183 名前:白黒探偵の事件簿 :2010/11/04(木) 01:22:32 ID:???
『
ラジエル探偵事務所』にて
ヒクサー「おい見ろよグラーベちゃん。組織から送られてきた荷物なんだけどさ」
グラーベ「? ……ふむ。これは、インバネス・コートか」
ヒクサー「鹿撃ち帽に虫眼鏡まであるぜ。探偵ごっこの雰囲気作りってやつだろうな」
グラーベ「今日びこんな服を着ていたら目立って仕方がないだろうに」
ヒクサー「いいさ、グラーベちゃん。着てみろよ。きっと似合うと思うぞ」
グラーベ「まったく……」
ヒクサー「ほらほらグラーベちゃん、もっと自信たっぷりな感じで!」
グラーベ「ヒクサー……どうしてこの格好で外に出なければならないんだ」
ヒクサー「いやぁ、オレが着てもよかったんだけどさ~。オレってばモテモテくんだから、
そんなの着て歩いたら女の子達がオレの名探偵オーラにクラクラきちゃうだろ?
もちろん、グラーベちゃんがイケてないってわけじゃないよ。
でも物事には適材適所ってのがあるだろう? 要するにそういうことだよ」
グラーベ「私には、キミが何を言いたいのかさっぱりわからないのだが」
ヒクサー「まぁまぁ、細かいことは気にしない!
……そうだ、いいこと考えた! せっかく見てくれだけは名探偵なんだからさ、
そこらで悪事を働いてる悪党をとっちめてやれば、オレ達の事務所の評判も
上がると思わないか?」
グラーベ「推理小説の探偵じゃあるまいし、そうそう凶悪犯罪は転がっていない。
第一、探偵の業務は民間人の権限の範囲内で行わなくてはならないのだぞ」
ヒクサー「……いやぁ、グラーベちゃん。
残念だけど見つけちゃったよ、凶悪犯罪」
<キャー! 銀行強盗よー!
<犯人が逃げるぞー!
<モビルスーツだ! みんな避難しろー!
ヒクサー「……ほら、ここで出てってあいつらをぶちのめせば一躍ヒーローだぜ」
グラーベ「……まずは、我々の
ガンダムを取りに行かなくてはならないだろう」
キラ「へぇー、『ガンダムに乗った名探偵』か」
刹那「太陽炉搭載型か。このガンダムは見たことがないな」
ティエリア「諜報部がこんな目立つ行動を取るとは……万死に値する!」
最終更新:2014年12月07日 22:22