767 名前:ギギをめぐる冒険 1/6 :2009/06/12(金) 21:09:47 ID:???
ギギ『ハサウェイ!!』
ハサウェイ『ギギー!!』

…………………………それが夢だと気づいてハサウェイは目を覚ました。

チェーミン「お兄ちゃん、朝だよ」
ハサウェイ「ン……もうちょっと寝させてよ」
チェーミン「……身体痛いの?」

飛行場での事件から数日たっていた。

ハサウェイ「そうじゃないよ……眠いだけ」
チェーミン「うん……」

チェーミンが部屋から出ていくのと入れ替わりに、ミライが入ってきた。

ミライ「ハサウェイ、朝ごはんは食べておきなさい」
ハサウェイ「……父さんは、何か言ってた?」

学校を休んだハサウェイにブライトは特に何も言わなかった。

ハサウェイ「修正されるかと思ってた」
ミライ「ふふ、昔のアムロはそんなことされてたわね。でも、あなたはすごく頑張ったもの。
    口には出さないけどあの人もそう思ってるわ」

ハサウェイ「……チェーミンはなにか元気なかったね。そういえば、僕が帰ってから旅行に行くっていってたもんな」
ミライ「違うわ。チェーミンが元気ないのはあなたが元気ないからよ」
ハサウェイ「僕が?……そうか」
ミライ「早く、元気になってね」

♪メビウ~スの輪から~

ハサウェイ「メール……」
ギュネイ『医者から連絡あり。いつもの場所で』
ミライ「お友達から?」
ハサウェイ「うん…………そうだね、そろそろ動かないとね」

768 名前:ギギをめぐる冒険 2/6 :2009/06/12(金) 21:11:19 ID:???
場所はカロッゾパンに移る……。

トビア「どうもー!ブラックロー運送でーす!」
ベルナデット「カロッゾさん!お荷物届けに来ました」

カロッゾ「フハハハハハ!待っていたぞ!」
ザビーネ「ハンコがいるか……コスモ・バビロニアスタンプではダメか?」

トビア「ダメですよ。ていうかサインで結構ですから」
ベルナデット「うーん、いつ来てもここはいい匂い」

カロッゾ「フハハハハハハ!!どれ二人においしい菓子パンをご馳走してやろう!」
トビ&ベル「「本当ですか!?」」
カロッゾ「フハハハハハ!まるで二人は質量を持った残像のようだな!」
ドレル「二人はお似合いだなという意味だよ」

トビア「そ、そんな……お似合いだなんて!」
ベルナデット「か、からかわないで下さいよ!」
カロッゾ「フハハハハハハハハハハ!!!!」

769 名前:ギギをめぐる冒険 3/6 :2009/06/12(金) 21:13:06 ID:???
店の奥、厨房にて。
シーブック「カロッゾさん、今日も絶好調だな……」
セシリー「もう、後で言っておくわ」
シーブック「いいじゃん、そっちの方が平和だよ。最近色々事件起きてるからさ。この店はこんな感じのがいいって」
セシリー「フフ、そうかもね。最近は私たちの『仕事』は無いけど、マフティーの飛行場テロとか物騒だものね……」

シーブック「……ああ、実は、あの時ウッソが居たらしくてさ。シャクティと一緒に」
セシリー「ええ!?それで二人は……」
シーブック「ああ、二人とも怪我ひとつない。ただシャクティの方は、ちょっとへこんじゃったらしくて
      あれから家に泊って、ウッソが色々元気づけてる」
セシリー「そうなの、かわいそうに」

シーブック「この町はよくお祭り騒ぎで色々ぶっ壊れるけど……それとは違ったんだろうなあ」
セシリー「それ分かるわ。きっとシャクティちゃんは、なんていうのかな……人の悪意を感じちゃったのね……」
シーブック「ああ。でもマフティーの奴らも見損なったぜ。テロリストなんて言われながらも一線は越えない奴らだって思ってたのに」
セシリー「そうね。私たちも気をつけないとね……」
シーブック「俺は絶対変わらないよ。ずっとセシリーと……」
セシリー「シーブック……」

カロッゾ「フッハハハハハハハハハハハハ!!!!口ではなく手を動かすといい!!」
シーブック「うおわああああ!!!すいません!!」
セシリー「急に現れないでよ!」

カロッゾ「ククク……。まぁ、少し休憩するといい。二人にお客さんが来たぞ」
セシリー「お客さん?誰です?」
カロッゾ「うむ、ケネス・スレッグと名乗っていた」
シーブック「え?ケネスさん?」
セシリー「そう……じゃあ、ちょっと休憩するわね。行きましょうシーブック」
シーブック「……ああ」

ドレル「所で父上、荷物は何なのですか?結構重いようですが」
カロッゾ「フハハハハハ、新しい顔だ」
シーブック「なんとぉ!?」
セシリー「一々つっこまなくていいから……」

770 名前:ギギをめぐる冒険 4/6 :2009/06/12(金) 21:14:37 ID:???
~客間~
ケネス「久しぶりだな。噂はかねがね聞いてるよ」
セシリー「いい噂ではないのでしょう?ケネスさんは……少しお疲れのようですね」
ケネス「ああ、先日の飛行機テロに巻き込まれた」
シーブック「なんとお!?大丈夫だったんですか!?」
ケネス「ああ、屋根が崩れてきた時はミンチを覚悟したよ……うまい具合に隙間に転がりこめた
    『幸運の女神』は私を見捨てなかったようだ」

~店先~
ハロ「フハハハハハハ!ウマカロウ!」
ベルナデット「かわいいなー。私もペット飼いたい」

ベルナデットが少し離れた所でオウムのハロと戯れている。
それを眺めていたトビアだったが、こっそりザビーネに話しかける。

トビア「……さっきのお客さん、もしかして『仕事』関係の人ですかね?」
ザビーネ「ダメじゃないかああ!トビア~!パンを食べながらしゃべっちゃあ~!」
トビア「あ、スイマセン……それでさっきの人は?」
ザビーネ「さっきの男はケネス・スレッグ。たしかに『仕事』関係で来たのだろうな」

━━━━仕事とは彼らの裏稼業である怪盗『キンケドゥ』のことである。
弱気を助け、強気を挫き、変態を撃退する。彼らは宇宙時代の義賊だった。

トビア「けっこう重要な人みたいですね。依頼の常連さんとか……」
ザビーネ「いや、ケネスは創設メンバーの一人だ。ああ、だから元関係者とすべきか」
トビア「えええええええ!?」

771 名前:ギギをめぐる冒険 5/6 :2009/06/12(金) 21:15:38 ID:???
~客間~
セシリー「今回ここを訪ねたの理由をお聞かせ願えますか?……もちろんただの観光なら、色々ご招待しますけど」
シーブック「あなたもメンバーの一人なんです。何でも言ってください」
ケネス「たまたまキンケドゥが産まれる瞬間に立ち会っただけの俺をメンバーに入れてくれるか」
セシリー「ええ。ですから腹を割って話しましょう……例のマフティーテロ関連ですか?」

ケネス「……ああ。あの時、マフティ―を名乗るあいつらに、大切なものを奪われてね」
シーブック「それを取り返してくれってことですね?」
ケネス「……ああ。ところで、君たちの仕事内容は『物』限定かね?」
セシリー「まぁそうですけど……まさか」
ケネス「『幸運の女神』ギギ・アンダルシア。捕えられた彼女を奪い返してもらいたい」
シーブック「なんとおー!?」

それって誘拐じゃね?なんてことを思うシーブックであった。

772 名前:ギギをめぐる冒険 6/6 :2009/06/12(金) 21:22:08 ID:???
とりあえずキンケドゥ参戦
といってもすでにマフティvsキンケドゥの話はすでにあったので
ガチでやりあわないと思うけど
というかMS戦とか俺には無理で(ry
ケネスがクロスボーン・バンガード結成にかかわったってのは一応後付け設定であるらしい

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最終更新:2013年12月26日 21:39