それは神様(竜とか鳳凰とかイデとか)の気まぐれが起こした事だったのかも知れない
その日、ついにガロードとジュドーのジャンクパーツの山が決壊した
溢れ出したジャンクは扉を壊し、廊下に散撒いた
ロランの怒声が飛び、ガロードとジュドーはジャンクパーツを捨てることになった
ガロード「勿体ないよな」
ジュドー「ああ。至極の一品なのによ」
シュウト「兄ちゃん達が片付けないのがいけないんだよ」(お手伝い)
リヤカーでジャンクを引き、粗大ゴミの収集所に二人が至った時だった
デュオ「ん?お前達……」
ロウ「あれ?」
アルフ「むぅ?」
キョウジ「おや?」
ニナ「あら?」
ホレス「おやおや」
キッド「みんなしてジャンク詰め込んで」
ウッド「リヤカーで引いて……」
デュオのジャンクも決壊を起こした。ヒルデに叱られた
ロウのジャンクも決壊を起こした。キサトに叱られた
アルフのジャンクも決壊を起こした。モーリンに叱られた
キョウジのジャンクも決壊を起こした。ライゾウに叱られた
ニナのジャンクも決壊を起こした。ルセットに叱られた
ホレスのジャンクも決壊を起こした。ディアナ様直々に叱られた
キッドのジャンクも決壊を起こした。パーラに叱られた
ウッドのジャンクも決壊を起こした。
ハロ長官に叱られた
そんな偶然というものがあるのだろうか
しかも悪いことに、ここにアストナージやビリーのような良識派のメカニックが存在していなかった
シュウト「これだけ揃うと盛観だね。MSの一体なら組み立てられるんじゃない?」
子供であるシュウトの無邪気な一言が、彼らの魂に火を付けたのは言うまでもない
ミースピリオンで鍋を突いていたジジイ6の元に大量のジャンクと共に、彼らが押しかけたのがその日の夕方であった
ガロード「前にアムロ兄がシャアと戦って撃墜されたHiνのファンネル」
ジュドー「自爆したウイングゼロの羽」
ロウ「いいねいいね、修理すればマダ使えるぜ。ついでに合体させてしまおうぜ!!」
ホレス「これならナノスキン装甲と合板できますよ」
キョウジ「さらにこうすれば単独で
大気圏突入も可能になる」
ウッド「獅子の牙の応用でナノスキンを炎に変換するってのはどうだ?」
キッド「この戦艦の主砲も使えるよな」
デュオ「変形機能もつけるぜ」
ニナ「とうぜん、ビジュアルが
ガンダムよ」
アルフ「反応速度と操作性をピーキーにしてNTじゃなくても強さを追求するぞ。パイロットにはキツイがな」
ジジイ6「「「「「「それで死ぬようなパイロットはそれまでじゃ」」」」」」
シュウト「みんなして勝手に詰め込んでさ、調整する僕の身にもなって欲しいよ」
そうしてマニア達の趣味を完全追求したガンダムが完成したのである
<型式番号 GGF-001 フェニックスガンダム>
ガロード「俺達、トンでもないものをつくっちまったな……」
ジュドー「ああ。まさか12体のガンダムが3分ももたないなんてな……しかもシュウトが乗っているのに」
アムロ「お前達……」
ガロード「ゴメン、アムロ兄!みんなのガンダムの修理費は俺達が出すからさ」
アムロ「よくやったぞ!」
ジュドー「へ?」
アムロ「これがあれば
トミノ教を滅することができる!!ふ、ふはははははは!!ふはははははははは!!!」
ガロード「取り敢えずロラン兄さんに頼んで月の繭に封印してもらおう」
ジュドー「そーだな」
最終更新:2013年09月18日 19:50