196 名前:フランの記事が出来るまで(1)投稿日:04/06/14 00:46 ID:???
今朝食べたパンで思いついたネタ。

シーブックのバイト先のパン屋の売り場をのんびり回っていたグエン。
突然目の色を変えてかごにあったパンを全部自分のトレイに入れて、
レジのシーブックのところに持ってきた。
シーブック「これ全部ですか?」
グエン「私はここの新作のパンが楽しみでね。ところでこれは何が入っているのか教えてくれないか?」
鉄仮面「お客さん、私の新作が気に入ったかね?ふははは、教えてやろう」
シーブックより頭ひとつ高い店主の鉄仮面は、シーブックの頭越しにやはり長身のグエンに耳打ちした。
グエン「ハァハァ、それは素晴らしい。今度から直接配達してもらえませんか。君、勘定を頼む」
シーブック「メープルフロランタンが33個でしめて…」
グエン「おつりはいらないよ」
シーブックの言った金額より高額の紙幣を出すと、グエンは袋を大事そうに抱えて、
地面から2、3センチ浮いたような足取りで出て行った。

セシリー「あのお客さんどうしたのかしら?ただのフランスの焼き菓子風のメープル風味のデニッシュよ」
シーブック「さあ。…めーぷる…ふろらんたん…いや、あの人だからふ…ロランたん?」
セシリー「どういうこと?」
鉄仮面「あの客はシーブックの弟さんにえらくご執心だそうじゃないか。
 ロラン君のいろんなのが入ってると言ったら、あれだけ反応して次も注文だ。
 商売にはリピーターが不可欠だからな。ふはは、上手かろう?」
シーブック「なんとぉ!人の弟をー!」
シーブックは腹を立てた。が、セシリーはもっと腹を立てていた。
セシリー「変なものが入ってるようなこと言わないでよ!
 そんな変な噂が広まって他のお客さんが来なくなったらどうする気?!」
そう叫んでセシリーは鉄仮面の仮面を引っ張った。
鉄仮面「つくづく悪い子だな。いや、待て私が悪かった、やめてくれセシリー!」
セシリー「シーブック、これ捨ててきて。」
仮面を首ごともぎ取ると、セシリーはそれをまるでボールを渡すかのような態度でシーブックに投げ渡した。
セシリー「早く捨ててきて!」
シーブック「ハイ!」
鉄仮面「君は尻に敷かれるタイプだな、ふははは」
腕の中の首だけの鉄仮面に笑われながらシーブックは店を飛び出して走り出した。

(つづく)

197 名前:フランの記事が出来るまで(2)投稿日:04/06/14 00:48 ID:???
鉄仮面「シーブック君~?雇い主をこんな目にあわせていいと思ってるのかね?つくづくいけないバイト君だな」
シーブック「雇い主だからって人の家族をネタにして良いと思っているのかよ!」
生首らしきものを抱えて走る少年を見て、すれ違う人は驚いて道を開ける。
鉄仮面「ま、待て。取引しないか?今すぐ私を下の人に接続してくれたらバイト代アップも考えないことも無い?」
シーブック「下の人??」
振り向くと、鉄仮面の体の部分がシーブックをぴったりと追走している。
シーブック「なんとぉー!!しかし、逃げ回りゃ死にはしない!」
鉄仮面「目が、目が回る~!!」
シーブックは小刻みに方向転換したりしながら鉄仮面の下の人の追走をかわそうと試みた。
しかし、どういうわけか下の人はシーブックからぴったり離れない。そしてだんだん距離を詰めてくる。疲れ知らずだ。
シーブック「そうか、サイコミュで繋がっているんだな!」
気づいたその時、鉄仮面の下の人がタックルしてシーブックを捕えた。とっさにシーブックは、
シーブック「コウ兄さんパスだ!」
ラグビー部員のコウはシーブックからのパスを条件反射的に受け取ると、シーブックの進行方向と逆方向に走り出した。
鉄仮面の下の人はシーブックを離すと、コウを追って走り出していく。
コウ「うわぁぁ!首無しがぁ!!モンシア先輩、パスです!」
ラグビー部員のモンシアはコウからのパスを条件反射的に受け取ると、コウの進行方向と逆方向に走り出した。
モンシア「ど、どっちがゴールだってんだよ!?」
鉄仮面の下の人は目標をコウからラグビー部の先輩のモンシアに変更して走り出す。
モンシア「なんで首無しお化けが追っかけてくるんだぁぁ!!ベイト、パスだ!」
ラグビー部員のアルファ・ベイトはモンシアからのパスを条件反射的に受け取ると、開いたスペースへ走る。
鉄仮面の下の人は目標をモンシアからアルファ・ベイトに変更して追走だ。
ベイト「アデル、パスだ!逃げろ!」
アデル「首無しお化けですか?!私には妻も子もいるんです、ここで死ぬのは勘弁してください!!」
鉄仮面「堪忍してくれ、酔うぞ~!」
鉄仮面の下の人、目標をチャップ・アデルに変更。
アデル「キース君、後は頼みます!」
チャック「え、え、え??…ノストラダムスはこんなことも予言しているのかー!!」
鉄仮面の下の人、目標をワケわからんことを叫ぶチャック・キースに変更。
チャック「コウ、パスだ!こうなることを予言していたんだー!!」
コウ「な、なんだってー!!また僕なのかぁぁぁ!?」
首無し鉄仮面に追われ半狂乱で逃げるコウ。彼は他にパス出来そうなのをあわてて探した。
コウ「ガ、ガトーだ」
視界の隅に映った敵の男に、藁にもすがる思いでコウは手の中の物を投げた。
ガトー「何と!!」
敵のボール?だが受け取ってガトーも走り出す。ラガーマンの性なのだろうか?


そして翌日。

   r'⌒⌒^、 アムロ「『真昼の怪!生首を持って走る落ち武者と首無し亡霊!』何だコリャ」
   ( rνyy'ソ
   ヾ ゚д゚ノ   // 彡⌒⌒ゞ
   /  ]¶[ ヽ / / ミ (`')从ゝシーブック「フ、フーン。フランも頑張ってるな、なあロラン」
  /  / ̄ ̄ ̄ ⊂)  ヾ;´_ゝ`ノ
__(__ニつ 濃い /    ノ    \
    /クロノクル/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄



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最終更新:2018年12月11日 13:26