870 名前:読書をしよう!投稿日:2008/07/17(木) 18:49:26 ID:???
キラ「兄さん、何読んでるの?」
アムロ「小説さ。いい小説は心を豊かにして教養を広めてくれるからな」
キラ「へー……」
アムロ「俺もZ時代はたくさんの本を読んだものさ。
インテリは過激な事しかやらないとか世捨て人になるとか、色々と勉強になったよ」
キラ「うんさすがアムロ兄さん立派だねじゃあ僕はこれで……」
アムロ「待て。
せっかくだからお前も小説を読まないか?」
キラ「僕はいいよ。2chのSSスレとかネタスレとかだけじゃなく、携帯小説だって読んでるから」
アムロ「お前にいきなりドストエフスキーとか読ませてもまず理解できないな。
『そして誰もいなくなった』なんてどうだ? 面白いだけじゃなく読みやすいし、ミステリーの名作だ」
キラ「ミステリーとか頭が痛くなりそうだから……ちょっと……」
アムロ「そうだな。これから夏休みだし、ちょっと長いシリーズ物に挑戦するのもいいかもな。
『指輪物語』『ナルニア国物語』『ゲド戦記』の世界三大ファンタジーを制覇したら学校で自慢できるぞ」
キラ「あの……海外ファンタジーとか小難しそうだから、ちょっと。
『スレイヤーズ』とか『ゼロの使い魔』とかそんな感じの読みやすい小説の方が」
アムロ「それは小説じゃなくてライトノベルだ。しかしライトノベルがいいなら、それはそれでいい物がある。
『十二国記』あたりは普通の小説と比べても遜色がないし、作者も一般小説を書いてる人だから――」
キラ「あの……歴史物とか中華系のとかは漢字が多くてつらいから……。
ちょっと兄さんの本棚見ていいかな? ……あ、ラノベもあるんだね」
アムロ「まあ、俺だっていきなりドストエフスキーを読めた訳じゃないからな。
漫画感覚で読めるライトノベルで小説入門するのもひとつの手だ」
キラ「ライトノベルを漫画感覚で読むだなんて普通に無理だよね、漫画と文章量が全然違うよ」
アムロ「いいから俺の本棚にあるライトノベルを適当に選んで持ってけ。
オタクに媚び媚びしたハーレム物のライトノベルとかは、一切無いから安心しろ」
キラ「そういうのが読みたいんだけどな……あ、SF物がある。SFなら僕でも簡単に読めそうだから、これに――」
アムロ「ん? SFのライトノベル……何かあったかな」
キラ「えーと、機動……ガン……作者、とみ――」
アムロ「でぇい!」 ズギャアッ!
キラ「うわぁ!? いいいい、いきなり
ガンダムハンマーで
ミンチにしようとしないでよ!」
アムロ「キラ……それは読んではならない。難解な文章はまさしく魔術書と形容するに相応しく、
見た者のSAN値……すなわち正気を奪い、闘争本能を覚醒させ、選択肢は皆殺しと精神崩壊の2つだけ……。
まさにリアルラヴクラフトというべきか……それを読むくらいなら邪神と契約を交わした方がマシだ……」
キラ「ちょ、兄さん!? 正気に戻って兄さん! あきらかに正気を奪われてるよ!」
アムロ「ハァッ、ハァッ……見たかキラ、小説を手に取るのを妨害しようとしただけでこの有様だ……。
その本は以前……奴等を知り奴等に対抗するために得た資料……生半可な気持ちで触れてはならない……」
キラ「う、うん分かった……そうする……」(兄さんがこんな風になるって事は、例の
トミノ教関連か……)
アムロ「ふ、ふふふ……そうだ、魔道には魔道……! ネクロノミコンは……難易度が高い、いきなりは無理か。
ならば……そうだ! ラヴクラフト全集を! 少々難解な文章だが、あの濃密さなら、奴等に対抗できる!
イア! イア! クトゥルフ フタグン! キラ、このラヴクラフト全集をただちに読むんだ!」
キラ「えーっと、僕、世界三大ファンタジーを制覇するよ」
アムロ「そうか? それでいいのか? ハァーッ、ハァーッ、ちゃんと感想文を出すんだぞ……いいな!?」
キラ「は、はい! 分かりました!」
後日、キラは『ロード・オブ・ザ・リング』と『ナルニア国物語』と『ゲド戦記』の 映 画 を観て感想文を書いた。
指輪物語とナルニア国物語は何とか誤魔化せたが、ゲド戦記は原作ブレイカーだったため、バレてしまったとさ。
罰としてまた本を読まされる事になった。
アムロ「新しい魔術書を仕入れてきた。読むと死んだり発狂したりする本は無いから安心して読みなさい。
ただし実際に悪魔や魔王を呼び出したりしないように。
サタンガンダムは安物のお茶じゃ満足しないから、出費が痛いんだ。ジオダンテは大喰らいだし――」
キラ「誰か助けて……」
873 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/17(木) 19:55:35 ID:???
870
ガロード「あー、大丈夫大丈夫。 姉貴ー」
セレーネ「ん? またバグったの? てい!」ガン!
アムロ「はっ! ここは? なんだ、この本は…」
ガロード「あ、悪りーな、アムロ兄ぃ、
わざわざ俺の本持ってきてくれてさ」ヒョイ
アムロ「え? あ、ああ…」
キラ「……(唖然」
ガロード「あ、そうだ、キラ兄ぃ、どうせ読むんなら詩集とかどう?
ラクスさんと…歌手と付き合うんなら、
ちっとは文学に親しんだほうがいいんじゃね?」
キラ「えっ? あ、う、うん、そうだね…」
セレーネ「そうねー、どうせなら作詞できるくらい目指しちゃったら~?」ネム‥
アムロ「腹を掻くな腹を。 せっかく身奇麗にするようになったのに…」
ちなみに魔術書はと言うと…
ガロード「ウッソー、お前、レーザー焼却システム乗せたハロ作ってたよな?」
ウッソ「燃えハロですか?
ええ、今度刹那兄さんのCB活動に使ってもらうつもりですけど…」
ガロード「んじゃ、この本頼むわ。 なんかヤバそうだし」
ウッソ「うわぁ…へんなプレッシャーだだもれですねー…ハロ!」
燃えハロ「ハロ? ウッソ、ヨンダカ?」
ウッソ「これ、お願い」
燃えハロ「オウ、マカセロ!」マグマグ
ぶしゅーー…
???「ぐおおおおぉぉぉぉ…」
ガロード「うわ…」
ウッソ「あー、レーザーって光ですから、
こういったモノには有効だったんですかね?」
ガロード「いや、俺もオカルトはよく知らないけどさ…
アムロ兄ぃも、よくこんなの手に入れてくるよな…」
881 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/17(木) 20:50:23 ID:???
サタンガンダム「アムロ。お前の兄弟達は様々な魔導書を持っているらしいな、よかったら貸してくれ」
アムロ「ああ、勝手に持っていけ」
サタンガンダム「うむ。ところでせっかく来たのだから茶くらい出さんか」
アムロ「なあ、確かにお前は某黄金竜の半身だが、基本的に俺の敵だろう」
サタンガンダム「過去は水に流さんか。玉露はまだか? 茶菓子もな」
アムロ「……玉露なんか置いてない。ロラン、とりあえず家に適当なお茶を」
ロラン「は、はい……」(本当はお客様用に玉露を置いてあるのに……)
サタンガンダム「ところで子育てに定評のあるアムロに相談がある」
アムロ「隠し子がいるような言い方はやめろ、俺が育てたのは弟だ」
サタンガンダム「最近、ドラゴンベビーがな……うんぬんかんぬん……」
アムロ「そりゃ、まだ子供なんだから……もっとうんぬんかんぬん……」
サタンガンダム「むうう……ならばもっとうんぬんかんぬんしてやれと?」
アムロ「ああ、そこにさらにうんぬんかんぬんしてやればお前も無理せずにだな……」
ロラン(何だかんだで仲がいいんだなぁ)
シャア「そうなのだ、私もこう見えて実はアムロと仲良しでね。ロラン、私にもお茶を……」
アムロ「ムービガン!」
サタンガンダム「ムービールフィラー!!」
シャア「ぎゃー!」
アムロ「で、子守をしつつ仕事の時間を持つためのコツはだな……」
サタンガンダム「ふむふむ……なるほど」
ロラン(やっぱり仲がいい……アムロ兄さんは無いって嘘を言ったけれど、玉露を用意して差し上げよう)
883 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/17(木) 21:07:42 ID:???
キラ「うちに玉露なんてあったんだ、知らなかったなぁ」
シン「俺、飲んだことないよ。つかお客様用なのに、マユやステラを連れてきても出てこないよな?」
ロラン「贔屓するわけじゃありませんけど、お客様といっても様々ですから。
たとえばディアナ様や、ラクロアの
リリ姫に粗茶を出しては失礼でしょう?」
キラ「そうだね。親しき仲にも礼儀ありって言うし、それ相応の身分の人にはそれ相応の物を出さなきゃね」
ロラン「うちは貧しいですけれど、決してケチじゃありません。必要なお金はちゃんと出します」
マリナ「ほ、ほ、本当にいいんですか!?」
刹那「アムロ兄さんの許可は取ってあるから大丈夫だ。カルピスでもオレンジジュースでも、好きなのを選ぶといい」
マリナ「ででででで、でも、このオレンジジュース、果汁100%ですよ!?」
アムロ「やあマリナさん。それくらい遠慮しないでググッとどうぞ。冷えてますからおいしいですよ」
マリナ「あ、あ、ありがとうございます……!!」
刹那「マリナがこんなに喜んでいる。さすが兄さん、真の
ガンダムだ」
マリナ「果汁100%……ああ、なんておいしいのかしら」
アムロ「ははは、これくらいお安いごようですよ」
キラ「……同じお姫様なのに……」
シン「……うちはケチじゃないんだよね?」
ロラン「……マリナさんは、逆にああいう安くておいしい物がお好きなようですから……」
888 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/17(木) 21:25:18 ID:???
シーブック「僕だとセシリーが来ると紅茶を出してくれるよ」
シロー「俺もアイナが来ると出してくれるな」
ドモン「師匠が来られると上質な烏龍茶を(バキッ×2)」
カミーユ「俺は専ら外で飲んでくるからそういうことはないな」
キラ「ラクスのところでいつもご馳走になっちゃって(砂糖)」
シン「ステラとマユに奢ってばかりさ。俺が良いからいいんだ!」
刹那「…ガンダム、お魚銜えたどら猫騒動に介入する」
ヒイロ「リリーナが来ると高確率でレモンティーが出る…」
ガロード「ティファと一緒に来ると兄ちゃんがミルクティをさ(砂糖)」
ジュドー「ってか、俺誰か連れてきたっけ?(即ミンチ)」
ウッソ「お姉さんのところでいつもご馳走になっちゃって」
最終更新:2013年09月17日 22:01