289 名前:縁日の奇跡 1/3 :2009/07/31(金) 04:54:13 ID:???
ヤエル「縁日だー!」
マリナ「あまり離れてはダメよ。危ないからね」
リアン「はーい」
刹那「縁日か……」
タビッド「え?初めてなの?」
刹那「遊びに来るのはな」
マリナ「刹那、今日はありがとう。シーリンもドズル組長も忙しくて……
    縁日に来たがってたし……この子達、喜んでるわ」
ヤエル「ありがとう、お兄ちゃん!」
刹那「いや……礼を言われる事ではない」
と口では言いつつ照れの表情を見せる。
そこにガロード達が通りがかった。
ガロード「おっ、刹兄にマリナさん」
ティファ「あ……こんばんは」
マリナ「こんばんは。あら、可愛い子ね。何て言うの?」
ティファ「ティファ…ティファ・アディールです」
マリナ「ティファちゃん、可愛い名前ね。私はマリナ・イスマイール。よろしくね」
ティファ「あ……はい……//」
ガロード「何でまた縁日に?珍しいね」
刹那「護衛だ。シーリンも組長も忙しいというのでな」
ガロード「ふーん…護衛ね。それだけかな…あ、良かったら一緒に回りません?俺もティファも子供好きなんで」
マリナ「でも、お邪魔じゃないかしら?」
マリナの問いにティファは微かに反応を示す。
少し俯くと顔を上げ、ハッキリと言った。
ティファ「いいえ(実はほんのちょっと……」
ガロード「よーし、決まりだ!さー、遊ぶぞ!」
刹那「ガロード、金は自己責任だ」
ガロード「分かってるって。タカリなんてしないよ」
ヤエル「あ、お名前は何ですか?」
ガロード「ガロード・ラン・ガンダム。刹那の弟さ、よろしくな」
リアン「こちらこそよろしくお願いしますー」

中編に続く

290 名前:縁日の奇跡 2/3 :2009/07/31(金) 04:56:24 ID:???
シャギア「……おや、珍しい組み合わせだな」
オルバ「本当だね、兄さん」
ガロード「うわ!今度は何を企んでやがる?」
シャギア「子供達に夢を売っているのだが、何か問題でもあるかね?」
マリナ「素晴らしい事ですね」
ガロード「いや、マリナさん。こいつらは……ムガムガ」
オルバ「おっと、商売の邪魔はごめんこうむるよ」
シャギア「どうです。一回五百円…幸せの紐引き。
     立てば浮かぶ瀬もあれ……チャレンジしてみませんか?」
多数に束ねられた紐の先には様々な景品が括りつけられていた。
ヤエル「あ、PS3!」
リアン「Wiiもあるよ」
シャギア「フフフフ……アタリさえすれば君達に差し上げよう」
ガロード「だから、そいつは……ムガムガ」
オルバ「だから黙ってなよ…おっと、何かしたら絞めるからね」
ティファ「うっ……ガロード…」
マリナ「五百円であんな高いものを手に入れる事も出来るのですね。
    まさに子供に夢を売る仕事……素晴らしいです」
シャギア「お褒めに与り、光栄に存じまする」
慇懃に、大袈裟に礼すシャギア。
そして顔を上げ、ニヤリと笑う。
シャギア「では……」
マリナ「やらせて下さい。三回分、1500円」
シャギア「毎度あり」
ヤエル「私、これー」
タビッド「じゃーこれを」
リアン「これがいいなー」
ガロード「くそーー!!」
オルバ「悪く思うなよ。夢を買った、と思わせておけば幸せなんだからね」
ティファ「あの子達に……力を……」
シャギア「さん、はい」
子供達「えいっ」
シャギア「はい、残ね……何!?」
PS3 Wii ガンダムエクシアMG
ヤエル「わーい!大当たりー!」
マリナ「あらあら、良かったわね」
オルバ「馬鹿なッ!こんな事がッ!!」
ガロード「…………(ア然」
ティファ「……良かった…(ニコリ」
マリナ「お兄さん、ありがとうございました。夢、確かに買わせていただきました。
    ですが、こんな高価な……」
シャギア「……お持ち下さい。そ…それが我々の喜びです……よ」
満面の笑みにぎこちない笑みで返す。
オルバ「くそっ!どうなっているんだ!?」
シャギア「天網…悪事を漏らさず、か……クッ」

後編に続く


291 名前:縁日の奇跡 3/3 :2009/07/31(金) 04:59:25 ID:???
ヤエル「わーい」
刹那「良かったな。エクシアが当たって」
マリナ「でも不思議な事もあるものね……」
ガロード「あぁ…まさに奇せ……あっ。……まさか、ティファ?」
ティファ「………」
ニッコリ微笑むと人差し指を口に当てた。
彼女の意を読み取り、沈黙する。
リアン「でもソフトがないと……」
タビッド「ただの箱だよね」
刹那「それならば心配はない。キラ兄さんが飽きたソフトを借りてこよう」
タビッド「おっ、使えるじゃん!」
マリナ「こらっ!ありがとう、でしょ!」
‐色々あって‐
マリナ「刹那、今日は本当にありがとう。楽しかったわ。
    ガロード君とティファちゃんも付き合わせてしまってごめんね」
ガロード「いやいや。俺達も楽しかったし……なっ」
ティファ「コクリ」
ガロード「じゃ、先帰ってるから早く帰ってきなよ」
ティファ「また…会いましょう」
ヤエル「ばいばい、お姉ちゃん!」
タビッド「またねー」
スタスタスタスタ
刹那「俺も……とても楽しかった。こちらこそありがとう……マリナ」
マリナ「ふふ……あら?どうしたの?」
ヤエル「刹那お兄ちゃん、これあげる」
そう言うとヤエルはエクシアの箱を手渡した。
刹那の顔にこの日1番の喜色がともる。
刹那「エクシア……いいのか?」
ヤエル「今日のボディガード料なの。ありがとう!」
マリナ「あらあら、マセた事言っちゃって……この子達を送るから……又明日ね」
子供達「バイバーイ」
手を振り、見送る。
影も見えなくなると家に向かって歩きだした。
刹那「………縁日も悪くないな……」
‐‐‐‐
アムロ「ガロードに聞いたぞ!お前、マリナさんとデートしたんだって?」
ロラン「どうでしたか!?粗相な事はしませんでしたか?」
刹那「………ギロッ」
ガロード「コソコソ……やべっ!」
刹那「プライバシーの歪みを駆逐するッ!!」
ガロード「ごめん、ごめんってば!」
ドタバタ ドタバタ

終了。
因みにエクシアは後日、マリナや子供達と一緒に組み立てました。
奇跡って程でもないかもしれないけど、そこは御勘弁を。


292 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/31(金) 05:02:10 ID:???
キラ「でも、刹那とマリナさんのフラグは立たないんだよね。普通なら既にルート突入するはずなんだけど」
ウッソ「深刻なエラーが発生しました、深刻なエラーが発生しました……ってところですか」
キラ「初音ミクの消失ならぬ、恋愛フラグの消失……言い得て妙だね」

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最終更新:2014年01月30日 21:03