ギギをめぐる冒険(6)より
208 名前:ギギをめぐる冒険 1/5 :2009/06/21(日) 19:38:40 ID:???
レーン「テロリストどもが!」
ギュネイ「そのテロリストの偽物だろうがお前たちは!」

こちらではペーネロペーとヤクト・ドーガの攻防が繰り広げられていた。

ギュネイ「くそ、クェスは先に行ったのか?」
レーン「余所見をするとは余裕だな!」

ミノフスキークラフトが装備されたペーネロペーが空中から仕掛けてくる。

レーン「落ちろ!」
ギュネイ「その程度ぉ!」

ビーム・ライフルの一射をヤクト・ドーガはやすやすと避けた。

レーン「なんだと!?」
ギュネイ「こちとら、いつもいつも、Ξガンダムとやりあってんだ!」
レーン「ならばこれで!」

ペーネロペーのファンネル・ミサイルが一斉に射出された。
しかし。

ギュネイ「ファンネル!当たれぇい!」

ドゥグオオオン!!
ギュネイはファンネルを使いミサイルを簡単に落としてみせた。

レーン「くっ何故だ!奴のプレッシャーに負けてんのか俺は!」
ギュネイ「MSの性能の差が戦力の差と思うな!!」

それは自分の上司の信条とする言葉だ。
の割にはよくライバルに負けてるようだが。

ギュネイ(俺は社長より働ける!……どうする、さっさとクェスに……ハサウェイは何やってる!)
レーン「くそ!キルケー部隊の奴らは何してるんだ……!」

その時。

ミルラ「フハハハハハ!隊長!苦戦してるねえ!そんなんじゃ死ぬよお!」
ギュネイ「なんだ!?でかい!」
レーン「げ、お前か!」

キルケー部隊最後のMSガブルが、その巨大な姿を現した。

209 名前:ギギをめぐる冒険 2/5 :2009/06/21(日) 19:39:52 ID:???
ハサウェイ「キンケドゥ!なぜここにいる!」
シーブック「それはこちらのセリフだマフティー!」

こちらでは戦闘は行われてはいなかった。
向かい合い、相手の出方を窺うX1とΞ。

キンケドゥとマフティー。
お互い反社会的組織ということだが、敵対することはありえても味方になることは決してなかった。
そのリーダー二人が、同じ場所に現れたのは━━━━。

ケネス「キンケドゥ、どうする?」
シーブック「敵が偽マフティ―っていうなら、この本物とは敵対しなくてすむかもしれません」
ケネス「ああ……だが、敵の敵が味方というわけではないよな?」
シーブック「……ええ」

シーブック「マフティ―!お前たちの目的が施設の破壊というなら、少し待て!」
ハサウェイ「それもある……だが、こちらも聞かせてもらう!海賊たちの目的のお宝はなんだ!?」
ケネス「この施設に不正に捕えられているNTだ」

お互い声を変えての通信のやり取りのため、二人は知り合いだと気づかない。

シーブック「ケネスさん?」
ケネス「まぁちょっとあいつと話させてくれよ」
ハサウェイ(……まさかキンケドゥもギギを?どこでそんな情報を得たんだろう?)

と、その時。

210 名前:ギギをめぐる冒険 3/5 :2009/06/21(日) 19:41:09 ID:???
ギュネイ「ハ……マフティー!」
ハサウェイ「ギュネイ?クェスの所に行ったんじゃないの?」
ギュネイ「Ξもどきは何とかしたんだがな!もう一機妙なのが出てきた!」
ハサウェイ「妙なの……ってデカ!」

シーブック「なんだあれデカ!」
ケネス「おいおい!施設を破壊してないかあいつ!」

レーン「ミルラー!落ち着け!出てくるならせめて敵を倒せ!」
ミルラ「ハハハハハハハ!死ねええ!内側から!えぐり込むように!打つべし!打つべし!打つべし!」

全長28.3m、重量22.5tの超重量級MSガブルがしっちゃかめっちゃかに暴れている。

ハサウェイ「クェスたちが危ない!止めるぞ!」
ギュネイ「それがだな……!」

Ξガンダムがガブルに向かってミサイルを発射する。しかし……。
ドゥオオン!!

ハサウェイ「やったか!?」
ギュネイ「やったか禁止」
ハサウェイ「げ……無傷?……ならば!」

続けてビーム・ライフルを撃つ。しかし、それも……。

ハサウェイ「防がれた!?」
シーブック「I・フィールドか!?」
ギュネイ「俺のファンネルも効かなかった……つーかなんで海賊がいるんだ?」
ケネス「なんとか接近して……!」

211 名前:ギギをめぐる冒険 4/5 :2009/06/21(日) 19:43:16 ID:???
ザビーネ「奴は一体?」
トビア「キンケドゥさん!」

どう手を出すか悩んでいるキンケドゥの元へ仲間たちが駆けつける。

シーブック「フォーメーションで一気に崩すぞ。気を付けろ、図体の割に素早いぞ!」
トビア「はい……ん!?」
ザビーネ「どうした?」
トビア「何か来ます!」
ケネス「敵の援軍か?」

ギュネイ「このプレッシャーは!?」
ハサウェイ「なに、こいつら!?」

彼らが驚いたのは、突然施設内から大量のMSが出てきて、全員を取り囲んだからだ。

ザビーネ「ひぃ、ふぅ、みぃ……10……いやそれ以上か」
トビア「か、囲まれましたよ!」

レーン「こいつらは『フラッシュシステム対応MS』!?誰だ!?誰が動かしてるんだ!?」
ミルラ「ハハハハハハハハハハハ!」

シーブック「邪気が……来る!」
ケネス「……!」
シーブック「どうしました?」
ケネス「あの中に、ギギがいる……?」
シーブック「なんとぉー!?」

空中を自由に飛びまわる『12機』のフラッシュシステム対応MS。
それを操る13機目のMSに乗っていたのは二人の少女だった。

クェス「なんだあれ、デカイのがいる」
ギギ「ケネス……いるの?」

クェスがガブルに興味を示したと同時に、13機のMSの瞳が一斉にそちらに向けられた。
(続)

212 名前:ギギをめぐる冒険 5/5 :2009/06/21(日) 19:44:47 ID:???
130
集計乙です
明らかにハサウェイとギギは俺のせいだよねゴメンね
次でなんとか終わらせるからね

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最終更新:2013年12月27日 22:22