620 名前:目黒のガンダム :2009/05/17(日) 00:54:38 ID:???
階級の高い方々は、MSの性能を細かくはご存じありません。ですから常々少しでも知りたいと思っております。
天候に恵まれた初秋の日。レビル将軍がGMとガンキャノンからなるMS部隊を引き連れて、目黒近郊の演習場にでかけまし
た。目黒に着かれたのはお昼近くのことでした。
レビル将軍の部隊は演習を始めますが、練度が低いためか将軍の言う通りに動いてくれません。その時参謀が「近所に住む
名物兄弟のガンダムならうまくやれるかも」といったのを聞きつけた将軍は、「私の考案したフォーメーションを試すため
にそのガンダムを呼んで来て欲しい」と配下の将校に所望した。
さあ困った将校たち。「ガンダムに乗る兄弟は民間人なので、この演習場を使う事は出来ません」といったものの、将軍の
お言いつけではしかたがない。 兄弟たちに特例を出してガンダムに演習に参加してもらうことにした。
レビル将軍は、自分の指示通り動いてくれるガンダムがすっかり気にいられた。フォーメーションが上手く機能したことも
合わさって忘れられなくなってしまった。
ところが基地に帰って同じように訓練をしましたが、GMとガンキャノンの部隊はガンダムのようには上手く動けなかった。
ある日のこと、およばれで作戦本部にお出掛けになりますと「なにかお好みのMSはございませんでしょうか。なんなりとお
申し付けくださいまし」という本部長の申し出に、将軍はすかさずガンダムを注文した。
本部長は驚いて、月のアナハイム社から最上級のガンダムをとり寄せた。このようなトリコロールカラーでか細い機体を運
用して、もしも容易に撃破されたら一大事と、迷彩塗装をしたうえ、重装甲を装着して、相撲取りの様になったガンダムを
出した。
レビル「なに、これがガンダムと申すか。まちがいではないのか?たしか、もっと白くスマートだったはずじゃが・・・」
機動力を失ったトリコロールではないガンダムが強いはずがありません。
レビル「このガンダム、いずれよりとりよせたのじゃ?」
本部長「月のアナハイム社にござります」
レビル「あっ、それはいかん。ガンダムは目黒にかぎる」

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最終更新:2013年12月09日 20:39