名前:女王の訪問 夏祭り編1/5 :2008/08/14(木) 20:06:05 ID:???
ディアナ「夏祭り?」
アムロ「ええ。今夜あるんです。町内会の役員なんで、俺も行かなきゃならなくて」
ロラン「元々みんな夏祭りには行く予定でしたので、ディアナ様もお誘いしようと思って」
ディアナ「まあ。わたくしが主賓でないお祭りだなんて久し振りだわ」
ギンガナム「小生、踊りの真ん中で太鼓を叩きたいのである!」

 浴衣に着替えた一同は、その晩夏祭りへと参加した。
アムロ「じゃ、俺は役員テントで色々やんなきゃならないから、ディアナ様は任せたぞ」
ギンガナム「小生も太鼓を叩けるよう頼みに行くので、任せたぞローラ・ローラ!」
ロラン「ギンガナムさん……ディアナ様をお守りするのがあなたの役目でしょう」
ディアナ「よいではありませんか。ギンガナムもお祭りを楽しみたいのです」
ロラン「ディアナ様がそうおっしゃるなら」
アムロ「それから、さすがに人が大勢いる場所ではキエル・ハイムとして振舞っていただけますね?」
    弟達にも外で会ったらあなたをキエル・ハイムとして接するよう言ってありますので」
ディアナ「承知いたしました。ではロラン、わたくしをしっかりエスコートしてくださいね」
ロラン「は、はい!」

シロー「ようロラン」
ロラン「シロー兄さん、アイナさんもいらしてたんですね」
アイナ「こんばんはロラン君。あら? そちら方は……」
ディアナ「こんばんは、キエル・ハイムです」
アイナ「ああ……あのハイム家の」
ディアナ「お二方はいつ見ても仲睦まじく、羨ましいですわ」
アイナ「まあ、そんな……」
シロー「いやぁ、照れるなぁ」

ドモン「お、ロランじゃないか」
レイン「こんばんは。あら、そちらはキエルさん?」
ディアナ「ええ。こんばんは、ドモンさんレインさん。いつ見ても仲睦まじく羨ましいですわ」

シーブック「ようロラン、それから"キエル"さんも、食ってくか?」
セシリー「今日はパン屋じゃなくたこ焼きの屋台さんよ」
ディアナ「まあ、おいしそう」
ロラン「おひとついただけますか?」
カロッゾ「サービスだ、金はいらんぞ」
ロラン「ありがとうございます」
ディアナ「本当に仲のおよろしい方々。まるで親子のよう」
シーブック(親子……ですか……)

145 名前:女王の訪問 夏祭り編2/5 :2008/08/14(木) 20:06:51 ID:???
シン「あんたって人はー!」
キラ「やめてよね、本気で射的をしたらシンが僕にかなう訳ないじゃない」
ラクス「キラ、わたくしあのぬいぐるみが欲しいわ」
ステラ「ステラも」
マユ「…………」
ロラン「あれは……」
ディアナ「マユさんが、ミンチより酷い事に……」
ラクス「こんばんは、ディアナ様」
ディアナ「こんばんは。私はキエル・ハイムですよ、ラクスさん」
ラクス「あら、そうでしたの? ごめんなさい……ディアナ様に見えてしまって……」
ディアナ「ところでマユさんは……」
ラクス「キラの射的の弾がマユさんに当たってしまって……」
ロラン「何でそれだけの事でミンチより酷くなってるんですか……」

マリナ「せ、刹那……本当にいいの?」
 刹那「このヤキソバはガンダムだ
ディアナ「あの二人は相変わらずですね」
ロラン「ええ、微笑ましいです」

ガロード「あ、ロラン兄にキエルさん」
ティファ「……こんばんは」
ディアナ「こんばんは。お二人に会うと、なんだか甘い気持ちになってしまいます」
ティファ「……ディアナ……さん?」
ロラン「いえ、この方はキエルお嬢さんです」
ティファ「……そう。ごめんなさい」
ガロード(やっぱりNTには分かっちゃうもんなのかな)
ディアナ「それにしても、ご兄弟の方々は恋人と夏祭りを楽しんでいて、羨ましいわ」
ガロード「こ、恋人!? いや、俺達はそんな、まだ、な、なあティファ?」
ティファ「う、うん……」
ガロード「そ、それにロラン兄とディア……じゃなかった、キエルさんだって、傍目から見れば……」
ロラン「ええ!? そそそ、そんな、僕がディア……キエルお嬢さんとだなんて恐れ多い!」
ディアナ「まあ、そう見えてしまうものなのでしょうか?」
ロラン「僕とディアナ様が……」
ティファ(やっぱりディアナさんなんだ……)

146 名前:女王の訪問 夏祭り編3/5 :2008/08/14(木) 20:07:37 ID:???
ディアナ「お祭りを一通り回ってみましたが……カミーユさんやジュドーさんは見かけませんね」
ロラン「そ、そうですね……」

ファ「カミーユは私と行くの」
フォウ「いいえ、私よ」
カミーユ「彗星はもっとパァーッって動くもんなぁ……うふふ、あはははは」

ハマーン「ジュドーは私と夏祭りに行くのだ!」
ルー「おばさんは引っ込んでな!」
プル「プルもジュドーと一緒に行くのー!」
プルツー「どうしてもっていうなら私も行ってやっていいぞ」
ジュドー「みんないい加減にしてくれ! 俺はリィナと夏祭りに行くんだ!」

カロッゾ「フハハ、うまかろう」
リィナ「わーい、オマケしてくれてありがとう!」
リィズ「シーブック兄ちゃんのたこ焼きすっごくおいしい!」
シーブック「向こうでウッソがカキ氷屋をやってるから、そっちにも行ってみるといいよ」
セシリー「アル君とシュウト君もいるはずだから。はい、これ割引券」
リィナ&リィズ「ありがとう!」

ロラン「多分、カミーユやジュドーは手間取ってるんですよ、色々と」
ディアナ「手間取っている?」
ロラン(アムロ兄さんは役員の仕事があるって言い訳して難を逃れてるんだよなぁ……)

147 名前:女王の訪問 夏祭り編4/5 :2008/08/14(木) 20:08:23 ID:???
ドッドコドコドコ

 ディアナ「あら、太鼓の音が……」
ロラン「もうみんな輪になって踊っていますね」
ギンガナム「シミュレーション(太鼓の達人)より実戦(夏祭りの太鼓)の方が面白いな!」
ロラン「ギンガナムさんったら……」
ディアナ「クスクスッ。ロラン、私達も踊りましょうか」

モニク「ま、マイ。今日は確か夏祭りがあったな」
マイ「ええ。でも残業があるので」
モニク「そ、そうか……だったら私も手伝おう」
マイ「いえ、一人で大丈夫ですよ」
モニク「ふ……二人でやった方が、はかどると思うが……」
マイ「……そうですね、ではこっちの書類をお願いできますか?」
モニク「任せろ!」

セレーネ「面倒だから留守番してるけど……この家に一人っきりってのは少しさみしいわね」
ピンポーン
 セレーネ「誰かしら……はいはーい」
スウェン「セレーネ……俺だ」
セレーネ「あら、スウェンじゃない。どうしたの?」
スウェン「この近くで夏祭りをしていると聞いて……」
セレーネ「ああ、それならあっちの公園よ。騒がしいから行けば分かるわ」
スウェン「セレーネは行かないのか?」
セレーネ「面倒だもの」
スウェン「……そうか」
セレーネ「よかったら上がってく? スイカがあるんだけど」
スウェン「いいのか? ではお邪魔する」
セレーネ「私、料理苦手だからスウェンがスイカを切ってくれない? ビールをサービスするから」
スウェン「……分かった」
セレーネ「一人でさみしかったから、スウェンが来てくれて嬉しいわ」
スウェン「! そ、そうか……」

ヒイロ「夏祭りの警備は万全……任務継続中」
リリーナ「あら、ヒイロはお祭りを楽しまないの?」
ヒイロ「リリーナ……俺の任務は祭りおよび客人の警護だ。祭りを楽しむ必要はない」
リリーナ「そう。では私もここからお祭りを警備しましょう。それとこれは差し入れです
ヒイロ「差し入れ……………………む、これはシーブック兄さんのたこ焼き! 感謝する」
リリーナ「それからこっちがお手製のお弁当」
ヒイロ「……………………………………感謝……する……」

148 名前:女王の訪問 夏祭り編5/5 :2008/08/14(木) 20:09:27 ID:???
ギンガナム「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)である!」
ロラン「なんだかみんな変な踊りを踊ってるような……」
ディアナ「いいじゃありませんか、私達も踊りましょう」
ガロード「俺達も踊ろうか」
ティファ「ええ」
カロッゾ「たこ焼きは私に任せて、若者は踊ってくるがいい」
シーブック「え、いいの?」
セシリー「シーブック、行きましょう」
マリナ「刹那! 踊るのは楽しいけれど、これじゃあまたすぐお腹が空いてしまうわ」
 刹那「アムロ兄さんからもらったお小遣いはガンダムだ。思う存分踊ればいい」
ドモン「この踊りは……重りをつければいいトレーニングになりそうだな」
レイン「ドモン……踊りくらい普通に楽しみなさい」
シロー「これは……ちょっと恥ずかしい踊りだな。どうする?」
アイナ「でもみんな楽しそうよ。ほら、ロラン君とキエルさんも踊ってるわ」
シロー「ホントだ。……ああしてると、あの人も普通の女の子みたいだな……」
アイナ「普通の……? シロー、どういう意味?」
シロー「いや、何でもないよ。行こうアイナ、俺はアイナと踊りたい!」
アイナ「シローったら……」
ギンガナム「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)である!」

アムロ「――で、ウッソもなんだかんだでシャクティと踊って、
     アルとシュウトはクリスやバーニィと一緒に遊んで、
     電話で聞いたところマイもモニクさんとうまくやってるみたいだし、
     セレーネもいい雰囲気だから今日は帰るのをちょっと遅くしないとな。
     ヒイロも警備ついでにリリーナさんとうまくやっている……。
     結局、夏祭りを楽しめなかったのは俺とカミーユとジュドーか。まあ二人は自業自得だな」
シャア「アムロ……」
アムロ「シャア! 何でここにいる!」
シャア「最近ロラン分が不足していて力が出ないのだ……。
    いかに私とて、ああも楽しそうに踊っているロランにちょっかいは出せん」
アムロ「まったく。ほら、ビールでも飲め」
シャア「うむ……冷えたビールは最高だな」
アムロ「まったく。何で俺はお前なんかと一緒にビールを飲まなきゃならないんだ」
ララァ『アムロ、私にも一杯もらえるかしら』
アムロ「ああ。でも未成年なんだから見つからないようにな」
シャア「アムロ、誰と話している?」
アムロ「誰とでもいいだろ」
シャア「なぜ一人分離れて座る。そんなに私の隣は嫌か」
アムロ「それもあるが……たまにはこうして三人並んで座るのもいいだろう?」
シャア「三人……?」
ララァ『これがツンデレというものなのね』
アムロ「違う、ただの気まぐれと哀れみだ」
シャア「アムロ、空中に向かって話しかけるのは不気味だぞ。いい病院を紹介してやろうか?」
アムロ「何だと! 人が気を遣ってやってるのに!」
シャア「いつ、どうやって気を遣ったというのだ! ビール一杯くらいでいい気になるな!」
アムロ「そういう意味じゃない! ええい、お前には何で間を空けて座るか教えてやるものか!」
シャア「フンッ! そんな理由などこちらとしても聞きたくはないわ!」
アムロ「言ったな!? 聞けなかった事を思う存分後悔するんだな!」
シャア「ええい、聞かねば後悔のしようがないではないか!」
ララァ『うふふ……本当に楽しい夏祭り』

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最終更新:2013年09月19日 20:50