1時ごろ部屋で…。
コウ「暇だ…。休みなのは大学生だけ…。宿題も終わらせたし…やる事がない…。
アルも友達と遊んで遅くなるとか言ってたし…暇だし
キースに電話を…。」
しかし、何処をどうかけまちがえたのかシーマにかかる。
シーマ「良いタイミングだねぇ。私も暇だったんだ。あんたの家に逝かせてもらうよ。
3時間後くらいにつくからねぇ…かくごをしときよ。」
コウ(まぁ…暇だったし…いいか。)
この日、偶然皆が皆友人を呼ぶとは流石のコウも思っていなかったようだ。
そして、3時間後…。
シーマ「来てやったよ。暇だったんだろう?」
コウ「…はい。」
シーマ「こうやって人の家に地上げ以外で上がるのは久しぶりでねぇ…。楽しませてもらうよ。」
コウ「…はぁ…。」
シーマ「もっとしっかりおし!それだから目立たないんだよ。…誰か来たようだよ。」
カミーユ「ただいま~」
ファ「おじゃまします。」
コウ「どうぞ。 …ところでカミーユ、他の皆は?」
カミーユ「ジュドーとガロードは学校で花火暴発させて掃除、シーブックはバイト、ウッソは不明。
キラとロランとシーブックは多分もうすぐ…。」
シーマ「若い頃から男作って良いねぇ…。大事にしなよ。お互いさ。そうしないとこうかいするよぉ?」
カミーユ「…わかってます!そんな事は…。」
ファ「カミーユ、そんなきついいい方失礼でしょ。」
シーマ「なーに、気にすることはないよ。若いうちはこれくらい元気があった方がいいってもんだよ。」
カミーユ「この不快なプレッシャーは…キラはもうあの女とは
別れたはずだ!ありえない!」
その10分ほど前…。
フレイ「あら、ウッソ君じゃないの。」
ウッソ「フレイさん、こんにちわ。久しぶりです。」
フレイ「何か用事でもあるの?貴方の家とはずいぶん違う方向みたいだけど…」
ウッソ「いえ、商店街の酒楽の近くを通ると危険なんでいつも遠回りしてるんです。
ちなみに今日は暇ですよ。」
フレイ「貴方の家に遊びにいって良い?」(チャンスね。これは)
ウッソ「いいですよ。」
ウッソ「ただいま~」
フレイ「お邪魔します~」
カミーユ(…あの女か…不用意に怒らせると厄介だから当り障りの内容に…。それにしてもウッソは全く…。)
コウ「あ、ウッソか。誰をつれてきたん…って!」
シーマ「あら、随分派手な服を着た子ね。服に着こなされている感じで。」
フレイ(怒りたいけど…ここで起こったら計画台無しよ。当てこするように…当てこするように…。)
「あら、そんな事はないわよ。それに、私は年増なのに地味に攻めるよりはましだと思ってるわ。」
シーマ「誰が年増ですってぇ?小娘にしては中々言ってくれるじゃないの。お茶をおねがいできるかしら?」
カミーユ(この悪意の充満した空間から早く逃げたい…。)「分かりました。」
ファ「随分険悪ねぇ…。」
ウッソ(襲ってこない綺麗なおねぇさんが3人もいる…幸せ…。)
フレイ「…事実を言ったまでよ。いけない?」
コウ(これはどうやれば収まるんだ…?誰か来てくれ…。)
シーマ「ケツの青い餓鬼が言ってくれるねぇ…。そんなに後悔したいのかい?」
フレイ「後悔?私が?笑わせないでよね。」
シーマ「生意気言ってると後悔するよぉ?」
脇で
ファ「…一体何がおこってるの?聞いてたけど分からなくなってきた…。」
コウ「2人とも気が強いから…」
ウッソ(フレイさん…気が強くてなんかカッコ良い…)
ジュドー「ただいま~…なんか剣呑な雰囲気だけどどうしたんだ?」
ガロード「今帰ったぜ~」
ハマーン「失礼する。」
カミーユ「…2人…にハマーン先生?こいつらが又なんかやらかしました?
ささ、奥にどうぞ。」(この先生ならこの空気をどうにかできる…。)
ハマーン「分かった。」
フレイ「…ハマーン先生!」
ハマーン「お前は…フレイ=アルスターか。」
シーマ「お、これは又熟年の方が来たねぇ…。まぁ仲良くやろうじゃないの。」
ハマーン「貴様と一緒にするな、年増。」
シーマ「言ってくれるねぇ…。あんたもそう年齢は変わらないはずだけどねぇ…。」
ハマーン「私は20だ!俗物が!」
フレイ「そうよ、ハマーン先生はあんたと違って若いんだから!」
ガロード「俺…ニュータイプじゃないけどさ…なんか凄いプレッシャー感じるんだけど…。」
カミーユ「…ああ…酷い事になってきたな…。」
ジュドー「すまねぇ…兄ちゃん。俺がガロードと昼食早食い競争からの大喧嘩なんてしなければ…」
ガロード「御免…。」
カミーユ「それ以前の問題だった。気にするな。」
ファ「あの人達…怖いわ…カミーユ…。」
コウ(何でこんな事になっちゃったんだろう…?ここは…地獄だ…。)
ウッソ(綺麗なおねぇさんだらけ…幸せ…。)
シーマ「大体、二人揃って赤髪にしちゃって、だらしないったらありゃしないよ。
どっかのアイドルにでも憧れたのかねぇ。」
ハマーン「これは地毛だ。」
フレイ「それに何であんな横恋慕女に憧れなきゃならないのよ!」
シーマ「お、なんかあの女に因縁でもあるのかえ?」
フレイ「貴方には関係ないでしょ?」
ハマーン「…横恋慕くらいでうろたえるとは…これだから俗物は。
もし好きな男がいるなら恋人がいようが婚約者がいようが奪い取るのが
女と言うものであろう。」
ファ「…聞き捨てならない…。」
カミーユ「え?」
ドモン「久々に帰ったぞ。」
レイン「お邪魔するわね。」
カミーユ「兄さん…どうにかして向こうの収拾を…」
ドモン「女の闘いには関わらんと決めた。あの陰湿なノリはついていけん。」
フレイ「そんな訳無いわ。横恋慕なんて卑劣以外の何者でもない行為よ。」
ファ「そうよ。最低の行為だわ。」
シーマ「これだからあまちゃんは…。そんなこと言ってると寝取られて泣くだけだよ。
寝取られる前に寝取る。これが女ってもんやぁね。」
ハマーン「そして、寝取られそうになったら男に嫌がられるくらいでも良いから
手段を選ばず捕まえて離すな。そう…今のフレイのようにな。」
フレイ「…そうなの…?」
レイン「騙されては駄目よ。横恋慕をされそうになった時は相手の女自身に文句を言い、
その上で男を引っ張ってくぐらいじゃ無いと駄目。捕まえて離さない程度なんて甘すぎるわ。」
ファ「…そうなの…?」
ガロード「どうなってるんだ?あれ。」
ドモン「女の闘いはいつ見ても怖いな…。」
ジュドー「フレイはキラ兄さんの事と重ね合わせてるだけ。昔は利用目的だったけど今はキラ兄さんが好きになった。
でもそれに気がついた時は兄さんはとっくにラクスさんの方へ…という訳。
多分ウッソに近づいてるのは将をいずんばまず馬を…って奴だろうな。
で、ファさんはカミーユ兄さんに関しての自分を重ね合わせてる。フォウさんの事があるからね。
シーマさんはどうせコウ兄さんを狙ってるだけ。正直柴豚はたいした障害にならないだろうけどね。
ハマーン先生はよく分からないけど、レインさんもファさんと似たようなパターンじゃないかな。」
ガロード「なるほどな。ま、説教されないですみそうだしいっか。」
(ハマーン先生はあんた狙いだっての。)
…そして、夜…。
アムロ、シローが仕事が終わって帰宅、キラとシーブックがバイトを終わらせて帰ってきたときには、
家は凄い事になっていた。
シーマ、レイン、ファ、ハマーン、フレイ、そして偶然キラに
PCのセキュリティを強化して貰った物を受け取ろうとして来たカガリ、ウッソが部活をサボった
ことに憤慨して突入してきたファラ、ウッソをモドラット部に勧誘しに押しかけてきた
カテジナ、ロランにお料理を教わりに来たソシエ、ガロードに商談を持ち掛けに来たパーラ、
更には職権乱用で美男子揃いの
ガンダム家連中に手を出そうと思って来たナタル、
等が大喧嘩を繰り広げていた。
アムロ「一体…」
シーブック「これは…」
シロー「何が…」
キラ「おこったんだろう…。」
カガリ「あ、キラじゃないか。まえ頼んでたあれ、完了したか?」
キラ「あ…ああ…。ところでこれは一体…」
フレイ「ちょっと、私のキラにちょっかいかけないでよ、男女!」
カガリ「てんめぇ、だーれが男女だ!大体キラはお前を避けてるだろうがどう見ても。」
ナタル「そこ、不穏当な発言をしていると異性間不純交際と見なして停学にするぞ!」
ファラ「それは職権乱用だろうが!!」(ナタルにギロチン延髄蹴り)
アムロ「まさに修羅場だな…。」
キラ「いつ頃収まるんだろう…?」
コウ「はぁ…。」
因みにこの一件は、アルの偶然呟いた、
「そう言えばもうすぐバレンタインだね。楽しみだなぁ…。」
という発言で総員我に帰って帰っていって収まった。
勿論この後
家族会議で、二股をかけている者、
及びそれに類する状況の者は当日それなりに工夫をする
という
ルールが決められた。
最終更新:2018年10月26日 08:45