ある日シーブックがパン屋でバイトをしていると、ひとりの男が訪ねてきた
ザビーネ「久しぶりだな…。カロッゾ様とべラ様はいらっしゃるだろうか…」
シーブック「いらっしゃい」
ザビーネ「ふん、私のいない間にずいぶん下賎な者を雇ったな。
     まあいい。おい、バイト!カロッゾ様はどちらにいらっしゃる!」
シーブック「!?(なんでこいつ俺がバイトだって…)カロッゾさんなら
      今材料の買い付けに行ってるよ。ついでにセシリーもね。
      ところであんた、カロッゾさんの知り合いみたいだけど誰なんだ?」
ザビーネ「人に物を尋ねるのならまず自分から名乗るのが礼儀ではないのかね?」
シーブック「ム?!ああ、すまない。俺の名はシーブック・アノ―。セシリーの同級生で
      ここでバイトをしている。」
ザビーネ「私の名はザビーネ・シャル。カロッゾ様の弟子で、パンを焼いて生きてるものだ」
シーブック「ザビーネだって!?黒パンを作らせたら世界一の、『黒のパン職人』と呼ばれている?!」
カロッゾ「ふはははははは!どうだ、驚いたろう」
ザビーネ「カロッゾ様!」

ザビーネ「それについては私がお答えしようシーブック・アノ―君。
セシリー「ザビーネじゃない!久しぶりね!何年ぶりかしら」
ザビーネ「おお!べラ様!おひさしゅうございます。このザビーネ『朝パン主義』普及のため
     ただいま戻りました!」
シーブック「(『朝パン主義』)?」
セシリー「ああ、シーブックは初対面だったわね。彼はザビーネ。ここの元パン職人で
     私にパンの作り方を教えてくれたの」
シーブック「なあセシリー、『朝パン主義』ってなんだい?」
そもそも人には二種類の人間がいると言う。朝食でご飯を食べる人と
パンを食べる人だ。しかしご飯だと時間がかかりその上、
胃がもたれてしまうのだ。しかも味が変わることなど絶対にない。
しかしパンは違う!時間もかからず胃はもたれない、
多種多様な種類があるため飽きることもないのだ!
そのようなすばらしい食べ物を世界に広め全人類の朝食をパンにしようと
すること、それが『朝パン主義』なのだ!
そしてそれを提唱したのがマイッツナー・ロナ
つまりベラ様のお祖父様なのだ!」
カロッゾ「ふはははは、凄かろう!シーブック君。君も『朝パン主義』の一人として
     より一層頑張ってくれることを期待しているよ」
シーブック「(なんか勝手に仲間にされてるし、家の朝はいつもご飯なのになぁ…)」
勝手に『朝パン主義』を押し付けられたシーブック
彼のバイト生活はこの後どうなるのか?次回をまて!

オマケ
カロッゾ「人類の三分の二の朝食をパンにしろと言われればこうもなろう」
シーブック「なんとぉーーー!!」


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最終更新:2017年05月24日 21:49