281 名前:カロッゾ製パン店にて 1/2 :2008/12/24(水) 19:21:55 ID:???
12月24日の夕方
マリナ「はい。カロッゾ特製ケーキですね。毎度ありがとうございます」
シーリン「こちらは18号3つですね。ありがとうございます、素敵なクリスマスを♪」
刹那「…ケーキ18号残り5、20号残り2。残弾補充遅いぞ」
シーブック「グラニュー糖20キロ届きました」
セシリー「牛乳残り15リットル!」
カロッゾ「フハハハハハ!ノルマ達成は間近だ!皆気張れってくれよ!」
ザビーネ「ぐわぁ!腕が腕がぁああああああ」
刹那「朝から頑張りすぎだ、ザビーネ・シャル…俺が代わろう。少し休憩していてくれ」
ザビーネ「ああ…すまん。お言葉に甘えさせて貰おう」
シーブック「おいおい大丈夫か、刹那?」
刹那「ロラン兄のやるのをよく手伝っているこれくらいなら…トランザム!!!」
カシュカシュカシュカシュ!
カロッゾ「おお…すばらしいスピードではないか。シーブックの弟殿もなかなかやるな」
シーブック「よし!俺も負けてられるかよ。奥義!MEPによる質量を持った残像!!」
カロッゾ「フハハハ若い者にはまだまだ負けんぞ!
      秘奥義テンタクラー・ロッド15本の舞!!!!」

セシリー「凄い…あっという間にケーキが完成していくわ…」
ザビーネ「あの中にはとても入っていけんな。包装の方に回るとしよう」

12月24日20時過ぎ
マリナ「本日のケーキは売り切れです。ありがとうございました!」
シーリン「明日の販売は午前十時からになります。よろしくおねがいします」
刹那「ハァ…ハァ…ハァ」
シーブック「ゼェ…ゼェ…ゼェ…」
セシリー「シーブックに刹那君…大丈夫?」
カロッゾ「フハハハハ…あれしきのことで息を切らすとは二人ともまだまだだな」
刹那「カロッゾ・ロナ…あんたはガンダムだ…」
シーブック「朝の三時から立ちっぱなし動きっぱなしでも息1つ乱れない
       …さすが強化人間というべきか」
カロッゾ「フハハハハ…皆、今日の激戦を良く戦い抜いてくれた。
     バイト代に少し色を付けておいたぞ」
シーブック「ありがとうございますカロッゾさん(これでセシリーのプレゼントのローンが払える)」
刹那「俺は受け取れない。勝手に手伝いをしに来ただけだ」
カロッゾ「フハハハ。刹那君、君の活躍のおかげでこんなに早い時間に去年の5割り増しの数の
     ケーキを売り切ることが出来た。コレはそのささやかなお礼だよ」
シーブック「せっかくの心遣いだ。受け取っておけよ、刹那」
刹那「ではありがたく頂戴する」

282 名前:カロッゾ製パン店にて 2/2 :2008/12/24(水) 19:25:04 ID:???
マリナ「カロッゾさん。表の片付け終わりました」
シーリン「お疲れ様でした~」
カロッゾ「おお、二人とも今日はご苦労様。二人の分のバイト代は銀行振り込みでよいのだな?」
シーリン「はい、そのようにお願いします」
マリナ「おかげさまで今年も何とか年を越せそうです。カロッゾさん
     …雇っていただけて本当に感謝しております」
カロッゾ「…なんと…なんと美しく清貧な女性達よ!このカロッゾ出来る限りの協力を惜しまないとここに誓おう!」
シーブック「……おい刹那ちょっと」
刹那「?」

マリナ「ふう…今日は疲れたわね、シーリン」
シーリン「そうね…この年でミニスカサンタ姿はさすがに堪えるわ」
マリナ「うふふ…わたしはトナカイの着ぐるみだったから逆に暑いくらいだったわ」
シーリン「貴女のトナカイ姿よく似合ってたわよ…あら、刹那君?」
刹那「夜も遅い。家まで護衛させてもらうぞ」
マリナ「ありがとう、刹那。とっても心強いわ」
シーリン「私、彼氏と待ち合わせしてるんでここで失礼するわ。
      刹那君、マリナのことよろしくね」
刹那「任務了解。マリナ護衛ミッションを開始する」
マリナ「シーリン、晩ご飯はどうするの?」
シーリン「今夜は帰らないから要らないわ、じゃあね!」
マリナ「……帰りましょうか、刹那」
刹那「了解だ」
刹那「…マリナこの後何か予定はあるのか?」
マリナ「私?帰って晩ご飯食べて寝るだけよ」
刹那「そうか……」
マリナ「?」
刹那「よかったらこれから二人で食事に行かないか?」
マリナ「…私と?」
刹那「シーブック兄からレストランの予約券を貰った。
    急に用事が出来て行けなくなったらしい」
マリナ「ありがとう刹那。こんな私で良ければ喜んで…なんちゃって♪」
刹那「……(わずかに赤面)メリークリスマスだ、マリナ」
マリナ「メリークリスマス、刹那。素敵なクリスマスをありがとう」

シーブック「いいんだ…これでいいんだ…」
セシリー「優しいお兄さんね、シーブックは」
シーブック「ゴメン、セシリーせっかく楽しみにしてくれてたのに…」
セシリー「いいのよ。シーブックのそう言うところ嫌いじゃないわ」
シーブック「ははは…その分プレゼントは期待して貰って良いよ」
セシリー「あら、楽しみね。さぁ行きましょう。母の渾身の料理が冷めちゃうわ」
シーブック「改めておじゃまします…だね」
セシリー「うふふ…メリークリスマス、シーブック」
シーブック「メリークリスマス、セシリー」

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最終更新:2013年09月29日 21:43