもロックが掛かるようになります。
ScriptHookV
このDownloadというリンクです。広告と間違えないで下さい。
ダウンロードして解凍します。
binフォルダの中にあるファイル3つを、GTAVのルートフォルダにコピーします。
ScriptHookVDotNet
Assets欄のScriptHookVDotNet.zipをクリックしてビルド済みのSHVDNをダウンロードします。
解凍し、asiファイルとdllファイルとiniファイルをGTAVフォルダにコピーします。
xmlファイルは
スクリプト開発者用のドキュメントなので、
スクリプトを開発しないのであれば不要です。
Grand Theft Auto Vフォルダの中に、scriptsという名前のフォルダを作って下さい。
SHV.NETの
スクリプト(.dllファイル)はこのscriptsフォルダーに入れて下さい。読み込むスクリプトフォルダを変更する方法はありますが
(こちらを参照)、現状フォルダ名が"scripts"である前提で設定ファイルなどを読み書きしているスクリプトが多いためおすすめしません。
更新時はasiファイルとdllファイルを同時に更新してください。asiファイルだけもしくはdllファイルだけ更新すると不具合の原因になります。
iniファイルは新しい項目が追加されたときだけ更新すればOKです。
スクリプトのリロードはSHVDNのコンソールを開いて「Reload();」(最後のコンマに限り自動挿入されるのでここでは「Reload()」でもよい)と打つか、iniでReloadKeyを設定してそのキーを押すとSHVDNのランタイムごとリロードします。使えるキーの名前は
System.Windows.Forms.Key列挙型に載っているものが使えます(「ConsoleKey=F6」のように設定する)。
ScriptHookVDotNetのv3.6.0までのバージョンを使っている場合、C++で書かれた
スクリプトが例外を投げたりRAGE Plugin Hook用のプラグインが例外を投げたりするとゲームがクラッシュする可能性があります(
参照)。.NET Frameworkのランタイム使用中にC++のコードが例外を投げると例外を処理するためにCLRVectoredExceptionHandlerを通りますが、キャッシュしているスタックのアドレス用の変数のせいでスタックの領域を勘違いして.NET Frameworkのランタイムがexeごと直接強制終了させる可能性があるためです。
2023年6月20日時点では、
GitHub Actionsのビルドを使うと互換性問題が改善します。適当なビルドをクリックしてArtifacts欄のScriptHookVDotNetからダウンロードしましょう。
RAGE Plugin Hook
RAGE Plugin Hook(以下RPH)はSHVとは独立したMODで、RPH用のプラグインMODに必要な土台のようなものです。
RPHがRAGE Plugin Hookの事実上の公式略称です。GTAVのエンジンもRAGEと略すため、RAGE Plugin HookをRageと略すとWikipediaをWikiと略すのと同じくらい混乱の元なので注意(大文字小文字関係なく)。
RPH製のプラグインは主にLSPDFRやLSPDFRで使うのに便利なプラグインが多いです。
RPHは配布時点で最新のゲームバージョンにしか対応しておらず、LSPDFRもRPHのバージョンチェックとは個別にゲームバージョンをチェックしてゲームが古いバージョンだと起動を拒否します。RPHのコミュニティは古いゲームバージョンを使う人に対してはまずサポートしないため、古いRPHを使う場合は完全自己責任で使いましょう。
RPHを起動するとRockstar Games Social Clubの機能は一切使えなくなります。GTAオンラインのキャラクターをディレクターモードに登場させることもできなくなるので注意してください。
ダウンロードしたzipファイルの中身をSDKフォルダ以外すべてGTAVフォルダにコピーします。SDKフォルダは開発者用で、GTAVフォルダに置く必要もありません。
インターネットからダウンロードしたdllファイルがあり、ブロック解除していない場合は「RAGE Plugin Hook or its dependencies might be locked!」というタイトルのメッセージが出るのでOKを押して解除します。
初導入もしくはRPHのバージョンを変更して最初に起動すると、Disclaimer画面が出るので緑のチェックマークがあるボタンで同意します。
さらに、バックアップするかというメッセージが出ますが、バックアップする必要があるならGTA5.exeやupdate.rpfファイル群を自分でバックアップするほうがよいでしょう。Rockstar Games Launcher版だとindex.binによるファイルチェックのせいでRPHのバックアップシステムはまったく役に立ちません。
RPHを管理者で起動すると「昇格権限を検出した」という旨のタイトルのメッセージが出るのでOKを押します。
本文内には問題がない限りRPHを管理者権限で起動するべきではないと書かれていますが、実際ゲーム内にインジェクトされたrockstarupdater.dll、nethelper.dll(実際に挿入されるときの名前は複数候補内でランダム)といったdllはGTA5.exeが管理者権限で実行されていない限り(=ランチャーが管理者権限で起動していなかった限り)管理者権限を使えません。
初導入もしくはRPHのバージョンを変更して最初に起動すると、設定画面に映ります。
「Plugin timeout threshold」はLSPDFRを使うときは変えておくべき定番の設定とされています。値を60000(ミリ秒)にでも設定しましょう。
ロードはこの設定画面で自動で行うようにもできますが、少なくともLSPDFRに対してはあまりよくないので止めておきましょう。
Console keyもお好みの値に設定します。
設定を終えたら緑のボタンで完了します。
「次に設定画面に行くときはシフトキー長押しか-settingsコマンドラインで起動できる」というメッセージが出るのでもう一度緑のボタンを押します。
しばらく待つと、デスクトップ中央にRAGE Plugin Hookのロゴがオーバーレイで表示され、起動中であるメッセージが表示されます。Steam版でクライアントをあらかじめ起動しておかなかった場合、ここでエラーメッセージが表示されて起動が中止されます。
2回目以降にRAGEPluginHook.exeを起動し、起動が始まるとすぐにRAGE Plugin Hookのロゴがオーバーレイで表示されます。設定画面に行きたい場合はRAGEPluginHook.exeを起動してすぐにシフトキー長押しかオーバーレイの歯車ボタンをクリックするか、-settingsコマンドラインを設定したRPHのexeのショートカット、もしくはRPHを-settings引数付きでコマンドラインで起動すれば可能です。
もし、ENBをインストールしているなどでRPHからGTAを起動できない事情がある場合は、ゲームを起動中でもRPHをできるということを覚えておきましょう。
RPHのプラグインはPluginsフォルダに導入します。プラグインが依存しているライブラリがある場合はGTAVフォルダに導入します。
プラグインをロードするには、コンソールキーを押して「LoadPlugin (プラグインの名前)」と打って個別にロードするか「LoadAllPlugins」と打ってすべてロードします。「UnloadPlugin (プラグインの名前)」でプラグインを個別に、「UnloadAllPlugins」ですべて終了できます。「ReloadPlugins」で使用中のプラグインを、「ReloadAllPlugins」でロードされていないもの含めてリロードします。tabで入力候補を補完できます。
- ScriptHookVDotNetのダウンロードはSource codeの方じゃないのでは? -- 名無しさん (2017-12-26 09:22:06)
- 5modsの方に変えておきました。ありがとうございます -- 管理人 (2017-12-26 22:21:14)
- 記事が消えていたので戻しておきました。 -- 名無しさん (2023-01-13 09:02:00)
最終更新:2023年06月20日 21:24