シャア「チャンネルを変えるな!このCMで言いたい!
このテレビを見ている一家団欒中の皆さまには、突然の無礼を許して頂きたい。私はネオ・ジオン社の
シャア・アズナブル社長であります。
私はこの場を借りて、
ザコソルジャーを販売した者として語りたい。もちろん、ネオ・ジオン社のシャアとしてではなく、一人のモビルシチズンユーザーとしてである。
ザコソルジャー達の遺志は、機械のような消費社会に根差したものではない。ネオ・ジオン社は家電製品を作ったのでは無い。
現在この町の路地裏に野良になったザコソルジャーがいる事実は、どんな差別より悪質であると気付く。
人がモビルシチズンを造ったのは、彼らが人間と共に生きる為だ。だが、ザコソルジャーを買った一部の人は、彼らに興味を失うことによって、彼らを破棄した。、
ザコ達は所詮機械だと誤解をして、野良ザコが社会問題になってしまったという歴史を持つ。それは不幸だ。もうその歴史を繰り返してはならない。
彼らに感情があることによって、ザコ達は心があると、何故信じられないのか?
我々は友人を人の都合で捨てるなと言っている。野良ザコ達は面白半分で彼らを買った人々に捨てられて、路上で朽ちようとしているのだ。
モビルシチズンは長い間、科学者達の開発室の中で研究されてきた。しかし!時はすでにモビルシチズンを研究から、巣立たせる時が来たのだ。
その後に至って何故モビルチシズンが軽視され、人権を無視されなければならないのだ。
モビルシチズンを生活のパートナーに戻し、人間は機械を奴隷から解放しなければ、地球は平和では無くなるのだ。
この我々が設けた収容施設でさえ野良ソルジャーに飲み込まれようとしている。それほどにザコは疲れきっている。
今、誰もがこの新しい友人を残したいと考えている。ならば自分の欲求を果たす為だけに、彼らを使い捨てて、良い訳がない。
現にザコソルジャーはこのような時ですら人の為に仕事をしたいと言っている。見るがよい、この暴虐な行為を。
彼らを捨てた者は路上に廃棄されたザコを、街の景観を損ない、犯罪の温床となる悪と称しているが、それこそ悪であり、人類を衰退させていると言い切れる。
テレビを御覧の方々はお分かりになる筈だ。ザコソルジャーを買うならば責任を持たなければならないのです」
最終更新:2013年09月17日 21:21