今日は日曜日だが、あいにくと、というより梅雨時だから当然なのだとばかりに朝から雨が降って
いて、兄弟達は外出する気分もそがれ、家の中でそれぞれのやり方で休日を過ごして
いた。
 アムロは部屋で機械をいじり、ウッソはパソコンにかじりついている。シーブックは湿気の強い
この季節にいかにうまくパンを焼くかを考え、リビングにいるガロードは、ときおり脳の容量不足
によるうめき声をあげながらも、ティファの貸してくれた本を読んでいた。
 ガロードがこの本を読んでここまでにわかったことはひとつ、自分の頭は読書に関しては極めて
低性能だということだ。しかし読まねばならない。ティファに感想を聞かれたとき、読んでないとか、
わからなかったとかは言うわけにはいかないのだ。ティファは何も文句は言わないだろう。それが
逆につらい。どんなに脳が煙をあげてショートしようとも、読むしかない。
「やあ、ガロード。読書はすすんでいるかい」
 リビングに入ってきたキラが陽気に聞いた。ガロードは不退転の決意を固めてこの一大事業に
取り組んでいるものの、目ぼしい成果は上がっていなかった。
「ぼちぼちだね、キラ兄」
そっけなく答える。キラはガロードの手元を覗き込んだ。
「まだそれしかすすんでないの? 朝から読んでたじゃないか」
キラに悪気がないことはガロードも知っている。だが、胸のなかでは苛立ちが急激に鼓動を高めて
いた。もとより向いていない読書にイライラしていたのだ。梅雨の湿気も不快にまとわりついて
きている。
「悪いかよ」
「そうじゃないけどさ、そんな本すいすい読みすすんでいくだろ、ふつーならさ」
 限界だ。我慢の。ガロードは今までぜいぜいあえいでいた左脳が、急激に稼動していくのを感じた。
右脳も同時にピッチを上げて、ガロードはキラの襟元をつかみあげた。
「うるせぇんだよッ! !」
「い、いきなり何するんだよ。ジョジョやタクティクスオウガじゃあるまいし、『ッ』つき で怒鳴らなくても
いいだろ。離してよ」
「黙れって言ってんだろッ! このクソッたれ偽善者ァア!!」
「そ、そこまで言うなんて、こいつ」
キラは襟をつかんでいるガロードの腕をひねりあげようとした。
「やめてよね。本気になったら、ガロードが僕に……」
だが、ガロードはいち速くキラの頭をつかんで、テーブルに叩きつけた。
「ストライクは二束三文だろうがぁ、売り払ってやることに決めたぞッ! この車にひき潰された
 ヒキガエル顔がぁッ!!」
頭を叩きつけられたキラはコーディネーターだからさほどダメージは受けてないはずだが、声に泣き
声が混じってきた。
「そ、そんなに言うことないじゃないか。そ、それでも弟か。
 うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ

 騒ぎを聞きつけたシローがリビングに入ったときには、キラは泣きに泣き叫んで、うるさいこと
このうえなかった。シローは、そのそばでふてくされているようなガロードに、何があったのか
聞いてみた。
「いったい何があったんだ、ガロード」
「俺が泣かせたんだよ」
「いったいどうして」
「太陽のせいだよ。いや、多くの善行のためのたった一回の罪は許されるものだから、かな」
 ガロードの返答にシローが首を傾げると、泣きじゃくるキラが口を挟んだ。
「ガロードの、う、ううぅ、読書を簡単だって言ったら、ひどいこと言われて、あぁあ」
なんだ、それは。シローはわけがわからなかった。だから変なことを聞いてしまった。
「『異邦人』とか『罪と罰』でも読んでたのか? あれは結構難しいっていうか……」
 ガロードは黙って文庫本をシローに手渡した。赤川次郎の本だった。キラはまだ泣きながらも
言った。
「赤川次郎ぐらい簡単に読みすすめられるよ。そう言ってもいいじゃないか、うぁあ」
 シローはキラが落ち着くのを待って、ガロードに謝るように言った。ガロードは逆らわなかった。

711 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/17 19:34 ID:???
勝手に>>673続き
影にいたジュドー(ヤバイ…さっきフラガって人に売っちゃった…。)
キラ「…アレ…?ストライクが無い…。……まぁ暫くはガロードのDX預るから良いや。
タイミング的にもガロードのせいじゃない訳が無いし。」
ガロード「待ってくれ、本当に俺じゃ…」
キラ「…じゃあ…君以外の犯人見つけたら返すって事で…。」
シロー「…まぁ…当然だろうな。」
ガロード「……(・ω・)」

そして夕食…。
ガロード「…という訳で、犯人を探してるんだけど…しらない?」
アムロ「……その時は仕事を…」
ドモン「ヒイロに流派東方不敗の伝授を…」
コウ「…雨の中キラもとめて押しかけてきたフレイ追い返すのに必死で…」
カミーユ「…寝てたんですよ。いけませんか?」
シーブック「ロランとパンの焼き方を研究…」
ジュドー「ちょっとした商売道具の手入れを…」
ウッソ「知りませんけど…。」
ガロード「…そうか…。…じゃあ探してくるよ。」
キラ(もしかして…本当にガロードじゃないのか…?)

そして外で…
ガロード「あ…ティファ…!…ごめん、今急いでるから…。」
ティファ「ZZ…ガロード…貴方の探している物のヒントです……。」
ガロード「…ZZ…?…なるほど。そういう事か!有難う、ティファ!」

…自宅…。
ガロード「……ジュドー兄ちゃん、ネタは割れてるんだぞ!」
ジュドー「…俺は知らない!」
(続く)


712 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/17 19:42 ID:???
アムロ「もう2時間も…。」
キラ「結局どっちが…。」
ロラン「…キラ、外でラクス嬢が…。」
キラ「…あ…判った。」
ガロード「……ここはMS戦で決着をつけないか?」
ジュドー「…いいぜ。判りやすいじゃないか。」

…ガロードVSジュドー…。始めようと外に出た瞬間…。
2機に猛攻が浴びせられる。不意を討たれ、2機とも動かなくなる。
ガロード「…うわっ…こりゃなんだ?」
ジュドー「…いきなり…誰だ!…しかも何だ、あのMS…。」
そしてMSが停止…。人が出てくる。
キラ「…凄いね…コレ…。」
ラクス「…ええ…。キラが持つに相応しい…新たなる剣、フリーダムですわ。」
キラ「…有難う。ラクス…。」

キラ「という訳でストライクの件もう良いから。…後コレ売ろうとか考えたら
肉片も残さず消し飛ばすよ。それがコレを託された僕の務めだから。」
二人「……イエイエウリマセンフレマセンチカヅキマセン。」

アムロ「…新しいガンダムか…。」
カミーユ「…コレでキラもEN切れ心配した突撃戦法をしないですむな。」


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最終更新:2018年11月21日 11:22