520 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/12(土) 07:17:18 ID:???
ジュドー『だからさぁ、ホントに単位がヤバイみたいで、いつもとは別に真剣な顔でハマーン先生が……』
プル『ジュドーの嘘つき!今日は遊園地に連れて行ってくれる約束だったのに!!』
ジュドー『悪かったよ。また今度な』
プル『やだやだ!今日じゃないとやだ!』
プルツー『姉さん、なら二人だけでいけば問題ない』
プル『そっか!プルツーは頭良いね!』
ジュドー『駄目だぞ!そんなのは。子供二人で』
プル・プルツー『『子供じゃない!!』』
ジュドー『子供だろ!!……あ、待て、切るな!!』
ガロード「なあジュドー、何一人で悶えてるんだ?」
ロックオン「フェルト、あんまりあの坊主に近づいちゃ駄目だぞ」
ハサウェイ「NTの電波で会話していただけですよ、ジュドーは」
ガロード「ああ、アムロ兄がララアさんとやってるアレか。俺達には不気味だから止めて欲しいぜ」
ジュドー「うっさいな」
パーラ「まぁまぁ、補習仲間同士仲良くやろうぜ!」
オデロ「そうそう」
ハマーン「落第生同士で妙な連帯感を持つな。さっさと席に着くのだ」
ティファ「じゃあガロード……待ってるから」
フェルト「さよなら、みんな」
ハサウェイ「頑張ってね」
ビーチャ「じゃーな」
ハマーン「最後、逃げようとしても無駄だ!」
ビーチャ「作戦失敗……」
オルバ『兄さん、もう無理だよ。こんなに暑いのに着ぐるみのバイトは限界だ』
シャギア『オルバよ、考えるのだ、逆に考えるのだ。これはダイエットなのだと』
オルバ『ホーク姉妹じゃないんだから、男の僕がソレには誘われないよ。逆に冷たいモノが食べたいよ』
シャギア『食べ物だって、このバイトを終えてからでなくては買えん……』
オルバ『なら変わっておくれよ、兄さん。どうして僕が着ぐるみで、兄さんがウォーターランドの監視員なんだい?』
シャギア『オルバよ、アッガイスライダーが滝を降る度に水しぶきがかかる私の仕事も大変なのだ。一張羅のシャツが台無しだ』
オルバ『兄さん、それでも兄さんのバイトの方が羨ましいと思うよ』
プルツー「おい、ユニコくん。さっきから私は風船をくれと言っている」
オルバ「おっと、これは失礼(珍しいね、カッコは良いが女癖が悪くて言い様に人に使われるユニコくんの風船を欲しがるなんて)」
プルツー「二つくれ」
オルバ「駄目だよ、一人一個だ」
プルツー「姉さんの分だ。融通の利かない奴だな」
オルバ(このガキ……)
プルツー「白じゃない、紫をくれ」
オルバ(注文の多い子供だ、まったく。でもジオンランドのバイトは給料は悪くない、我慢だ我慢)
タッタッタ……
オルバ(フン、風船を貰って楽しそうに。やっぱりガキだな)
タッタッタ……
オルバ「?」
プルツー「おい、姉さんが居ないぞ。知らないか」
オルバ「知るわけ無いだろう」
プルツー「困った……きっと迷子だ」
オルバ「迷子は君だろ」
プルツー「なんだと!私が迷子な訳ないだろう!!」
オルバ「迷子はみんなそういうのさ」
プルツー「く……やはりユニコくんは性格が悪いな。まあいい。NT電波で姉さんに連絡を……」
オルバ(コイツNTか!忌々しい)
プルツー「あれ…ええい、混み合っているな……連絡が付かない」
オルバ(ざまーみろ)
プルツー「………」
オルバ「?」
プルツー「……オロオロ……オロオロ……」
オルバ「………」
プルツー「姉さん……う……うぅ……」
オルバ「ええい、泣くな鬱陶しい!一緒に探してやるから!」
521 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/12(土) 07:18:53 ID:???
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アムロ「だから安易に電波を飛ばすなといったんだ」
ジャミル「ミノフス境界の復旧のめどは?」
シャリア「夕方まではなんとかなるでしょう」
ランスロー「そろそろちゃんとした法制度を考える時期じゃないのか?」
アムロ「それはエゴだよ」
プルツー「だいたい姉さんはいつもいつも私に嫌な仕事を押し付けるんだ」
オルバ「……僕もそう思うよ」
プルツー「そのくせ、本人には押し付けているという自覚がない!当たり前だと思っている!!」
オルバ「全く非道い話さ」
プルツー「なんだ、意外と話の分かる奴じゃないか」
オルバ「それはコッチの台詞さ」
プルツー「考えたら腹が立ってきたぞ。どうして私は遊園地まできて姉さんを捜さなきゃならないんだ!」
オルバ「まったくさ。どうして僕が炎天下で着ぐるみを着なきゃならないんだ」
プルツー「決めたぞ!私はこのまま遊園地を楽しむ!付き合え、ユニコくん」
オルバ「僕ももうこんなバイトなんてやってられるか!」
プルツー「!!……そ、そんな……ユニコくんの中から人が……」
オルバ「………」
プル「それでね、プルツーってば……」
シャギア「ふ……下の子というのはそういうものだ」
ガチャ
シャギア「さあ、迷子センターに案内したぞ、あとは係の人間が……」
プル「この人、寝てるよ?」
シャギア「酒瓶だと……なんという職務怠慢だ……」
プル「どうしよう?プルツーのこと見つけられないの!?」
シャギア「仕方ない、話を聞くと他人とも思えないことだし、私が手伝ってやろう」
ぐ~~~
プル「………」
シャギア「その前に食事をとらなければならないようだな(ええい、財布の残りが少ないというのに!)」
プルツー「もう1回!もう1回!」
オルバ「もうジェットコースターは三度目だろう!他のにしろ!」
プルツー「じゃああそこにする」
オルバ「ミラーハウスか……まあいいだろう」
カツカツカツ……
オルバ(さっきから随分大人しいな)
カツン!
オルバ「おい、頭からぶつかったぞ、大丈夫か?」
プルツー「………」
オルバ「おい!」
プルツー「私がいっぱい……」
オルバ「ああ?それは鏡だからだ」
プルツー「嫌だよ、嫌だ……私がいっぱいいるのは嫌だ……」
オルバ「おい!急に走……そっちは鏡だ!!」
シャギア「……!!」
プル「どうしたの?」
シャギア「弟に何かあったようだ」
プル「え?」
シャギア「痛みが伝わるのだ。場所は……ミラーハウスだな」
522 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/12(土) 07:20:03 ID:???
プルツー「あ……ああ……私を庇って……」
オルバ「本当に嫌な日だね、今日は」
プルツー「顔から血が出ているぞ!」
オルバ「ああ、そうみたいだね。君は怪我はないのか?」
プルツー「私の事などどうでもいい!」
オルバ「よくないな。君のお姉さんが心配する。兄弟に心配をかけるのは僕の美学に反するのさ」
プルツー「お前、あとちょっとずれてたら失明してたかも知れないんだぞ」
オルバ「まったくもって、君のせいだ。だから君はとっととお姉さんの所に帰るといい」
プル「プルツー!!」
プルツー「姉さん!?」
プル「どこにいってたのよ!私心配したんだから!!」
シャギア「オルバよ、このハンカチで血を拭くといい」
オルバ「ありがとう、兄さん。それにしても偶然だね、迷子の姉妹をそれぞれ見つけてたなんて」
シャギア「血を分けたものというのは、数奇な運命で繋がっているものなのだよ」
ぐ~~~
プル「あはは、安心したらお腹空いちゃったよ。ご飯にしよ?」
シャギア「そうしたほうがいい。この炎天下の中で何も食べずにずっと探し回ってたのだ。
お腹が鳴るで済めばいいが、脱水症状を起こしたら冗談にはならないぞ」
プルツー「ずっと?……ご、ごめんなさい。姉さん、私、姉さんを捜そうともせずに遊んでた……」
プル「全く、しょうがないわね。でも私はお姉ちゃんなんだから、これぐらい当然だよ!!さ、プルツー、パフェたべにいこう!!」
タッタッタ……
プルツー「おい」
オルバ「なんだ?」
プルツー「その、なんだ、今日はありがとう。楽しかった」
オルバ「ふん。僕も中々有意義な時間を過ごせたよ」
プルツー「また遊んでくれるか?ユニコくん」
オルバ「オルバだ。
オルバ・フロスト。……お姫様のお願いとあれば、また向かえにあがりましょう」
プルツー「なんだ、それは……フフ、おかしな奴だな。おいオルバ、ちょっとしゃがめ」
オルバ「(オルバさん……だろ!!)……こうかい?」
CHU!
プルツー「きょ、今日のお礼だ。お姫様からの。……またな!」
ジュドー(あ……ありのまま、起こったことを話すぜ。
プル達が帰ってきてないと知って慌てて遊園地に来てみたら、
プルツーが我が家で時々飯をたかってる
変態兄弟の弟のホッペにチューしてた……ッ!
何を言ってるかワカンネーと思うが、俺もわからねぇ……
NTのトンデモ世界とか、パイパー化とか、断じてそんなチャチなもんじゃねぇ
もっとスゴイものの片鱗を味わったぜ!!)
523 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/12(土) 07:20:45 ID:???
翌日
ガロード「御馳走さま!」
シャギア「待ちたまえ、ガロード。まだ茶碗に米粒が残っているぞ」
オルバ「もったいないだろう?」
ガロード「お前達に言われたくねぇ!!帰れ!!」
ジュドー「そうだ!帰れ!!ハイメガキャノン発射!!」
ウッソ「ちょっと、食卓ですよ兄さん!!」
ジュッ
シャギア「むう、危なかった。とっさにウッソ君を盾にしたが」
オルバ「しかしどうして
ジュドー君が僕たちを排斥しようとするのだろうね」
ジュドー(プル達を守らねーと…ッ!!)
シャア「前回は見舞いの品などを持って損をした!今日は
ロラン君に一直線に向かわせて貰う!!」
アムロ「ええい、邪気がきた!ジュドー、仲間割れをしている場合じゃないぞ!」
ジュドー「コイツらが仲間だってのかよ、兄さん!」
アムロ「えぇい、
キャスバル専用ガンダムだと!!だがハンマーは持っていまい!!」
ギンガナム「ひさびさのシャア退治であーる!ターンXの力を見せるときがきたぁぁ!!」
シャギア「降りかかる火の粉は振り払わねばなるまい」
オルバ「ヴァサーゴとアシュタロンにΖΖで勝てるかな?」
ガロード「丁度いい機会だ、DXで変態兄弟を追い出してやる!!」
シン「くそう!ドサクサに紛れて飯が取られた!!デスティニー、出るぞ!!」
ロラン「コウ兄さん!ドサクサに紛れてニンジンを残さないでくださいよーー!!」
コウ「月光蝶はやりすぎだ、ロラン!!」
シーブック「ああもう、デンドロビウム出し始めたよ。しまうの大変なのに……」
キャプテン「騒ぎに乗じて侵入した御曹司を捕獲した」
ハム「うむ、今日も朝からガンダムがいっぱいだな~」
刹那「ああ、ガンダムだ」
最終更新:2013年09月17日 21:31