シロー「…今日の議題は…だ。明日から2日間の間、VIPが数名うちに泊まることとなったんです。」
ウッソ「ええー?」
アムロ「どういう事だ?」
シロー「実は…かなり緊急の事態で、最初は高級ホテルでの警備ですます…という話だったんですが、
相手がMSまでも運用してきた場合下手に高級ホテルにするよりは、
この家の方がよっぽど防犯レベルは高い…という話になって…。」
ウッソ「そんなのおかしいですよ、シロー兄さん。」
シロー「何とか抵抗はしていたんですが、そのVIPの名前を聞くと流石に…。」
ヒイロ「…勿論警備は俺達だけじゃないんだろうな。」
シロー「…ああ。警察側からこっちに泊り込みを一人、周囲での張込みを20名程…。
後特別に雇った警備員を二人…らしい。」
シーブック「その泊り込む人がアイナ=サハリンさん…とか?」
シロー「何故それを!」
カミーユ「私利私欲の為に家ごと厄介事に巻き込む兄さんなんか、修正してやる!」
ドモン「…おちつけ、カミーユ。…ところで、その特別に雇った警備員とは誰だ?」
カミーユ「離せ、離せ!くそぉっ!」
シロー「一人はアレンビー=ビアズリーさん、そしてもう一人がコードネーム死神…としか分かっていないらしい。」
ドモン「…アレンビーか…。
ガンダムファイトの特訓が楽しそうだな。」
ヒイロ「死神…奴か。奴もいるなら問題はなさそうだな。」
ウッソ「…でも、VIP招くのにうちみたいな質素な家で大丈夫なんですか?それに…場所に関する問題も…。」
シロー「それに関しては問題ない。そういう事をあまり気にしない人達らしいからな。
因みに理由は、最近某社で開発された新型の特殊ネットワークを別荘と本家で繋ぐ為の改装工事をする間、住む場所が無い、
しかもVIPだけに迂闊な所に泊まると命を狙われかねない…といった理由らしい。」
ガロード「それはそうと、VIPVIPと隠しているけど誰なんだ?」
シロー「…月の女王様とソシエ嬢、更にヒイロの彼女のピースクラフト家のお嬢様、
某薬品、化粧品開発企業の社長シーマ氏、政界の大物の娘ドロシー嬢、コロニー公社から何からと
幅広いシェアを持つカ…」
キラ「え?カガリはアスランの所が…」
シロー「…あそこの家は家で設置するらしい。後あの企業はそこまで大きくも無いので狙われる心配は殆ど無いとの事だ。
因みにラクス嬢、シャクティ嬢も来るとの話だ。因みに拒否する場合俺の給料50%カット、
受け入れる場合、それだけで特別ボーナスとして50万、必要経費は全て向こう持ち。
彼女らの精神的、及び肉体的無事を完全に護った時点で追加に450万の賞与を与えられるらしい。」
シーブック「…随分高額だな…。」
アムロ「…ここは…多数決といこうか。」
アムロ「…因みに俺は賛成だ。合計500万…家計はかなり楽になるだろう。
因みに企業間抗争関連も考え、PC内の企業関連データ及び書類は全て預ける事前提で。」
シロー「僕も賛成ですよ。給料カットは勘弁だし、受け入れればアイナと…」
ドモン「いい鍛錬になる。賛成だ。」
コウ「ドロシーにシーマさん…反対です。しかも気高そうな人が多いし…怖い。」
キラ「その前に質問です。急 な 事 情 で フ レ イ が 来 る な ん て 可 能 性 は 無 い よ ね ?」
シロー「安心しろ。彼女は一応婚約者がいる。ほぼ形骸化しているが、立場上サイ君の家に行くほかあるまい。」
キラ「…なら賛成です。」
アル「人がいっぱい来るの?楽しそうだね。賛成だよ。」
ウッソ「賛成…綺麗なおねぇさん…エヘへ…。」
ジュドー「賛成さ。楽しそうじゃん。」
ガロード「そうそう。」
ヒイロ「…それが…任務ならば…只従うのみ…。」
ロラン「あの2人には…いつもお世話になっていますし。賛成ですよ。」
シーブック「家計が楽になるなら…。」
カミーユ「賛成だ。」
アムロ「これで決定だな。コウ、板ばさみは辛いかもしれないが頑張ってくれ。
後ヒイロ、ジュドー、お前らが勝手に設置していたアレも利用するからな。」
ヒイロ「了解。」
ジュドー「わ~かったよ。」
続きを書きたい方は自由にどうぞ。
219 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/18 15:45 ID:???
ジュドー(…ガロード、ウッソ、お前らなんか嬉しそうだな。)
ガロード(ジュドーもな。だって最高のチャンスだぜ。)
ウッソ(えへへ…。)
アムロ「尚、居ないとは思うが覗きなどを企む輩がカメラを仕掛けるとも限らん為、当日朝にキラに調べさせる。
因みに着替えを覗こうなどと企むものがいた場合…」
ヒイロ「その者は…殺す。」
ドモン「キングオブハートの名にかけて成敗する。」
キラ「…その時は僕らが阻止するよ、兄さん。」
3人(…護衛も含めて考えるとガンダムファイター2人、プロのガードマンクラス2人、
盗撮関連器具の知識もあるPCマニア一人…難しいな…。)
シロー「因みに、家に来るのはそれぞれ仕事、学校などが終わった後で個別に来る。
荷物類は朝かなり早く送られてくるから部屋を整理して置くように。あ…因みに先程のでキエル嬢をいい忘れてた。
つまり敬称略でシーマ、ドロシー、カガリ、ラクス、シャクティ、キエル、ディアナ、ソシエ…
護衛でアレンビー、死神…そして警察側からアイナ…というわけだ。外の監視ははり込み側にある程度は任せていいが、
信じすぎないように。」
220 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/18 16:01 ID:???
アムロ(今回においては特にジュドー、ガロードを一緒にしておくと何を企むか分からんな…。
後向こうが望みそうな組み合わせで…。)
「ジュドーはお前が自力製作した離れ、カミーユはジュドー達の部屋に一時移動してくれ。
キエル嬢達は恐らくそっちに行くと予想されるからな。それとシーブックは俺の部屋、
因みにアルはシローの部屋に移動。ウッソは…」
シロー「要は、彼女らの関係者を身近に置いておく事で彼女らも違和感無く護られることができる…か。
ウッソの方はドモン兄さん達の部屋でいいんじゃないか?」
ドモン「俺は普段殆ど部屋にいないからな。別に構わん。」
ヒイロ「問題は…ない。」
アムロ(ウッソとシャクティはまだ十分子供だ。問題はあるまい。キラとロランは女装地獄に陥る可能性もあるが人柱にするしかない。スマン。)
「因みに、警備総本部はヒイロが勝手に作っていた地下室にする。何故か電源なども完備されているしな。では荷物を運んで準備してくれ。」
全員「はーい。」
そして、次の日より、彼女達が来る事となる…。
221 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/18 17:33 ID:???
次の日の朝五時…。インターホンが鳴る。
ロラン「はい…なんでしょう…?」
アイナ「警察の者ですが・・・。」
そこに突然飛び出してきた
シロー「アイナ!機材は…どこに?」
アイナ「あそこのトラックよ。シロー。」
カレン「…なーに呑気に喋りあってるんだい?急ぐよ、ほら。」
シロー「分かった。それはそうと…護衛の2人ってのは…」
カレン「一人先に来なかったかい?…ほら、あそこにいるよ。」
ドモン「…はっ…はっ…とりゃあっ。」
アレンビー「よいしょっ…。久しぶりのファイト、楽しいね。ドモン。」
ドモン「…ああ。…行くぞ!」
シロー「…なるほど…。」
カレン「いいから運ぶよ。隊長さんよ。」
シロー「そうだな。」
234 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/19 12:40 ID:???
家の中では…。
アムロ「キラ、…家の中に盗撮機材の類はまだあるか?」
キラ「これで最後です。…合計20個…風呂と脱衣所のミラージュコロイド仕様の2個はジュドー達としても
他の18個は…。」
アムロ「誰だか想像はつく。変態仮面、フレイ、ハマーン、仮面レス変態仮面…。いくらでもいるからな。
お前の部屋の1個はどう考えても…」
キラ「フレイじゃないですよ。今全部逆探知作業終わらせましたけど、
10個が変態仮面衆、5個がハマーン先生、残りの4個がグエン卿、最後の一つは
自室のPCを勝手に弄られないように、ウッソと一緒に買ったんですよ。
あの中には機密データがゴロゴロと…。最もあのデスクトップPCを起動する方法は
ノートパソコンに入れてあるとあるツールを使うしかは無いですけど。」
アムロ「ノートパソコンの方は大丈夫なのか?」
キラ「常に持ち歩いていますから。大丈夫ですよ。あっちも起動条件はかなり厳しいですし」
アムロ「なら問題は無いか。例の合同プロジェクトのデータが漏れたら大変だからな。
それはそうと…そろそろ下の機材運び込みを手伝うぞ。」
キラ「そうだね。頑張らないと。」
235 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/19 15:01 ID:???
その後キラが、届けられたカガリの荷物の中に大量の金染めスプレーを見つけて
泣き崩れたり警察の機能の稚拙すぎるOSをキラとアムロの2人で書き換えたり、
死神ことデュオとヒイロが顔を合わせてかなり異様な空気が漂ったり
いつもの如く朝食を狙いに来たギンガナムがアレンビー、ドモンの
ダブルゴットフィンガーで
ミンチになったりキラがロランに頼まれて
洗濯物を干す為に引きずり出してきたソードストライクにゼクスとクルーゼ
が踏まれたりといろいろあったがそこまで致命的な事は何一つ無く、
内部護衛部隊も交えて朝食をとることとなった。
デュオ「早速3人も来たな。どっから情報仕入れたんだか。」
アムロ「…あいつらはストーカーですよ。ロランとキラの。」
アレンビー「男にストーカーする男…変わってるわね。」
ロラン「…多分…原因は別の所に…。」
アイナ「別の所?」
ジュドー「これ見れば理由は十分わかると思うよ。」
デュオ「…おっと。俺は原因に想像がついてるから見ないでいいぜ。」
ヒイロ「昨年デュオ=マックスウェル達成依頼リスト…
大晦日…」
デュオ「人の手帳を勝手に掏るな!」
アレンビー「…もしかして…これって女装?片方は分かるけど…」
アイナ「片方は今回の護衛対象の一人、カガリ=ユラ=アスハ嬢…。」
ジュドー「ところがどっこいここにいるキラ兄さんに金髪仕様の鬘を被せると…。」
ガロード「なんとカガリ嬢に早変わり。もっとも顔の色が微妙に違うけど、それはメイクでどうにでも。」
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
237 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/19 15:20 ID:???
カミーユ「ジュドー、貴様…キラを何だと思ってるんだ!」
アムロ「全くだ。悪戯も程ほどにしろ。」
ジュドー「そんなに怒る事じゃないじゃんかよ……ったく…。」
ガロード「そうそう。只鬘被せただけじゃん。」
カミーユ「貴様ら、修正してやる!」
アイナ「なんか色々と事情があるみたいね。」
シロー「2人とも趣味でしてるわけじゃなくて状況
その他の要因が相成って
させられてる…ようなもんだからね。」
シーブック「全く…静かに飯も食べられやしない。」
キラ「…まあいいや。これから起こると予想されることに比べたら…。」
(鬘をかなぐり捨て、涙目で食べつづける)
ロラン「これから予想されること?」
キラ「…荷物の運び入れをしているときに偶然見つけたんだけど、
カガリは金髪にするための髪染めスプレーを大量に持ち込んでるんだ。カガリのあれは地毛なのに。
更にラクスもディアナさん達も常識外れにいっぱい服類、化粧品を…。」
ロラン「…それってまさか…」
キラ「多分…と言うか絶対…」
2人「・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ 」
シロー「…激しい殴り合いに発展してるカミーユ、ジュドー、ガロードと鎮圧してるアムロ、
更に今はどう見ても話の通じる状況じゃないキラはおいといて…。」
ヒイロ「…でもキラはアレのとき頻繁に女装せざるをえない状況に追い込まれていたから慣れた物だと思っていたが…。」
ロラン「…ここ1ヶ月程は例の大火事の件のおかげもあって女装してないですから。気が緩んだんでしょう。」
ウッソ「兄さん、あの人に頼まれちゃうと逆らえないからなぁ…。」
シロー「まぁそれは置いといて…だ。今回の仕事の障害となるものに関してだ。」
デュオ「障害かぁ。」
ドモン「何が敵だろうと殲滅するのみ!」
アレンビー「私たちは…負けないよ。」
シロー「まずは…変態仮面集団。ロランを狙うグエン卿、ハリー。
ハリーはディアナ様の忠実な部下だからディアナ様次第では味方に回るが、
グエン卿の執着心は危険。下手をすると人質と言う手段さえ使いかねない。」
デュオ「まあ…確かに…な。ま、その程度は問題ないさ。」
シロー「そして、シャア、クルーゼ。シャアに関しては直にラクス嬢を狙う可能性あり。
まぁラクス嬢に手を出した時点で奴の人生は破滅、おまけでキラとアムロによる粛正もつくだろうから
たいして問題はなし。ゼクスはリリーナ嬢を攫う可能性があるが、兄だし妙な事はしないだろう。
一番の問題は…だ。」
ウッソ「一番の問題?」
シロー「ドモンを修行に連れ去ったりシャアの味方をする恐れのある東方不敗、
ここにラクス嬢がいることを知った場合、確実に激昂して直接攻撃に出てくるであろうフレイ。
更には食物を漁りにくる上、ディアナ氏と対立しているギンガナム…なわけだが。
それぞれ顔写真を回しておく。彼らが接近したら報告して欲しい。」
デュオ「分かった。」
シロー「…では、御馳走様。」
全員「ご馳走様。」
シロー「学校、職場もそろそろ時間だぞ。急がないと危険だろう。」
そして、皆がそれぞれの職場、学校へ向かう。
朝の10時ごろ…。警備体制も整い、迎える準備も整った状態で
デュオ、シロー、アレンビー、ドモン、アイナは軽く話をしていた。
デュオ「…そう言えば、この家…妙に特殊な警備、非常時用システムだな。」
アレンビー「普通の家とはどこか違うのよね…仕掛けてあるポイントも何もかも」
シロー「弟達が警備システムを改造しているからね。特に3階と1階のアムロ兄さんの部屋は警備が尋常じゃなく厳しいんだ。」
ドモン「男なら機械に頼らず拳で自分の身を護ればいいというに…
あの愚弟は俺に傷を負わすほど素質があるにもかかわらずそれをしようとしない。
あれだけの力を持っているなら(中略)というセットを一日10セット、
(中略)…それをするだけでも相当強くなれるのだが…。」
アレンビー「そんな素質がある子がいるの?後でファイトしてみたいな。
負けたら(中略)30セット…とかにして」
シロー(化け物かこいつら…。俺だったら1セットやるだけで動けなくなるぞ。)
デュオ(恐ろしいな…。)
ピンポーン…。
アイナ「あら、いらっしゃったみたいよ。」
シロー「そう…か…。出て来るよ。」(この狂気の会話は終わる…か。)
玄関先ではわざと服装を入れ替えたキエル、ディアナ両名がいた。
キエル「…又このお遊び…彼らが気がつくでしょうか?」
ディアナ「それは…これから…分かりますよ。」
シロー「おはようございます。お二人様。ささ、こんな所ではなんですから中へ…」
キエル、ディアナ「では上がらせていただきますね。」(いつ気がつくのでしょうね。)
そして、中で色々と話が弾み始める…。
学校で…。
フレイ「キラ、放課後ちょっと付き合いなさい。」
キラ「…今日はネット関連のバイトがあるから無理だよ。」(…こうやって誤魔化すしかないし…。)
フレイ「…そうなの…?パソコン関連ならキラが一番頼りになるってウッソ君が
言ってたからお願いしようと思ったんだけど…。」
キラ「…ごめん。…(後の方に行き、NPCを凄い速さで弄りだす。)」(ウッソ…君まで…。)
ラクス「あらあら、キラ様も大変ですのね。そう言えば父もキラ様の事を絶賛しておりましたわ。
仕事は的確、スピードも超一流、これ以上の逸材は滅多にいないと…。」
フレイ「あんたの所で働いてたの?」(この女…底が知れないわね…。でも…負けないわよ…。)
ラクス「ええ。そうですわ。昔キラ様にPCのOSを少し書き換えていただいたんですが、それを見た父が私に
これをやった者を紹介してほしい…といってらしたので、父にキラ様を紹介したんですの。
そうしたら父がキラ様に家からでもできるバイトの話を持ちかけてこうなったんですわ。」
フレイ「へぇ…そうなの…。」(絶対負けないわよ…。)
カガリ「何で今日に限ってこうなっちゃうんだぁ?全くあいつは…。」
カミーユ「フレイにあの事がばれないと良いんだが…。」
カガリ「確かにばれたら何するかわからないしな。」
(続く)
最終更新:2018年10月29日 14:49