910 名前:マイ的ビフォーアフター1/7 :2010/04/12(月) 13:35:26 ID:???
ヨーツンヘイム社
マイ「なんだかんだで今年も、新入社員が入って来ませんでしたね」
エルヴィン(そりゃあ、不良品量産会社だし…社員が変だし…)
デュバル「ジオニック社の陰謀(ry」
モニク「確かに、求人出してたのに誰も来なかったわね。新人の育成を早くしなければ、この会社の未来はないというのに」
ワシヤ「世間のこの会社に対するイメージが、問題なんじゃないかなー、と」
カスペン「何!?それは、私に対する侮辱とも取れよう!!」
ワシヤ「だっ…だってヅダと
空中分解だけが取り柄なのは事実じゃないですか!!」
マイ「しかし、それを取ったら何も残らないのも事実だね」
ホルバイン「爺さんは言っていた…獲物を得るためには、新たなエサを仕掛けることも大切だとな」
モニク「つまり、我が社に新たなイメージを作れと?そういうことか、海兵」
ホルバイン(頷く)
マイ「成る程。それが成功すれば…!?」グラグラ
モニク「何だ?いきなり揺れだした!!」グラグラ
エルヴィン「地震です!!皆さんデスクの下に隠れましょう!!」グラグラ
ホルバイン「デスクの下に…エントリィィィ!!」グラグラ
モニク「うるさいぞ海兵!!」グラグラ
数分後
モニク「おさまったか…」
ワシヤ「結構揺れたな。最近、地震多いなぁ」
マイ「僕に向かって本棚が倒れて来ましたが、途中で分解したおかげで無事でした。いやぁ、助かった」
デュバル「ジオニック社め…地震などを起こして」
カスペン「ヒヨッコ共、私は無事である!!」
ホルバイン「…俺の目の前に、ひび割れがある」
マイ「あ、本当ですね」
エルヴィン「結構ガタきてますね、この会社」
マイ「…あ」
ワシヤ「ん?どうした?」
マイ「あ、いや、別に…(といいつつ、モニクを凝視する)」
モニク(なんだ?マイの奴、私のことをジロジロと…そんなに見つめられたら、恥ずかしいじゃないか///)
912 名前:マイ的ビフォーアフター2/7 :2010/04/12(月) 13:37:44 ID:???
その日の帰り
マイ「あのー、キャディラックさん」
モニク「マイ…どうした」
マイ「ちょっと、付き合って欲しいんですが」
モニク「つっ、つつつ、付き合う!?私が!?マイと!?」
マイ「はい。キャディラックさんが、僕に(ニッコリ)」
マイ「ただいま」
モニク「お、お邪魔します…」
アムロ「!?…マイが家に女性をお持ち帰りして来たー!!」
ロラン「モニクさんいらっしゃい(アムロ兄さん、自重して下さい)」
マイ「しばらく彼女と2人きりで話したいので、部屋には誰も入れないで下さい。さあ、行きましょう」
モニク「ああ(長兄、変なテンションだなぁ)」
居間
アムロ「マイの奴、いきなりモニク嬢を連れ込むなんて大胆だな」
ロラン「僕には、仕事関係だとしか思えませんが」
アムロ「しかし、マイが家に女性を連れ込んだんだぞ。仕事とはいえ、進歩じゃないか」
ロラン「まあ、そうですけど…」
刹那「俺の部屋はいつになったら使えるんだ?」
ロラン「ごめんね、刹那。モニクさんが帰ったら使えるから」
アムロ「いや、刹那は今日、俺の部屋を使えばいいさ」
刹那「ガンダム!?」
アムロ「ああ、俺の部屋で寝ても構わん。だから、マイの邪魔はするなよ」
刹那「解った。真のガンダムの部屋で寝れるなんて…俺はガンダムに一歩近づける」
アムロ(これでモニク嬢が泊まっても問題ない状態になった。なんとしてもマイのチェリーを…)
ヒイロ(アムロ兄さんの配慮は無駄だという未来をゼロが見せているが…黙っておこう)
914 名前:マイ的ビフォーアフター3/7 :2010/04/12(月) 13:39:32 ID:???
翌朝
マイ「…はい、終了です。お疲れ様でした」
モニク「お疲れ様。…ふぅ。完徹しちゃったわね」
マイ「僕のわがままに付き合わせて申し訳ありません」
モニク「いいのよ、別に(一晩中マイと居られたし)」
マイ「朝食はうちで摂って行って下さい。ロランに用意させますから」
モニク「いいのか?」
マイ「勿論です。それから一緒に出社しましょう」
モニク(マイと一緒に出社…これは夢か!?)
居間
ロラン「どうぞ、モニクさん」
モニク「ありがと。いただきます」
マイ「いただきます」
シーブック「(小声)なんとぉ!?マイ兄さんがモニクさんと…」
カミーユ「(小声)一晩中マイ兄さんと部屋で2人きりだったらしい」
コウ「(小声)ってことは、マイ兄さんに先を越されたってこと?orz」
シーブック「(小声)俺も…まさか、あのマイ兄さんにorz」
ヒイロ「(小声)心配ない兄さん達。何もなかったと、ゼロが言っている」
カミーユ「(小声)一晩中一緒で何もないとかw」
アムロ「やあ、おはよう」
刹那「おはよう」
シュウト「あれ?刹那兄ちゃんがアムロ兄ちゃんと一緒に起きてきた!!」
アル「珍しいね」
刹那「
ガンダムだ。昨日俺は、アムロ兄さんと寝た!!」
シロー、ガロ、ジュ、セレ「ちょwww」
アムロ「こら刹那!変な誤解を招く言い方はやめろ!!」
シャア「まさかアムロが実の弟に手を出すとはな」
グエン「私達を
ミンチにできる立場ではなくなったな」
アムロ「キャプテン!!ギンガナム!!」
キャプテン「はい、マスター」
ギンガナム「任せるのである!!」
シャア、グエン「ギャアアア」
ウッソ「刹那兄さん、それ、シャクティの前で言っちゃダメですよ」
キラ「間違いなくネタにされるよねーモグモグ」
シン「俺の朝食返せー!!」モニク(…なんなんだ、この家…)
915 名前:マイ的ビフォーアフター4/7 :2010/04/12(月) 13:42:55 ID:???
ヨーツンヘイム社
マイ「おはようございます」
モニク「…おはよう」
ワシヤ「(ニヤニヤ)あれっ!?仲良く一緒に出社してるっ!?」
モニク「なっ、ち、違…」
マイ「一晩中仕事に付き合って貰ったからだよ。別に仲がいいわけじゃない」
モニク「orz」
エルヴィン「姉さん…」
プロホノウ「一晩中かけた仕事とは、何だったのかね?」
マイ「はい。昨日話題になった我が社の新しいイメージについて考えて来ました」
デュバル「ヅダと空中分解の他にだと!?ジオニック社の(ry」
マイ「度重なる空中分解や最近頻発している地震などで、このヨーツンヘイムは墜ちかけています。ですから、僕達社員の手でリフォームをし、成功すれば、世間からのイメージも変わり、新入社員も獲得出来るでしょう」
ホルバイン「爺さんが言っていた…新人育成を早くしなければ、この会社に未来はないとな」
モニク「それを言ったのは私だ、海兵」
マイ「そういうことで、設計をしてきました。テレビに映し出しますから、ご覧下さい」
カスペン「うむ。用意がいいな」
『マイ的ビフォーアフター』
ワシヤ「これって某リフォーム番組のパクリか?」
マイ「失礼な。オマージュだよ」
モニク『
日登町。ここに、一件の古びた会社がありました。ヨーツンヘイム社です』
エルヴィン「まさか姉さんが手伝った仕事って…」
モニク「そうよ。ナレーションよ…」
モニク『毎日様々な物が空中分解するこの会社では、社員のみならず、建物までもが悲鳴を上げています。そんな会社を救うため、1人の青年が立ち上がりました。…オリヴァー・マイ技術中尉』
モニク「ああ、マイ。カッコイイ…」
エルヴィン「ただ歩いているだけじゃないか…」
モニク『社員であり技術者である彼の挑戦が、今、始まる…』
916 名前:マイ的ビフォーアフター5/7 :2010/04/12(月) 13:46:22 ID:???
マイ『なるほど、確かにひび割れがひどいですね。本棚も老朽化している。微かに磯の香りもしますね』
ホルバイン「磯の香りはダメなのか?」
モニク『それでは、今こそ匠が施す予定の、リフォームの全貌をお見せしましょう』
ワシヤ「全貌はや!!」
モニク『なんということでしょう!!壁が全て本棚になっているではありませんか』
モニク「ここのナレーションは10回もNG出したわ」
マイ「これで記録が全て収納出来ます」
モニク『玄関の横の無駄なスペースは、調理場に早変わり』
エルヴィン「無駄ってか、ヘンメさんの花火作りの作業場が…」
ホルバイン「(調理場は)俺の海だ」
モニク『デスクは通常の3倍の広さになりました』
カスペン「うむ。これで仕事が捗る」
ワシヤ「歩くスペースねぇよ」
モニク『なんとこのデスク、ソファベッドにもなります。これで、仮眠室要らず』
デュバル「デスクが空中分解してソファベッドになっただと!?」
プロホノウ「空中分解はしとらん。映像をちゃんと見給え」
モニク「残りのスペースは全て技術試験場。いくら空中分解してもいいように、天井も壁もない開放的な空間になりました」
ワシヤ「要は、外ってことだよな」
マイ「でもこの敷地は会社の物だからね」
モニク「果たして他の社員は、匠のリフォームを気に入ってくれるでしょうか?」
917 名前:マイ的ビフォーアフター6/7 :2010/04/12(月) 13:48:44 ID:???
マイ「…いかがでしたでしょうか?」
ホルバイン「爺さんが言っていた…調理場は素晴らしいってな」
デュバル「開放的な空間での空中分解が楽しみだ。これでジオニック社に勝てる」
カスペン「中々やるではないか」
ワシヤ「壁が全部本棚とかどんだけ記録すんだよ」
エルヴィン「これは、我が社の役に立つのでしょうか?」
プロホノウ「ところで…」
マイ「はい?」
プロホノウ「耐震性や安全性はどうなのかね?」
マイ「それはですね…リフォーム後のヨーツンヘイムに地震が来た場合の想定を、ゼロシステムを使用してシミュレーションしてみましたので、ご覧下さい」
『グラグラ…ミシミシッ…ズズーン』
マイ「なっ、何だって!?僕の設計ミスだというのか!」
ワシヤ「思い切り空中分解したな。まあ、そうだとは思ってたけど」
カスペン「兵器の設計と建物の設計は違うということだ、ヒヨッコが!!」
ホルバイン「技術屋さん、そんな日もあらぁさ」
デュバル「ジオニック社の陰謀(ry」
エルヴィン「ははは…」
プロホノウ「皆、今日の仕事を始めるとするか」
マイ「ば、馬鹿な!」
モニク「………」
マイ「待って!キャディラックさん、待って!」
モニク「マイ…新しいイメージ作りは、なしの方向で…宜しく」
918 名前:マイ的ビフォーアフター7/7 :2010/04/12(月) 13:51:08 ID:???
就業後のヨーツンヘイム社
モニク「マイ…」
マイ「キャディラックさん、お疲れ様です」
モニク「朝は、少し冷たくして…悪かった。鬼の霍乱とでも思ってくれ」
マイ「僕の方こそ、付き合わせてしまって」
モニク「悪い案ではなかったと思う。会社のリフォームは。空中分解なんていつものことだし、気にするな」
マイ「ありがとうございます」
モニク「それに、(一晩中マイと一緒だったし、マイと出社できたし)楽しかったよ」
マイ「僕もです」
モニク「こ、今夜は私に付き合っても…」グラグラ
マイ「また地震か!?」グラグラ
数秒後
モニク「おさまったか」
プルルル…
マイ「おや、僕の電話だ。もしもし?ああ、ロラン?ん?今の地震で僕の資料が目茶苦茶に!?…解った、すぐ帰る」
モニク「えっと、あの…今夜は私に付き合」
マイ「すいません。急用が出来たので、失礼します。お疲れ様でした」
モニク「………」
エルヴィン「姉さん…頑張ったよ姉さんは」
モニク「そうよね…マイを慰められたし…」
エルヴィン「そうそう。マイさん、元気になったみたいだし」
モニク「………」
エルヴィン「僕達も帰ろう、姉さん」
モニク「そうね…なんだかとても眠いわ…」
エルヴィン「ここで寝ちゃダメだよ!?姉さーん!!」
最終更新:2014年07月24日 20:54